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昔恋していた親友(女性)の、中一の娘を担任することになった草薙先生(女性)。気にしないようにしていたのに、親友の娘の久保田一姫は初っ端から「先生が好き!」と攻めてくる。拒み続けるも、なんかもう敵いそうにない……陥落寸前!どうしよう……?
♡♡♡♡♡
先生と生徒の秘めた恋模様、という定番テーマのほかに、この二人の間にはもう一つのテーマがある。それは「かつての想い人の娘は恋愛対象にしていいのか」ということ。
草薙先生は一姫に親友の面影を見出し苦しむ。忘れられないかつての恋と、目の前の一姫への日毎に増す恋と……。一方、強気でありながら、草薙先生の中にいる自分の母親の存在感に苦しむ一姫も切ない。
それでも一姫は、様々に逡巡する草薙先生を強い想いで押して、目の前の一姫と、草薙先生の本心に向き合わせようとする。幼き者の純粋で向こう見ずな意思は、こんがらがった大人を解きほどくのか……。
二人の物語はしかし、二人だけの問題ではない。二人に恋する女性は他にもいたし、一姫の母親はどこまでも親友として、草薙先生を惑わせる。安易に恋愛を謳歌させない、喜びも苦しみも正面から描いた物語。読後の心には甘さと共に、若干の重さが残る。
好きだった親友(♀)の愛娘が自分の教え子に!? 彼女の猛烈アタックにたじろぐ中学教師・草薙先生(♀/36)の試練の刻が始まる