新潮社マンガの感想・レビュー524件<<1819202122>>先輩の袴の下がとにかく気になる先輩、パンツはいてますか? 西島黎名無し天才剣道女子・三鷹雪乃ちゃんは、同じ剣道部の藤倉先輩が「パンツを履く派か、履かない派なのか」がとにかく気になる!!! 自分は剣道に詳しくないので知らなかったのですが、男性は道着を身につける際、下着を履くと非常に蒸れるため、履かないことも普通にあるんだそうです。そ、そうなんだ… 1話では、試合中に藤倉先輩がパンポジを直しているように見えたことから集中力を切らしてしまい無敵の三鷹さんは一本取られてしまう。相当なショックを受けたかと思いきや、そっちのショックではなく藤倉先輩にはパンツを履いていてほしくなかった自分がいたことに気づいたのだった。こういうのを読みたかったんだよ「子供を殺してください」という親たち 鈴木マサカズ 押川剛やむちゃタイトルからして、子供が手に負えなくなった親の話って思ってしまうけど、子供は親の影響下で育つってことも忘れちゃいけないよね。 親も対処できなくなった子を専門施設に入れたり、行政や医療機関との仲介役となるトキワ保健事務所。ここの押川という人物が原作者で、ノンフィクションで構成されているというのが本当に驚き。タブー視されがちな精神疾患の世界、こうして「漫画」というエンターテイメントとして拡がるのは、興味本位であっても良いことなんじゃないでしょうか。こうゆうことあるある!いつかティファニーで朝食を マキヒロチPom 4人のアラサー女子の生きざまが忠実に描かれていて、共感できる箇所多数あり、とても読みやすかった。 可愛らしい家に一冊置いておきたい…寿司ガール 安田弘之名無しタイトル通り寿司ガール! イクラとかバラバラになったら簡単に死んでしまうという変なとこリアルでシュールだけどこういう可愛い存在現れて欲しいと思ってしまう! 寿司の話でなく寿司ガールの皿を手に取ってしまった女子の話なんですが好きな感じでした。 その寿司だったらこういう背景で…っていうのが、魚由来のものが一つもないのですがどの寿司ガールも可愛い!! なんか働く女子のトイレに一冊あってたまに読んで癒されたいです。 日常系好きとしてはTOP3に入る働かないふたり 吉田覚starstarstarstarstarさいろくジャンルがわからないけどゆるーい日常が過ぎていくだけのほのぼのマンガ。 たとえば「よつばと!」とか、「ハクメイとミコチ」「ぼのぼの」とか。 後者2つは動物が主人公だったりファンタジーだったりだけど彼らの日常生活がほのぼの描かれていく物語。 こういうのはなんていうジャンルなんでしょう?なんかしっくりくるの教えてエラい人。 そしてそんなそれ系マンガが大好きな私の近年お気に入りTOP3に入るのがこれ。 キャラが立ってきてからが本当に良いし、なんで働かないのかお兄ちゃんの方はなんとなくわかってきたりして(妹が働かないのもお兄ちゃんが自分のせいにしてそうだけど)とてもほのぼーのしているのに深いとこもあったりして、お隣さんや兄の友人のリーマンもアホだったりストーカー気質だったりするけど結果として二人が丸く収めている。 なんかうまくいえないけどゴルゴより続いてほしいと思うぐらい好き。朝食女子たちのこれから…いつかティファニーで朝食を マキヒロチ名無し※ネタバレを含むクチコミです。離島スローライフ×SFという不思議な組み合わせマグネット島通信 伊藤正臣sogor25翻訳家の本山田が移住してきたのは自然豊かな離島・磁辺島。彼が島で出会ったもの、それは島に流れる緩やかな時間、心優しい島民とのふれあい、空から降る謎の金属片、そして道端に置かれたネコの像に消えるお供え物…アレ、なんか変だぞ!? そんな自然豊かな島でのスローライフとちょっとだけ不思議なSFとの組み合わせ。それらが島の人々の人間関係、そして翻訳家である本山田というピースと組み合わさることで1つの大きな物語を生み出していく。 それでも作品全体からはほのぼのとした雰囲気が滲み出ている。伊藤正臣さんの絵柄も相まって、しっかりSF要素がありながら穏やかな空気感が広がる不思議な作品。 ちなみに単行本は新潮社のバンチコミックスから出版されていますが、元々はジヘンというWEBマンガ誌で掲載されていた作品。島の名前もここから来てるのかなーとかいろいろ思いを巡らせながら読んでも楽しい作品。 全3巻読了 ただのグルメ漫画じゃない『お土産漫画』おもたせしました。 うめにわか誰にどういうシチュエーションで持っていくかまで考えられているため、ただのグルメ漫画でなく、きちんとした「お土産漫画」として成立している。お土産にまつわる雑学なども面白い。個人的にはニッチな文学の話も興味深かった。もっともっと読みたかったが、三巻完結。まぁ腹八分目がちょうどいいということだろう。なんだこのカオスは怨霊採集 永吉武名無しキャラのクセ強…幽霊を愛して収集する謎の女・ミカ、狂っている…いうなれば「怨霊にストーカーする女」という感じでしょうか。 なんか先がありそうなのに読切なのかー。もっとそれぞれのキャラを掘り下げてほしいので続編希望します! eスポーツ好き必見!天才たちの闘いがいま始まる!東京トイボクシーズ うめ名無しうめ先生の新作『東京トイボクシーズ』の舞台は、高校のeスポーツ課! 天才ゲーマーの少年と、彼をとりまく大人たちの思惑が絡み合い、序盤からワクワクがとまらない! 最新のeスポーツについても勉強になりますよ! (冒頭に出てくる頭の固そうなおじさんを反面教師にしたいところ……) 表紙で損をしてるロジカとラッカセイ 紀ノ目マンガトリツカレ男表紙を見て読んでなかったけどそんな理由で読まなかったのをちょっと後悔したくらい良いマンガだった。最初は謎も多かったが伏線も回収してすごい良い終わり方だった。 ロジカが野球好きの某キャラクターに似ていると思う個人的に2019年ベストエッセイ漫画です嫁はBL漫画家 車戸亮太名無しタイトル通りのエッセイ漫画なのですが、奥さんのキャラがすごく楽しくて大好きです。旦那さんである車戸亮太先生がハードなBLネタに冷静につっこんだり、Hなポーズモデルの協力をしていたり、2人のやり取りも微笑ましいです。BLに興味がない人でも結婚エッセイやマンガ家漫画として面白いと思います。最新話エピソードでの車戸先生渾身のプロポーズに対する奥さまの返しがさすがでした。ステキなご夫婦ですね!憧れます。とにかく泣ける、70歳はじめての子育てと終活。セブンティドリームズ タイム涼介名無しセブンティウイザンを最後まで読んでなかった者ですが(すみません)、続編が連載されていて驚きました。3人共元気そうで本当に良かった。 もう愛が、愛が溢れてしょうがないですねこの漫画は。溢れる涙もキラキラ輝いてるしで、眩しいったら。 未来ちゃんを授かってからこの夫婦は明らかに絆も深まって、活力がみなぎってる。 ただ、こんどはお父さんに癌が…今度こそ最後まで見届けたい。 キャラも物語も素敵ロジカとラッカセイ 紀ノ目さいろく読み始めた頃はノリというか空気感が『宇宙家族カールビンソン』に似てて好きだなと思っていた。 人間らしく、見た目も中身もちゃんとちょっとずつ成長してくラッカを見ているとコロナちゃん(カールビンソンの)も成長していってほしかったなと…別の感想になってしまった。 構図も割とキレイで近めに描かれていてキャラの小柄な感じが伝わる。なんかゲームっぽさというか一定の距離も感じるけど。 ともかく好きでしたーって書きたかった! 私はコレ好き。美しくまとまった全3巻ロジカとラッカセイ 紀ノ目名無し全3巻 読後感は最高です。 各話、若干の含みを持った終わり方ですが、話と話の間のイラストで心を救われ 最終的に、コレ以上の締め方は無いんじゃないか?というぐらい完璧に綺麗にまとまっています。 読む人を選ぶ本が増える中、コレはどんな人にもオススメ出来る作品だと思います。精神疾患を患った子供たちをもつ親「子供を殺してください」という親たち 鈴木マサカズ 押川剛地獄の田中ショッキングなタイトルだが実話をもとにした深刻な話。精神疾患を患った子供を持つ親からの相談を受けて、子供を病院などの医療と結びつける仕事を請け負うトキワ精神保健事務所の話。 統合失調症やアルコール中毒が家庭を壊していく姿は真に迫っていてとても恐ろしい。ただ、「恐ろしい子供達」として子供を加害者、親を被害者と一方的な関係にしてしまうのではなく、子供が精神疾患を患った経緯にきちんと目を向けている点が素晴らしい。 登場する押川さんは原作者であり、トキワ精神保健事務所を立ち上げ活動している本人でもある。 これ生きるがテーマの話だと思います死役所 あずみきしむ以前きゃりーぱみゅぱみゅさんのツイートを見て読み始めたマンガ。 みんな死ぬし、役所にくるみんな死んでるのでどの話もかなり重いのですが、死ぬ話を書くと必然的に生きる話を書いてることになる気がします。どの人も必死に生きた人生の話が描かれてる気がして、私の場合ですがボロッボロに泣きました。特に漫才の二人組の話とか泣きました。死んだままの姿で役所にくるので映像化とかメディア化された場合グロいじゃん!と言われて敬遠されそうなのですが、漫画ではそこまで写実的に描かれてはいません。 読む人選ぶのかもしれませんが泣くので読んでみて…離島漫画にハズレなしマグネット島通信 伊藤正臣むお願いだから3巻まとめて買って読んで欲しい! 離島漫画の最初ってちょっと負の感情から始まると思うんですよ。 辛いとかモヤモヤした心情から始まって、離島に行って何かが変わると予感させる。実際変わるんですよ! 読んでて島の海辺の描写に癒されるし、どこかにあるであろう知らない土地に思いを馳せることができる。 この漫画もすごいよかったです。心が晴れるみたい。 ほっこり離島田舎SF、、、とでも言いましょうか。ジャンルが難しい! 読了!最高にいい気分になりました。最期死ぬ前に何を食うか最後のレストラン 藤栄道彦名無し最初読んでドリフターズ思い出しました。 偉人たちが死ぬ前にレストランへと飛ばされる… 織田信長、マリーアントワネット、カエサルその他諸々 もう死んでしまってこの世にいない有名偉人が最後に食いたい料理を食えるというもの。 粋だな…と!!! マリーアントワネットの話で「よく死ぬ前に何が食べたい?というけれど病気で衰弱してしまっていたら食べられるものじゃない。食べることができたらちょっとは救われる気がする」というセリフが出てくるんですけど、きっとその通りなんですよね。 最後のご飯ってその人の人生を語るには相応しい時間、それぞれがそれぞれのご飯を食べて納得して戻っていく。 不思議ですが作風が明るいので読んだ後ほっこりします。 表紙がミュシャのポスター調に統一されてるのでレストランポスターっぽくておしゃれ。 なかなか奥が深い料理漫画です。 オシャレ料理漫画かと思ったがしっかりドラマがあるArtiste(アルティスト) さもえど太郎名無し一巻読了 華やかでオシャレ料理漫画、雰囲気だけかなと思ったらそんなことない しっかりと職人の仕事漫画! 内気な主人公だけど料理の天才…天才は寡黙 料理の知識もしっかりと入ってるので読み応えがある いい漫画に出会えた マンガなしで生きられない人にこそ読んで欲しいマンガマンガに、編集って必要ですか? 青木U平兎来栄寿あまりにも切実で、あまりにも強く共感する所があって、読んでいて名状し難い感情に襲われます。大好きです。 近年持て囃される「編集者不要論」。誰しもが情報を発信できるようになった今の時代、作家も個人で電子書籍を出版することが可能になり、宣伝も編集者より作家がSNSを活用して行った方がむしろ効率的な場面すらある世の中。 旧来の枠組を超えた現代の編集者に求められる仕事というのも沢山あると思いますし、編集者がいなかったら即打ち切られていたりそもそも誕生もしなかった名作がどれだけあるだろうと思いもするのですが……。ともあれ時代と共にマンガの在り方が変わり、それに伴って編集者や出版社、その周辺の在り方も変化を余儀なくされている過渡期であるのは事実であると思います。 そんな時代背景をベースに、ファッション雑誌編集部からやって来たマンガのことなんて全然解ってなさそうな若い女性編集者に気を揉むベテラン作家のお話として始まる本作。最初は少しゆるい感じで始まりながら、1巻は強烈な終わり方をします。その後の展開を解った上でまた1話から読むと何とも言えない味わいがあります。 単行本の続きがすぐwebで読めますし、そこからが真骨頂となっています。特に 「私が世界と繋がれるのはマンガだけだから」 というセリフは共感というレベルを超えて「これは私だ」と思わされて泣けました。ぜひ最新話まで追ってみて欲しい傑作です。奇妙な能力を持つ地味で小柄な男子、京くんか「」く「」し「」ご「」と「 二駅ずい 住野よる名無し人の感情が動くとき、頭に「!」や「?」「…」がニョキッと生えてくるのが見える能力を持つ男の子。 そのせいなのか人との距離のとり方に慎重なところがあり、気になる女の子、三木さんのシャンプーの香りが変わったことに気づいたとき、「シャンプーが変わるって、つまりどういうことなのか」でさんざん思い悩む。 そんなとき三木さんのかくしごと?をふと耳にしてしまい…。 バンチのウェブサイトで最初だけなら読めるみたいです。 思春期で複雑な高校生のやり取りが微笑ましい、そして絵が美麗で素晴らしい。 ちょっと単行本買ってきます。 何を食べたら絵もマンガもこんなに上手く描けるんですかプリズムの咲く庭 海島千本短編集 海島千本兎来栄寿イラストが上手ければマンガも上手く描ける? いやいやいや。マンガってそんなに単純なものではないのですよ。……普通は。一枚絵ですべてを表すイラストと、連続したコマで以って物語を表すマンガ。その二つは似ているように見えて根本的に異なるものです。コマ割りや構図のバランス、視線誘導、間の取り方、セリフや言葉選びなどマンガならではの要素も沢山ある訳です。 しかし、スーパーイラストレーター海島千本さんは普通ではありませんでした。絵が上手いのは勿論のこと、あまりにもマンガも上手い……。 9編の短編にWEBで話題となった「髪はおんなの」の続編となる描き下ろしを加えた計10編を掲載した短編集。現代劇、ファンタジー、SFにホラー、サイレントマンガまで内容は様々ですがどれも非常に上質。一気に読むのが勿体なく、一日に一話ずつ読んで少しずつ噛み締めていくのがより幸せである気すらして来ます。 SNSでしばしば公開されているマンガも面白く、今後もご活躍が楽しみです。「君も天使?」MAMA 売野機子せのおです( ˘ω˘ )※ネタバレを含むクチコミです。<<1819202122>>
天才剣道女子・三鷹雪乃ちゃんは、同じ剣道部の藤倉先輩が「パンツを履く派か、履かない派なのか」がとにかく気になる!!! 自分は剣道に詳しくないので知らなかったのですが、男性は道着を身につける際、下着を履くと非常に蒸れるため、履かないことも普通にあるんだそうです。そ、そうなんだ… 1話では、試合中に藤倉先輩がパンポジを直しているように見えたことから集中力を切らしてしまい無敵の三鷹さんは一本取られてしまう。相当なショックを受けたかと思いきや、そっちのショックではなく藤倉先輩にはパンツを履いていてほしくなかった自分がいたことに気づいたのだった。