双葉社マンガの感想・レビュー930件<<1011121314>>『本の雑誌』立ち上げを描く、出版業界マンガ黒と誠 本の雑誌を創った男たち カミムラ晋作六文銭この手の業界漫画が好きなジャンルなのですが、今度は『本の雑誌』という、いわゆる小説の書評を掲載する雑誌をつくった椎名誠と目黒考二2人を中心に描いた話。 わたくし、これを読むまで、そういう雑誌があることを存じてませんでした。 ネットがない時代、情報はこういう雑誌が担っていたんだと痛感します。 また出版業界もイケイケだから、本は沢山うまれてくるわけで、その中から選定して紹介する、そしてそこにニーズを見出す慧眼はうなります。 最初は、2人で500部から自主制作かつ自腹でスタートして・・・というのもアツい。 何か大きなムーブメントになったものも、最初は小さな、本当に小さな個人の情熱だったりするの好きなんですよね。 ここに打算とかなく、まじりっけなしの純粋な動機だけで人を動かす感じ。 昭和の親父にはビンビン響きます。 雑誌や本とか、創り手の思いがこもったものは、それがなんであれいいもんだなとあらためて思いました。 とりあえず、御託はいいから、形にしてみるって大事ですね。 もともとの知名度のある2人に興味ある人はもちろん、出版業界全体の歴史に興味ある人はおすすめします。どんな敵が来ても通しません!!その門番、最強につき~追放された防御力9999の戦士、王都の門番として無双する~(コミック) へいろー 友橋かめつ あまなちたstarstarstarstarstar_borderママ子パーティーを首になる理由は納得ができるけど、いっぱい後方支援していたジークを捨てた後痛い目見ることわかってないんだろうなあ。 無職になったジークは心機一転王都の門番として就職する。 防御力はピカ一だったので、すぐに昇格↑。 絵もウマいし、ストーリーもスピード感あって王道読みやすいです。 女の子の防具が小さすぎて守れてない感はありますが、可愛いので〇 雲のように自由な旅路 #1巻応援んじゃま、ここらでお茶にしましょうか。 胡桃ちの兎来栄寿多くの人が一度は夢見るかもしれない、何にも縛られず目的もない自由な旅。 筆者の過去作に登場した20歳の女性・キサが、各地を奔放に転々とながらその土地の人たちとお茶を楽しみながら交流をしたり、名所や名物を楽しんだりしていく4コママンガです。 「中学の時は3年間進学塾に通っていたけど時間の無駄だった」 「そのせいで綺麗な夕焼けや数十年に1度の流星群を見逃してもったいなかった」 「だから今は高校時代からバイトして貯めたお金が尽きるまで自由気ままに旅をする」 というキサのスタンスが好きです。 第一話から私の地元の世界遺産・吉野山がガッツリと出てきて驚かされました。春の桜だけでなく、新緑の夏や紅葉の秋、雪景色の冬とすべての季節に魅力があること、またその名の通りに数多くの桜を観ることができる「一目千本」を決めシーンで迫力たっぷりに描いてくださっていて嬉しかったです。柿の葉寿司や見目美しい桜羊羹なども地元民として親しんでいる品で、残念ながら桜の時期を逃して訪れたキサでしたがまた満開の桜も見にきて欲しいです。 試される大地で日本国内ではなかなか見られない景色を観たり、時には奇妙な労働もしたり、秘境の温泉に浸かったり、寂れた宿の再建に携わったり……。 筆者自身がコロナで旅に出掛けられなくなってしまった鬱憤を晴らすために描いたということですので、旅気分を味わいたい方は読んでみてはいかがでしょうか。 ちいさいのが一生懸命に動いていて可愛いミイラの飼い方 空木かけるstarstarstarstarstar_borderママ子お父さんが冒険家、最初っから突っ込みどころ。 今の時代、冒険者は○○ピースか○○ディ・ジョーンズかって感じだけど土産がミイラって生き物なのか置物なの・・いや動いて意思疎通できるからイキモノなのでしょうね。 ストーリーは空くんが、小さなミイラに戸惑いながらもお世話していく。 周りにも同じような人外の生き物が増えて、時に危険なことあるけど楽しく共有しつつ日常送っている。 読んでてほんわかです。 ビックマウス、本当に倒せる?怒った聖女は一人で魔王を倒したい(コミック) 紺子ゆきめ 櫻井るなstarstarstarstar_borderstar_borderママ子勝手に召喚しておいて、王族と結婚して子供産めって? いやいや、義務じゃないけどと言いつつ推し進められる王族の血筋の男性達との顔合わせ。 結婚しなくても、子をなさなくても自分が戦って勝てばいいんですよね。 元の世界で弓道部だったから、聖なる武器を作ってもらえればワンチャン勝てそうな未来が見えてきた。 勇敢なのか、考えないしなのか王子との関係は?今後の展開楽しみにしてます。これ田亀源五郎版きのう何食べた?じゃん魚と水 田亀源五郎名無しとにかく読んでくれ! https://comic-action.com/episode/327029667436621015511時くらいの深夜ドラマにできそうヴェクサシオン~連続猟奇殺人と心眼少女~ 湯川義弘ママ子タイトルのヴェクサシオンって嫌がらせって意味だったんですね。 猟奇殺人専門刑事の兄と盲目故超感覚と言っていいくらい視覚以外が研ぎ澄まされている妹。 事件を解決しているのは実は妹さん。 そのこと話知ってる兄の同級生の警視、新人の相棒。 パワーバランスも良く、展開にワクワクします。 可愛いからいいけど、学校とか言ってる感じじゃないのに制服?着てるのが気になりました。 〆のグルメの感想 #推しを3行で推す〆のグルメ 土山しげるstarstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ もう何回読んだかわからんが毎回楽しんでるとは思う。〆のグルメということで〆を食べているが毎回かなり量が多くない? ・特に好きなところは? 秋田のナマハゲと言われている持ち込みをしている作家絡みのエピソード ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! ナマハゲもいい感じで実力もついてきてこれから主人公である中年編集者の篠原がどのように対応していくのかとか色々面白そうな要素があったのに作者が逝去したので続きが読めないのが残念でならない ラストにスッキリが約束されているので超楽しい極限夫婦 きづきあきら サトウナンキポコニャン※ネタバレを含むクチコミです。異世界転生、とは違った視点で元祖江戸前寿し屋與兵衛 内山まもる 白川晶まみこ※ネタバレを含むクチコミです。 実写化?いいの?ミスミソウ 完全版 押切蓮介starstarstarstar_borderstar_borderママ子中学校のいじめ程陰湿なものはない。いじめられた上に家族を焼き殺されるなんて頭がおかしくなってしまう。卒業までの2か月と言っても、大人の2か月間、中学生の2か月間は同じ時間とは言えない。大人は一瞬で過ぎる日々を子ども達は日々かみしめて過ごしていると強く感じました。実写は内容的にオブラートなものになるのでしょう…霊以外が全部盛りな新居霊以外全部出る部屋 タカミ名無し鉄人マコちゃんの作者の新作読切です。タイトル通りの話なんですが霊以外のバリエーションが豊富すぎて笑いました。異臭がするのを半魚人のせいにしてたネタが一番好きです。小ボケが多くて楽しかったけど物足りなさはあったかな。やっぱりマコちゃんみたいな可愛いボケキャラがいた方がいいと思う。見えないふたり透明男と人間女~そのうち夫婦になるふたり~ 岩飛猫starstarstarstarstar_borderゆゆゆ見えない同士によるもどかしくて、じれったくて、ピュアな恋愛模様と、事務所の人たちとのほっこりとする展開。 心穏やかにラブコメを読みたい方におすすめ。 どうして、透明人間の透乃眼さんと、目が見えない人間の夜香さんの二人をカップル設定にしたんだろうと思ったら。 ふたりとも自分の姿が見えないという共通点があった。(透明人間は医療用のゴーグルをつけないと、本人にも自分の姿が見えないという設定) なるほどなぁ。 視覚障害者の方へ取材をされているそうなので、夜香さんのあれやこれやは、目が見えない人あるあるが含まれているのかもしれない。 何も起こらない世紀末世紀末JKの日常 鳴果なるstarstarstarstar_borderstar_borderかしこ1998年が舞台のお話です。ノストラダムスの予言が当たれば来年には人類が滅亡するのに自分は何も残せるものがないと悩む女子高生が主人公。しかしクラスメイトの不良の男子が合唱コンクールで「レット・イット・ビー」を歌いたいと言い出して一緒に行動していくことで、いつも漠然とした抱えていた彼女の心も変わっていきます。 元々プロとして活躍してた人なんじゃないかと思うくらい完成度が高いので、淡々とした話でもオチの余韻が心地よかったです。違ってたら本当に申し訳ないんですがやまあき道屯のタッチに似ているなと思いました。心を軽くしてくれる作品心のイタリアごはん 野崎ふみこstarstarstarstarstar野愛読むだけで少し心が軽やかになる作品です。 シェフである夫に失踪された宝さんは、1人残されたお店で生パスタ教室&心理カウンセリングを始めます。 悩み相談をするお客様よりも宝さんの方がずっと辛いのでは…と思うものの、強く明るく可愛らしい宝さんの言葉にたくさんの人が救われていきます。 宝さんのカウンセリングで素敵だなと感じた点は、その人が呼ばれたい名前で呼んであげるところです。 大人になると名字で呼ばれることが多いし、子どもがいる人は〇〇ちゃんママだったり仕事している人は役職名だったり…属性をとっぱらった自分を呼んでもらえる機会が減る気がします。 好きな名前で呼ばれて、ひたすらにパスタをこねて、美味しいワインをいただいて、多くの人が宝さんに心を開く理由がわかる気がしました。 失踪した夫のことは最後まで好きになれなかったけど、宝さんが納得して前を向けるようになったのはよかったなあと思います。 読者は宝さんのパスタを食べることもお話しすることもできないけど、自分の心を開放するヒントはたくさんもらえる作品でした。はよくっつけ!!!彩香ちゃんは弘子先輩に恋してる Sal JiangstarstarstarstarstarNano彩香ちゃんも弘子先輩も可愛すぎる!!なんじゃこりゃ!! 彩香ちゃんの先輩すきすき!って押せ押せなのも可愛いし、絶対ノンケだから勘違いするな!って自分押さえる弘子先輩も尊いが過ぎる…。好きな子のために一生懸命頑張る子はみんな最強に可愛い。 式場が来いだよ…。 W不倫わたしの夫は――あの娘の恋人―― あいざわあつこ ツキシロギンstarstarstar_borderstar_borderstar_bordermotomi最初は、もっと気軽に誰が嫌なヤツで、こちら側の立場で読むんだろうなと思っていたけど、読み進めて行くうちに、そんな単純な考えじゃ収まり切れない心理描写にやられました。どう転んでも苦しいような、現実でも誰もが幸せになれる結末なんて、なかなか無いよなぁ・・・と思わせる深い漫画でした。安定に面白いほんにゃらゴッコ かりあげクン 植田まさしstarstarstarstarstarこめつぶいつ読んでもずっと変わらないテイスト、面白い!ハマります 完成されたシュール的笑いの世界観は安定感と言った方がぴったりですね 何回読んでも面白くて飽きません 全体的にシュールなのがまたいい味を出してる 中にはよく考えないと内容が理解できないネタも(笑) たなか亜希夫の新境地リバーエンド・カフェ たなか亜希夫さいろく東日本大震災の爪痕が深く残る石巻。 主人公のサキはJKで、いじめられっ子。 原因はほんの些細なこと、「絆」で支え合っていこうと強制される被災地の現状に「絆」という言葉が好きじゃないと言っただけ。 ただそれだけ、と思ったけどよく考えるとそれを聞いた子たちにも大切な人たちを失った経験や絆に支えられて生きているギリギリの背景があるのかもしれない。 たった一度の失言でこんなに目の敵にされるのか、というのはあるけどそこが田舎であることと幼さの重なった条件下では仕方ないのかもしれないなと妙に納得してしまった。 ちなみにいじめについては本作の主題ではない。 ただ、そういう背景があるからこそ出会ったんであろう無頼漢(マスター)との物語が面白い。 潮が底に在る石を中心に巻くことから名付けられたという石巻(らしい)での潮のような渦がサキを中心としていく・・・ のかどうなのかはまだ2巻までしか読み終わってないんでわからないけど、意外とほのぼのしてアットホームな空気がどんどん出てくる。 ハードボイルドばかりなイメージのあるたなか亜希夫作品だけど、「軍鶏」でも「リバーズエッジ〜」でも不思議な脇役たちに支えられて味わい深い作品になっていった。 今作は果たしてどういう流れになっていくのかしっかり読んでいきたい。 間違いなく面白い作品なので是非多くの人に読んでもらいたいなぁ 自立してたくましい女性はかっこいいソロ活! なつみ理奈名無し10年来の恋人に振られてひとり独身32歳というと悲観じみてますがソロ活って言うとアリ…! いいじゃんソロ活、かっこいい!外食の参考に!野原ひろし 昼メシの流儀 臼井儀人 塚原洋一starstarstarstarstarこめつぶひろしさんのこだわりが分かる。。 カツ丼、天丼、惣菜パンなど、予算内で、好きなものをおいしく食べるサラリーマンなお父さんのランチを描いたマンガです。 絵が違うのでひろしっぽくないけど、サラリーマンの大変さも感じられるいい作品ですね 仕事してるとお昼に食べるものってすごく重要。コンビニ・お弁当の方が安いのは分かっていても食べに行っちゃうよね 外食の参考にさせてもらってます感情移入しますorange 高野苺starstarstarstarstarmotomiただの漫画ではなく、SF小説が原作にあるかのような話です。 仲良しメンバー6人が深い友情と愛情、せつないくらいの気持ちが入り混ざった青春が描かれています。 誰にでもやり直したい後悔がありもしも その後悔をやり直せるなら…と自分の望みや 期待も重ねながら読めます。 必然的に先が気になり 感情移入します! 尊いの意味を知る彩香ちゃんは弘子先輩に恋してる Sal Jiangstarstarstarstarstar野愛尊いってこういうことか…。 切なくてもどかしくてまっすぐで拗らせてて可愛くて、いろんな感情が湧きあがって「ああもうっ!」ってなります。 クールでモテる美人OL彩香ちゃんが他の人には目もくれず、皆から信頼されている弘子先輩に猛アタックするお話。 健気だったりセクシーだったり直球だったり彩香ちゃんは果敢にアピールするのですが、弘子先輩にはなかなか届きません。 弘子先輩も女の子好きなんだから話が早いじゃん!と思うものの、女の子好きだからこそまっすぐ受け止められない複雑な事情もあり…。 すれ違ったりぶつかり合ったりしながら心の鎧を脱いでいく2人の姿が素晴らしく夢中で読んでしまいました。 美しい女性2人だから尊いんじゃない、百合だから尊いんじゃない、彩香ちゃんと弘子先輩だからこそ尊いんです。応援したくなるんです。素晴らしい作品です。このうさぎマンガがかわいい2023 #1巻応援兎なりのウサギさん 野広実由兎来栄寿うさぎが、かわいい…… かわいいうさぎが、かわいい(語彙力)。 今年は卯年。2023年に相応しい、うさぎマンガの真打が登場しました。名前に兎が付いており、うさぎをたくさん飼っているウシジマくんに羨望を覚えるくらいうさぎ大好きな私はニッコニコです。 高校1年生で顔の怖い少年・青枝(あおし)と、大学1年生の紅詩(もみじ)は隣に住む幼馴染で、実は両片思い。紅詩は新たにうさぎの「みたらし」を飼い始めることで、小動物が好きな青枝とまた少し距離を縮めていくというラブコメ要素もまじったうさぎマンガです。 兎に角(うさぎだけに)、みたらしがかわいくかわいく描かれていて堪りません。 キュルンと見つめてくるつぶらな瞳 撫でを要求してぐいぐい来る様 撫でられてご満悦な様 齧歯類の本能として色々なものを齧る様 元気いっぱいに走り回る様 ちんまりと座っている様 プスプスと天使の寝息を立てたり、船を漕ぐ様 etc… ブラッシングや爪切りを嫌がる様などは、他の動物と暮らしている方も「あるある!」と共感するところでしょう。我が家のポメラニアンとそっくりな態度の所もあって、にっこりしてしまいました。 みたらしもかわいければ、途中で描かれるネザーランドドワーフやロップイヤーの仔うさぎたちも犯罪的にかわいいです。 かわいいうさぎをたっぷり堪能したい同志にお薦めです。 現状では電子配信のみということで、書店ではこのかわいいうさぎには出逢えないのでご注意ください。<<1011121314>>
この手の業界漫画が好きなジャンルなのですが、今度は『本の雑誌』という、いわゆる小説の書評を掲載する雑誌をつくった椎名誠と目黒考二2人を中心に描いた話。 わたくし、これを読むまで、そういう雑誌があることを存じてませんでした。 ネットがない時代、情報はこういう雑誌が担っていたんだと痛感します。 また出版業界もイケイケだから、本は沢山うまれてくるわけで、その中から選定して紹介する、そしてそこにニーズを見出す慧眼はうなります。 最初は、2人で500部から自主制作かつ自腹でスタートして・・・というのもアツい。 何か大きなムーブメントになったものも、最初は小さな、本当に小さな個人の情熱だったりするの好きなんですよね。 ここに打算とかなく、まじりっけなしの純粋な動機だけで人を動かす感じ。 昭和の親父にはビンビン響きます。 雑誌や本とか、創り手の思いがこもったものは、それがなんであれいいもんだなとあらためて思いました。 とりあえず、御託はいいから、形にしてみるって大事ですね。 もともとの知名度のある2人に興味ある人はもちろん、出版業界全体の歴史に興味ある人はおすすめします。