天沢聖司
天沢聖司
2021/02/26
ネタバレ
スナックで働く美人シンママの正体は…!
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超〜〜衝撃だった…! Amazonでたまたまおすすめに表示されて、表紙の塗りがノーマン・ロックウェルっぽくて素敵だなと思って読んでみたらまさかのBL作品…! 表紙の黒髪の子をショートカットの美人だと思い込んでて、90年代の女性漫画だと思って読み始めたので予想外すぎてビビりました。 最初に収録されている表題作の『KISS』が一番面白かったです。(その他はあんまり刺さりませんでした) 表紙の美麗さに比べて本編の絵は顔が面長で、耽美だけど時代を感じる作画だな〜と面食らい、シンママである由佳利に無理やりキスを迫る松友に怒りを覚えていると、なんと実は由佳利は一誠という名前の男で17歳だったという急展開…! 失ってばかりの一誠に寄り添う松友…。そして誰かに頼ると弱くなってしまうと恐れていた一誠が勇気をだして松友を愛する姿にグッと引き込まれました。 幕間の作者コメントで、小沢孔璃子先生の作品がBLCDになっていて、しかもなんと森川智之×三木眞一郎によるものだと知りたまげました。ハンパねぇ…! 調べてみたところ『月の砂漠をはるばると』という作品のようです。 https://wikiwiki.jp/blcd/%E6%9C%88%E3%81%AE%E7%A0%82%E6%BC%A0%E3%82%92%E3%81%AF%E3%82%8B%E3%81%B0%E3%82%8B%E3%81%A8 この作品を読む前に小沢先生について知りたくて過去作をAmazonでザッと見たのですが、ベテラン作家でありながら最近のトレンドを抑えたBL作品を描かれていてすごいな〜と関心したんですよね。 なんでそのときにBLだって気づかなかったんだろうな…。 この『KISS』はMay '90年6月号、'91年3月号に掲載されたものだそうなので、今度は去年刊行されたばかりの作品を読んでみたいなと思います!
天沢聖司
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2021/02/24
ネタバレ
少女漫画の皮をかぶったホラー漫画で震える
面白かった!絵が上手くて漫画が読みやすい!…が、違う意味でドキドキしてしまう話だった。 主人公の日和(ひより)が「いかにも腐女子です」っていうキャラじゃないのが妙に現実味があり、ナマモノで創作したうえに本人たちの本名そのままでTwitterにアップするとか、恐ろしすぎて気が狂いそうになった。 モデルにした本人たちと他のクラスの人たちに漫画の存在がバレるとか死ぬしかないでしょこんなん…。 もはや恋愛漫画というよりホラー漫画。怖いけど目が離せない…。 【1話あらすじ】 主人公・日和は、クールで無口な同級生・琉生(るい)くんとは勉強を教えてもらう仲。琉生くんはあくまで推し…キャーキャーするだけで恋はしていない。そう、日和は絵を描くタイプの腐女子だったのです…! 琉生の幼馴染でチャラいイケメン・伊吹とのCP「いぶるい」漫画をTwitterにあげている日和だが、徐々に琉生への思いがつのっていき、ついには自分と琉生との間であった出来事を「#創作男女」としてアップするように。 しかし日和がアップしていた「いぶるい」漫画が伊吹のクラスで話題となってしまい、「#創作男女」がきっかけで琉生は描いたのが日和だと気づき問い詰める。 日和にだけ心を開いていたため「俺はお前を信じていたのに…」と傷つく琉生は、「絶対に許さねぇ…」「お前の一生をかけて償え」「お前が二度と変なことができねえように 俺が監視してやる」と様子が一変し…。 https://twitter.com/saku_chikako/status/1359420010100264963?s=20
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2021/02/17
早く単行本で読みたい!!!
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もはやテンプレを通り越してみんなのおもちゃにされてる感すらある異世界ジャンル。この作品を知ったときも「なんでも異世界でやりゃいいってもんじゃねぇだろ」と、異世界に同情してしまったんだけど、いちおう1話を読んでみたら想像よりかなりちゃんと「異世界」でガッツリ「不倫」だった。 勇者として仲間たちと冒険しそのまま王の娘と結婚した主人公は10年後の現在、大臣として日々デスクワークに追われ、妻との関係は冷え切り寝室は別々…という、異世界モノ的な冒険をすでに終え燃えカスのような日々を送っていた。 冒険時代のスキルで城を抜け出すと偶然、元仲間の女戦士と再会して飲んでいると、情熱に火がついてしまう。 女戦士がいかにも成人向けって感じの恵体でエッチなうえに、10年歳をとったことで今度は大人の魅力も加わり威力が凄まじい。こんな女に「本当はお前と共になりなかった」って恥じらいがちに言われてキスをねだられて、これで不倫しないほうが無理とすんなり納得できる。 これがサンデーうぇぶりでやってるっていうのが衝撃。 魔王の話を聞きたがる息子がいて、国王である義父から譲位を打診されている次代の王という立場で…と不倫のスパイスがメチャメチャ効いている。 単行本は3月12日に発売らしいので出たら買って読みたい。
天沢聖司
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2021/01/26
🐞パリを守る高校生変身ヒーロー&ヒロイン!
シリウスの新連載?ふーんって感じでページを開いてたまげました…!ずっと観たいと思ってたフランスの3Dアニメがコミカライズされてる〜〜!!? 5年ほど前にシャノワールくんが可愛いという記事をネットで見て以来、アニメを観たくてしょうがなかったのですが、まさか先に漫画を読むことになるとは…! もう、フランス版プリキュアっていう感じでメッチャ最高でした…! (▽『ミラキュラス レディバグ&シャノワール』割田コマ/土田陸) https://i.imgur.com/E0LynUF.png 高校生の変身ヒーロー&ヒロインなんてそんなの好きに決まってるのに、ニチアサでお馴染みの「変身バンク」を、漫画でも丁寧にページを割いて描いてあってこだわりをビンビン感じました。 これはアニメと見比べるの楽しみだなー。 主人公のマリネットこと「レディバグ」がパートナーとしていつも共闘する「シャノワール」は、実はマリネットの憧れのクラスメイトでスーパーモデルのアドリアンなんだけど、マリネットがそれに気づいていないというのがたまらない!! そしてシャノワールはマリネット片思いをしていて…!? ひゃ〜大変!! 決め台詞「リベールドゥマール!!(Libère du mal)」に「※」で注釈が入ってるところが漫画ならではという感じがしてすごく面白かったです。 単行本出たら絶対買おう…! 変身ヒーロー&ヒロインで育った人、パワパフ、パラッパラッパー、マシュマロ通信みたいな洋風で可愛い世界観が好きな人は要チェックです! 【期間限定公開 アニメ第1話】 https://youtu.be/eGHAenTcKYA 【公式Twitter】 https://twitter.com/miraculousjp/status/1353855169851777027?s=20 【ミラキュラス 日本公式サイト】 http://www.toei-anim.co.jp/tv/miraculous/
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2021/01/18
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美しい薔薇とお嬢様の歪な関係にどうにかなってしまいそう #読切応援
今週の読切「手品しない先輩」の次に載ってたのがこれで、1ページからゴリゴリにBLで「どひゃ〜〜ヤンマガでBL〜〜〜!!?!? えっ…正気か……??🤭」とドギマギしながら読み始めたらとんでもなく最高だった。女の子もいるのに3人の中で総受けなのが高校デビューの金髪ヤンキーっていう力関係が良すぎる…!! https://twitter.com/Asg_iori/status/1406562522119819264?s=20&t=7Acgj71FnbIWfgiSeh4Vgg (ヤンマガ読者にとっては少し癖があるとかいうレベルじゃない😂) 汚いおっさんとのセックスでしか勃たないという美少年優等生・美作。 クラスの1軍を装ってるけど実は高校デビューの童貞・馬渕。 美しいものは好きだが今まで夢中になれるものがなかったお嬢様で写真部員の西園寺。 人が腐女子になる瞬間を見てしまったウケる〜〜とか思ってたら、あれよあれよという間に「美作×馬渕」に西園寺さんも加わって美作総受けになるのマジですごい! 最初はこんな関係おかしいと思っていた馬渕…。 しかし、1軍のステータスを失いもはや女の子相手に勃たないとなったとき、優しく迎えてくれる2人のもとへと自ら帰る……。この精神的に堕ちて終わるエンディングが最高。 ラストの1ページにドーンと1人ずつ描き、その背景にそれぞれが背負っている過去を描く演出が素晴らしかった。 朝賀庵先生マジとんでもない才能ですね。この3人でせめて1冊描いてほしい…同人誌あるなら買いたい。 これをゴリゴリの青年誌に掲載することを決めたヤンマガ編集部に脱帽です。すげえー。 【掲載ページ】 https://yanmaga.jp/comics/%E6%88%91%E6%BC%AB%E3%83%AF%E3%82%AC%E3%83%9E%E3%83%B3/9acda6e5c99ac9ae97f07e2321038970
天沢聖司
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2021/01/03
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美しい花で差別の醜さを描く #完結応援
「花は口ほどにモノを言う」というツイバズ漫画を読んで、「そういえば似たようなテーマの漫画あったなー」と思い出したのがこの『ひらりふたり、花の国』。最後まで読んだことなかったので改めて最初から読んでみたらテーマを短くまとめて描き切ったとてもいい作品でした。 この世界の差別にについて、自分には関係ないことは見ずに生きてきた主人公の野薔薇が自分が差別を受ける側に回る描写が見事。 明からさまに距離を取る友人達、知らない人から向けられる悪意や、両親の憔悴と腫れ物に触るような態度、そして未だ自分の中に残る差別意識。 「頭花→無頭花→頭花」を経験したのばらが出した答えは、狂気じみてるかもしれないけど力強くて好き。 好きな人のそばにいる為、同じ苦労を背負うための選択かもしれないけど、日常的に差別を受けるムトーカの状態を自分の素と定めるってすごい。 のうのうとトーカとして生きるのではなく、この世の真実である悪意に晒される辛い道に身を置く決断は簡単にできることじゃない。 花が美しいからこそ差別の醜さが際立つ作品です。 ▼うたたね游先生のツイート https://twitter.com/remon__pie/status/962287167744589825?s=20 ▼花は口ほどにモノを言う https://twitter.com/twi_sirius/status/1334059942735560705?s=20
天沢聖司
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2020/12/31
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お洒落すぎる初恋とその終焉
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新刊ページで見つけたやつ。表紙がかわいかったのと「東京タワーの下で 好きな人とファーストキスって…私、前世で神様に恩でも売ったのかな?」っていうエモいセリフに惹かれて買いました。 実体験を元に描いた創作漫画らしいですが、ストーリーがトレンディすぎてどこまでがリアルなのか気になりすぎる!!90年代の大人っぽい少女漫画みたいな恋愛だった。 そもそも出会いがおしゃれすぎる。クリエイターを育てる専門学校みたいな東京の高校って何…。 高校生の頃のカレピ・宗太郎くんは、下ネタのしの字もない清潔感溢れる優しい男の子。 夢に向かって真っ直ぐものすごいスピードで突き進む主人公とは対照的に、落ち着いている宗太郎くん。 結局、主人公は服飾を学ぶためにイギリスの美大に通うことになり遠距離恋愛が始まって、それによって2人の考え方の違いがハッキリと浮き彫りになり衝突することに…。 画風も内容も、一から十まで何もかもお洒落で異世界だった。 あらすじに「『これが10代の遠距離恋愛あるある!』と大きな反響を読んだラブストーリー」ってあってビビりました。 音信不通で自然消滅するほうが多数派じゃないのかよ…。 別れても毎年誕生日に連絡くれる元カレって考えるとかなりアレな気がしますが、10代の自分が憧れてた初恋の人とずっと結婚してもやり取りが続いてるって特殊すぎる。 もはや「元カレ」という概念を超越してねーかと思ったら、あとがきで宗太郎くんの手紙の一文が載ってて「俺、彼氏というより、君の親みたいな感覚なのかもしれない」とあって、マジで理解越えてました。どういうこと…?? 読み終わったあと「面白いけど消化できない。一体何だこれは…」って感じだったんですけど、あとがきを読んでこの2人の関係はやっぱ普通のカレカノに括れないんだなと納得しました。 とにかく絵が綺麗で色使いがかわいいことは間違いないですが、内容について他の人の感想も聞いてみたいです。 【追記】 ちなみに一番驚いたのが最後に載ってた著者プロフィール。 「コロナ禍により服飾デザインからマンガへキャリアチェンジした新人漫画家です」ってマジか〜。短いのにマジでいろいろ内容が濃いな。
天沢聖司
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2020/12/31
イングランドの農村の小さな恋と友情物語
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先日、庄司陽子先生の『にいさまどなた?』を読んですっかり1970年代の西洋が舞台の少女漫画にハマってしまい、マンバの詳細検索で「1970年代 少女漫画」を眺めていたら見つけたのがこのセント=ブラウンの童話。 カンカン帽 ワンピース エプロンドレス 「明○のナージャ」じゃん…と、絵の癖はちょっと強いけど表紙がとても可愛くてひと目で気に入ってしまいました…! とか言って、自分はガッツリおジャ魔女世代なのでナージャが始まった当時は目もくれなかったんですけど。「赤毛のアン」といい、今見るとすごく可愛いですよねこのファッションって。 この物語の主人公の少女・マディケーンはセント=ブラウンという小さな村に住む女の子。13歳にもなってスカートを捲って川遊びをするようなお転婆で、弟のネッドと幼馴染で1つ年上の男の子・ジムと一緒にいつも遊び回り、ちょっぴり意地悪なロディとは勉強で競っている。 そこへ美人で優しいヴェア先生と、ロンドンから静養しにきた少女・セーラが加わり、マディの生活は少しずつ変わっていく。 セント=ブラウンの子供たちが3年間で少しずつ成長し、人間関係が変わっていく姿がすごく良かった。 恋のこの字もわからないお子様だったマディがジムへの想いを自覚して、それでも教師になるという自分の夢を叶えるためにロンドンへと旅立っていく…というエンディングが素敵だった。 やっぱ「19世紀イギリスの田舎に暮らす少女」っていう設定あまりによすぎるな〜。いくらでも読みたい。
天沢聖司
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2020/12/25
ネタバレ
クソ真面目国民的アイドル(幼馴染) vs AV女優! お触りNGラブコメ!
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想像以上に面白かった…!2人の設定が見たことない関係すぎてメチャクチャいい。弓月光先生や庄司陽子先生、海野つなみ先生のような、ひと目で分かる特徴的な絵柄がまた素敵。 なんとなくAV女優をやっている主人公・岬の隣に越してきた幼馴染のミドリくんは、なんと国民的アイドルになっていた! しかも「ファンが悲しむから女性には絶対触らない」という固い信条を持った今どき珍しいクリーンなアイドルで、恋愛経験ゼロの童貞なのだという。 そんなミドリくんが気になる岬は堂々と「ミドリくんとエッチしたい」と言い放つものの、ミドリくんに「いいよ――じゃあ今夜夢の中で待ってるね」とファン対応で受け流されてしまい本気で誘惑することを決意する…! ミドリくんのアイドルとしての職業意識の高さハンパなくて好きです。 AV女優とクリーンな男性アイドルの恋愛って「矛盾」の故事成語みたいですね…一体どっちが勝つんだ。 1話の中で何度も笑わされたのでみんな読んで…!! (▼「俺に触らないで ――あと外で会っても絶対話しかけないで 俺……」)
天沢聖司
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2020/12/25
ハンサムな三兄弟の中から実の兄を見つけるドタバタラブコメ♡ #完結応援
もうメチャクチャ最高のやつだった…!!マンバで1970年代の少女漫画を眺めていたらかわいい表紙と「にいさま」の文字が目に入り読んでみることに(兄キャラ大好きマン)。 孤児になった15歳のシシリーは、亡くなった母が貧しい時にルース家のお屋敷の前に捨てた息子のことを気に病んでいたことから実の兄を見つけることに。 シシリーはお兄ちゃんの可能性がある3人とともに暮らし始めるわけですが、このルース三兄弟がまぁ〜〜素敵…! https://i.imgur.com/5jxGPS8.jpg (『にいさまどなた?』庄司陽子) 美しいブロンドの長髪が似合う大学生で、毎日違う女の子とデートしているプレイボーイ長男のディンドン。 黒髪短髪、頭脳明晰で兄と同時に大学に入学する秀才でいつも難しい本を読んでいる次男のクルー。 ブロンド短髪で一番シシリーに年が近く、スポーツ万能で柔道クラブに入っている末っ子のアンディ。 全員実子として別け隔てなく育てられとても仲良しなうえに、イケメンで優しく特技を持っているんですよね。 イケメン兄弟が出てくる少女漫画やゲームなんて今どき山程ありますが、「兄弟仲がよく、格好良すぎずコミカルなところもあり、母親への愛情を隠さない」という親しみやすい温かみにあふれているところが最高でした。 朝に家を出る前にパパと息子たち全員がママにキスするところ…優しい世界で大好きです。 当然、この三兄弟を育てたルースご夫婦も素敵な方なんです。 「全員実の息子だと思っているから絶対に誰が養子か言わない」と最初に宣言し、シシリーを養子に取ることを申し出るけれどシシリーの気持ちを尊重し決して押し付けず、実の母への気持ちを考慮しつつ距離を縮めるために「エリザベスママ、セオドアパパと呼んでちょうだい」と頼む。 あの息子たちが育つのも納得の人格者で、あんな素敵な男の子に育ててくれてありがとうという気持ちになりました。 https://i.imgur.com/mhtkOM9.jpg (『にいさまどなた?』庄司陽子) ルース三兄弟がシシリーについて夜中話し合うシーン大好きですね…兄弟感がすごい。 結局シシリーを妹として扱うと決めてからは、ディンドンがお洒落と遊び担当、クルーが勉強担当、アンディが運動担当として面倒をみることになるのですが、その過程で無事順番に1人ずつシシリーを好きになってしまうのが微笑ましい。 そしてシシリーもまた、3人のうち1人に恋をすることになるのですが……結末はぜひご自分の目で確かめてください! いや〜〜もう、王道オブ王道な設定のはずなんだけど、新鮮にメチャクチャときめいてしまいました。庄司陽子先生すごい。
天沢聖司
天沢聖司
2020/12/18
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2020年の最推しはグレイス=憲三郎(52歳)! #1巻応援
ネットでバズりまくっていたので、ご存知の方も多いと思われるあの悪役令嬢転生おじさんの第1巻が発売となりました。どんな内容かと言うと、おじさんが悪役令嬢に転生するお話です。タイトル通りで助かりますね! ▼第1話 https://twitter.com/ueyamamichiro/status/1333711475932680193?s=20 子供を助けて交通事故に遭った屯田林憲三郎は、気がついたら娘がリビングでプレイしていた乙女ゲーの世界にいて、悪役令嬢・グレイスとなっていた。憲三郎は悪役令嬢という立場からこのゲームの主人公・アンナを誰かとくっつけようとするわけですが、中身が娘を持つ父親のためどうしても親目線で優しく接してしまうおじさんムーブが本当にかわいい!! 憲三郎さんは若い頃ゲームや漫画を楽しんでいた往年のオタクらしく、乙女ゲーや異世界といった最近の話題への順応力がやたら高い。 (悪役令嬢という概念について娘の說明を受けると、『キャンディ♥キャンディ』のイライザや『エースをねらえ!』のお蝶夫人を自ら例に挙げて秒で理解します) 流石は年の功というか、推しへの愛が強くてテンションが高い若い世代と比べてコンテンツ落ち着いて楽しんでる感じがまた素敵です。 そんな生来の憲三郎さんの物腰に加え、公務員として身についた丁寧な応対が自動的に公爵令嬢らしい気品ある振る舞いに変換される『優雅変換(エレガントチート)』なる能力のおかげで、憲三郎さんは平穏に異世界に馴染んでいきます。 https://i.imgur.com/r1UX2n7.jpg (△『悪役令嬢転生おじさん』上山道郎 第2話)     「人の名前が覚えられない」 「よく見える目と滑らない指が嬉しい(※普段は老眼&指先がパサパサ)」 「そろばんでの計算が得意」 などなど、散りばめられたおじさん要素にキュンが止まらない…! そしてこんな紛うかたなきおじさんが主人公・アンナと第1王子の好感度を知らぬ間に爆上げしてるのがホント面白い。 あとがきで知ったのですが、著者の上山道郎先生は2度の打ち切りを経験。これではいかんと今流行りの異世界ものを勉強したところ悪役令嬢ものにハマってしまい、自分が読みたい作品を描いてみたらバズった…! という流れだったのだそう。 ▼プロトタイプ版 https://twitter.com/ueyamamichiro/status/1196835037993299969?s=20 ベテランの先生がこういう風に最新のジャンルで活躍されているのを見ると、本当に漫画家ってすごいなと思わされます。     【※以下、Pixiv版のネタバレ】 ちなみに上山先生は、2020年3月にアワーズGHで商業連載が開始する以前よりPixivにてプロトタイプ版を掲載しています。憲三郎さんは子供を助けてトラックに轢かれ転生することになったわけですが……実は、現世で死んでないんです!妻と娘を遺して死んでしまった父親はいないのでぜひ安心して読んでください! ▼Pixiv版 https://www.pixiv.net/user/53823/series/68278
天沢聖司
天沢聖司
2020/12/16
ネタバレ
やっぱ侍女って最高〜〜〜!
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マンガが上手い…!! こういうマンガらしくて可愛いデフォルメ大好きです。紙面いっぱいに描かれた薔薇の花やふわふわのドレスが素敵…! 最近マンガアプリ広告などで異世界なんちゃって王宮ものを目にする機会は多いですが、大半は線が適当で魅力に乏しいものばかり…。そんななかでこの作品の絵は本当に素晴らしく、「リボンとフリルかわいい!お花素敵!! ドレス綺麗〜〜! つやつやふわふわの髪の毛かわいい〜!」と心の女児が目覚める可愛さがたまりません。 https://twitter.com/tanatete/status/1337313112794431492?s=20 主人と仰ぐ可愛らしい姫が今後悪役令嬢になってしまうと気づいた主人公の侍女・ユリアが、真心を込めてお仕えすることで悪堕ちを回避しようとするお話。 侍女っていうのがもう最高。主人を支える有能で慎ましい女性…ほんと大好きです。 ユリアを「ユリアお母様」と呼び慕う姫が尊い…🥺 ユリアの姫に対する愛情深さが美しく、侍女としての職業意識の高さは見ていて清々しい。 普段の地味で慎ましやかな姿と社交家デビューしたときの華かな姿のギャップもすごく良かった。真面目な女の子がメガネとひっつめた髪の毛を解放するのって萌えますよね…最高…。 1巻だけ読むつもりがまんまと3巻まで買わされてしまいました。ユリアとアルダールの関係が気になりすぎるので原作も読んでみたくなりました。