にわか2020/03/27この世界はなんだ? つくみず先生新連載最高に面白い。つくみず先生って最高なんだよ。 不思議な世界観の日常4コマ。クラスのJKが話してる内容だけで笑えちゃう。主要人物達の強烈な個性と掛け合いも最高。試し読みだけでもぜひ https://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_MF06201465010000_68/シメジ シミュレーションつくみず2わかる
にわか2020/02/25田村由美の極上ホラー短編ホラー7編を集めた読み切り集。田村由美の「死人の記」が断トツで面白かった。亡くなった後の人が生前の行動をなぞって動き続ける世界の話。簡単に言えば人を噛まないゾンビがいる世界という感じ。物語の緩急の付け方、オチへの引き込み方がすごい。こわいはなし 大人のための極上ホラー田村由美 鯖ななこ 桜和アスカ1わかる
名無し2020/02/20経験豊富そうな純情ギ…経験豊富そうな純情ギャルがエロ漫画描いてる童貞にリアリティのなさをついツッコミをいれてしまい、教える話。純なままで終わるのがよかった純情ギャルの渋谷さん多喜れい8わかる
にわか2020/02/14「自分の偏差値80ってなんだろう」自分にとってできることは何で、やりたいことはなんだろう。そんな青春期の王道な悩みをすこし不思議で優しいところへふわっと飛ばしてくれるようなお話。 今回はヒロインがサブのポジション。試験結果を覗いて、ついてくるだけの子。でもだからこそ味のある名脇役だなぁと思う。 さすがカラシユニコ先生だなぁ偏差値銀河系の僕カラシユニコ
にわか2020/01/30さすがは松本大洋。独…さすがは松本大洋。独特のあだ名や、イカした台詞回しがすごいよかった。 クロとシロの関係性も特有だなぁ。一対って感じ。なんとく太極図のようなものなのかなとか、色々考えられた。にしてもキャラも魅力的だよな。ネズミとか渋くて最高。 鉄コン筋クリート松本大洋
にわか2019/12/27読後感の不思議な感覚がたゆたうとても面白かった。女子のほうが男子よりも身長が高かったら、小学生たちはどんな関係性を築くんだろう。そんな疑問を素直に反映したような世界が広がった作品。 この作品の重要なところは「男女が逆転した世界ではない」ということ。女子がちょっと粗暴で男性的、男子が大人しくて女性的という構造はたしかにあるものの、安易に反転しているわけではなく、あくまでそれぞれの「異性」らしさがある。この結末に持っていけるのはさすがのカラシユニコ先生だと思った。ホータイとれたらカラシユニコ2わかる
にわか2019/10/09窒息しそうな緻密な地獄の中でも、河童がいる民謡のような、説話のようなテイストが特徴的。いうなれば日本文学をマンガに落とし込んで、和風ファンタジーとして完成させたような作品。 個人的には、読者のストレスコントロールが完璧なところが素晴らしいと感じた。前半部は世界のどうしようもなさを、河童の愛嬌でうまく釣り合いを取り、後半部の緻密に書き込まれたドロドロの地獄をオチで、綺麗に飛ばす。河童の存在が終始とてもいいバランス感を保っていた。 河童は読者の救いであり、なによりも主人公の救いだった。 WEBで無料で公開もされているが、なんとなく、この読書体験は紙でしてほしいと思った。天水花輪和一2わかる
にわか2019/09/24複雑な感情の移ろいを描くのがうますぎる先生の作品は、来世は他人がいいから入ったがやはりいい。 誰もが思うことだろうが、まずなにより死んだ妹の恋人と付き合うというキャッチーな導入を設定として使い潰さずに、主人公と恋人、双方の複雑な感情と、変化を「漫画」で描いたのが見事だった。登場人物の動作、表情も上手く、キャラが立っているため感情移入もできた。てか上手すぎでは? 個人的にはSnsの使い方もスゴイ。 妹をとても好きな姉として主人公を描いているからこそ、ツイートを見て、実際のエピソードを回想する。 この形式がsnsを作中に使った場合に生じやすい安っぽさを消していた。 うん、文句なしの短編だと思う。春の呪い小西明日翔
にわか2019/09/24偉大な研究者と仲良くなれる唯一無二の本あとがきを読むと、高野文子はフィクションの世界と実用性を同時に持つ物語を志向し、著した作品であると語っている。 ドミトリーともきんすは、その言葉通りの作品だ。日本の名研究者の若かりし頃に想いを馳せて、もしも自分が寮で暮らしていたら、という空想から展開される。 私は研究者には詳しくないが、なんとなくキャラを掴んでるんだろうなぁと思えるくらい魅力的に彼らが語られている。偉大な研究者に対して、こんなに親しみを抱かせてくれる作品が他にあるだろうか? 物語の世界の中で、研究者たちと仲良くなれたような気になってしまう素敵な作品だったドミトリーともきんす高野文子1わかる
にわか2019/09/15今更だけど読みました。素晴らしかったつぐみちゃんと海江田先生は各々、ツッコミたくなるような行動も取るけど、そういう隙みたいなところと魅力が混じり合っていて。 ありふれた言葉だけど人間が描かれていた。おかげで物語にがっつり引き込まれたなぁ 地味に引っかかってたマコトくんの話もしっかり回収してくれてたし、西園寺さんの逆プロポーズの言葉がカッコよくて最高だった。 読んで良かった。娚の一生西炯子1わかる
にわか2019/08/24純粋なこどもの目線で描かれた町身の回りの大人の振る舞い、ちょっといじわるなお兄ちゃんとのやり取り、見栄っ張りな裕福な友人との交友関係。 些細な一事をこどもは素直に受け入れ、あるいは疑いながら大人になっていく。そうしたこども目線での小さな出来事を描いた良作。ぜひ読んでほしいこども・おとな福島鉄平3わかる
にわか2019/08/06ネタバレ新世代セカイ系ギャグコメディ二者間の問題が世界を揺るがす問題に直結しているのがセカイ系の定義とすると、この話も一応その部類にあたる。 ただ、これが面白いのは本当に世界を揺るがす問題なんて、主人公にとっては些末で、どうでもいいということだ。「告白すること」に比べれば世界の滅亡なんて、どうでもいい。ここまで言えちゃうのが藤本タツキなのだ。 近年にヒットした藤本タツキ作品を見ると、より楽しい。なぜなら主人公は皆、世界や世間なんか些末で、それよりも貴重なナニカのために戦っているからだ。そういう意味からも作者の特徴が際立って現れている作品といえるだろう恋は盲目藤本タツキ2わかる
にわか2019/03/07少女特有の感覚のリアリティねむようこの短編集。どの短編も完成度が高いが、とりわけ表題作が素晴らしい。少女特有の繊細な感受性と、ガサツな動作がみずみずしく描写されている。特に男の子に張ってもらった太ももの絆創膏を確認する場面はたまらない。この動きからはなんだか、この少女のリアリティを感じる。グッと物語に引き込まれるシーンだ。物語としての完成度も高く。面白い。ぜひ読んでみてほしい少年少女ねむようこ
にわか2019/03/07ネタバレ意味のわからない状況をただ繰り返す状況はなにも分からない。中年の男が触手の生えた女の子と歩いている。女の子は触手でなにかを殺して、林檎に変えて、男に食べさせる。そうして、ふたりで歩く。分からない状況をひたすらに繰り返す。 物語の後半には男は大筋の流れを思い出す。しかし。また記憶を消されて、繰り返す。こういうシンプルな怖さは新しくてよかった未知との散歩道U43わかる
にわか2019/03/04ネタバレキャッチーで読みやすく、面白い!幾花にいろの一般向け初コミックス。 「通り抜けできます。」「同姓同名」「捨てられないひと」「机ノ上神話」の四篇が収録されている。 全体的に登場人物のキャラがよく立っている。表情やポーズの見せ方もうまくて、楽しい。おまけにシチュエーションがキャッチーと隙がない。 どれも楽しく読めたが、「通り抜けできます。」は特に面白かった。自室の壁の両側に穴が空き、二人の女の子と部屋が繋がってしまうという話。 二人ともキャラにおっと思わせる、ちょっとした意外性がある。そこが魅力的で読んでいて楽しい。主人公に好感がもてるのも良い机ノ上神話幾花にいろ2わかる
にわか2019/02/20一話目のオチが爽快で良かったカミカゼ賞佳作受賞の作品。すごいヨボヨボの人のいいおじいちゃん、島さんがコンビニ店員をやっている話。 二話目はちょっとまだ話の途中という感じもあったり、流れにすこし無理があるかなぁとは思った。ただ一話目がとても良かった。めっちゃ態度の悪い店員がすごいフラストレーションを溜めるように描かれていたため、オチが爽快。島さんのキャラも深まるようないいギャップを作るオチだったと思う。今後に期待!島さん(読切)川野ようぶんどう8わかる
にわか2019/02/15何者かになりたかった、なれなかった人へ38歳、ふと高校生に撮った華子という同級生の女の子の写真から「何者かになりたかった」あの頃を思い出す。青少年期の感傷が年相応に色褪せて描かれている。そこには特別な強い想いがあるようには描かれていない。もはや遠い思い出だからだ。だからこそリアリティがある。 「あの頃」があった全ての大人に響くであろう作品。華子のこと冬川智子1わかる
にわか2019/02/14ネタバレ背伸びして、前に、「私にしては、背伸びして、」から始まるショート。 主人公は、後輩の家に訪れた主人公の女の子。ベランダに出て、一緒に花火を見ようとしている。ふと傍らに蚊とり線香を見つけて、小さい頃のおじいちゃんが死んだときを思い出す、というのがあらすじ。 蚊とり線香が人の寿命と重ね合わされ、蚊の死んだ姿のアップは人の一生の脆さと被さって見えてくる。と同時に「おじいちゃん家のにおい」という、ちょっとした思い出の懐古が、緊張をゆるめて、主人公を「背伸びして前に」進めさせてくれる。マンガの奥深さを感じさせてくれる作品だった そんな不思議なマンガ空間へ連れて行ってくれる。技を感じる一作だった蚊とり線香野村宗弘
にわか2019/02/12ルーヴル×浦沢直樹×イヤミこの作品が誕生したのは、ルーヴル美術館が漫画を「9番目の芸術」と認めて、浦沢直樹に執筆依頼をしたかららしい。そのため日本とルーヴル美術館をまたいだ美術品の話が主題となっている。見逃せないのは本作のキーパーソンの一人。どこかでみたことのあるシルエットに『しぇーーー』の声。そう、あのイヤミが出てくるのだ。 おフランスネタで知られるイヤミと、ルーヴル美術館。そして破産した工場で暮らすふたりの親子。壮大で夢ある物語が幕を開ける。いやぁ、引き込まれた。夢印 豪華版 デジタル Ver.浦沢直樹5わかる
にわか2019/02/12ゆったりとページをめくって味わうちいさこという小人のような不思議ないきものを題材にしたファンタジー・オムニバス。恋をまだ知らないか、死の間際にいる人にしか見えないという設定が秀逸。小人は子供にしか見えないという言い伝えを巧みにオリジナリティに昇華させた。それぞれの話もうまくまとまっており、オムニバス特有のさりげない前後の物語のつながりも味わえる。満足度の高い一冊ちいさこの庭小玉ユキ3わかる
にわか2019/02/12WEBでも読めるよ! サウナに100倍興味を持つようになるマンガ読みきり版もネット公開されていたので読んでみた。カラーが使われているのもあり、キャッチーな導入。話としてもよくまとまっていた。ただ、これ単体だと、ちょっと『ととのう』の感覚は伝わりきらないかもなぁと思った。とはいえ、面白いのでぜひ読んでほしい。 http://morning.moae.jp/lineup/468マンガ サ道 ~マンガで読むサウナ道~(読切)タナカカツキ
にわか2019/02/12ネタバレサウナへの関心が数百倍になる日本にたった二人しかいない『サウナ大使』のマンガ家の描く、HOWTOサウナ本。 なんともいってもこの本のすごいところはサウナにめっちゃ行きたくなるところ。あんまり興味なかったのにいますぐサウナに飛び込んで、水風呂入りたい。中毒性のないドラッグと言わしめるサウナトランスとか、絶対に最高でしょ。 サウナ大使というよくわからないものの実態にも触れているのも面白い。本場のフィンランドのサウナに入りいく話がとくに堪らない。吹雪の中、サウナを目指し、マイナス20度の中での水風呂とか信じられない。カルチャーショック。そんな未知の世界の知的好奇心を存分にかきたててくれる一作。サウナに興味がない人こそ読むべしマンガ サ道~マンガで読むサウナ道~タナカカツキ2わかる
にわか2019/02/11ネタバレ58歳差。二人をつなぐ絆はBLマンガ年の差、58歳。BL漫画という共通の趣味を持つ老婦人と女子高生の話。 主人公のおばあちゃんの「おばあちゃんらしさ」をが巧みに描かれているため、BLにハマる過程が独特の面白みを持っているのが面白い。特に、残り寿命を単行本の刊行ペースで割って、「あと6巻分ってことかぁ…」と考えるシーンは絶妙な説得力があって、笑ってしまった。いい作品メタモルフォーゼの縁側鶴谷香央理