フランスふらふら一人旅 パリ・アパルトマン生活編

素敵すぎる1ヶ月パリ生活♫ #1巻応援

フランスふらふら一人旅 パリ・アパルトマン生活編 にしうら染
ぺそ
ぺそ

ドミトリーや民泊ではなくパリにお部屋を借りて1ヶ月滞在する様子を描いた旅エッセイ。2冊あるうちこちらは「計画・空港(羽田)・機内食・滞在中・帰国」と、旅の全行程を描いたものになります。 たしかに1ヶ月滞在するなら自炊したほうが経済的…とはいえそれを実行できるのはすごい! 買ったフルーツの味が予想外でサラダに使うというシーンに旅の醍醐味を感じました(予想外のトラブルを工夫でなんとかするのは旅ならではの楽しみですよね) にしうら先生が描くご飯や街並みや人々がとても細かく可愛らしく、見ててキュンとしました…! また最初の方に登場した「旅に持っていったもの一覧」がイラスト付きで非常にわかりやすくて、これをスマホに用意しておけば長期海外旅行の準備は完璧じゃないか…!と感動しました。今度海外に行くときに使います!(いつになるかはわかりませんが) 「パリには19世紀に設置された公共の水飲み場がたくさんある」というのを初めて知ったので、次にパリに行ったら(いつになるかはわかりませんが……)ぜひ探してみようと思います♫ https://note.com/_some/n/n868ba0c59f25

歳下の先輩ちゃん2

焦ったい恋の時間制限(と、後押しする仲間)

歳下の先輩ちゃん2 なめたけ
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ

この作品は、なめたけ先生の『年下の先輩ちゃんには、負けたくない。』の続きであり、一応の終着点です。 ホームセンターを舞台にした、仕事の出来る女子高生先輩ちゃんと、気後れして敬語を使う後輩大学生の焦ったい恋物語は、一巻通してほんの少ししか進展しませんでした。 このジリジリした攻防のトキメキと、バイト仲間の楽しそうなやりとりを、ずっと見ていたいと思いましたが、彼らにはタイムリミットが待っています。 大学生の坂上は就職、高校生のかをりは進学……バイトを辞めればもう会うこともない関係。バイト以外の互いの世界も知らない二人。 時間制限の中でもなかなか前に進めない、二人の焦ったさを眺めているのも良い。けれどもきちんと気持ちを確かめ、勇気を持って相手に向かう時の高揚感たるや!時間と仲間に押されて進む恋の、一応の到達点を是非確かめて欲しい! ---余談--- それにしてもこんな二人、側にいたら見守りたくなります。坂上とかをりを見守る女子高生の若菜と新大学生の間中、さらに新加入の即戦力君なども、いつも一緒に働きながら二人をからかい、共に遊んだりしているのは、楽しそう。 中でもずっと見守って来た若菜。当初から二人を見守っていたこの女の子については、言葉を尽くしたい。 彼女のポジション、何気に楽しいです。気の合う仲間たちとワイワイしながら、仲間内の恋路を応援して、進展があれば心温かくなり、喧嘩すれば心配し……こんな時間がずっと続けば、なんて思ったりするかも(まあ、経験に基づく妄想ですが)。 最後の時間の、若菜の情動について、すごく分かってしまったというか、気持ちを共有してしまいました。泣きましたよ、ええ。 テキトーで時給以上働かない、でも明るくて仲間思いな若菜に……恋に落ちました(ポッ

BUYO BUYO

藤原×竹熊×大塚からの「お詫び」

BUYO BUYO 藤原カムイ
影絵が趣味
影絵が趣味

藤原カムイの最初期の短編集『BUYO BUYO』には『おいね』という漫画史上類まれな作品が収録されている。1983年発表の本作は、作画に藤原カムイを置き、原作を竹熊健太郎が務め、編集を大塚英志が担当している。つまり、のちに漫画界をあらゆる意味で席巻することになるこの三人が連名で共作しているということがまず類まれである。しかも、藤原と竹熊においては共に誌面でのデビュー作であり、大塚にいたっては大学を出たばかりの新米編集者として本作に携わり、まだ大塚英志の名前すら世には出ておらず、大塚某の名で本作に登場している。 ここでいう連名の共作に、作画の藤原と原作の竹熊の名があがるのは当然として、編集の大塚の名があげられるのは少々お門違いなのではないか、と思われる方がいるかもしれない。なるほど編集とはあくまでも裏方であり、作者の側とは明確に区別されるべき存在だ。ところが、裏方たる編集がどういうわけか漫画の物語に全面的に関与してしまうという点において、この漫画はまた類まれである。 1頁目のタイトルで連続大河ドラマと銘打たれた『おいね』は、たしかに大河ドラマっぽい感じではじまるのだが、どういうわけか、たかだか20頁あまりの尺で宇宙規模の物語にまで大発展する。漫画史上ほかに例を見ない「お詫び」なる制作者側からの謝罪文を合間合間に挟みながら、物語はさらに加速度を増していく。 あくまでも物語を引っぱっているのは、メビウス(=ジャン・ジロー)から多大なる影響を受けた藤原カムイの確信的なペンタッチであり、その裏で制作者側のギャグ?が大真面目にメタフィクション的に展開されるという、まさかの二重構造が『おいね』を漫画史上類まれな作品たらしめている。 おそらく、このアイデアの発起人は竹熊健太郎だと思われるが、何よりも頭が下がるのは、竹熊も彼を天才と称してやまない藤原カムイの作画である。彼は、コマとコマとがそもそも繋がっていないということを熟知しており、とにかくかっこいい絵を並べておけばそれだけで漫画を引っぱっていけるということを確信していたのだ。この発想はいかにもメビウス(=ジャン・ジロー)的だと思われる。のちの藤原のキャリアが作画を中心に展開されるのも大いに頷けることなのである。 竹熊はのちに『おいね』のメタフィクション要素をさらに過激にした『サルでも描けるまんが教室 サルまん』で漫画制作そのものを漫画にしてみせ、藤原と大塚は『アンラッキーヤングメン』で再び共作して、それぞれ時代を代表する作品を残している。 ちなみに『おいね』は竹熊健太郎が主催する電脳マヴォでも読めるようである。http://mavo.takekuma.jp/viewer.php?id=449 必読! と言わざるを得ない。

きつねとたぬきといいなずけ

多くの人に読んでもらいたい作品

きつねとたぬきといいなずけ トキワセイイチ
なかやま
なかやま

さまざまな形で作品が発表できる時代、埋もれてしまう作品も多くあります。 自分はこの作品をコミティアで偶然手に取ったことで運よく知ることができました。 当時の自分に「ナイス判断!」と言ってあげたいです。 noteやtwitterで無料で公開されている作品なので、読むためのハードルが低いので多くの方に読んでもらいたいです。 自分がこの作品に最初に「ぐっ」と来たポイントは、単純にキャラクターたちが生き生きと描かれており【かわいい】ということでした。 登場人物?たちのコミカルな動き、発言も要因だと思いますが、線の微妙な太さやベタの塗り方など作画の方法の影響も多いと思います。 その【かわいさ】に釣られて読み進めていくと、しっかりとしたストーリーがある作品だとわかります。 キャラクターの成長や心の葛藤などが、週1ページの7コマというゆっくなペースで進行していきます。 同人誌で発表された1巻のあとがきに「たのしいだけではおわりません」と書いてあったのですが、【かわいい】だけではなく、7コマでこちらの心を揺さぶってくるエピソードも多いです。 毎週毎週が楽しみで仕方ありません。 この作品は作者さんのTwitterをフォローしていれば、スマホで1タップで読める作品です。自分の中で、週一回最も価値のある1タップだと思っています。 読めば皆さんの心に届くと思っています、ぜひ読んでみてください。

なお先生は怒らない

漫画家になりたいすべての凡人が読むべき漫画

なお先生は怒らない 大塚志郎
mampuku
mampuku

 20代後半にして漫画家志望の悩める青年、受賞に至るために彼に何が足りないのか? 「漫画家家庭教師」を名乗る謎の人物(なお先生・主人公)による分析と指導で目からウロコがぽろぽろな漫画です。漫画家志望に限らずすべてのクリエーターにとっても勉強になるのではないかと。 https://mochicomi.net/productions/311 ・5年周期で一周するジェネレーションギャップ(音楽だと7年くらいと言われてます) ・幅広いジャンルをインプットすることで「バレにくくパクる」 など本当にそのとおりで頷きっぱなし。  狂言回しの漫画家志望青年は、ボカロやアニソン、'00年代初頭のJpopばかりを聴き、またその頃の大ヒット漫画ばかりを好んで読む典型的な20代後半のクリエイター志望として描かれています。現実世界でいうと、ナルトやブリーチ、ハガレン、宇多田ヒカルやポルノグラフィティのような世代でしょうか。(当方、異業種ですが確かに体感的に多いです)  かの宮崎駿も「アニメだけを見てアニメを作るな」と言っていました。  忘れてはならないのは、全オタク人口のうち、コンテンツを生み出す側のオタクはほんの2%程度(要出典)しかいないということです。それだけ一握りの、クリエイティブを志す者が、凡百の自称オタクと同レベルの消費行動をしていては成功など夢のまた夢ということです。自戒を込めて、毎日読み返したい漫画です。

ミスター・コッペパン

藤岡拓太郎の初単行本出版に向けて意見やアイデア聞かせてください

ミスター・コッペパン 藤岡拓太郎
藤岡拓太郎

藤岡拓太郎です。 初の単行本をそろそろ作ります! メインの収録作品はTwitterやインスタで連載中のショートギャグ漫画『ミスター・コッペパン』。 それから「電脳マヴォ」、「オモコロ」、深夜メルマガ「真夜中の豚」に掲載した短編漫画も載せるつもりです。 なので、タイトルは『ミスター・コッペパン』ではなく 「藤岡拓太郎」を押し出したタイトルにしようかなと思ったりしてます。 部数は、5万部~10万部も狙ってますが、最低でも3万部は売りたい。 とにかく、まず「いい本」が作りたいです。 まだ全然決まってないので、ここに寄せられる皆さんの意見・要望・アイデアを実際に採用したり 参考にさせてもらう可能性が大いにあります。 色々聞かせてください! この出版社から出せば面白いんじゃないかとか、「文庫サイズで出してほしい」とか、「ひものシオリを付けてほしい」「文章も載せてほしい」「帯コメントはこの人がいい」・・・なんでもいいです。 WEB漫画の単行本は買ったことがない(買う気にならない)という方も、「こういう要素が足されていれば買う」というのがあれば是非聞かせてください。