RWBY 氷雪帝国 THE COMIC

アメリカ発の逆輸入アニメ「RWBY 氷雪帝国」のコミカライズ作品! #1巻応援

RWBY 氷雪帝国 THE COMIC スエカネクミコ TeamRWBYProject
sogor25
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人類を脅かす「グリム」という怪物が存在し、「ハンター」と呼ばれる人々の活躍により平和が保たれている世界。 ハンターに憧れる15歳の少女ルビー・ローズは、ある事件に巻き込まれたことをきっかけに、 ハンターを養成する学校・ビーコンアカデミーに飛び級で進学することとなります。 この作品はそんな彼女がアカデミーで出会った仲間たちと共に活躍する様子を描く作品です。 この作品は2013年にアメリカで制作された3DCGアニメ『RWBY』が原作で、そのストーリーは『天元突破グレンラガン』などの影響を受けているとのこと。 そんなアメリカ発の作品を日本で2Dアニメとしてリメイクした作品が現在放送中で、そのアニメをコミカライズしたのがこの作品です。 原作アニメの魅力である派手なアクションや外連味のあるやり取りなどが、マンガという表現を最大限に生かして描かれていて、原作を知らない人でも楽しめる作品です。 また、逆に原作ファンだという方にとっては、この作品オリジナルの展開が示唆されている場面があり、原作とはまた違ったストーリーが楽しめる作品になっています。 1巻まで読了

仏ガール

きっと仏像に会いにいきたくなるマンガ

仏ガール 柚ちえこ
兎来栄寿
兎来栄寿

1コマ目が誕生釈迦仏、2コマ目が軍荼利明王のポーズの真似をする主人公から始まるマンガもなかなかないでしょう。 この作品は、「仏像変態」と呼ばれるほど仏像に偏愛を寄せる美術部顧問の江西先生と、その教え子である城上(しろかみ)さんが主人公の物語です。 江西先生の推しと押しの強さによって、城上さんはさまざまな仏像巡りに付き合わされていきます。 京都・奈良を中心とした寺社仏閣、平等院や永観堂禅林寺などが精緻に描かれ、思わず二重の意味での聖地巡礼をしたくなるほどです(六波羅蜜寺の空也上人像のエピソードでは『空也上人がいた』などもフラッシュバックしつつ……)。 とにかく江西先生のキャラが濃く、 「才能のある後輩やなんで売れてるかわからない作家を見ると気が狂いそうになるわ」 「みんなも早くお酒飲める歳になるといいわねえ  飲んでる間は嫌なこと忘れられるわよ〜」 と、闇の深さ・人間的な弱さを生々しく感じさせます。 一方で、 「私たちは結果が出ない時不安になっちゃうけど… 人間いくつになってもアップデート可能なのよ!」 「人生の時間を使って何かやってるだけで偉いわよ」 といった言葉で教え子を優しく導いていく側面もあり、仏像を通して開いた悟りの境地を感じさせてくれながら読み手である現代人にも寄り添ってくれる内容となっています。 作中でも語られる通り仏像を見ている瞬間に私たちは仏像を通して自分の願いや悩みを見つめ直していて、そうした瞬間を人生の中に持つことは大事であると思います。この作品を読む時間もそれに近しく、間接的にそうした効用も生まれるかもしれません。

うちの子、誰の子? もしもわが子が取り違え子だったら

親子関係とは?血の繋がりとは?

うちの子、誰の子? もしもわが子が取り違え子だったら ママリ たけみゆき
六文銭
六文銭

自分も子供がいるので、色々考えさせられてしまった。 内容は、3歳になる娘が不妊治療時の手違いで、別の受精卵(つまり別の夫婦のもの)で産まれてきたことを知る。 そして、自身の受精卵も別の夫婦のもとで産まれて、いわゆる取り違え子のようなことが起き、交換して欲しいと訴えられる。 そんなことあるのか? というツッコミはさておき、自身の身におきたらどうなるだろうって考えてしまった。 特に、3歳まで育てた後、 実は、違う子でしたので返してください と言われて、その現実に受け入れられるだろうか? 絶対ムリだなと思った。 血の繋がりなんかよりも、一緒に苦楽をともにした時間と思い出を通して家族をつくってきたと思うので、今更なかったことになんかできないと。 本作の主人公は不妊治療までして授かった子供なので、なおのことそう思ったと思います。その悲壮感には共感しかない。 最初はそう思いました。 実際主人公たちも、それに近しい決断をします。 だけど、それは離れたくないという自分(親)のエゴなんじゃないか?と読んで少し経ってから思うようになりました。 子供としては、血の繋がらない親というのは遅かれ早かれ気づくはずです。 今は小さいけど、そのうち大きくなったら、容姿なども似てこなくなったり、特に相手の家族は血液型が違うようなので、なおのことその事実に気づきやすいはず。 そう思うと何が正しい決断なのかわからなくなってきました。 血の繋がりなんて関係ないと安易に思っていましたが、無慈悲で寄る辺もない世界なので、最後は血のつながりくらいしか拠り所がないと考えると無下にもできない。 作品内でもありましたが、自分も男なので、母親と違ってお腹を痛めたわけでもないから、より一層、子供の繋がりが血のつながりしか実感が湧かないのかもと。 家族のあり方、血縁関係について考え直させていただき、なんとも、ケーススタディのような気分で読んでしまいました。 (実際にツラすぎて、どの家庭でも絶対おきてほしくない事案ですが・・・)