死ねぬ乙女が人の心に触れ、灼ける兎が二匹 山うたstarstarstarstarstarさいろく山うた先生の新作が出たのでこっちも書いとこうと思って読み返した。 ただひたすらに、ひたすらに1巻の事実と真っ直ぐな心が本当にツラい。 寂しくて寂しくて死ぬ、ただただツラいが、読むのは決して辛くない。 なぜなら序盤の地獄からどうやってすずが過ごしていくのかという心配、期待、恐怖で読む手を止められないから。 出た当初、マンガ好き達から薦められて読み、たまたまその頃は泣いてしまうような作品がいっぱい出ていたのもあってたまたま埋もれてしまった感があるが、記憶力が老人になってる私でも「忘れられない」作品になっている。 未読の人は是非この二匹の話を読んであげてほしい。「兎が二匹」の著者新作 #1巻応援よみがえる子猫たち 山うたさいろくComic MeDu(めづ)から。 まずは1巻発刊、めでたい。 そしてコレはまた幼く尊い想いを引き裂くであろうツラそうな流れが手にとってわかってしまう物語… なんでこう「わかる」ようになってるんだ… きっと「兎が二匹」のときにも感じた何かを期待しているからそういう目で見ちゃうのだ。だが期待もしてしまう、きっと胸をえぐられるような気持ちになる。でも怖いもの見たさと少し違う「刹那見たさ」みたいな衝動で読んでしまう。続きを待ちます。40代独身・元喪女、蘇生す。初恋の世界 西炯子さいろく腐女子というだけで喪女ではないだろと思ったけど、学生時代の過去の経験などは立派に喪女。イベントすら発生フラグも立たんのが喪女だというそこのあなた、読んで精神を攻撃されましょう。 初恋、どんなだったっけねーと自分をからかう余裕も見せつつ、かくいう自分も主人公と同じく歳を重ねてしまったナァと思うのです。 主人公は某志の高い珈琲店を任された雇われ店長。 任務を遂行するためにいっぱい迷いながらも奮起していく…だがそれはあくまで仕事であって、仕事は大半の人にとっては実は人生における最大のコマではないのだ!という感じの冒頭数巻。 なかなかに熱い展開にもなるし、フィーヤンに近いんじゃないかっていう大人の女子事情もいっぱい絡んでくる、flowersってこんなだったかーって感心しつつ面白いのでおすすめです。MMOで理想の人生を!(not異世界)ゆうべはお楽しみでしたね 金田一蓮十郎さいろく※ネタバレを含むクチコミです。新撰組、こんな集団をこんな視点で描く青のミブロ 安田剛士さいろく新撰組、男の子は誰しも大好き幕末の話において欠かせない集団。 小説・映画はもちろん多くのマンガでも取り上げられ、それらを読んでいくうちにいつのまにか「英雄の集団」のようにも見える。 だが、悪役として名高い芹沢鴨やその取り巻きのように、史実に沿った物語はすべからく非業の死を遂げていく英雄たちを見る事になるのも幕末物語。 神格化しすぎて今ではそれですら良いもののように見えてしまうけど、そんな幕末の新撰組を題材にひょんなスパイスが加わった視点で描いているのが本作。 まだ3巻だけどここからどうなっていくのか楽しみである!ぐう聖煙と蜜 長蔵ヒロコさいろく尊さが天元突破する。 普通に見たら心配になるほど悪役顔の軍人×12歳の許嫁の姫子。 当時の許嫁制度は家庭の事情やなんやかんやで顔も見知らぬうちに決められて否応無しに夫婦になるものという印象でしたが、本作の2人は幸せそうです。 3巻出ました、よかった。さいろく1年以上前ギャー!潮が舞い子が舞い阿部共実の良いところ押切蓮介の描く刃牙的な"超"能力者バトルものジーニアース 押切蓮介さいろく押切蓮介先生は自分の同世代なので好きなものや通ってきた道が似ていて、いちいち勝手に共感しながら読んできた。 「でろでろ」で初めて読んだ時の独特の絵柄と間のとり方が面白く、「ハイスコアガール」の大ヒットとSNK問題、「ミスミソウ」の他メディア化などで順調に有名になっていく先生を見ながら、好きなアイドルが売れてしまう時のような寂しい想いを勝手にしていた。 本作はどういう流れから描き始めることになったのか知らないが、「狭い世界のアイデンティティ」などを見て思っていた"ちょっと出しきれてない感"を、しっかり出し切ろうとしているのを感じる。 何故ならマンガやゲーム大好きっ子の押切先生が、設定やバトルシーンなど様々なところから好きな要素を詰め込みまくっているからである。 例えば刃牙的な描写はあからさまである。(1巻の近接戦闘シーンや、ジーニアースに対する自衛団との戦闘など) あの作品をこんなに模倣したらバレるどころではないので、明らかにわざとであろう。 そういった点から、リスペクトを込めたものであるのはよくわかる。 刃牙に限らず車田正美作品とかわかりやすいのもある。アルデバランだったり、アッパー食らった時の吹っ飛び方であったり。 これは指摘ではなく、押切蓮介が楽しんでマンガ描いてそうなのが嬉しいというだけなのであしからず。 ファンとして楽しいし、嬉しい作品である。 こういう角度で愛を表現するのもアリですね先生!と直接言いたい(盛大な勘違いかもしれないけど) まだ3巻だけど、できれば続いてほしい(ここが押切蓮介たるアレなのだが)ふくふくしい厄病神(元美女)厄いよ!アラクシュミ ツナミノユウさいろく神の姿を見られても「エロいデブ」と男子高校生に言われてしまう悲しいデブ。 たとえ神様でもデブは身体に悪影響を及ぼすのだ…ツラい…(自戒)マスターキートン、電子化…!!!MASTERキートン 完全版 デジタルVer. 長崎尚志 勝鹿北星 浦沢直樹さいろくこれが一番待っていたと言っても過言ではない!浦沢直樹先生ありがとう! 読みたいなと思って早20年以上、手をつけるキッカケがずーっとなかったのを今完全版 デジタルver.で読み始めています。感激でしかない。 一部二色刷りやカラーが入っていてたまらん仕様。 まだ2巻だけど1冊のページ数が多くボリュームも満足度も満点です。 早速「ファイア&アイス」とかたまらなく良かったし、キートンのどこか抜けたようでしっかり強いところもたまらない、期待していた通りに「面白い」浦沢直樹を読めて久しぶりの幸せをゆっくり噛み締めたいと思います・・・#幸せになってほしいカップル とかタグつけたい自転車屋さんの高橋くん 松虫あられさいろくもう付いてるかもしれないが・・・! ピュアで自分を圧し殺して我慢を続けてきたOLの朋子。 美形過ぎてモテモテのモテ男で輩なのに死ぬほどピュアな遼平。 どちらも育ってきた家庭や置かれた環境はとても複雑で見ててしんどいところがあるぐらい。それらのエピソードや乗り越え方を見ていくうち、気づけばめっちゃ引き込まれている。 どっちも素敵。どっちもいい。貧乏でも頑張ってほしい。そうか、人間社会は難しいんだな…綿谷さんの友だち 大島千春さいろく空気を読む・察する・同調・遠慮・配慮・強制力、などなど人の群れの中では色々と気を使うことが当たり前のようにあるけど、思ったことや感じたことをすべてド直球にしか捉えられなかったらいかに大変か・・・ 綿谷さんはとても大変。素直が過ぎるとただのヤバい子なのである。 そのため周りも大変なのだが、そこがまた本作の見どころだと思う。 綿谷さんはある意味恵まれている。 ある意味、だけど。 « First ‹ Prev … 67 68 69 70 71 72 73 74 75 … Next › Last » もっとみる
死ねぬ乙女が人の心に触れ、灼ける兎が二匹 山うたstarstarstarstarstarさいろく山うた先生の新作が出たのでこっちも書いとこうと思って読み返した。 ただひたすらに、ひたすらに1巻の事実と真っ直ぐな心が本当にツラい。 寂しくて寂しくて死ぬ、ただただツラいが、読むのは決して辛くない。 なぜなら序盤の地獄からどうやってすずが過ごしていくのかという心配、期待、恐怖で読む手を止められないから。 出た当初、マンガ好き達から薦められて読み、たまたまその頃は泣いてしまうような作品がいっぱい出ていたのもあってたまたま埋もれてしまった感があるが、記憶力が老人になってる私でも「忘れられない」作品になっている。 未読の人は是非この二匹の話を読んであげてほしい。「兎が二匹」の著者新作 #1巻応援よみがえる子猫たち 山うたさいろくComic MeDu(めづ)から。 まずは1巻発刊、めでたい。 そしてコレはまた幼く尊い想いを引き裂くであろうツラそうな流れが手にとってわかってしまう物語… なんでこう「わかる」ようになってるんだ… きっと「兎が二匹」のときにも感じた何かを期待しているからそういう目で見ちゃうのだ。だが期待もしてしまう、きっと胸をえぐられるような気持ちになる。でも怖いもの見たさと少し違う「刹那見たさ」みたいな衝動で読んでしまう。続きを待ちます。40代独身・元喪女、蘇生す。初恋の世界 西炯子さいろく腐女子というだけで喪女ではないだろと思ったけど、学生時代の過去の経験などは立派に喪女。イベントすら発生フラグも立たんのが喪女だというそこのあなた、読んで精神を攻撃されましょう。 初恋、どんなだったっけねーと自分をからかう余裕も見せつつ、かくいう自分も主人公と同じく歳を重ねてしまったナァと思うのです。 主人公は某志の高い珈琲店を任された雇われ店長。 任務を遂行するためにいっぱい迷いながらも奮起していく…だがそれはあくまで仕事であって、仕事は大半の人にとっては実は人生における最大のコマではないのだ!という感じの冒頭数巻。 なかなかに熱い展開にもなるし、フィーヤンに近いんじゃないかっていう大人の女子事情もいっぱい絡んでくる、flowersってこんなだったかーって感心しつつ面白いのでおすすめです。MMOで理想の人生を!(not異世界)ゆうべはお楽しみでしたね 金田一蓮十郎さいろく※ネタバレを含むクチコミです。新撰組、こんな集団をこんな視点で描く青のミブロ 安田剛士さいろく新撰組、男の子は誰しも大好き幕末の話において欠かせない集団。 小説・映画はもちろん多くのマンガでも取り上げられ、それらを読んでいくうちにいつのまにか「英雄の集団」のようにも見える。 だが、悪役として名高い芹沢鴨やその取り巻きのように、史実に沿った物語はすべからく非業の死を遂げていく英雄たちを見る事になるのも幕末物語。 神格化しすぎて今ではそれですら良いもののように見えてしまうけど、そんな幕末の新撰組を題材にひょんなスパイスが加わった視点で描いているのが本作。 まだ3巻だけどここからどうなっていくのか楽しみである!ぐう聖煙と蜜 長蔵ヒロコさいろく尊さが天元突破する。 普通に見たら心配になるほど悪役顔の軍人×12歳の許嫁の姫子。 当時の許嫁制度は家庭の事情やなんやかんやで顔も見知らぬうちに決められて否応無しに夫婦になるものという印象でしたが、本作の2人は幸せそうです。 3巻出ました、よかった。さいろく1年以上前ギャー!潮が舞い子が舞い阿部共実の良いところ押切蓮介の描く刃牙的な"超"能力者バトルものジーニアース 押切蓮介さいろく押切蓮介先生は自分の同世代なので好きなものや通ってきた道が似ていて、いちいち勝手に共感しながら読んできた。 「でろでろ」で初めて読んだ時の独特の絵柄と間のとり方が面白く、「ハイスコアガール」の大ヒットとSNK問題、「ミスミソウ」の他メディア化などで順調に有名になっていく先生を見ながら、好きなアイドルが売れてしまう時のような寂しい想いを勝手にしていた。 本作はどういう流れから描き始めることになったのか知らないが、「狭い世界のアイデンティティ」などを見て思っていた"ちょっと出しきれてない感"を、しっかり出し切ろうとしているのを感じる。 何故ならマンガやゲーム大好きっ子の押切先生が、設定やバトルシーンなど様々なところから好きな要素を詰め込みまくっているからである。 例えば刃牙的な描写はあからさまである。(1巻の近接戦闘シーンや、ジーニアースに対する自衛団との戦闘など) あの作品をこんなに模倣したらバレるどころではないので、明らかにわざとであろう。 そういった点から、リスペクトを込めたものであるのはよくわかる。 刃牙に限らず車田正美作品とかわかりやすいのもある。アルデバランだったり、アッパー食らった時の吹っ飛び方であったり。 これは指摘ではなく、押切蓮介が楽しんでマンガ描いてそうなのが嬉しいというだけなのであしからず。 ファンとして楽しいし、嬉しい作品である。 こういう角度で愛を表現するのもアリですね先生!と直接言いたい(盛大な勘違いかもしれないけど) まだ3巻だけど、できれば続いてほしい(ここが押切蓮介たるアレなのだが)ふくふくしい厄病神(元美女)厄いよ!アラクシュミ ツナミノユウさいろく神の姿を見られても「エロいデブ」と男子高校生に言われてしまう悲しいデブ。 たとえ神様でもデブは身体に悪影響を及ぼすのだ…ツラい…(自戒)マスターキートン、電子化…!!!MASTERキートン 完全版 デジタルVer. 長崎尚志 勝鹿北星 浦沢直樹さいろくこれが一番待っていたと言っても過言ではない!浦沢直樹先生ありがとう! 読みたいなと思って早20年以上、手をつけるキッカケがずーっとなかったのを今完全版 デジタルver.で読み始めています。感激でしかない。 一部二色刷りやカラーが入っていてたまらん仕様。 まだ2巻だけど1冊のページ数が多くボリュームも満足度も満点です。 早速「ファイア&アイス」とかたまらなく良かったし、キートンのどこか抜けたようでしっかり強いところもたまらない、期待していた通りに「面白い」浦沢直樹を読めて久しぶりの幸せをゆっくり噛み締めたいと思います・・・#幸せになってほしいカップル とかタグつけたい自転車屋さんの高橋くん 松虫あられさいろくもう付いてるかもしれないが・・・! ピュアで自分を圧し殺して我慢を続けてきたOLの朋子。 美形過ぎてモテモテのモテ男で輩なのに死ぬほどピュアな遼平。 どちらも育ってきた家庭や置かれた環境はとても複雑で見ててしんどいところがあるぐらい。それらのエピソードや乗り越え方を見ていくうち、気づけばめっちゃ引き込まれている。 どっちも素敵。どっちもいい。貧乏でも頑張ってほしい。そうか、人間社会は難しいんだな…綿谷さんの友だち 大島千春さいろく空気を読む・察する・同調・遠慮・配慮・強制力、などなど人の群れの中では色々と気を使うことが当たり前のようにあるけど、思ったことや感じたことをすべてド直球にしか捉えられなかったらいかに大変か・・・ 綿谷さんはとても大変。素直が過ぎるとただのヤバい子なのである。 そのため周りも大変なのだが、そこがまた本作の見どころだと思う。 綿谷さんはある意味恵まれている。 ある意味、だけど。
山うた先生の新作が出たのでこっちも書いとこうと思って読み返した。 ただひたすらに、ひたすらに1巻の事実と真っ直ぐな心が本当にツラい。 寂しくて寂しくて死ぬ、ただただツラいが、読むのは決して辛くない。 なぜなら序盤の地獄からどうやってすずが過ごしていくのかという心配、期待、恐怖で読む手を止められないから。 出た当初、マンガ好き達から薦められて読み、たまたまその頃は泣いてしまうような作品がいっぱい出ていたのもあってたまたま埋もれてしまった感があるが、記憶力が老人になってる私でも「忘れられない」作品になっている。 未読の人は是非この二匹の話を読んであげてほしい。