20代後半にして漫画家志望の悩める青年、受賞に至るために彼に何が足りないのか? 「漫画家家庭教師」を名乗る謎の人物(なお先生・主人公)による分析と指導で目からウロコがぽろぽろな漫画です。漫画家志望に限らずすべてのクリエーターにとっても勉強になるのではないかと。

https://mochicomi.net/productions/311

・5年周期で一周するジェネレーションギャップ(音楽だと7年くらいと言われてます)
・幅広いジャンルをインプットすることで「バレにくくパクる」
など本当にそのとおりで頷きっぱなし。

 狂言回しの漫画家志望青年は、ボカロやアニソン、'00年代初頭のJpopばかりを聴き、またその頃の大ヒット漫画ばかりを好んで読む典型的な20代後半のクリエイター志望として描かれています。現実世界でいうと、ナルトブリーチハガレン、宇多田ヒカルやポルノグラフィティのような世代でしょうか。(当方、異業種ですが確かに体感的に多いです)

 かの宮崎駿も「アニメだけを見てアニメを作るな」と言っていました。
 忘れてはならないのは、全オタク人口のうち、コンテンツを生み出す側のオタクはほんの2%程度(要出典)しかいないということです。それだけ一握りの、クリエイティブを志す者が、凡百の自称オタクと同レベルの消費行動をしていては成功など夢のまた夢ということです。自戒を込めて、毎日読み返したい漫画です。

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MA・MA・Match

映画『怪物』みたいな構成の話だった

MA・MA・Match
mampuku
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いい意味で誤解や異説の飛び交いそうな、多層構造のストーリーだったように思う。 主人公の一人である芦原(母)は、生意気な息子とモラハラ夫を見返すべく、息子の得意なサッカーで勝負を挑む。 前半は、ママさんたちが友情や努力によって青春を取り戻しながら、悪役(息子と夫)に挑むという物語で、この悪役というのがちょっとやり過ぎなくらいのヘイトタンクっぷりなのだ。その場限りのヘイトを買うキャラクターは、ヒーロー役の株を上げるための装置として少女漫画では常套手段だ。だが『マ・マ・マッチ』はそういう物語ではないため、話はここで終わらない。 後半は時を遡り、息子と夫の目線で描かれ直す。母目線ではイヤ〜な輩にしか映らなかった彼らにも彼らの言い分や考えがあったのだと明かされる。 真っ先に私が思い出したのが、是枝監督の映画『怪物』の主人公の一人、安藤サクラさん演じるシングルマザーの早織である。 息子が教師に暴力を振るわれたことに抗議するため学校に乗り込むも学校側からぞんざいな対応をされ不信感を募らせる早織。その後教師や子供など、さまざまな視点が映し出されることでやがて全体観が像を結ぶ。 『マ・マ・マッチ』でも、後半部分を読んだあとに最初から読み返すと些か感想が変わる。息子や夫がイヤな奴らとして描かれているのは確かだが、先入観によって印象が悪化していたのも事実だ。なにより、序盤に出てくる夫のコマは母を嘲弄するような不快なものだったが、そもそもこれは芦原母の回想であり主観だ。その後実際に登場する夫は彼女と衝突こそすれ至って真面目だ。 つまり、それぞれの立場から不満を抱いたり譲れない部分でぶつかり合いながら、逐一仲直りしたり折り合いをつけているのだ、という話に畢竟見えなくもない。悪者退治という少女漫画にありがちなフォーマットで導入を描いて入り込みやすくしておいて、後半の考えさせる話でモヤモヤさせる。末次由紀先生、さすがの巨匠っぷりを見せつけた怪作だ。

テセウスの船

どちらかというと『テセウスの船』というより『動的平衡』じゃない?

テセウスの船
mampuku
mampuku

時間遡行をして人生をやり直したとしたら、それは本当に同一の自分といえるのか?という問いを有名なパラドックス「テセウスの船」になぞらえたタイトルだ。 ストーリーに関しては論理的整合性や感情的整合性においてやや粗い部分も感じられたもののサスペンスとして緊張感もあり、ラストは新海誠監督『君の名は。』のような美しい締め方だったし概ね面白かった。 ただ、タイトル『テセウスの船』がイマイチストーリーにハマっていない感じがした。 どちらかといえば「動的平衡」のほうが比喩としてしっくりくるのではないだろうか。 「動的平衡」とはシェーンハイマーの提唱した概念であり、日本では福岡伸一氏による著書『生物と無生物のあいだ』『動的平衡』で有名になった言葉である。“生命”とは、取り込まれ代謝されていく物質、生まれ変わり続ける細胞どうしの相互作用によって現れる“現象”である、という考え方だ。 主人公の田村心は生まれる前の過去に遡り、そこで巻き起こる惨劇を阻止することで、その惨劇により自身に降りかかった不幸な運命を変えようと奮闘する。作品では、過去を改変して自らの人生を曲げようとする一連の試みをテセウスの船にたとえているが、やはりピンとこない。作中、田村心は殺人事件を未然に防ぐため凶器となった薬物を隠したり被害者に避難を呼びかけたりするが、その影響で心の知る未来とは異なる人物が命を落としたり、結果的に大量殺人を防げなかったばかりか予想だにしなかった事態を招くことになる。 この予測不可能性こそがまさに動的平衡そのものって感じなのだ。生命体は、船の部品のように壊れた部分を取り替えれば前と変わらず機能する、ということにはならない。ある重要なホルモンの分泌に作用する細胞を、遺伝子操作によってあらかじめ削除してしまったとしても、ほかの細胞がそのポジションを埋めることがある。これは心が殺人事件の阻止に何度も失敗したことに似ている。思わぬ不運や予想しない死者が出てしまったのも、脚のツボを押すと胃腸の働きが改善するなどの神経細胞の複雑さに似ている。 船は組み立てて積み上げれば完成するが、生命は時間という大きな流れの中で分子同士が複雑に相互作用しあうことで初めて現象する。『テセウスの船』での田村心の試みは人生あるいは歴史という動的平衡に翻弄されながらも抗う物語だったのかもしれない。

なおせんせいはおこらない
なお先生は怒らない
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アナザーマリン

アナザーマリン

星の99%が海に覆われた「海洋新世界」 一部の人類は遺伝子に組み込まれた「魚類」を覚醒させ適応していった。 魚類特有の泳力や水棲力に加え、圧倒的な身体能力を備えた彼らはフィッシュハーフ(FH)と呼ばれた。

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マリンハンター

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帝国海軍によりサメのFH(フィッシュハーフ)に改造され、そのさいに付けられた拘束具「ツリバリ」を外すため旅をしていたシャーク。すると、目の前にタコスネイクと名乗る船が現れ、通行料を払えと因縁をつけてきたが、シャークは圧倒的な腕っぷしで返り討ちにする。そして、この船に捕らわれていたひとりの少女・グッピーを助けるのだが…

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【合本版】すみっこ漫画家のトンデモ『裏』事件簿

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「漫画家」…それは、一日中机に向かい、黙々と地道に作業をこなす仕事――。キャリア10年を越える五百住(よすみ)ジローの仕事場も、またそのうちの一つだった…ハズ…なのだが!? 漫画家の宿命なのか、それとも本人が引き寄せているのか!? 事件&珍事の連続で大騒動を巻き起こす! 警察によるPC没収、ヤバいアシスタント、若すぎる連載作家の末路、蝕まれる健康… ひとたび蓋を開けてみれば、業界の荒波を生き抜く作家ならではの悲喜こもごもが満載! 夢を売るかたわらで、誰もが格闘しているのはひたすらに目の前の「現実」で…? みんなが一度は憧れるクリエイターの第一線、華やかな作家稼業の『裏』側――覗いてみない? ※こちらには【第1話~第8話】が収録されています。

【合本版】漫画家庭教師なお先生~新人漫画賞を獲るための簡単ストーリー創作法~

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ニートで漫画家志望…崖っぷちの俺の前に現れたのは、現役漫画家の女子高生!? 【1話】 漫画家庭教師なお先生の授業方針 【2話】 マンネリ・オリジナリティ不足 【3話】 許されるパクリとは? 【4話】 洋画アレルギーの治し方とその意味 【5話】 漫画は文法 【6話】 ネット漫画投稿は成長への近道 【7話】 みんながネット投稿に二の足をふむ理由 【8話】 プライドは必要 見栄は不要 【9話】 取材に必須な下準備 【10話】 自分を描く 【11話】 卒業 【12話】 投稿漫画の制作 「あなたは…何者ですか?」 伸び悩むすべての作家のタマゴたちに贈る、創作ノウハウの教科書!! ※こちらには【第1話~第6話】が収録されています。

チャリっこ

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作者の実体験をもとにした自転車コミック最新刊!全くの初心者が自転車を購入してチャリ旅をするようになるまでのお話。「びわっこ自転車旅行記」のキャラクターたちも登場です!★単行本カバー下画像収録★

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びわっこ自転車旅行記 北海道復路編 ストーリアダッシュ連載版

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プロローグ 無事に宗谷岬へたどり着いた高校生のシホ。目的地には着いたが次に待つのは…復路!!! 行きと同じじゃつまらない!?シホは帰り道に太平洋側を選ぶが!? 待ち受けるのは青森ねぶた祭りや峠だらけの岩手、さらに東京で×××に潜入!? 作者の実体験を元に描かれた大人気自転車コミック!! ※この作品は同人誌「びわっこ自転車旅行記 次女高校編」より再編、収録したものです。

びわっこ自転車旅行記 屋久島編 ストーリアダッシュ連載版

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第1話 びわっこ姉妹レンタル自転車を宿で借り、屋久島一周にトライ!!待ち受けていたのは屋久島ならではの想定外のハプニングたち!!!そして想像を絶する超絶景!!!さらに屋久杉を目指して登山も!!作者の実体験をベースにした大人気自転車コミック!! ※この作品はWEBコミックサイト「まんがライフSTORIAダッシュ」にて掲載されたものです。

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