設定もキャラも最近では在り来りになっているが…LILI-MEN 渡嘉敷拓馬さいろくありきたりな設定=わかりやすく読みやすい、という今の時代のニーズに合致しているのだろうなーと感じた。 本作は、こういうの好き!っていう感じで、よくある設定・よく見るキャラ配置ではあるんだけど、「面白ければ読むしつまんなかったら読まなきゃいいだけ」という前提があれば全然面白いと思う。 色々なマンガの血が入り混じってる感じが現代っぽさも感じるし、そういうとこもヤンマガっぽいのかもしれない。 画角とか構図が結構良いなとは思うし、カラー絵は全然味があっていいし、まだまだ上手くなるであろうって感じるし、成長過程が見れるのは良いなーとも思っている。 マンガ上手くなってるなーって4巻まで読んだだけでちょっと感じるので今後も楽しみだし、なんなら次作品以降に期待までしちゃっていいんじゃないか。12巻が出たよ川尻こだまのただれた生活 川尻こだまさいろくいつもどおりの川尻こだま先生。 いつものいなげやでいつもの町でいつもの通り生活しているなぁ、ゲームも相変わらずあんま上手くやれてないんだなぁ、時事ネタも拾うネタが広範囲にわかりやすいようで意外とピンポイントなものもあったりするし…みたいなところで親近感がわく。 いつもどおりである。一体誰が何を?ドラマ化作家の描く複雑なサスペンスクジャクのダンス、誰が見た? 浅見理都starstarstarstarstar_borderさいろくドラマ化された前作の事も著者のことも全く知らず、面白いタイトルだなと思ってなんとなく手に取って読み始めたが、しっかり読まされてしまった。 まだ3巻が出たばかりの段階で、多くを語らないほうがいいかなーという気もしたのであまり書けないけど、とにかく緊迫感が常にあって息抜きが全然ない。 とはいえ、ずーっと死ぬほど重い空気なわけでもなく、常に緊張した感じになるというか。 そんな中での癒やしポイントはこの2人の掛け合いである、と思っているので画像貼っときます。(BLではない)子供から大人になっていく階段のほんの一段ポニテに揺れる 豊林サカネstarstarstarstarstarさいろく冒頭から中学生あるあるというか、子供ってそういうとこあるわーっていう心情や空気を探り探り成長していく途中で起こる事象がしっかり描かれている。 メインとなる2人のいい子達だなーっていう感じがすごく伝わってくるのと、周りを含め本気でよかれと思って動いているけどどうするのが正解かわからないし、段取りをすっ飛ばしちゃったりするところがとても「子供と大人の狭間」だなーって。 本当によく描かれてる。。。 読むと「あぁー…こういうとこってこういう事だったのかもなぁ」ってなって感心してました。続きは想像で補完しよう。さいろく1年以上前『hysysk』さんをフォローをしましたこういうほっこりな短編集は良い式の前日 穂積さいろく短編集好きとしてはこういうのを定期的に摂取しなければ。 『さよならソルシエ』の穂積先生の"短編よみきり集"。 少し複雑な家族愛であったり、心理描写が多めなのかなと思いきや後半は少しファンタジーな要素が加わってきたり、飽きの来ない流れ。アクの強い友人たちとパンチの効いたエッセイうちらはマブダチ やまもとりえさいろくイラストレーターやまもとりえ先生の美大時代から続くエピソード。 著者が在籍していた美大の卓球部がカオスで面白い。 破天荒な友人が多いのだが、これみんな実在するんだと思うと会ってみたくなるね。 とても青春していて、人と人って繋がるよねーと我が身を振り返ったりしました。何個目だ?やんちゃギャルスピンオフ #1巻応援小牧先生のダンジョンほけんだより ~feat.やんちゃギャルの安城さん~ 加藤雄一 すおしろさいろくまさかの『やんちゃギャルの安城さん』のモブである保健室の小牧先生が主人公となるスピンオフ2発目。やんちゃギャルスピンオフは4つ目?になるのかな? 小牧先生主人公の1発目は『安城さんの学校の保健室の小牧先生』というストレートなタイトルで小牧先生と保健室が主軸のソレらしいやつ。 なのだが、今回は小牧先生が異世界転生的なストーリー… きっかけが普通は死ぬとかそういうタイミングで転生してるのが多い印象なのだが、瀬戸が頑張るシーンで異世界転生するというのはそういうことなのか…? 何にせよ、こちらの小牧先生はだいぶテンパるし原作とちょっとキャラが違う気がするが、それはそれとして読みやすくて良い。 すおしろ先生が描いているスピンオフとしても2個目なのかな。 とても読みやすいし背景意外と描き込み頑張ってるし、コレまでのやつの中でも原作に関係なく進んでいける内容なのでこれはこれで応援したい。さいろく1年以上前『天使禁猟区』のお気に入り度をstarstarstarstar_borderstar_borderにしました。天使禁猟区由貴香織里さいろく1年以上前『天使禁猟区』を読んでるにしました。天使禁猟区由貴香織里懐かしいと思って読んだら時間泥棒されています天使禁猟区 由貴香織里starstarstarstar_borderstar_borderさいろくどうやら続編が出たと。 そのためか、キャンペーンで1・2巻が無料公開中(2023年7月現在) むかーし読んだと思っていたもののどうやらソレは一部だったのか、どこを読んだかも憶えてないうろ覚えぶりだったので、エイッと勢いで購入して読み途中。 当時、今で言う"厨二病"な女子を大量生産していた一端となる本作。 年代の背景が見えてくるのはビジュアル系とかメディアとのリンクを知ってるか否かで結構変わっちゃうとは思いますが… マンガ自体は一回読み出すとずーっと同じテンションで物語が進み…と思いきや唐突に緩急が出てきたり、著者の試行錯誤が目に見えて楽しい。 序盤のマンガとして古臭くて恥ずかしい!くすぐったくて読めない! みたいな世代的な苦行パートを抜けるまでちょっと大変でした。 (まだ電子愛蔵版?の6巻ですが、この辺でようやく抜けてきたかもと感じる) ちなみに1冊で2〜3巻分の厚みがあります。400Pぐらい。 なんだか褒めてない気がしてきたんですが、絵はキレイだし(上手いとは言わないでおくけど)キャラもいっぱい出てきて好みが刺さるのがきっと見つけられると思います。 あと少女マンガのバトルとか呪い系好きだったらなお刺さるかなと。 ただ、物語の内容が非常に癖があり、愛憎乱れ撃ちな天使のシガラミが多方面を巻き込みまくってエライコッチャなお話。 各天使と天界設定など、盛りだくさんではありますが主軸は兄弟愛。 読んでると頭が90年代になるんだけど、この空気感はやっぱり90`sの良さだと思います。 ※このシーンは台詞がめちゃくちゃ多くてネタバレを含まないフキダシがほとんどない本作において珍しい見開き超シリアスかと思いきや激烈ギャグ?新人類なヤクザ漫画カタギモドシ 設楽清人さいろく1巻の最後の話までは違和感なくシリアスな物語だとばかり思っていたが、色んな要素が入ったアホなやつでした。いいゾ~これ。 そのニンジャスレイヤーにも負けず劣らずな「良さ」は読まねばわからない。 マンダムってもうなかなか出てこない単語だろ。 かつ! 絵が上手く、構図もカッコよく、まるでアメコミのようなビジュアル的美しさも兼ねている。 そしてジャンプっぽさもあるのはきっと主人公コンビのせいだな。だがそこがアンバランスでとてもいい。 ニンジャスレイヤーが好きな人はちょっと近いものを感じるだろう、それと同時に「こういう馬鹿げた感じも良いな」と思うんじゃないだろうか。 今が旬な新人類ヤクザバトルモノ(ヤクザ要素は将来的になくなっても不思議じゃないが)である。 表紙絵かっこよすぎる。 « First ‹ Prev … 16 17 18 19 20 21 22 23 24 … Next › Last » もっとみる
設定もキャラも最近では在り来りになっているが…LILI-MEN 渡嘉敷拓馬さいろくありきたりな設定=わかりやすく読みやすい、という今の時代のニーズに合致しているのだろうなーと感じた。 本作は、こういうの好き!っていう感じで、よくある設定・よく見るキャラ配置ではあるんだけど、「面白ければ読むしつまんなかったら読まなきゃいいだけ」という前提があれば全然面白いと思う。 色々なマンガの血が入り混じってる感じが現代っぽさも感じるし、そういうとこもヤンマガっぽいのかもしれない。 画角とか構図が結構良いなとは思うし、カラー絵は全然味があっていいし、まだまだ上手くなるであろうって感じるし、成長過程が見れるのは良いなーとも思っている。 マンガ上手くなってるなーって4巻まで読んだだけでちょっと感じるので今後も楽しみだし、なんなら次作品以降に期待までしちゃっていいんじゃないか。12巻が出たよ川尻こだまのただれた生活 川尻こだまさいろくいつもどおりの川尻こだま先生。 いつものいなげやでいつもの町でいつもの通り生活しているなぁ、ゲームも相変わらずあんま上手くやれてないんだなぁ、時事ネタも拾うネタが広範囲にわかりやすいようで意外とピンポイントなものもあったりするし…みたいなところで親近感がわく。 いつもどおりである。一体誰が何を?ドラマ化作家の描く複雑なサスペンスクジャクのダンス、誰が見た? 浅見理都starstarstarstarstar_borderさいろくドラマ化された前作の事も著者のことも全く知らず、面白いタイトルだなと思ってなんとなく手に取って読み始めたが、しっかり読まされてしまった。 まだ3巻が出たばかりの段階で、多くを語らないほうがいいかなーという気もしたのであまり書けないけど、とにかく緊迫感が常にあって息抜きが全然ない。 とはいえ、ずーっと死ぬほど重い空気なわけでもなく、常に緊張した感じになるというか。 そんな中での癒やしポイントはこの2人の掛け合いである、と思っているので画像貼っときます。(BLではない)子供から大人になっていく階段のほんの一段ポニテに揺れる 豊林サカネstarstarstarstarstarさいろく冒頭から中学生あるあるというか、子供ってそういうとこあるわーっていう心情や空気を探り探り成長していく途中で起こる事象がしっかり描かれている。 メインとなる2人のいい子達だなーっていう感じがすごく伝わってくるのと、周りを含め本気でよかれと思って動いているけどどうするのが正解かわからないし、段取りをすっ飛ばしちゃったりするところがとても「子供と大人の狭間」だなーって。 本当によく描かれてる。。。 読むと「あぁー…こういうとこってこういう事だったのかもなぁ」ってなって感心してました。続きは想像で補完しよう。さいろく1年以上前『hysysk』さんをフォローをしましたこういうほっこりな短編集は良い式の前日 穂積さいろく短編集好きとしてはこういうのを定期的に摂取しなければ。 『さよならソルシエ』の穂積先生の"短編よみきり集"。 少し複雑な家族愛であったり、心理描写が多めなのかなと思いきや後半は少しファンタジーな要素が加わってきたり、飽きの来ない流れ。アクの強い友人たちとパンチの効いたエッセイうちらはマブダチ やまもとりえさいろくイラストレーターやまもとりえ先生の美大時代から続くエピソード。 著者が在籍していた美大の卓球部がカオスで面白い。 破天荒な友人が多いのだが、これみんな実在するんだと思うと会ってみたくなるね。 とても青春していて、人と人って繋がるよねーと我が身を振り返ったりしました。何個目だ?やんちゃギャルスピンオフ #1巻応援小牧先生のダンジョンほけんだより ~feat.やんちゃギャルの安城さん~ 加藤雄一 すおしろさいろくまさかの『やんちゃギャルの安城さん』のモブである保健室の小牧先生が主人公となるスピンオフ2発目。やんちゃギャルスピンオフは4つ目?になるのかな? 小牧先生主人公の1発目は『安城さんの学校の保健室の小牧先生』というストレートなタイトルで小牧先生と保健室が主軸のソレらしいやつ。 なのだが、今回は小牧先生が異世界転生的なストーリー… きっかけが普通は死ぬとかそういうタイミングで転生してるのが多い印象なのだが、瀬戸が頑張るシーンで異世界転生するというのはそういうことなのか…? 何にせよ、こちらの小牧先生はだいぶテンパるし原作とちょっとキャラが違う気がするが、それはそれとして読みやすくて良い。 すおしろ先生が描いているスピンオフとしても2個目なのかな。 とても読みやすいし背景意外と描き込み頑張ってるし、コレまでのやつの中でも原作に関係なく進んでいける内容なのでこれはこれで応援したい。さいろく1年以上前『天使禁猟区』のお気に入り度をstarstarstarstar_borderstar_borderにしました。天使禁猟区由貴香織里さいろく1年以上前『天使禁猟区』を読んでるにしました。天使禁猟区由貴香織里懐かしいと思って読んだら時間泥棒されています天使禁猟区 由貴香織里starstarstarstar_borderstar_borderさいろくどうやら続編が出たと。 そのためか、キャンペーンで1・2巻が無料公開中(2023年7月現在) むかーし読んだと思っていたもののどうやらソレは一部だったのか、どこを読んだかも憶えてないうろ覚えぶりだったので、エイッと勢いで購入して読み途中。 当時、今で言う"厨二病"な女子を大量生産していた一端となる本作。 年代の背景が見えてくるのはビジュアル系とかメディアとのリンクを知ってるか否かで結構変わっちゃうとは思いますが… マンガ自体は一回読み出すとずーっと同じテンションで物語が進み…と思いきや唐突に緩急が出てきたり、著者の試行錯誤が目に見えて楽しい。 序盤のマンガとして古臭くて恥ずかしい!くすぐったくて読めない! みたいな世代的な苦行パートを抜けるまでちょっと大変でした。 (まだ電子愛蔵版?の6巻ですが、この辺でようやく抜けてきたかもと感じる) ちなみに1冊で2〜3巻分の厚みがあります。400Pぐらい。 なんだか褒めてない気がしてきたんですが、絵はキレイだし(上手いとは言わないでおくけど)キャラもいっぱい出てきて好みが刺さるのがきっと見つけられると思います。 あと少女マンガのバトルとか呪い系好きだったらなお刺さるかなと。 ただ、物語の内容が非常に癖があり、愛憎乱れ撃ちな天使のシガラミが多方面を巻き込みまくってエライコッチャなお話。 各天使と天界設定など、盛りだくさんではありますが主軸は兄弟愛。 読んでると頭が90年代になるんだけど、この空気感はやっぱり90`sの良さだと思います。 ※このシーンは台詞がめちゃくちゃ多くてネタバレを含まないフキダシがほとんどない本作において珍しい見開き超シリアスかと思いきや激烈ギャグ?新人類なヤクザ漫画カタギモドシ 設楽清人さいろく1巻の最後の話までは違和感なくシリアスな物語だとばかり思っていたが、色んな要素が入ったアホなやつでした。いいゾ~これ。 そのニンジャスレイヤーにも負けず劣らずな「良さ」は読まねばわからない。 マンダムってもうなかなか出てこない単語だろ。 かつ! 絵が上手く、構図もカッコよく、まるでアメコミのようなビジュアル的美しさも兼ねている。 そしてジャンプっぽさもあるのはきっと主人公コンビのせいだな。だがそこがアンバランスでとてもいい。 ニンジャスレイヤーが好きな人はちょっと近いものを感じるだろう、それと同時に「こういう馬鹿げた感じも良いな」と思うんじゃないだろうか。 今が旬な新人類ヤクザバトルモノ(ヤクザ要素は将来的になくなっても不思議じゃないが)である。 表紙絵かっこよすぎる。
ありきたりな設定=わかりやすく読みやすい、という今の時代のニーズに合致しているのだろうなーと感じた。 本作は、こういうの好き!っていう感じで、よくある設定・よく見るキャラ配置ではあるんだけど、「面白ければ読むしつまんなかったら読まなきゃいいだけ」という前提があれば全然面白いと思う。 色々なマンガの血が入り混じってる感じが現代っぽさも感じるし、そういうとこもヤンマガっぽいのかもしれない。 画角とか構図が結構良いなとは思うし、カラー絵は全然味があっていいし、まだまだ上手くなるであろうって感じるし、成長過程が見れるのは良いなーとも思っている。 マンガ上手くなってるなーって4巻まで読んだだけでちょっと感じるので今後も楽しみだし、なんなら次作品以降に期待までしちゃっていいんじゃないか。