珊瑚と人魚
嘘を「痛覚」として感じとってしまう【さとりの眼】を宿した少年・珊瑚。己の肉を愛した男に食べさせる不死の女・人魚。珊瑚と人魚。ふたりの物語。
『夜光雲のサリッサ』第1巻~第8巻の紙版にのみ収録されていた設定資料や、短編読み切り等を収録。「設定資料」は本編にする登場するSF兵器や天翔体と呼ばれる怪物などを設定画を交えて詳細に解説。これに加えて本編では語られなかったキャラクターのエピソードを描いた短編読み切りも収録。さらに、これまでコミックス未収録だった特別編『あおいつばさ』『ほんの少し先の事だって』も特別収録。総ページ数は230ページ以上の大ボリューム。表紙及び一部設定画を原作者の松田未来が描き下ろし。
謎の声に呼ばれ異世界に召喚された少年、ルカ。彼を召喚したのは幼い二人の少女、剣士のナギと魔法使いのステラだった。彼女たちが言うにはヒーラーの素質があるルカを自分たちの仲間にするために召喚したらしい。当然心当たりのないルカは何とか元の世界に戻れないか機をうかがっていたが最強の剣士になって最高のギルドを作り魔王を倒すという途方もない夢を堂々と語るナギを見て彼女たちの仲間になる決意を固める。そして大きな夢への第一歩、始まりの森の主である巨大蜘蛛の討伐へと三人は乗り出すのだった。
西方歴2519年、世界は新たな産業の発展を遂げた。それは超機関ルフトシュピーゲルングの発明。この超機関の出現により機械化文明は超速に発達し人々の生活は一変した。しかしこの機関の燃料をめぐり争いが勃発。戦いは激化の一方をたどる。整備兵リベットが配属されたのは死と隣り合わせの最前線。敵の猛攻を前に一部の兵を囮に上官たちが逃走。味方に見捨てられたリベットたちは整備場でボロボロの巨大戦車を発見する。それはリベットも開発に関係していた究極の戦闘車両「竜(ドラッヘ)」だった。硝煙と砂塵がうずまく戦場で試作巨大戦車「竜(ドラッヘ)」の128mm戦車砲が牙をむく!
ツンデレカマキリ×変態青年!? 愛するものを最終的には食べてしまうカマキリっぽい女性・エメラルド。そんなエメラルドが大好きで食べられてもいいという人間の青年・シルバー。ふたりの日々を描いた異種ラブコメファンタジー!!
ときは第二次世界大戦、ソ連とドイツの戦いのなか、ロシアの魔女ワーシェンカとお目付けナージャのコンビがあっちをうろうろ、こっちをうろうろと転戦する。お化けと戦争が交錯するローリングストーンな変てこ戦記が完全版として復活! ※こちらの作品は2011年に刊行された『靴ずれ戦線(1)』に新規読み切りや解説ページなどを加えた内容になっております。重複購入にご注意ください。
書道教室
意を決し逆プロポーズをするも、フラッシュモブまでしたのにまさかのごめんなさい! 大きなショックと気まずさに耐えられず会社を辞めた圭の元に、祖母の入院の報せが。お見舞いに行くと祖母から、自分の書道教室の先生を引き受けてほしいと頼まれて…。とある下町の書道教室に通う、なんでもない人たちのおもしろおかしい毎日。
「エルフの聖域」と呼ばれる巨大なダンジョンに挑む冒険者たち(剣士ちゃん、魔道士ちゃん、etc…)。しかし彼女らには避けて通れぬ大きな問題があった。ダンジョン内には「おトイレ」がないのだ…。王道RPGの世界観を背景に「おトイレ」=「お花摘み」を巡る冒険者たちの切実な戦い(?)を描いた、全世界待望、前代未聞、唯一無二の【お花摘みRPGファンタジー】降臨!!!
兜の花
どうして私が好きなあの人は、私じゃないあの人が好きなんだろう――。男女5人、一つ屋根の下で溺れる愛の泥濘。好きな人のそばにいられて幸せだった。―――あの女が来るまでは。恋人の誠慈が持つ一軒家に、友達の勇蔵と考一郎の4人で住んでいた智恵佳。ふたりっきりではないけど、好きな人と一緒に住める幸せを感じていた。そんなある日、智恵佳の預かり知らないところで誠慈と春子が再会し、一緒に住むことを決めてしまう。春子に恨みがある智恵佳は猛反対。春子の入居が不服であれば出て行けばよい、と笑顔の誠慈…。
カースブラッド
ここではモンスターが「生きて」いる! 実力派イラストレーターの描く本格的ダークファンタジーが開幕。不思議な夢をみたキョウコが目覚めると、そこは森の中だった。しかもその森には異形のモノたちが蠢いていた。彼女は異世界へと転移していたのだ!? 混乱するキョウコは突如現れた人獣に襲われる。そんな彼女を助けたのは全身に奇妙な刺青を入れているソロモンと名乗る青年だった。その姿は夢の中でキョウコを守るように立ちはだかった人物と同じ!? キョウコの召喚を巡り魔法と神秘の戦いの幕が上がる!
嘘に触れると痛みを覚える目を持つ少年"珊瑚"と不老不死の肉体を持つ"人魚"と名乗る女性のお話。 基本的な設定はこれだけ、登場人物は"珊瑚"と"人魚"を含めてほぼ3人のみ、絵の密度はかなり低い、と見える情報量のかなり少ない作品なんだけど、その空白、無言の中にもの凄い中身が詰まってる、ある意味でとてもマンガらしい作品。 コマ割りを大きく取って背景なしの人物のみのコマを続けたり、時には数ページに渡ってセリフなしのページが続いたり、意図的に視覚情報の密度を低くしているんだけど、その分、キーとなるひとコマ、ボソッと呟くセリフが質量を持って感じられる。 この余白を読ませるというか、あらすじには載ってこない部分をページ全体で描くというのがninikumiさんの作風ではあるんだけど、前作「シュガーウォール」と比べると今作はその抽象表現で留めてる部分と解りやすく描いてる部分のメリハリがあって、より広い層の方々に楽しんでもらえる作品になっている。 まずは試し読みを読んで見てもらって、この作品の独特な雰囲気を味わってみてほしい。 2巻まで読了。