竹書房マンガの感想・レビュー344件<<89101112>>知られざる傭兵の日常日本人傭兵の危険でおかしい戦場暮らし にしかわたく 高部正樹名無しマンガや映画のなかではかっこよく描かれている傭兵たちの実態がコミカルかつリアルに語られているエッセイ。過酷な環境の中で彼らが何を糧に生きて、戦っているのか、格好つけず誇張もしない等身大の姿で描かれるのが読みやすくて興味をそそられます。 意外だったのが日本人の傭兵が結構居るんだっていうこと。高部さんの所属部隊にも日本人の同僚が何人か出てきます。みな個性的な人物で読んでいるとくすっと笑えるのですが、もちろん戦場で命を落としている方のエピソードもあるわけで…。 高部さんが引退を決意した理由が「体がついてこなくなったから」っていうアスリートの言葉みたいなのも衝撃でしたが、その判断が出来るか出来ないかが生死を分けるんだろうなとという説得力がすごかったです。 縁遠いと思っていた世界が少し身近に感じられる一方で、自分の生活のすぐ隣で命のやり取りを行っているひとたちが居ることの重みを考えさせられました。こういう漫画をずっと読んでいたいてけてけマイハート 竹本泉nyaeなんだろう、この一生読み続けていられそうな良さ。ここだけのふたり!にも近いものがある。 外を歩けばすぐ補導される見た目が中学生(実際は立派な大人)ののぞみと、地味で大人しくて優しくて糸目の吉田くん。アンバランスなように見えるけど、この組み合わせじゃないと駄目なんだよな〜って感じの夫婦。これといった山も波もなく、気がついたら付き合ってて、気がついたら結婚してるみたいなのがいちばん理想的。バード-砂漠の勝負師-のリメイクバード 最凶雀士VS天才魔術師 山根和俊 青山広美starstarstarstar_borderstar_borderマンガトリツカレ男青山広美の名作「バード-砂漠の勝負師-」を現代風にリメイクした漫画。バードも蛇もいいし、特定の雀卓をベースにして話もいいんだけどちょっと俺にはこっちのバージョンの表現が合わなくて青山広美版の方は好きかな。 自分、カレーは好きで…今日もカレーですか? あづま笙子 藤川よつ葉大トロ自分、カレーは好きですが、カレーについて何も知らなかったんだなと思わされました。うんちく満載です。中村屋のカレー食べに行こうと思います。 美術館でのお仕事わくわくライフ!美術館のなかのひとたち 黒田いずまANAGUMAそういえば美術館の学芸員が活躍するマンガって『ギャラリーフェイク』くらいしか読んだこと無いかも…と探していたら発見しました。 新人学芸員の近江さん、解説担当・森さん、展示担当・八斗島さん、監視担当・山之井さん(+謎の館長)を通じて、美術館のひとってこういう仕事をしているんだというのがわかりやすく描かれます。絵柄はとってもかわいいんですがこの4人の掛け合いがスピード感あって切れ味鋭いのが好き。 毎回力を合わせて展示を作り上げていくようすが「学園祭のノリだ!」って何度か作中でも表現されてましたが本当に楽しそうで、実際あったら行ってみたくなるような素敵な展示が次々出てきます。 端々に仕込まれた「あるある」は美術館の内情に詳しいひとや学芸員資格を持ってるようなひとが読んでもきっと面白いと思います。(胃が痛くなることもあるかもですが…) 「芸術ってゆるく楽しんでもオッケーだよね、いっちょ美術館行ってみっか!」という気持ちになる、にぎやかなマンガです!転移が一瞬すぎ!! 異世界転移のお約束を逆手にとったコメディフリーターが地味に異世界転移するマンガ あまおうななし※ネタバレを含むクチコミです。いいヤンキーギャグBLだ10年後の和美ちゃん アオダ名無し※ネタバレを含むクチコミです。豊橋に転入してきた女子高生が地元を知っていく話だもんで豊橋が好きって言っとるじゃん! 佐野妙名無し他県の人間なので地元の銘菓や特産品、国道や県内での微妙な文化の違い(名古屋VS三河・豊橋)などなど全部が興味深かったです。 ・チョコマント ・ピレーネ ・あんまき ・デセール ・ブラックサンダー といったお菓子類の充実具合にも驚きです。チョコマントは可愛すぎるし、ピレーネは写真見ただけで美味しいとわかる見た目をしてて、豊橋を訪れた際は絶対買おうと決意しました。 そしてジャスコのこと「〇〇ジャス」っていうのうちだけじゃなかったんですね…親近感。 ウズラカッターはかなり衝撃でした。そんな道具が一般的になるほどうずらが生産&消費されているとは…!茹でたウズラの殻の頭とお尻を剥いて頭の方から息を吹き込んで吹き矢みたいに剥く方法も驚きでした。 これ読み続けたら地元の人ばりに豊橋に詳しくなれそうです。 https://twitter.com/TakeShobo4koma/status/1234794932050644992?s=20かつてここまで美味しくなさそうなグルメ漫画があったのか美川べるのといかゴリラのまんが飯 美川べるの いかゴリラ六文銭待ってました。個人的に好きすぎるいかゴリラ先生の新作。 (いかゴリラ先生を知らないって人は、まず「オタクだよ!いかゴリラの元気が出るマンガ」を読んでほしいです。もしくは、いかごりら先生のtwitterをみてみると雰囲気がわかると思います) 知っている方はご存知だと思いますが、独特のハイテンションが持ち味のギャグ漫画家なのですが画力がアレなんですよ。 キャラクターの手なんか 「なんで、この人クリームパンずっと持ってんの」 って言いたくなるくらいの絵。 でも、どことなくそれが味があってよいし、開き直ってギャグにしている感じもよいんです。 そして、そんな画力のいかゴリラ先生が、まさかのグルメ漫画。 グルメ漫画のウリといえば美味しそうな絵でしょう。 なんでいかゴリラ先生なんでしょう?と一瞬思いますが、まぁ、面白い。 どれも絶望的に美味しくなさそうなのですが、それをベースにしたギャグが最高なんです。 描けなくなったからと実写を使ったあたりとか腹抱えて笑いました。 基本は、美川べるのといかゴリラ、あと編集担当の方、3人で毎回ある食材や料理をテーマに沿って展開されます。 一風変わったグルメ漫画・・・というかギャグを所望しているかたに是非おすすめしたい作品です。新宿中村屋からレトルトまで、カレー愛が吹きこぼれているマンガ今日もカレーですか? あづま笙子 藤川よつ葉兎来栄寿※このマンガを読んだ瞬間にカレー食べたいゲージが120%になるのでご注意ください 皆さんカレーは好きですか? 私も多分に漏れず大好きです。それなりに名店と言われるお店を食べ歩きましたし、今でも週に一度はお店でインドカレーを食べます。巨大なナンのおかわりを執拗に勧めてきて、応じたらとても嬉しそうにして、断ったらちょっと悲しい瞳になるインド人の店員さんが愛おしいです。そんな私から見ても、このマンガの作者さんのカレー愛は素晴らしいなと感じられました。 地方から東京にやってきた春から大学1年生の黒部ちなが、西葛西にある加来井女子大学の寮に入寮する前にたまたま同級生と出逢い、新宿中村屋でカレーもといカリーランチをするところから物語は始まります。 西葛西といえば、実写版の『翔んで埼玉』でも、GACKT様演じる麗の東京の空気テイスティングで 「ツーンと鼻につくスパイシーな臭い。まるで異国の地。インドの香り。あと……ほんのりと潮風の臭いがする。これは、東京で最もインド人が多く住み、なおかつ海が近い場所………西葛西」 と言われたカレー文化において最強の町。 その寮生たちとボルツ、カルカッタ、たいめいけんといった名店からCoCo壱番屋まで実在の名店を楽しく食べ歩く姿、更にはレトルトカレーの奥深い世界までもが描かれます。 ボルツの30辛を食べて「食べるサウナ」ラッシーを飲んで「整った」という表現は秀逸。 ココイチで4人の女子大生がそれぞれのこだわりトッピングでカレーを食べる姿の何と良きことか。「実はナンはインドでは少しお高めの料理で、日本に来て初めて食べたというインド人も多い」といったカレーにまつわる知識も豊富に知ることができます。 今後、神保町や日比谷の某店なども登場するかな? と楽しみです。 お店としては東京中心ではあるものの、レトルト回では関西の名店のものも登場します。 各回の幕間に筆者のカレー愛溢れるコラムもあるのですが、何より素晴らしいと思ったのが「CoCo壱の福神漬けが大好きだけど、それを描きすぎるとカレーマンガではなく福神漬けマンガになるので自重した」というところ。好きなものだけど、いや好きなものだからこそ、丁寧に伝えていきたいという姿勢がとても良いです。 ああ、今日はカレーを食べよう……。3巻まだかな〜ハッピークソライフ 【電子限定特典付き】 はらだnyae2巻読んでしまったので3巻が待ち遠しくてしょうがないです。 これBLでいいんだろうか?ギャグ漫画読んでるみたいな気持ちになります。あらすじに書いてある「愛すべきロンリーアナルズBLの概念を覆すハイクラスな“下品”がここに。」がほんそれすぎて言うことない。普通のOL4コマと思いきや・・・?オフィスのざしきわらし 小坂俊史starstarstarstarstarひさぴよ4コマ王子こと小坂俊史先生による、普通そうで普通じゃないOL4コマ。 中途入社の主人公・志咲笑子(しざきえみこ)は転職元の会社がことごとく倒産することから「座敷わらし」の異名を持つOL。しかし、この座敷わらし設定は即座に捨て去られ、タイトルの意味はどこへやら、日々の仕事を”いかにサボるか”に話が変わっていきます。 ヒロインの体型も徐々に変化し、最初は気のせいかと思いましたが、どんどん太っていきます…ドラえもんの逆バージョンみたいな感じでしょうか。 そして、サボっていた仕事も次第にそこそこ出来るようになり、普通のOLへと変わるのですが…。これだけ話に変化がありながら4コマ漫画としての面白さは一貫して変わらないのです。普通のOLマンガを目指そうとした結果、普通じゃない漫画になってしまった感じがします。脇を固める同僚たちもおかしな人材ばかりで読んでいて飽きません。作者コメントで「会社勤めの経験が一度もない」というのは驚き。オフィスのあるあるネタは本当に共感できるものが多いかったので。 連載時期が2010年〜2011年頃という事で、リーマンショック後の時期のはずなんですけど、不況を感じさせない、ほのぼのと明るい気分にさせてくれる漫画です。レバ刺しマンガとしか言えないさよなら、レバ刺し~禁止までの438日間 谷口菜津子マンガトリツカレ男なんか絵の感じが違うなと思ったら昔の作品を最近電子書籍にしたのか。まあレバ刺しが禁止されたのもだいぶ前だからそりゃそうだよな思いながら読んだ。レバ刺し自体好きか嫌いかと言われたらそんなに好きというほどでもないがこのマンガを読んだせいでむちゃくちゃ食いたくなった。後半に登場するポストレバ刺しの店は行ったことがあるが全く同じ感想だった。蠍はまじで表現できない味だった。 読んでて思ったけどこれ「鉄鍋のジャン」を読んでいるとより楽しめるかも。「ドリアンと酒」や「カエルの湯卵管」ネタが登場していためちゃめちゃ面白いやんけどるから ハナムラ 石井和義名無し読んだ後に関西弁になってしまうぐらいには面白いし読みやすいです! JK転生で空手の王者に登り詰めるのかと思ったら廃れた道場を立て直しにかかるところが面白いですね。 そして、キュウべえみたいな猫が何かを企んでいるファンタジー要素もいい ギャグもストーリーも専門知識も全部バランスよくて一巻の時点で感動してます信楽焼作家女子と英国お嬢の師弟愛(或いは作家を生かすたった一つの言葉)へちもん~信楽陶芸日記~ 山珠彩貴あうしぃ@カワイイマンガ日本で最も有名な焼物の一つ、信楽焼の作家である女子と、信楽焼を学びに来たイギリス女子を描いた本作。陶芸愛と、師弟愛に心温まる物語です。 若くして高度な作陶技術を持ち、亡き祖父に代わり工房を切り盛りする作家女子。そこに弟子入り志願したイギリス女子はかなりの資産家でありながら、陶芸への愛が深く、鋭い審美眼を持つ才女。最初は本気度を測りかねた作家でしたが、すぐにその熱意を知り、彼女の師匠になります。 しかし、問題は師匠の方にありました。様々な要因が重なり、作家としての自信を無くしてしまう彼女の力ない目と迷いは、周囲も読者もモヤッとさせます。 そんな師匠に、弟子が告げた一言…… どんな美辞麗句よりも、作家を勇気づけるその言葉。好きな物作りを、他人が肯定してくれることで得られる、作家としての自信。 芸術家・クリエイター(例えば漫画家やイラストレーター、デザイナーや文筆家なんかも含めて)に仕事を発注する人は、この弟子の言葉を知り、伝えることが大切だと思います。 納期を守るとか正確さとか、そんなことばかり褒めていませんか?それではクリエイターは消耗します。「自分じゃなくてもいいじゃないか」と。 クリエイターをやる気にさせるのは、たったの一言……彼らが創るものへの、敬意と愛と同調を込めた短いセンテンスを、この作品から見つけてみて下さい。梶原一騎先生を越えられるか?どるから ハナムラ 石井和義名無し転生話ってのは漫画ジャンルとして定着したと思う。 自分は好きではないので殆ど読まないでいたが。 また、K-1の創始者・石井館長は間違いなく 一時は格闘技界で勝ち組だったと思う。 自分は好きじゃなかったし脱税で捕まったが。 そんな嫌いな要素のそれぞれが合体した話「どるから」。 とりあえず二巻まで読んだが、メチャクチャ面白い(笑) かつてK-1が人気絶頂だったころ 「K-1はプロレスのスタイルを取り入れて 格闘技を興行的に成功させた」 と、よく評された。 細かく言えば、プロレスの興業システムを取り入れ、 プロレスファンと格闘技マニアと一般人それぞれを取り込み、 格闘技をイベントとして成立させた、と思っている。 格闘技の達人でありながらイベント感覚・成功術も 身につけていた人、それが石井館長だと思う。 その石井館長が、あらたに取り組んだ (取り込んだ、というほうが正しいか)のが 「転生話」と「梶原一騎スタイル」。 この二つをミックスしたのが「どるから」だと思う。 転生話については詳しくないのでイメージで感じるだけだが、 「ああ梶原一騎先生のスタイルをかなり踏襲し、 そこにさらに新味を加えているな」 とは強く感じた。 かつて梶原先生は、それまでにないマンガストーリーと セミ・フィクションという、事実とロマンを混合した 独特の世界を作り上げてマンガファンを熱狂させた。 「どるから」で石井館長は、K-1創始者・世界の石井という 実績をもとに、格闘技論としても格闘技系経営術としても ファンに有無を言わせない説得力を見せつけている。 石井館長が凄いのは、梶原先生的な 「実体験を話しに盛り込む」スタイルにプラスして、 自分をオッサンであると貶めて漫画化したり、 時に失敗談なども披露していること。 梶原先生が、結局は自分も美化して、 道化になりきれないレベルで自分や自分の体験談を 作中で披露していたのと比べれば、その点で 石井館長は梶原一騎先生より一歩踏み込んでいる。 また、お金が絡む話に関しても、梶原先生が 実利よりも男の矜持、というラインを維持した (少なくとも主人公は)のと比べると 石井館長は「金を稼げなければ何も出来ない」 というのが基本になっており、ここでもリアリティでは 梶原先生より深く突き込んでいる。 また古武術から総合格闘技的な闘いの解説など、 これもかなり実践的視点から判り易く漫画化していて、 リアリティが感じられると思う。 もっとも転生話という時点でSF的であり、 リアリティの面では後退せざるを得ない。 「どるから」が今のところ、それほど世間で話題に なっていない(少なくとも私は聞いていない)のは その辺が一番の理由かな、とも思うが、 あの石井館長が転生して女子高生に、というだけで インパクトは凄いのだから、もっと話題になって、 ヒットしても良いと思うんですけれどね。 ギャグとかも面白いし。 転生の経緯については今のところかなり謎のままだから、 後々で、この点に説得力や面白さを披露できたなら このマンガは凄い名作になるのではないか? そう思って期待しています。 「ヤクザ」の闘牌麻闘伝 ぬえ 志名坂高次にわか高津の若い頃の物語。番外編としては大満足。熱血漢の情の厚い男でもあるようで、冷血さをかねそなえてる。人柱編で言われるように「ヤクザ」してる感じがよかった。一期一会を撮った夏金沢シャッターガール 桐木憲一名無し金沢で生まれ育った女子高生・花菜は高校では写真部所属。 写真が好きだが将来は写真の道へ、と決心しているわけではない。 母親が反対しているから、というより、結論を先送りにして、 母親と本気で向かい合わない中途半端な状態だった。 夏休み、花菜はドイツから来た写真家・ユーリと知り合い、 撮影の手伝いをすることになる。 ユーリは父がドイツ人、母が日本人。 ユーリが物心つく前に離婚した母は 故郷の日本の古都、ここ金沢にいるらしい。 ユーリの来日・金沢訪問は母親を探すのも目的だった。 だがユーリは必死にガムシャラに母を探すつもりはないらしい。 「写真も出会いも偶然の産物」と。 そんなユーリに花菜は、金沢出身の文豪・室生犀星の詩、 「誰かをさがすために」を読み伝える。 この漫画は北陸新幹線の金沢開通を記念し連動した、 タイアップ的な漫画らしい。 だからだろうけれど、金沢観光案内的に、 写真撮影スポットを巡り紹介する面が盛り込まれた ストーリーになっている印象を受けた。 観光案内漫画としても良く出来た漫画だと思う。 しかしカメラや写真撮影に知識がない自分には、 この漫画を写真や撮影が好きだ、という人からみたら どう評価するかは判らなかった。浅いのか深いのか。 良く言えばライト感覚での金沢紹介漫画、 悪く言えばインスタ映え撮影スポット紹介漫画、 そんな漫画かな、と思いながら読んでいった。 だが外国人とのハーフでありながら金沢の文化や街並みを愛でて、 それでいて母親に焦がれ、慕いながらも自然体でいるユーリ、 普通の女子高生だが、それだけに、そしてそれ以上に 思春期的な悩みを持っていた花菜とのストーリーが だんだんと面白く、考えさせられる話になっていった。 ユーリ自身は自然体で写真を撮っているが、 それは漠然と撮っているというのとは違うらしい。 一方、この漫画にはユーリや花菜以外の写真家も登場する。 最初からモデルを使いアングルを決めて撮影する写真家とか。 それはそれで価値を認めている感じがした。 けして、自然体が良い、演出は駄目、というものでもないよ、と。 どうやら写真撮影にも色々な価値感やスタイルがあるのだな、 人それぞれの人生や情愛や価値観もいろいろあるように、 読み終えて、そういうことが判ったようなつもりになった。 読み終わるのが寂しかった #1巻応援バー・オクトパス【カラーページ増量版】 スケラッコstarstarstarstarstarnyae海の底に静かに佇む、寡黙なタコが営むバーが舞台のお話です。 リトルマーメイドみたいなファンタジー&ロマンティックというよりは、私たちが生きる地上と変わらない日常が"底"にありました。海の中にも季節があって、会社があって、飲み会がある。面倒な同窓会、うざったいナンパ、給料日だけのちょっとした贅沢。一緒ですね。主人公も、お酒が弱くて人見知りな人魚の女の子で個人的に親近感がすごいある。そんな主人公でも通いたくなる気持ち、わかります。バーオクトパスの居心地はものすごくいい。 (というかスケラッコさんの漫画自体の"読み心地の良さ"がそのままお店の居心地の良さに変換されているんだと思う。感情が激しく揺さぶられることはないけど無感情でもなくて、限りなく良い心の状態で読める感じ。だけど途中で絶対飽きが来なくてページを捲る手は止まらない。) 基本無言だけど、口から出す墨で素敵なリアクションをとってくれる優しいマスターや、対象的におしゃべりな常連さんなど、キャラクターたちも見た目は魚類だけど年齢とか性格とか個性があるのがよくわかる。マスターが客が来なくてひとりのときのエピソードがいちばん好きだな…。 1巻完結かぁ。。読み終わるのがこんなに寂しい漫画久しぶりでした。読むと元気になる、ギャル医者マンガ #1巻応援ギャル医者あやっぺ 長イキアキヒコ六文銭ギャル漫画増えた気がする昨今。 私「元気バカ」というキャラが好きなので、ギャル漫画って、基本そういうキャラが多くて好きなんですよね。 大体、学園設定が多いのですが、本作はなんと「医者」です。 失礼承知で言います。 ギャル=頭悪い という、偏見と言う名の方程式が前世から刷り込まれている私としては、この医者設定が意外過ぎて、これだけ面くらって、逆に興味津津。 立ち読みして、面白すぎて即買いしました。 患者の病気に対しても 「しらねーし」「キモいんだけど」「なにそれウケる~」 というギャル語で対応。 レントゲンをデコったり、スマホで自撮りしたりする。 極めつけは 「やっべぇええええ、ミスったぁあああ!」 高らかに宣言。 (実際は大したことない感じですが。) また、黒ギャルに誇りをもっていたり、ギャル特有の文化と謎の高いコミュ力をベースに展開される4コマは、大爆笑必至です。 ギャル漫画特有のおバカキャラをもちつつも、医者という舞台を見事に生かしており、ギャルもグルメぐらい広がりある分野になるのでは?と 可能性感じちゃいましたあぁああぁあ、うぇえええええい! 史上最もほのぼのした異能漫画 #1巻応援しょうもないのうりょく 高野雀nyae※ネタバレを含むクチコミです。ご飯×男子大学生はズルいってばよアキはハルとごはんを食べたい たじまこと天沢聖司2人でルームシェアをしているアキとハルという大学生が主人公。絵がとにかくお洒落で可愛くてご飯がキラキラしてる…! BLのLの部分はあんまりなくて、本当にただ「男子大学生が2人暮らししているだけ」って感じでそこが最高ですね。 恋愛要素を抜いて主人公の年を若くしてキラキラさせた「何食べ」って感じって感じで読んでて癒やされました。 https://twitter.com/taji_makoto/status/1153983757243650049?s=20 https://comic.pixiv.net/works/5876 たじまことって水曜日のトリップランチの方だったんですね。そっちも読んでみたくなりました。全世界必見の超パワフルなBLギャグ!!!スーパー攻め様と時をかける俺 櫻日和鮎実天沢聖司※ネタバレを含むクチコミです。極上B(弁護士)L(ラブ)一生続けられない仕事 山田ユギnyaeタイトルと表紙の感じからBLだと思わずに読み始めたんですが、結果的にBLであること含めてすごくいい作品に出会えてラッキーでした。 主に弁護士4人ほどが活躍するんですが、法廷でバチバチ戦うようなものではなく、主な依頼は不倫・離婚・遺産相続など、実際は意外と地味な弁護士の仕事をリアルに描いているので、お仕事漫画としても読み応えがあります。イケメン弁護士が一箇所に集まっちゃってるんですが、仕事内容はしっかり現実的。 2巻の表紙に居るのが美形弁護士の三上さんで、主人公の早坂は彼に憧れて彼の事務所に入社するんですが、実は彼の恋の相手は三上さんではなく…!?というのが好きな展開です。 続編があるとのことなので早く読みたいです!<<89101112>>
マンガや映画のなかではかっこよく描かれている傭兵たちの実態がコミカルかつリアルに語られているエッセイ。過酷な環境の中で彼らが何を糧に生きて、戦っているのか、格好つけず誇張もしない等身大の姿で描かれるのが読みやすくて興味をそそられます。 意外だったのが日本人の傭兵が結構居るんだっていうこと。高部さんの所属部隊にも日本人の同僚が何人か出てきます。みな個性的な人物で読んでいるとくすっと笑えるのですが、もちろん戦場で命を落としている方のエピソードもあるわけで…。 高部さんが引退を決意した理由が「体がついてこなくなったから」っていうアスリートの言葉みたいなのも衝撃でしたが、その判断が出来るか出来ないかが生死を分けるんだろうなとという説得力がすごかったです。 縁遠いと思っていた世界が少し身近に感じられる一方で、自分の生活のすぐ隣で命のやり取りを行っているひとたちが居ることの重みを考えさせられました。