名無し
6ヶ月前
とてもいい読切! https://comic-days.com/episode/2550689798732800429 主人公が9歳のとき海外で手術が必要な脳の難病になり、3億円必要となったが、貧しい家庭は支払えるわけもなく全財産で宝くじを買うことに。すると1等10億円が当たり、病気も手術で完治、支払っても有り余るお金を投資に回し裕福になってしまって10年が経ち…。 19歳の主人公は不自由しない生活を送っていたが、コンビニでアルバイトをしていた。そこで出会った一人の青年との交流が彼を変えていく。 何の対価も無しに突如降って湧いたお金で裕福になったとき、人はどう生きるのか。 果たしてやる気も何もかも失ってしまうのか。 特に彼に関しては3億円の手術をしているので、頭のどこかでそれに見合う価値の人生を送らなければならないといった強迫観念があったはずで、何かを始める前からそんなことが頭によぎっていては何をやっても全てのことがその価値を世に生み出せないんじゃないかという諦念に満たされてそうで可哀想になってくる。 富裕層になったことがないのでこの解像度がどの程度のものか分からないが、突然お金を持っても当たり障りのない使い道しかできない気がする。 この親がいけなかったのは、使わなきゃいけないような気がして子供が望んでもいない旅行や習い事をさせたことではないか。 もっと普通の何気ない時間を積み重ねて行ってもよかったのではないか。 それこそ彼がバイト仲間と過ごした時間のように。 以前の『遠い日の陽』も素晴らしかったので未読の方はぜひ。 https://comic-days.com/episode/14079602755391426482
toyoneko
toyoneko
6ヶ月前
最近、都知事選がありました 私はいわゆる泡沫候補が好きなんですが(又吉イエスとか外山恒一とか)、 いろいろ調べていたところ、「日本インディーズ候補列伝」という 泡沫候補へのインタビューなどをたくさん収録したノンフィクション(又はエッセイ)が存在することを知り (なお作中では「インディーズ候補」という呼び方をしています)、 さっそく購入、少しずつ読み進めていました https://www.amazon.co.jp/dp/B077TJC94J 良い本でした 山口節生、羽柴秀吉など、その筋には有名な人を取り上げてもいますし、 泡沫かと思われたが見事当選してしまった、そのまんま東とか田中康夫とかも取り上げられており、 バラエティに富んだパワフルな候補者たちの話は、読むだけで元気になってきます そして、その中の一人として登場するのが、徳田虎雄です 肩書は「医療法人徳洲会の創設者」 あぁ先日亡くなったということでニュースでやってた人だ、 この人泡沫候補だったのか?と思って読み進めてみると、まぁとんでもない人でした エピソードはこんな感じ ・ 24時間体制の病院を作った ・ 小さな島にも総合病院を作った(徳田虎雄の出身地は鹿児島県の徳之島) ・ 全国各地に100か所以上の病院や診療所を作り、徳洲会を日本最大の医療法人、医療事業グループにした ・ 銀行がお金を貸してくれないので高額な生命保険に入って(最終的には27億3000万円)、受取人を銀行にした ・ 全国に病院を作ろうと思うと医師会の反対があるので、選挙に出て、国会議員になった ・ 自民党に誘われたが、医師会の反対で3日で追い出された ・ 仕方が無いので自分で自由連合という政党をつくり、100人以上の候補者を擁立して、ほとんど落選した ・ 自由連合の候補者は、堀田祐美子(プロレスラー)、佐山サトル(初代タイガーマスク)、山口節生、羽柴秀吉など まぁ泡沫候補といえば泡沫候補なんですが、 やっていることがあまりにも凄すぎて冗談にしか聞こえません。何この人 しかも「トラオがゆく」という自伝漫画を出しているということで、 さっそく買ってみました。それがこの作品です 内容は… とにかく絵も内容も濃い!です 何もかもが濃い 正直、エピソードの繋がりとか変ですし、 ちょっと絵も荒れてますし、 あまり読みやすいタイプの漫画ではないのですが、 込められた情念が強すぎるので読めてしまいます 何度か「生か死かだ!!」みたいなセリフが発せられます(添付) 世の中には、こういうことを言う人は存在します でもほとんどの人は、そんなこと本気では思ってない しかし、どうも徳田虎雄はこれを本気で有言実行しており、 だからこそ、日本一の医療法人グループを作り上げることができたのだと思います 医師会が徳田虎雄のやり方に反対するのも、正直分かるんですよ おそらくほとんどの医師は、患者の生命を救いたいし、そのための努力はしている でも、一方で、普通に休んだりもしたいし、遊んだりしたいとも思っている しかし徳田虎雄は、「生か死か」の精神で、 自分の命すら掛金にして、24時間体制の病院を作り上げ、 理想に向かって邁進し続けている これは怖い。当時、医師会からは徳田虎雄が異常者に見えていたのではないかと思います 「理想」をとるか、「現実」をとるか 私は「現実」をとったので、「理想」をとった徳田虎雄の生き様は、 輝かしいと感じると同時に、負い目をも感じてもしまいます そういうエネルギーに満ちた作品です ちなみに、別の人の作画で、 「明日はいい日だ」「生命だけは平等だ」という自伝漫画も存在するようです(読んでない) 電子版は、kindleにはありませんが、イーブックジャパンなどにはあります
最近、都知事選がありました
私はいわゆる泡沫候補が好きなんですが(又吉イエスとか外山恒一とか...