酒チャビン
酒チャビン
1年以上前
タイトルこそ「手塚治虫」と堂々と入ってますが、内容は作者である矢口先生の小学生時代を描いた自伝的マンガになります!!! 矢口先生は小学生時代に、メトロポリスやジャングル大帝などをリアルタイムで体験され、立派なヅカラーとしてご成長されたようなので、その話が結構入ってます。 わたしが本作品を手に取ったきっかけは「手塚治虫」の文字に惹かれたからだったので、最初はその内容に多少戸惑いました。だって矢口先生の話やねん。 ただ、読み進めていくうちに、すっかり矢口先生のマンガや、イキイキとしたキャラクターに魅了されてしまいました!!!お・おもしれえ。 内容も半分以上は手塚先生が関連するエピソードなので、タイトルが「ボクの手塚治虫」でも全然間違ってはないのですが、翻って考えてみると、他人の自伝的マンガのタイトルにまでなってしまう手塚先生の影響力に神々しさすら感じます。 手塚先生に関係ないエピソードも全部面白く、魅力的です!!この作品自体の面白さ、作中で描かれる手塚先生のマンガに対する姿勢、作中で手塚先生のマンガに一喜一憂する主人公が、三位一体となって「マンガ」というものの本来の魅力を改めて気づかせてくれます!!!! 正直バリ面白いので、もし私が権限を持ったとしたら重要文化財クラスの指定をすると思います。 矢口先生作品は、釣りキチ三平が子供の頃近所の大新飯店に置いてあったのくらいしか接点がなかったのですが、これを機に他の作品も含めて読み進めようと心に誓いました。まず三平が65巻あったので覚悟が試されますが、本作の主人公のように心からマンガを楽しみたいと思います。
名無し
約2ヶ月前
最近、総合格闘技(=MMA)を描くマンガがじわじわと流行ってるような気がします。サンデーの『レッドブルー』とか、終わってしまったけどジャンプの『アスミカケル』とか。 格闘技全般全く詳しくないから盛り上がってる理由知らないけど、何かあるのかな?将棋漫画増えるきっかけにもなった藤井聡太みたいに。 ともかく、10話まで読んでとても面白かったです!もうすぐ1巻出るところだったんですね。8月16日。 遠藤浩輝先生の新作がまさか月マガ基地(コミックDAYS)でやってたなんて全然気づかなかかった自分を許せないです。 そして恥ずかしながら『オールラウンダー廻』を読んでいなくて、遠藤浩輝先生の作品はSFばかり読んでいたので、格闘技を描かせたらここまでアツかったのかと驚いています。 総合格闘技をやっていて、目が良く、スピードやタイミングを合わせるセンスもあるがフィジカルがすこし弱い主人公ユタカが、ジムでセコンドについたら無敗のアル中の男・外山に出会い、セコンドを頼むところから始まります。外山は柔道整復師である以上に観察眼に優れており、アドバイスも的確で相手がどう動くかの予測もビッタシ当てられる天才的なトレーナー。 ユタカの試合の結果もビタッと当てる凄さ! そして二人が出会ってからお互いにいろいろあって少し時間が経ち、再開しタッグを組んで再スタート! ユタカのメンタルの強さというか、ある意味での空気の読めなさはバトル・格闘技ものの主人公として素晴らしいですね。常にアグレッシブで上昇志向があり前向き、そして少し短絡的なところもあるけど、いざとなったら頭の奥ではどこか冷静さも忘れてないタイプ。 そしてこのトレーナーの外山のポーカーフェイスっぷり。知的でクールで表情に出さず、情報も小出し、手の内を読ませず何を考えてるのか探りたくなるし、引き際も早く、独自の価値観を軸に動いているところがキャラとしてとても興味を引きます。 これからどうなっていくのか、1敗はついてしまってますが、ここから無敗で最速で世界最大のMMA団体SFC(北米?)と契約して戦えるようになるのか楽しみです! https://comic-days.com/episode/2550689798333888056