講談社マンガの感想・レビュー6230件<<170171172173174>>クセが凄い純情パイン<完全版> 尾玉なみえ名無し尾玉なみえは本当にクセが凄い。でもいったんハマるとしばらく抜け出せません。思春期には目をそらしたくなるようなデリケートな問題に、無理やりフォーカスして面白おかしく馬鹿にする感じ。つまりワリと酷いギャグなのですが、ずっと読んでしまう、そんな魔力があります。まだ読んだことがなければ、是非一話お試しください。自分に合うかどうか分かると思いますwすごく興味深く読める妖怪などへの新しいアプローチオカルトちゃんは語れない ペトス 橋本カヱ 本多創starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)『亜人ちゃんは語りたい』のスピンオフ作品ってだけじゃなく単体として面白い漫画になっている。 ヨーコには他の人には見えないものが見え、感じることができる。 一般的にそれは霊感と言われるようなものだが、この亜人がいる世界では違うように考えることができる。 むしろ、幽霊や妖怪、怪奇現象などはすべて亜人で説明できるのではないか、と。 その発想をきっかけに、ヨーコの周囲で起きる不可解な出来事、存在を分析しその姿をあらわにしていく。 このアプローチは素直にとても面白い。 オカルトめいたものを亜人なんじゃないかという仮設をもとに科学的っぽい切り口で検証、実験し、そして姿を現す亜人の存在によって、あれも亜人なんじゃないかこれもといった具合に可能性がより開けてくるのだ。 僕たちはその世紀の発見を目の当たりにすることができるのだ、一人の女子大生ヨーコの傍らで。 亜人と普通の人間を繋ぐ存在として描かれるヨーコの先入観の無さというか偏見やバイアスがかかっていない感じがとてもいい。 これは現象や妖怪が尽きない限りずっと読んでられるなーと思う。好きだった親友の娘がグイグイくる。草薙先生は試されている。 安田剛助あうしぃ@カワイイマンガ昔恋していた親友(女性)の、中一の娘を担任することになった草薙先生(女性)。気にしないようにしていたのに、親友の娘の久保田一姫は初っ端から「先生が好き!」と攻めてくる。拒み続けるも、なんかもう敵いそうにない……陥落寸前!どうしよう……? ♡♡♡♡♡ 先生と生徒の秘めた恋模様、という定番テーマのほかに、この二人の間にはもう一つのテーマがある。それは「かつての想い人の娘は恋愛対象にしていいのか」ということ。 草薙先生は一姫に親友の面影を見出し苦しむ。忘れられないかつての恋と、目の前の一姫への日毎に増す恋と……。一方、強気でありながら、草薙先生の中にいる自分の母親の存在感に苦しむ一姫も切ない。 それでも一姫は、様々に逡巡する草薙先生を強い想いで押して、目の前の一姫と、草薙先生の本心に向き合わせようとする。幼き者の純粋で向こう見ずな意思は、こんがらがった大人を解きほどくのか……。 二人の物語はしかし、二人だけの問題ではない。二人に恋する女性は他にもいたし、一姫の母親はどこまでも親友として、草薙先生を惑わせる。安易に恋愛を謳歌させない、喜びも苦しみも正面から描いた物語。読後の心には甘さと共に、若干の重さが残る。変な漫画ほど記憶に残る阿部のいる町 宮島雅憲 井上菜摘あほえもんとにかく阿部が異常にモテる!という設定の一点突破だったギャグ漫画で、常軌を逸したモテモテぶりが面白かった。連載1話目では、これはラブコメでもなく、ハーレムモノでもなく、ギャグ漫画と気付くまでに少し時間がかかった覚えがある。天然な阿部と、おとなしいツッコミ小林、阿部ファンたちの異常さに「そんなアホな」と笑えてしまう。なんとも変な漫画だったが記憶に残る作品。阿部をどこまでもカッコよく描き、おびただしい数の追っかけファンを描いた作画の力も大きかったと思う。 年下好きにはたまらないきみはペット 小川彌生名無し年下好きにはたまらないマンガだと思います。ペットのように扱っていた年下の男の子が急に見せる男の姿が、なんとも言えないです。今まで年上派で、年下にあまり興味がなかったのですが、このマンガを見てから年下もありだなと思うようになりました。是非読んでみてほしいです。絵が上手!です。 挙…局地的王道食 松本英子サンジュスト絵が上手!です。 挙げている食べ物が地味過ぎて(笑)共感しづらいのもありますが、人それぞれソウルフードがあると思うので、そういった意味では「そういうの、あるよねー、でも私はちくわぶよりちくわ!」みたいなの、あると思います。↑これは私。ブクロキックスの画風ブクロキックス 松木いっか名無ししげの秀一もどき 絵どころか雰囲気まで真似ようとしてるが空回り イライラするレベル 激辛で紡がれる百合激辛お嬢さまは自分を罰したい 小菊路ようにわか辛いって味覚じゃなくて、痛覚なんですよ。その意味だとたしかに激辛は罰になるわけで。贖罪するために激辛料理を食べるのは合理的選択なわけです。 ところでこの作品は百合です。いつも涼し気な顔をしている学校一のお嬢様が顔を真赤にして、目をうるませる姿(激辛料理食事中)を唯一見るのが同級生の女生徒。こんなの百合じゃないわけがない。まぁそんなわけで百合好きにはおすすめです。記憶に刻みつけられる奇才の短編集変身のニュース 宮崎夏次系にわか宮崎夏次系の奇才っぷりが遺憾なく発揮されている短編集。 心につっかえるような、すっぽかされて気が抜けちゃうような、愛らしい物語が詰まっている。「水平線JPG」「昼休み」がお気に入り。変わらない人間関係を書くのがうまい!たったひとつのことしか知らない 本田名無しさらっと読めるので読んでほしい。 作者は変わらない人間関係を描くのがうまい人ですね… 行動とか絵より会話でハッとさせるタイプの漫画かと思うんですが、その会話の選び方もうまいし、この二人の状況も劇的に変わったりするのに関係性が変わらない。 センス感じました。 一言で言うとすげーマンガ軍鶏 たなか亜希夫 橋本以蔵名無しなんか読んでみるか、の感覚で読み進めるとその内容にずっっしりきます。 最初ひょろひょろしていた少年が深淵を見て爪をとぎ、時が過ぎ、強くなる作品は割とありますが、この作品相貌、風態が変わるのがリアル…。 読んでて鳥肌立つ作品。 作中で「軍鶏みたいなやつだな」って言うシーンがあって自分は意味がわからなかったんですけど、闘鶏用の鶏からの、気性が荒い人の喩えらしいですね。 かっこいいしアウトローでなじみが薄い世界の描写をしているのにプロの漫画ってこんなに読みやすいんだ、と感動しています。辞書作成を「舟を編む」と定義する面白さと説得力舟を編む 雲田はるこ 三浦しをん名無し作中で主人公が述べている。 「辞書に主観はいりません。」 そう言われても普通は、だから辞書はつまらない、 それくらいにしか感じられない。 しかしそのつまらなさそうな辞書を作る作業を通して とても面白い物語が進行する。 辞書編集者という主観を除外する仕事をしている人達が、 その仕事を「舟を編む」と主観で例える。 けして客観的ではない、むしろ曖昧な表現をする。 しかしその表現からは矛盾は感じない、 面白さと説得力がある。伝わってくる。この物語からは。 いかに辞書が、言葉が、大事な存在なのかということも。 辞書を作ることがいかに大変でいて、浪漫が溢れる、まさに 「舟を編む」仕事だということも。 辞書を編集する仕事を「舟を編む」と表現する言葉が 出版業界では古くからあることなのか、 原作者の三浦しをん先生が考えた言葉なのかはわからない。 けれども納得させられる面白い言葉であり題名だった。おもんないトーキョーバベル 久世蘭 花林ソラ名無し天空侵犯とおんなじよーな感じ。クソおもんないで エロすぎて配信停止になった漫画デスラバ 智弘カイ カズタカ名無し童貞の男達たちが収容所に拉致され、看守の美少女達に貞操を奪われまいと必死で抵抗するエッチい漫画です。マガポケで配信されていましたが、エロ過ぎるという理由で、一時期配信停止になってしまい、作画の智弘カイ氏のTwitterアカウントにてやむなく最新話を公開することになったことでも話題になりました。 最初の方はギリギリのエロを攻めていたのですが、普通に本番やるようになってましたから、まあ怒られるのは当然の結果というか…。 しかしこの漫画、エロ抜きにストーリーは面白いんです。 今持ってどうやって収拾つけるか分からないような展開で最後まで期待したいと思います。なんでそーなるの!?なんでここに先生が!? 蘇募ロウ名無しアニメ化もされた本作品。クールな先生から、鬼教師と恐れられる先生から色んなタイプの先生が搭乗し、生徒と恋に落ちるのですが、恋に発展するまでに様々なエロハプニングが起こります。トイレに閉じ込められたり、コインランドリーで二人っきりになったり、「なんでそーなるの!?」と突っ込みたくなるような笑える部分もあって面白いです。看護師さんはなぜあんなに心が強い方が多いのかエンジェル日誌 ごとう和名無し看護師さんはなぜあんなに心が強い方が多いのかが、この作品を通じて理解出来たような気がします。 様々な病気の患者さんに寄り添う中で助かる人もいれば、絶望的な状況に落とされてしまう…それでも看護師さんは患者を選ぶ事は出来ない。 主人公のなつみさんの奮闘ぶりを見て、看護師という職業の重要性や仕事の大変さなど、とても勉強になりました。 単に産婦人科の仕事中心に描かれているわけではなく、そのなかに渦巻いている人間模様が細かく描写されていて人間の命の大切さ、妊娠出産の出来事などいろいろと考えさせられることが多かったです。 水球マンガとしてハンツー×トラッシュ こばやしひよこ名無し水球部の男女を描いたエッチなラブコメ漫画です。 前半はドタバタ感があって楽しめましたが、後半はちょっとネタ切れ感もあったのかなあと思います。 ちょっと残念だったのは、長らく単行本を読んでいながら、水球のルールがよく分からなかったこと…。 世間的にはマイナー競技だったラグビーのルールが認知されたように、願わくば水球というスポーツを後押しするものになってくれたら良いのですが…。シュネルギアしよう!! #1巻応援無号のシュネルギア 高田裕三starstarstarstarstarひさぴよ月刊少年シリウスでスタートした「3×3EYES」の高田裕三先生のSF超大作(決定事項)です。 1巻の帯にある通り、”集大成”と銘打ってるだけに、初っ端からエンジン全開。出し惜しみなくド迫力の戦闘シーンが繰り広げられ、導入の1巻から既にスペクタクルな展開になってます。 ストーリーは地球外からやってきた地球外機甲化AI「シュネルギア」という巨大なロボ(のようなもの)に乗る運命となった少年少女たちの物語。 シュネルギアを巡り、国連軍とアンバックという組織が激しく対立し、少年と少女は敵対する組織同士、シュネルギアに搭乗し戦う運命に巻き込まれてゆくのです…。 主人公・二ノ宮シロの見た目も性格も、歪んでなくて心優しい性格なのがいいですね。闇を抱えたどこかの乗らない少年と違って、駄々をこねないでシュネルギアにササッと乗ってくれるあたり、話が早いです。 シュネルギアはパイロットと協調する事で機能をアンロックし、あらゆる機能が進化していく仕組みになっています。 AIのような思考回路も存在しており、このAIの性格が非常に人間臭くて面白い。物語のサポート役として欠かせない存在となってます。 ちなみに、シュネルギアとは、ラテン語で「協調」を意味するそうで、作中で度々「シュネルギアしよう!!」「今を切り抜くためにシュネルギアを!!」という熱い決めセリフとして使われているのが、最高に格好いいのです。 まだ1巻が出たばかりですが、各話にめっちゃ気になるサブキャラたちが配置されていて、名前すら明かされていません。 おそらく他のシュネルギアの搭乗者となるのではないでしょうか。 次巻がとても楽しみです。自分以外みんなネコ♡ほぼねこ 私のお母さんには肉球がある 三津キヨ名無し猫ばかりの世界に、人間の子供の形をして生まれてきた子供が、自分だけ姿形が違うことで悩みながら成長する様子が描かれています。猫ばかりの世界だなんて想像するだけで、ウキウキして私も住んでみたい気もしますが、自分だけが人間というのは確かにストレスが大きそうですね。でも優しい肉球のあるお母さんが子供を包み込んでいく様子は、ほっこりしました。 不思議なタイトルぼっちJKはお弁当を作ることにした。 柚井ふうこ名無し普通に過ごしているつもりなのに、勘違いされることってありますね。見た目と雰囲気って大切だと想います。転校したばかりで、ヤンキールックで近寄りがたい感じだと、余計に溶け込み難い。なのに見た目は変えずに、お弁当を作って仲間に混ぜて貰おうっていう発想が何だか可愛い。料理の腕は確かで読んでいて美味しそうでした。狂気の沙汰悪の教典 烏山英司 貴志祐介 中村忠朗名無しサイコな高校教師、蓮実が学校全体をコントロールしようと狂気の沙汰を起こすも、ささいなアクシデントから次第に計画が狂っていく…。後半はかなり大味なサバイバルと言えばそうなんですが、サスペンス作品ならではのどんでん返しもあり楽しめました。俺の中の婿養子のイメージはこのマンガ僕はムコ養子 夢野一子マンガトリツカレ男資産家の家に婿養子に入ったが新婚旅行中に資産家の会社が倒産し、資産は差し押さえられ郊外の家に引っ越すことになる。義母と義姉を養うために主人公が一家の中心として頑張っていく内容なのだが、初期は義母と義姉が昔の贅沢を忘れられずに色々問題は起こしたりいく中で成長していく。義母と義姉の嫌味な感じが印象深い 連載中も読んでいて単行本でも買って文庫でも買って電子でも買ってるというぐらいなんだけどじゃあすごい好きかと言われるとわからないが、5年に一度くらい読み直している。だいたいパターンが決まってて、寝る前に何気なく1巻を読み始めて気づいたら5巻くらいまで読んでもう寝ようと思いつつ全巻を読んで寝る。 夢野一子が青年誌で書いたマンガはどれも面白いと思う 感想漫画版 選ばれる女におなりなさい デヴィ夫人の華麗で激動なる人生 花糸 デヴィ・スカルノ名無しきらびやかな女性であるデビ夫人流の女性への恋愛ノウハウが集められているコミックです。自分から追いかけてばかりでは決してイイ男は見つけられないのだということがよくわかりました。やはりハイスペの男に選ばれてこその幸せなのかもしれませんね。自分には真似できないけれど十分参考になりました。残酷描写が魅力彼岸島 松本光司名無し吸血鬼VS人間を描いた作品。最初は無力で一方的に吸血鬼になぶられる主人公たち。少しずつ力を付け、吸血鬼が巣食う島のボス・雅に挑むというストーリーです。 この作品の魅力はなんといっても残酷な描写です。 化け物たちによって、人が虫ケラのように殺されていきます。 あまりにも無力で、まったく太刀打ちできない場面を見ていると恐怖すら覚えます…。 ちなみに丸太がやたらと登場します笑 武器として振り回したり、盾に使ったりするのはもちろん、船代わりにしたり。「そんな使い道あったんだ!」と思わずツッコミたくなる作品でもあります。 <<170171172173174>>
尾玉なみえは本当にクセが凄い。でもいったんハマるとしばらく抜け出せません。思春期には目をそらしたくなるようなデリケートな問題に、無理やりフォーカスして面白おかしく馬鹿にする感じ。つまりワリと酷いギャグなのですが、ずっと読んでしまう、そんな魔力があります。まだ読んだことがなければ、是非一話お試しください。自分に合うかどうか分かると思いますw