双葉社マンガの感想・レビュー930件<<910111213>>オモロイし、社会派漫画アンチマン 岡田索雲メタアンチニキこういう思考回路の人はネットによくおって、その原因を乱暴に分類すると人生起因説と人生無関係説になる。 どらちかというと前者のように描かれたわけだが、漫画なので特に反対意見はない。 次に、人生起因説のうち主な説を乱暴に2つあげると、鬱憤蓄積者の被害者意識説と成功者の特権意識特権無意識説になる。 どちらかというと前者のように描かれたわけだが、あくまで漫画なので描き方に反対するわけでは一切ないし、彼のような人生(ラストはともかく)かつ思想の人は一定割合いるとは思う。 しかし、実社会では後者の方が割合としては多いのではないだろうか? 統計的根拠として、特に権威主義国家の支配者成功者層の主張や振る舞いは主人公と同調している(中露イランなどはフェミ団体を弾圧解散させている)。理論的根拠は長くなったのでやめておく。キツいし、感想むずいアンチマン 岡田索雲名無し読む前に、多分自分は苦手なやつだなと察したけど、この作者の漫画は好きなのでやはり読まずにはいられなかった。結果、読まなければよかったとは思わなかったし、こういう話を漫画にできるのは本当にすごいと思う。ただ読む人が置かれている状況や過去のトラウマなどによっては、わりと真面目に人を選ぶ内容なので注意。魚と水の感想 #推しを3行で推す魚と水 田亀源五郎starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 登場人物のコージとアキラの関係性も面白いし、飯はうまそうだし良い漫画だった。ただ自分がトレーニングをしているせいか、ガタイの良さに目がいってしまった。作中ではそんなに運動していない感じだったが実際あの体つきを作るのは生半可なトレーニングと食事量ではまず無理だろう。 スクワットのマックスを200kgとかでセットを組んでていそうなレベルだ ・特に好きなところは? アキラのリアルな首の太さから肩幅、上腕の太さ、うっすら脂肪がのっている体の表現のバランスがすごい。コージの首周り、胸板、腹部はベンチプレスをメインにやってる人の感じが出ていた ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 人に勧められて読んだが予想以上に面白かったな。私の感想は気にせず他の人の感想を見た方がいいと思います 食べたいものを食べたら幸せが見えてくるたまこ定食 注文のいらないお店 野崎ふみこstarstarstarstarstar野愛野崎ふみこ先生の作品には、すぐに救いの手を伸ばすのではなく、みんな自分自身で答えを出せるよね?と見守るような優しさと強さがある。 父が遺したお店を継いだたまこさんは、その人に触れるだけで食べたいものがわかってしまう不思議な能力の持ち主。 あれが食べたいこれが食べたい酒を出せと口では好き勝手言うけれど、たまこさんの料理を食べるとみんな心が丸裸になってしまう。 相手が何で苦しんでいるのか悩んでいるのかわかっても、たまこさんは別に何も言わない。ただ、手を握ってお料理を出して話を聞くだけ。 自分の心の声に耳を傾けてみれば、進むべき道は自ずと見えてくるんだろうなあ。 飯食うだけで解決するわけないだろ!と思っても不思議じゃないのに、この作品には説得力がある。 たまこさんのお料理食べてみたいけど、心を見抜かれるのはちょっと怖いかも……なんていう警戒心も溶かされちゃうんだろうなあ。 フレアワンピはアサガオから。妖精のおきゃくさま 脇田茜starstarstarstarstar_borderママ子洋裁の仕事が大好きな藤野さん。お客様の為に心を込めて仕立てている姿に好感が持てます。そんな藤野さんにアサガオの花を持って訪ねてきた妖精さん…これからどんな展開になるのか楽しみです。フレアワンピのフレアはアサガオ型に開くって意味だそうで、ファッションについても勉強になりました!モンスターたちの日常月出づる街の人々 酢豚ゆうきstarstarstarstar_borderstar_borderママ子読み始めは普通の学園ものかと思ったら、モンスターたちの日常が描かれていて、あっという間に引き込まれてしまった。高校生?の透明人間の女の子の狼男、二人の会話に心がポカポカ。お友達ののメデューサが「付き合っちゃえば?」とアドバイスwこれからの二人の関係性はどうなるのか見守りたくなった。子無しでこうなら、子有りだったらどうなっていたの。あなたがしてくれなくても ハルノ晴starstarstarstarstar_borderゆゆゆ1巻を読み終えて、2巻表紙を見て、読んでいた際に押さえていたワーッと思いが溢れそうになった。 きっと、みち(女)の手首を掴んでいるのは夫の陽一で、みちの反対の手を取ろうとしているように見えるのは、きっと会社のイケメン・新名で。 表紙に顔も描かれない夫。 表紙をつらつら見るだけで、ドラマチック。 え、大丈夫? みちさん、大丈夫?? Kindle Unlimitedで一巻無料だったので気軽に読み始めてしまったけど、これはKindleの仕様が変わる前なら流れるように2巻をポチって読み進めていた作品だと思う。 本作でセックスレスを気にして病んでいるのは妻。 気が乗らない夫。 どうするの? どうなるの? 夫は実は浮気しているのかと思ったら、夫サイドの描写では、本当に、妻とそういう気持ちにならないだけ。 それ以外は問題ない。 本当に? みちが出産で退職する人を見て「セックスしたのね」と思う第一話も、ハエの交尾を見て「ハエすらセックスしてる」と無意識に思うその後の話も、たんたんと怖い。 そんなこというの、思春期の男の子か、大昔の2ちゃんねらくらいだから、みちさん、帰ってきて! マンバのコメント数が多くてびっくりしたけど、さもありなん。 夫婦じゃなくて、恋人でも身につまされる人はいると思う。 そういえば、アメリカでは離婚理由の一つだし、そもそも営みの頻度で離婚率が変わるなんて話もあったよなあと、ふと思い出した。 私のイチオシ癒し漫画です魚と水 田亀源五郎starstarstarstarstarかしこコージとアキラは友達同士。コロナ禍で外出もままならないので在宅勤務で料理上手なコージの家にアキラが遊びに行くのが毎回のスタイルです。作者さんが後書きで「何も起こらない日常の話を描いてみたいと思って始めた」と語られていましたが、淡々とした描写がとても心落ち着くので連載中から更新を楽しみにしていました。でも友達として一緒に過ごしている中でだんだんと相手のことを恋愛対象として気になっていく場面ではいつもキュンとするし、ゲリラ豪雨でびしょ濡れになって彼のTシャツを借りるサービスシーンなんかもあるし、主張し過ぎないけど実は盛りだくさんな漫画なところが私は好きです。人類はギャルに夢を見る押しかけギャルの中村さん おりはらさちこstarstarstarstarstar_border野愛疲れてるとギャルの漫画が読みたくなります。癒されたいのか元気になりたいのか都合のよい展開をぼーっと眺めたいのか理由はよくわかりませんが、ギャルは素晴らしいです。 同じバイト先&同じ大学のギャルがいきなり家に住み着いて、襲うなよとかいう癖にエロい服装で誘ってくるしオタク趣味に理解があるし……という超ご都合主義なお話。 強引だけど優しくてエロくて可愛くて実は純情で隠れオタクで俺のことが好きで、なんてそんな生き物いるはずないのにギャルだと納得してしまうから不思議です。 何故私たち人類はギャルに夢を見てしまうのでしょうか。 とにかくギャルがかわいいです。ギャルは素晴らしい。青く美しい島の青い子供たちの謎 #1巻応援ヘブンリーブルー 脇田茜兎来栄寿『妖精のおきゃくさま』や『ライアーバード』の脇田茜さんの最新作1巻が発売となりました。 美しい青い海に浮かぶ青い屋根の建物が並ぶ島・アージュア。 その島には魔法の修練に取り組む青い髪の子供たちがいて、主人公のリンドウもそのひとり。けれど、リンドウは他の子たちのように上手く魔法を使うことができず、空気も読めないので孤立してしまっている存在です。いつも一緒の人並外れた魔法が使える赤い髪のキキョウを除いては。 アージュアには謎や秘密も多く、第一話から不穏な描写が複数現れます。 夜の外出禁止は何のためなのか。 空に現れる巨大な虫は何者なのか。 リンドウの周りで起こる不可解な現象はどんな因果で起こっているのか。 島の子供たちは何のために魔法の訓練をさせられているのか。 なぜキキョウだけ髪が赤いのか。 二話、三話と読み進めていくと、更にさまざまな設定が明かされていきます。そして、衝撃と共に謎が謎を呼ぶ展開が巻き起こります。 脇田茜さんの画風はやはりファンタジー描写との親和性が高く、世界観にとても合っていると感じます。サントリーニ島やミコノス島を思わせる冒頭や表紙絵でカラーで描かれるアージュアの景観が好きです。また、三話に登場する″空″と″星″を見分けられるおじさんのように、綺麗なキャラだけじゃないのも良いです。個人的には本だけ読んで暮らすヒキコモリになりたいジュークくんを応援しています。 また、巻末の等身低めおまけマンガもとてもかわいいです。 サスペンスフルなファンタジーを読みたい方にお薦めします。 コロナ禍下で育まれる想いと掴まれる胃袋 #1巻応援魚と水 田亀源五郎兎来栄寿田亀源五郎さんの新作は、男性同士の友達以上恋人未満の関係性とグルメマンガとしてのふたつの軸を楽しめる一粒で二度美味しい作品です。 読切で描かれたお話が連載化された作品ですが、それもそのはずでメインキャラクターのふたり、アキラとコージの息衝きが非常にヴィヴィッドです。あとがきで田亀さん自身が「お、こいつらよく動くぞ」と語っていますが、本作はこのふたりの掛け合いだけでも十二分に成立しています。1巻完結ではありますが、何ならこの後もずっと追っていたいほどの良き存在感があります。 アキラは営業職で、食べる方の専門。 コージは在宅のフリーランスで、世界各国のさまざまな料理に精通している料理上手。 気心の知れた友人同士であるふたりですが、コージの卓越した調理技術によってアキラは次第に胃袋を掴まれていきます。恋愛において、料理ができるというのは本当に強いアドバンテージだなと思います。側から見ている私ですら、コージの作る料理はとても美味しそうで食べてみたくなります。逆に、アキラが美味しそうに食べてくれるのがとても喜ばしいコージの気持ちも伝わってきます。 中には、コージがアキラの手料理を食べてみたいと簡単なレシピを教えて作らせるお話も。「シンガポールチキンライス」はお手軽で美味しそうなので、その内作ってみたいです。 個人的には、初めてギリシャに行った時に食べてとても美味しく思い出に残っているものの日本ではなかなか食べられない「ムサカ 」が、作中にガッツリと登場して嬉しかったです。自分ではあの味を上手く再現できないのですが、ギリシャ名産のミソスビールと併せてまた味わいたいものです。 食というのはひとつの生活の中心なので、その時間を笑顔で幸せに過ごせる相手というのは理想だと思います。美味しい料理を作ったのにアキラが目の前におらず思わず食べたときの反応を想い描くコージや、逆に持っていく食材があればコージの所へ行けるのにと考えるアキラの通じ具合が良いです。日々の逢瀬に始まり映像作品を一緒に観たり、デートをしたり、男性同士が心を通わせ合って行く作品として細かいシーンの積み重ねで想いが募り行く構成が堪りません。 単行本ではふたりの出逢いのエピソードが描き下ろされていますが、お互いがお互いのどんなところに興味を持ち、そして惹かれて行ったのかが解る内容で非常に良かったです。連載を楽しんで追っていた方は必読でしょう(加えて、裏表紙もかわいいです)。 なお、本作は意識的にコロナ禍下の日常であることが強調されて描かれています。ウクライナ情勢に言及するシーンもあり、そうした中でのふたりの関係性を描いており正に「今」を切り取った作品でもあります。それ故に、ふたりの存在感のリアルさもまた重みを増しています。根幹にあるものは変わらなくても、時代の変化にしっかりとアジャストしていく田亀源五郎さんの物語作りの真摯さを感じるところです。 一冊で一旦の完結を見ていますが、最初にも述べた通りこの続きにあるであろうふたりの平和で尊い日常をまだまだ追って見ていたくなる、そんな作品です。そう、これは運命的真実の愛を見つけたと言われて婚約破棄されたので、復縁を迫られても今さらもう遅いです!(コミック) 橘皆無starstarstarstarstar_borderママ子エドワードの空気読めなさが向っ腹でした。 ですが、破棄してもらって大正解! ガレリア帝国の皇太子レナート様 試すような態度に困惑しながらも、真摯に応対していくマリアベルを婚約者にと望まれる。 たった1人の愛する人と共に歩み結ばれたいと思う彼女とその想いを受け止める誠実な皇太子のラブストーリー。 傷ついた彼女の心、たっぷり癒してあげてほしいです。なぜか繰り返し読んじゃうどんぶり委員長 市川ヒロシ野愛思ったより飯テロ食らわないし、再現したくなる丼ばかりってわけでもないし、委員長がめちゃくちゃかわいいってわけでもないんだけどなぜか何度も読んでしまう。お腹いっぱいのときでもなんとなく読んでしまう。 才色兼備でお上品な委員長が丼のトリコになり、吉田くんに丼を作らせるだけのお話。 これが絶妙におバカで能天気で明るくていい!! 賢いはずの委員長がどんどんアホな子になって、もちとかうどんとかパスタとか見るもの食べるものすべてで丼を作らせようとするのがいい!! おいしそうだな〜というより委員長楽しそうだな〜と思えるのがこの作品の魅力だと思います! 島さんの人生気になるところ島さん 川野ようぶんどうstarstarstarstarstar_borderママ子第一話を読んだだけですっかり島さんのファンになりました。一見普通なおじいちゃん、若いアルバイトに注意されても謙虚でいつも笑顔。少し頼りなく見えるけど、いざというときはビシッと解決してくれます。島さんの過去が気になりました!親友っていいね #1巻応援 #完結応援ミス&ミセス 阿部川キネコstarstarstarstarstar_borderゆゆゆ売れっ子イラストレーターのミコ(独身)と、子持ち主婦のキコ(既婚)。 あらすじは、二人を対立させるかのような文面になっているけど、本編はそんなこともなく。 片方が売れっ子になっても、結婚しても、子供が生まれても、近場に住む親友を頼りに、そして仲良くしている。 相手を羨むことはあれど、それに伴う苦労もわかっているので、ジェラシーのあまりナントカという展開もない。 こういう漫画でありがちな、大喧嘩して仲違いして、仲直りして大団円、みたいな展開もない。 ふたりとも大人なので毎日が忙しく、一緒にあれこれ他愛もなく話していたらタイムリミット。 逆にリアルだ。 読んでいて、親友が近くに住んでいたらなと思ってしまった。 ちなみに、ミコはキコとは違う方向で、とても強かでヨイ性格をしている。釣りJKマンガ、流行ってきてる?カワセミさんの釣りごはん 匡乃下キヨマサさいろくゆるキャン△の釣り版のような感じ(雑) 放課後ていぼう日誌もそうだけど、どちらも釣りのアドバイスが細かく載っていて釣りをしてみたくなる。いいマンガだ。。。 こちらも九州ではあるが福岡が舞台であるというところで釣れる魚や時期なんかにも違いが出るのかな(放課後ていぼう日誌は熊本の県南なので九州の北東と南西で結構違う) 方言は似てそうだけどこっちは方言が強めである。 どちらも女子4人であり、この辺はもうけいおん!からの鉄板のような布陣なのだろう、きっと。 これが3人だと深淵に潜む百合要素が顔を出しづらいのだろう。きっとそう。 釣りごはん、最初は絵柄が安定しない感が強くて結構シワの描き方とかシルエットに癖がある+描きたいことが多すぎてゴチャついてしまってた感があったけど(あと肉感が強調されすぎ)4巻あたりからコメディタッチのノリが板についてきてまとまってきているというか、読みやすさが上がった。 そしてやはりオッサンはたまにしか出てこない方がいいのだと思った。 序盤はヒロイン(?)の兄だったり職場の人だったりオッサンの出番多かったけど、あんま人増やさない方がわかりやすい(考えてみたらその下り必要なかったねって話なら最初から居ないほうがいい)と編集が判断したのか、それともセンセイが学習されているのかわからないが、とにかく良くなってきているので応援していきたい。 にしても主人公ちゃんの身長設定低すぎる気はする。 内容が深く苦しくなります(いい意味で)死にたいと言ってください ―保健所こころの支援係― 中原ろく 松本俊彦starstarstarstarstar_bordermotomi心苦しくなる+色々考えさせられる内容です。 今この作品と似たようなことで悩んでる人、他の事でも苦しんでる人には、話しを聞いて貰えるだけでも、誰かに‟自分”という存在を認めて貰え、寄添ってもらえるだけで少しでも楽になれるという事を頭の片隅においてほしいです。 自殺願望を無くしたり、苦しい気持ちを無くしていくには、最終的に自分自身と向き合わなければいけないが、そこにたどり着くまでにもたくさんの悩みや苦しみが待っていると思います。 その時に誰かに寄添ってもらえる、話を聞いて貰える機関が逃げ道になるのかなと感じさせられました。 少しでもこのように苦しんでいる人に誰かに頼っていいんだよ。と教えてくれる作品なのでおすすめです。早く続きが読みたいです。不朽の名作が電子で復活 #1巻応援先生の子を妊娠しました きづきあきら サトウナンキ兎来栄寿きづきあきらさん&サトウナンキさんの過去作品『いちごの学校』が、改題され電子書籍として刊行されました。 きづきあきらさん&サトウナンキさんといえば、人間の闇や病みを描くことに定評のあるコンビで私は名前を見掛けたら必ず作家買いするほど好きです。代表作は『ヨイコノミライ』や『うそつきパラドクス』などが挙げられると思いますが、場合によってはこちらを最高傑作と推す人もいるほどの名作です。 改題された新タイトルの通り、本作は女生徒が先生と関係を持ち子供を孕んでしまう物語です。一般的な恋愛マンガでは、男性教師×女生徒という組み合わせはそれなりにポピュラーなジャンルです。しかし、本作の場合はそれが非常にリアルで重いものとして描かれます。 特に印象的なのは、女生徒を妊娠させた主人公の「責任」。「責任を取る」と口で言うのは簡単でも、実際にそうなってしまった時にどうするのが「責任を取る」ことになるのか。相手に対して、相手の親に対して、自分の親に対して、学校に対して、同僚に対して、生徒に対して、そして自分の子供に対して。 愛する気持ちがすべてに勝る甘美で絶対的なものだったとしても、その先にある果たすべき道義や免れない誹りと向き合った時に、生身の人間はどうしたって削れます。現実がそれほど容易くないことを、重みを持って描いています。 主人公が受け持つ現国のテストのように曖昧な部分はあったとしても、それでも学校のテストには答があります。しかし、人生には定型の答はありません。幸せとは相対比較したり誰かに決められるものではありませんが、それでも愛する人と結ばれ愛する人との間の子を授かった彼らが、本当に幸せと言えるのだろうかと考えずにはいられません。 引用される『星の王子さま』や『ひかりごけ』やボードレールなども人によって解釈が様々に分かれる作品であり、そのことを一層強調しているように感じます。 1話ラストの ″自分の命が自分のために存在しなくなった とりあえず今 それだけはわかるんだ″ というモノローグが昔からとても好きでしたが、かつて読んだときよりも実感を伴っています。 余談ですが、甘々な夫婦生活部分と学生時代のツンツンな時の対比をシンプルなラブコメとして描いたら今のTwitterではバズりそうだなぁと詮無きことを思いました。ボール2ゴースト 内山まもる あや秀夫名無しあや秀夫漫画家は、現在は、ボール2コミックならなかったチャンピオン アシベとゴマちゃんが帰ってきた小3アシベ QQゴマちゃん 森下裕美名無し1話目からアシベに叩かれてましたけど…w ゴマちゃんの可愛さは永遠ですね。 アシベが小3に進級するのにはどんな意味があるのか気になります。見た目は全く変わっていないので… ファンとしては、登場人物をたくさん出して欲しい!クスっと笑ってしまうエピソード満載です。レイラの保護者はバンドマン! 灰音アサナママ子※ネタバレを含むクチコミです。ボーダーラインも難しい死にたいと言ってください ―保健所こころの支援係― 中原ろく 松本俊彦starstarstarstarstar_borderPom 心苦しくなる内容だけど、苦しくなって途中で読むの辞めようかと思いましたが、、2巻まで読み終わりました。 誰かに話すだけで、寄り添ってもらうだけで救われることってあるんだろうな。 自殺願望から立ち上がるのは、その先の人生を切り開くのは、最終的には自分自身で頑張っていくしかないのだけど、そこまでの道のりが本当に本当に大変なんだろうと想像します。 サポートって、どこまで何だろうとか。 そして、この漫画の着地点はどこなのだろう。 引き続き、読みたいなと思う。 孤独のグルメ風なんだけど確かに野原ひろし野原ひろし 昼メシの流儀 臼井儀人 塚原洋一野原ひろし野原ひろしのこのキャラはダメパパなんだけどなぜか愛されるキャラ クレヨンしんちゃんはもう誰でも知ってるので当然野原ひろしもみんな知ってるキャラなわけです。 それでその野原ひろしが昼ごはんを食うだけなんてそんな面白いのか?と思ってしまうのですがなぜか面白い。 というか癒される? 食べるご飯もふつ〜のサラリーマン飯なので特別有名店の料理ではありません。 だけど普通の料理だからこそ共感してる自分がいる! 孤独のグルメより数段階ゆるい感じです。 キャラで魅せるのとあるあるネタで構成されてますね。 野原ひろし、どこか抜けてるのでそこが全話数のオチになります。 ゆる〜く漫画ご飯漫画読みたいなって時にぜひ!欠けているから、誰かの救いになり得る #1巻応援黒猫は泣かない。新装版 寺田浩晃兎来栄寿″教室にいるほとんどの人にはわからなかったとしても、隅っこで窓の外を見て 実は泣いてる、そんな子を見つけ出して、大丈夫だよ。と言ってあげられるような、 そんな作品が描きたいといつも思っています。 それは商業的に見たらとても頭の悪いことなのかもしれないし、 数字の面で言えば需要はあまりないのかもしれないけど、それでも僕はそういうものが好きだし、 そういうものに救われたし、 この先もそういう作品を死ぬまで描き続けると思います″ (作者解説より) そんな切なる想いで象られた作品を、どうして好きにならずにいられるでしょうか。 私は、物語の力を信じています。 私自身、物語があったからこそ今この瞬間まで生きていられているからです。 私を生かしてくれる素晴らしい作り手の方々には常々感謝し、尊敬しています。 本作は、寺田浩晃さんが2022年の5月にインディーズ版として刊行したものに加筆修正を加えた全国流通版。4篇の短編が収録されています。世界の片隅で喘いでいる人たちに届けたい物語群です。 表題作の「黒猫は泣かない。」は、優秀なOLになったが故に人間として大切なものを気付けば失ってしまっていた女性の話。自分の内なる声に耳を塞いで、気付かないフリをして心を麻痺させながら生きている人は今の時代多くいることでしょう。日々の行動や選択の積み重ねの中で、少しずつ自分が削られていき本当に大切なものを奪われてしまう……そんなことが起きないよう、まだ進路修正が効く内に進む方向を正したいものです。 「くろいりんごときいろいそら」は、この本の中でも特に大好きなお話です。多くの人と、自分が違うということの苦しさ。常識という名の幻想から外れたところにいるが故に、異端として排除され迫害されるのは人類の歴史上ずっと続く負の側面です。過去に比べれば現代は少しずつ良い方へ向かってはいますが、それでもまだ現実的にかず多く存在するこの哀しみや辛み。それでも、そんな痛みを背負って生きていた人を慰撫し、背中を押してくれるこの物語の優しさに世界における救い、物語の意味と可能性を感じます。最後の見開きは、とてもとても美しいものでした。 『世にも奇妙な物語』で実写化もされた「三途の川アウトレットパーク」の読切版は、設定の面白さがまずあります。三途の川の岸辺にアウトレットが建っているというアンバランスなヴィジュアルの珍妙さ。そして、前世の行動によって来世用の買い物ができるというシステム。その設定を十全に生かした展開の妙が光ります。私たちは、まだアウトレットに行く前なのでこれから徳を積んでいくことを選んでいけるでしょう。 最後の「ELECTOPIA」は、欠けた少女と少年の美しいお話です。現実には居場所がなく、それが虚構と解っていてもVRゲームの中でだけ生き生きと生きることができる主人公に共感する人も多いはずです。何を考えているか理解不能な少年の、素敵な幸せの見つけ方が好きです。生きている内に世界の美しさに気付けるのは、本当に幸せなことですね。 この短編集は、おでんで言うとちくわぶです。 なお、単行本購入者には豪華声優陣(春名風花さん、内山昂輝さん、ファイルーズあいさん、悠木碧さん、岡本信彦さんなど)によるボイスコミック動画の視聴権も付いてきます。第一線で活躍する声優さんたちが命を吹き込むと、一度読んだマンガもまた全然別の作品のように感じられます。<<910111213>>
こういう思考回路の人はネットによくおって、その原因を乱暴に分類すると人生起因説と人生無関係説になる。 どらちかというと前者のように描かれたわけだが、漫画なので特に反対意見はない。 次に、人生起因説のうち主な説を乱暴に2つあげると、鬱憤蓄積者の被害者意識説と成功者の特権意識特権無意識説になる。 どちらかというと前者のように描かれたわけだが、あくまで漫画なので描き方に反対するわけでは一切ないし、彼のような人生(ラストはともかく)かつ思想の人は一定割合いるとは思う。 しかし、実社会では後者の方が割合としては多いのではないだろうか? 統計的根拠として、特に権威主義国家の支配者成功者層の主張や振る舞いは主人公と同調している(中露イランなどはフェミ団体を弾圧解散させている)。理論的根拠は長くなったのでやめておく。