TO-Y
藤井冬威(トーイ)は16才。パンクバンド「GASP」のヴォーカル。現在はライブハウスでの暴力沙汰により活動停止中。そんなとき、歌手の森ヶ丘園子でありトーイのガールフレンドでもある日出郎がステージ乗っ取り計画を立てた。トーイの歌声は、「退屈」ってやつをブッつぶせるか……!?
沖縄で夏だった──東京・福生に住むカホは、中学の修学旅行で訪れた沖縄で、幼なじみのナツを捜している。あてもなくさまよう街で、出会ったのはユキ。カホは6年間会っていないナツと同じ匂いを感じる。しかも、いとも簡単に車を盗むこの男、どうやらナツのことを知っているらしいのだ。「これで共犯だ…」曖昧な関係のまま、カホとユキは、ナツが向かったという那覇へ──。沖縄、福生、横須賀…基地の街を駆け抜ける、“恐るべき子供たち”のクライムアクション。
「じゃあ、君が腎臓をくれるの…?」超一流、永禄大学医学部の附属病院。斉藤英二郎の最後の研修先となったのは泌尿器科だった。先輩看護師・赤城が末期の腎不全であることを知った斉藤は、彼女の命を救うために“腎臓移植”と向き合っていくこととなる。「医者って一体何なんだ?」切実な自問から始まった彼の熱き闘いは、いよいよ核心部へ。はたして斉藤はその手に答えを掴めるのか…最後のステージが幕を開ける。著者・佐藤秀峰監修による高画質『完全版』!! 表紙デザインを一新し、連載当時のカラーページを完全再現!!
永禄大学付属病院の研修医・斉藤英二郎。その月収はわずか3万8千円――。生活のためには他の病院でのアルバイトは欠かすことができない。ある日の夜、アルバイトとして訪れた誠同病院で当直を任された斉藤の元に、交通事故で瀕死の患者が運び込まれる。他に医者はおらず、いるのは経験も何もない“研修医”である自分と看護師だけ――。剥き出しの“命”に対面したその時、斉藤は…?
中国船籍「鳳来号」の救助SOSを受け、海上保安庁 第七管区巡視船「ながれ」が出航した。新人海上保安官 仙崎大輔と偶然乗り合わせてしまった新米新聞記者・浦部美晴たちと共に沈みつつある「鳳来号」のもとへ急ぐ! 極限状態の中で人に何ができるというのか!? 海をめぐる熱き人間ドラマが幕をあける! 著者監修による高画質完全版! デザインを一新し連載当時のカラーページを完全再現!!
昭和30年7月。水上真理雄をはじめ、凶悪犯とされる6人の少年たちが、湘南特別少年院に送られてきた。教官から虫ケラのように扱われ、屈辱的な身体検査を受けた後、彼らは二舎六房という部屋に入れられる。そこには桜木六郎太という年長者がいて…。俺たちは生き残る。いつか必ず外(シャバ)に出る!昭和30年、湘南特別少年院の二舎六房に入れられた7人の少年たちを描く、壮絶な時代の青春群像!!
人と接するのが得意でない会社員の青井君は、ある日、夜の公園でチョウを追いかける不思議な人・Qさんに出会う。何かにひかれるようにQさんを追いかけると、不思議な光につつまれ、気が付くとそこは宇宙船の中――。Qさんは、生き物を収集しに来た宇宙人だった! さまざまな生き物を通じて、「恋」を知らない二人が、恋がなんなのかを探っていく大冒険が始まる!
島耕作は大手電機メーカー・初芝電産に勤めるサラリーマン。出世に不利だとは知りながら、社内の派閥には属さず、誠実に仕事をこなしていた。確実に実績を伸ばしていった島は、若くして課長に昇進。その後も順調に会社へ貢献していく。これはそんな島の新人時代のエピソードだ!無事研修を終え、第一希望の宣伝広告部門に配属された島。激動の時代、理想と現実の間でもがきながらも彼は着実に成長していた。
島耕作、初めての昇進!主任となり初めてできた部下のなかに、ハツシバアメリカからやってきた問題児がいた。初芝のロゴデザインを手掛けた世界的デザイナーの息子、亀渕雄太郎だ。社長や専務とも親しく、アメリカ式を押し通そうとする彼に、島は頭を悩ます――。サラリーマン社会の悪習や不条理な要求と闘いながら、島は着実に出世の道を歩む!!
大都会の北のはずれ、下赤塚に「あかつか探偵事務所」はある。その裏側の路地にある喫茶店でヒマそうにコーヒーをすする男、彼こそが泣く子もだまる名探偵(?)、ハリネズミこと七瀬五郎。カンは鋭いが情に脆く、映画にでてくるいわゆる名探偵とはひと味違う。都会の片隅に埋もれる心の闇を調査する男、ハリネズミの“探偵物語”。浮気、蒸発、殺人……荒廃した社会の中に一条の光を求め、ハリネズミは走る!
早稲田大学4年生の島耕作。大学生活も残すところ1年となり、ついに「就職活動」のシーズンが到来!目指すは大手電機メーカー「初芝電産」の内定ゲット。さっそく同級生の樫村とともに初芝の一次選考に挑むが、耕作の身にまさかの緊急事態発生! 就活は波乱の幕開けに……。のちに大企業のトップに立つ男の「原点」となる波乱万丈の青春譚、「就活編」がいよいよ開幕!
混迷の世界市場に、サラリーマン日本代表・島耕作が挑む!社長島耕作、堂々誕生!!初芝五洋ホールディングスの初代社長に就任した島耕作のもとに、子会社である初芝電子部品が独立を狙って莫大な資金調達を行っているという情報が入る。そこには、かつて社長候補と呼ばれた男の、意地と誇りがあった――。個性豊かな女性秘書たちに支えられながら、“社長”島耕作の世界市場への挑戦が始まる!
会長に就任した島耕作。業界への利益誘導を目的とする経済連から距離を置き、個人加盟で国益のために活動する経済交友会を中心に「財界活動」をおこなうことにした。島が尽力するのは、日本の「農業問題」。食糧自給率と国内の雇用を確保するため、新たな農業モデルの確立を決意する。会長となり、会社という枠に縛られずに活動する島の舞台は全世界。日本の国益を背負って、より大きなステージで島耕作は活躍する。