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「花は口ほどにモノを言う」というツイバズ漫画を読んで、「そういえば似たようなテーマの漫画あったなー」と思い出したのがこの『ひらりふたり、花の国』。最後まで読んだことなかったので改めて最初から読んでみたらテーマを短くまとめて描き切ったとてもいい作品でした。
この世界の差別にについて、自分には関係ないことは見ずに生きてきた主人公の野薔薇が自分が差別を受ける側に回る描写が見事。
明からさまに距離を取る友人達、知らない人から向けられる悪意や、両親の憔悴と腫れ物に触るような態度、そして未だ自分の中に残る差別意識。
「頭花→無頭花→頭花」を経験したのばらが出した答えは、狂気じみてるかもしれないけど力強くて好き。
好きな人のそばにいる為、同じ苦労を背負うための選択かもしれないけど、日常的に差別を受けるムトーカの状態を自分の素と定めるってすごい。
のうのうとトーカとして生きるのではなく、この世の真実である悪意に晒される辛い道に身を置く決断は簡単にできることじゃない。
花が美しいからこそ差別の醜さが際立つ作品です。
▼うたたね游先生のツイート
▼花は口ほどにモノを言う
生まれつき頭花(トーカ)と呼ばれる花が頭部に咲く世界、トーカはひとりひとりのアイデンティティ、シンボルとして特別に大切にされてきた。一般家庭で大事に育てられ、年相応の悩みを持ち慎ましく不自由なく過ごしてきたのばら。大学4年、就職の最終面接を控えたのばらの身に、予想もできない不幸が襲いかかり…。順調だった生活は一転、先の見えないのばらに手を差し伸べたのは、ひとりの青年だった――。
生まれつき頭花(トーカ)と呼ばれる花が頭部に咲く世界、トーカはひとりひとりのアイデンティティ、シンボルとして特別に大切にされてきた。一般家庭で大事に育てられ、年相応の悩みを持ち慎ましく不自由なく過ごしてきたのばら。大学4年、就職の最終面接を控えたのばらの身に、予想もできない不幸が襲いかかり…。順調だった生活は一転、先の見えないのばらに手を差し伸べたのは、ひとりの青年だった――。