影絵が趣味
影絵が趣味
1年以上前
ドラゴンヘッドを境に、線の多くて動的な暗いコマ作りから、線の少ない静的な明るいコマ作りへとペンタッチを改め、さらにはペンネームまでをも改めた望月ミネタロウですが、近年では静的なペンタッチにさらに磨きがかかり、ほとんどコマのなかで繰り広げられる人形劇といわんばかりになっています。 そんな望月が新たに選んだ主題が、映画監督からストップモーションアニメの監督に触手をひろげるウェス・アンダーソンの最新ストップモーションアニメです、そして、このめぐり合わせは何と起こるべきして起こったことなのでしょう。 ウェス・アンダーソンというひとは映画監督の時代からすでにストップモーションアニメのような画面をつくっていました、それこそ役者さんに人形劇の人形のような演技をさせるんですね。はたしてそんな映画が面白いのかというと、これがほんとうに面白い。本来ならカメラが追うべき人間が止まっていることで、かえって、カメラに映るそれ以外の全体が、つまりは物語の全体が躍動してくるのです。人は止まっているのに列車は走っているとか、人は止まっているのに自動車が家に突っ込むとか、そんな当たり前の物の動きがいっそう躍動してみえるのです。 望月が静的なコマ作りで目論んだものとは、まさしく、生まれもジャンルも異なるウェス・アンダーソンと知らず知らずのうちに共鳴してのことだったのではないでしょうか、望月はコマを静止させることで、かえって、コマからコマへの連結を躍動させしめたのです。ゆえに、ウェス・アンダーソンと望月ミネタロウの邂逅は必然的なものと言わざるを得ないと思うのです。
名無し
1年以上前
>>主人公の未知は、気持ちのいい   『いっぽん』   を取れないまま、暑い夏を終える。    高校に入り、もう柔道はやらないと   決めていた主人公だが、   そこで最後の試合の相手と再会する この設定だけで、期待大です。 柔道の魅力の一つには、間違いなく 「一本の気持ち良さ」があると思うのです。 それが柔道の全てではないとも思いますが、 柔道の一本の気持ち良さ、とは 単なる勝利感というだけではなく、 対戦相手への尊厳を伴って勝負することで得られる充足感とでもいうか。 柔道や他の武道の一本や、ボクシングでのKOなどでしか 味わえない感覚だと思います。 その辺にかんして、 他の漫画を引き合いに出してすみませんが、 これまでにも多くの柔道漫画で一本の気持ち良さが 表現されています。 参考画像の上段右半分が 村岡先生の「ウチコミ!!」の第一巻の一コマ。 上段左半分が小林まこと先生の「柔道部物語」の第三巻の一コマ。 下段が河合克敏先生の「帯をギュッとね!」愛蔵版第11巻 での一コマです。 気持ちのいい一本とは? 村岡先生がそれをどう漫画化するのか? 今後の展開に期待してしまいます。
>>主人公の未知は、気持ちのいい
  『いっぽん』
  を取れないまま、暑い夏を終える。
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