名無し
1年以上前
偶然の一致というか考えすぎかもしれないこと(笑)。 絵が綺麗だな、と思って読んでいたが、 作画の立澤先生が 井上先生(「スラムダンク」「バガボンド」等の作者)の アシスタントを長らく勤めていた、 と後で知って納得。 井上先生って葉っぱの一枚一枚まで丁寧に描く先生ですからね。 それともう一つ。 井上先生の「スラムダンク」は大ヒット漫画で、 ヒット要因はいくつもあるとは思う。 けれど個人的にスラムダンクのヒットした要因の一つに スポーツ漫画ゆえに登場人物のほとんどが 派手に汗をかきまくっているシーンばかりだったが、 それでいて 「汗をかきまくっているのに汗臭くない絵柄」 も、ヒット要因の一つにあると思っていた。 漫画なんだから汗臭くないのは当たり前だと 言ってしまえば終わってしまうが、 通常のスポーツ漫画以上に汗をかきまくっている シーンが多いのだけれど、それがほとんど わずらわしくなかった。 と、個人的には好感を感じていた。 なので、その井上先生のアシスタントをしていた人が 描いた温泉漫画ということで、 「なるほど、それでお風呂漫画んしては  汗くささがなくて良かったんだ」 と改めて納得した。 温泉漫画ってそれなりにあると思うけれど、 登場人物のかく汗が汗臭かったら台無しになると思う。 立澤先生自身や編集者がそこまで考えて 連載を決定したかどうかはわからないが、 個人的には凄く納得している(笑)。
吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)
1年以上前
第一話読んだ。 前作「バンデット」の勢いとかキャラの強さ、圧みたいなものの描き方が好きなので、この新連載も楽しみ。 2199年。 AIや機械に頼り戦争にも人間を必要としなくなっていたが、「大断絶」が起き、文明は若干の退行を見せ、再び人の生身が必要になっているという時代。 主人公は「配信者」で有名になることを夢見ているが、復興が目の前に横たわった世間の状態では白い目で見られている。 社会が裕福で許容できる時代じゃないと立場が低そうだ。 そんな彼が兵士になるため、圧倒的にリアルな仮想現実の中で、肌で過去の戦争を体験することになるのだが、その様子がなかなか痺れる。 偶然だろうが、たった一発の銃弾が向かった先に人がいればあっさりと命は摘み取られるのが戦争のリアルだ。 戦争、死の現実感を目の前でまざまざと感じ、ちゃらんぽらんな生き方をしてきた主人公はどうなってしまうのか。 過去の戦場と未来の戦場を横断する感じになっていくのか。 「12モンキーズ」という映画で、未来では囚人が過去の戦争に参加したり、重大な事件を阻止するために過去に送られるというシーンがあって、それをふと思い出した。 映画「マトリックス」然り、圧倒的な現実感を持った仮想現実は現実とほぼ変わりない。 最近でも、VRと自覚したうえで斬首を受けた人が、体調に異変を生じてしまったという話がある。 リアルすぎて痛みを感じられるほどの仮想現実の戦場での死は、精神が死を感じ取って現実の死に直結してしまうのではないかと勝手に変な心配をしてしまった。 大作になりそうな予感がビンビンするので、ぜひ最後まで描き切ってほしい。