モーニングからリトルプレスまで爪のようなもの・最後のフェリーその他の短篇 森泉岳土nyae森泉さんといえば「爪楊枝で漫画を描く人」ですが、一番最初に掲載されている「最後のフェリー」は初めてボールペンで描いた作品だそうです。 あとがきに「そろそろペンで自分の線を描けそうな気がしたから」とありました。 普段爪楊枝で描いていることに対しては「自分でもよくわからない」と言っているのがなんか笑えました。 通常のマンガ誌に掲載されている読切等は読んだことがあったのですが、文芸誌やアーティスト個人に寄稿したものがあるのは初めて知りました(ランバーロールは読んでいます)。活動範囲が広いというのがわかる短編集です。大林宣彦監督って義理のお父さんなんですね。監督との二人のエピソードを描いた話が好きでした。 タイトルの「爪のようなもの・最後のフェリーその他の短篇」という普通ならどれかひとつの短編タイトルを付けたりするものですが、こういうかたちにしたというのになにか意味がある気がしてなりません。 またこれだけは強く言いたい。紙版を買って読むべし。 作品によって用紙が変えてあり(なのでさわり心地も違う)、ただお金がかかっているなという高級な感じはなく、リトルプレスのような自由さがあります。 ▼こんな感じ nyae1年以上前はじめは粉もんってニッチなテーマだなと思いましたが考えてみれば日常的に粉もんにお世話になってることに気づきました。それが世界規模になれば果てしない種類の粉もんが存在しそうですね。 1巻完結ですし面白そうです!読んでみたい!自由広場漫画飯の話がしたいんだ3わかるnyae1年以上前ぴょこんっ とか絶妙に「ウッ…」ってなるな、中谷さん 今のところ自分を投影できるような女性キャラがいないんだけど、それはねむようこ先生の狙いなのか。こっち向いてよ向井くん悩める男・向井くん、35歳。nyae1年以上前『春と嵐』にリンクを追加をしました別冊マーガレット公式サイトnyae1年以上前わななきの義兄 →い 最高の義兄マンガです!自由広場『漫画しりとり』しませんか〜!nyae1年以上前へんなものみっけ! 早良朋 1巻 クレッシェンドで進め 宇仁田ゆみ ちょっと江戸まで 津田雅美自由広場今日読んだマンガを書くだけのトピック"2008年の江戸"が舞台ちょっと江戸まで 津田雅美nyae津田雅美先生は「色んな意味で無敵な人」を描くのが上手いな−と思います。主人公たちが最初から最後まで不幸な目に合わない。 ショックを受けるような展開は絶対にないし、悪役が出てきても絶対に読者に嫌われないように考えている。 どうしてもカレカノという絶対的不動の代表作があるので比べてしまうのは仕方ないのですが、これは津田先生の新境地というか、圧倒的振り幅の広さを見せられてるということなんだと思います。要するに津田先生ってめちゃくちゃすごい。 多分新人作家が同じストーリーを編集部に持っていっても通らないと思うんですよね。恋愛要素はあるにはあるけど二の次、いや三の次?かなというくらいですし、情報量がとにかく多い。でも細かい部分は飛ばして読んでも全く問題ない作りになっています。 江戸時代が現代まで続いているという設定で、それだけだと何だそれはという感じなんですが、違和感ないんですよね。やっぱり凄い。 あとこれはあくまでもおまけですが、ちょっと江戸までの世界にカレカノの2人がいたら…というパラレルワールドな短編も載ってます。これは必読でしょう…!nyae1年以上前爪のようなもの・最後のフェリーその他の短篇 森泉岳土自由広場今日読んだマンガを書くだけのトピックやはり沖縄はカオスな島だ!琉球怪談 太田基之 小原猛nyaeすべて沖縄で起こった怪奇な出来事を、東京から来たアヤコちゃんにタマというおばさんが語り伝えるという構成です。やはり沖縄は独自の歴史と文化、風習があり、ユタと呼ばれる人間があたりまえに存在するためか、起こることも今まで読んできた怪奇漫画とはまた毛色が違う気がしました。その背景には戦争が残した傷跡が色濃く出ています。全体的にコミカルに描きながらも、決して風化させてはいけない大事なものを物語にしっかり落とし込んでいるなと感じました。 背筋がゾ〜〜〜〜〜〜ッとなるような話から、クスっとできる話まで幅広いです。個人的には飼い猫に「バーサーカー」と名付ける家族の話がいちばん記憶に残ってます。いやバーサーカーって…と思ったんですが、誰も名前に対して突っ込みをいれてなかったので自分がおかしいのかなと思いましたがどうなんでしょう。nyae1年以上前『経理の夏谷さんはガマンできない』にリンクを追加をしました経理の夏谷さんはガマンできない 第1話 / 財政ろろnyae1年以上前『ドクターマーメイド』にリンクを追加をしましたドクターマーメイド - 遠山花近 | 少年ジャンプ+nyae1年以上前『あなたのために私は戦う。』にリンクを追加をしましたあなたのために私は戦う。 - 百々瀬新 / 【特別読み切り】 | マガジンポケット « First ‹ Prev … 356 357 358 359 360 361 362 363 364 … Next › Last » もっとみる
モーニングからリトルプレスまで爪のようなもの・最後のフェリーその他の短篇 森泉岳土nyae森泉さんといえば「爪楊枝で漫画を描く人」ですが、一番最初に掲載されている「最後のフェリー」は初めてボールペンで描いた作品だそうです。 あとがきに「そろそろペンで自分の線を描けそうな気がしたから」とありました。 普段爪楊枝で描いていることに対しては「自分でもよくわからない」と言っているのがなんか笑えました。 通常のマンガ誌に掲載されている読切等は読んだことがあったのですが、文芸誌やアーティスト個人に寄稿したものがあるのは初めて知りました(ランバーロールは読んでいます)。活動範囲が広いというのがわかる短編集です。大林宣彦監督って義理のお父さんなんですね。監督との二人のエピソードを描いた話が好きでした。 タイトルの「爪のようなもの・最後のフェリーその他の短篇」という普通ならどれかひとつの短編タイトルを付けたりするものですが、こういうかたちにしたというのになにか意味がある気がしてなりません。 またこれだけは強く言いたい。紙版を買って読むべし。 作品によって用紙が変えてあり(なのでさわり心地も違う)、ただお金がかかっているなという高級な感じはなく、リトルプレスのような自由さがあります。 ▼こんな感じ nyae1年以上前はじめは粉もんってニッチなテーマだなと思いましたが考えてみれば日常的に粉もんにお世話になってることに気づきました。それが世界規模になれば果てしない種類の粉もんが存在しそうですね。 1巻完結ですし面白そうです!読んでみたい!自由広場漫画飯の話がしたいんだ3わかるnyae1年以上前ぴょこんっ とか絶妙に「ウッ…」ってなるな、中谷さん 今のところ自分を投影できるような女性キャラがいないんだけど、それはねむようこ先生の狙いなのか。こっち向いてよ向井くん悩める男・向井くん、35歳。nyae1年以上前『春と嵐』にリンクを追加をしました別冊マーガレット公式サイトnyae1年以上前わななきの義兄 →い 最高の義兄マンガです!自由広場『漫画しりとり』しませんか〜!nyae1年以上前へんなものみっけ! 早良朋 1巻 クレッシェンドで進め 宇仁田ゆみ ちょっと江戸まで 津田雅美自由広場今日読んだマンガを書くだけのトピック"2008年の江戸"が舞台ちょっと江戸まで 津田雅美nyae津田雅美先生は「色んな意味で無敵な人」を描くのが上手いな−と思います。主人公たちが最初から最後まで不幸な目に合わない。 ショックを受けるような展開は絶対にないし、悪役が出てきても絶対に読者に嫌われないように考えている。 どうしてもカレカノという絶対的不動の代表作があるので比べてしまうのは仕方ないのですが、これは津田先生の新境地というか、圧倒的振り幅の広さを見せられてるということなんだと思います。要するに津田先生ってめちゃくちゃすごい。 多分新人作家が同じストーリーを編集部に持っていっても通らないと思うんですよね。恋愛要素はあるにはあるけど二の次、いや三の次?かなというくらいですし、情報量がとにかく多い。でも細かい部分は飛ばして読んでも全く問題ない作りになっています。 江戸時代が現代まで続いているという設定で、それだけだと何だそれはという感じなんですが、違和感ないんですよね。やっぱり凄い。 あとこれはあくまでもおまけですが、ちょっと江戸までの世界にカレカノの2人がいたら…というパラレルワールドな短編も載ってます。これは必読でしょう…!nyae1年以上前爪のようなもの・最後のフェリーその他の短篇 森泉岳土自由広場今日読んだマンガを書くだけのトピックやはり沖縄はカオスな島だ!琉球怪談 太田基之 小原猛nyaeすべて沖縄で起こった怪奇な出来事を、東京から来たアヤコちゃんにタマというおばさんが語り伝えるという構成です。やはり沖縄は独自の歴史と文化、風習があり、ユタと呼ばれる人間があたりまえに存在するためか、起こることも今まで読んできた怪奇漫画とはまた毛色が違う気がしました。その背景には戦争が残した傷跡が色濃く出ています。全体的にコミカルに描きながらも、決して風化させてはいけない大事なものを物語にしっかり落とし込んでいるなと感じました。 背筋がゾ〜〜〜〜〜〜ッとなるような話から、クスっとできる話まで幅広いです。個人的には飼い猫に「バーサーカー」と名付ける家族の話がいちばん記憶に残ってます。いやバーサーカーって…と思ったんですが、誰も名前に対して突っ込みをいれてなかったので自分がおかしいのかなと思いましたがどうなんでしょう。nyae1年以上前『経理の夏谷さんはガマンできない』にリンクを追加をしました経理の夏谷さんはガマンできない 第1話 / 財政ろろnyae1年以上前『ドクターマーメイド』にリンクを追加をしましたドクターマーメイド - 遠山花近 | 少年ジャンプ+nyae1年以上前『あなたのために私は戦う。』にリンクを追加をしましたあなたのために私は戦う。 - 百々瀬新 / 【特別読み切り】 | マガジンポケット
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森泉さんといえば「爪楊枝で漫画を描く人」ですが、一番最初に掲載されている「最後のフェリー」は初めてボールペンで描いた作品だそうです。 あとがきに「そろそろペンで自分の線を描けそうな気がしたから」とありました。 普段爪楊枝で描いていることに対しては「自分でもよくわからない」と言っているのがなんか笑えました。 通常のマンガ誌に掲載されている読切等は読んだことがあったのですが、文芸誌やアーティスト個人に寄稿したものがあるのは初めて知りました(ランバーロールは読んでいます)。活動範囲が広いというのがわかる短編集です。大林宣彦監督って義理のお父さんなんですね。監督との二人のエピソードを描いた話が好きでした。 タイトルの「爪のようなもの・最後のフェリーその他の短篇」という普通ならどれかひとつの短編タイトルを付けたりするものですが、こういうかたちにしたというのになにか意味がある気がしてなりません。 またこれだけは強く言いたい。紙版を買って読むべし。 作品によって用紙が変えてあり(なのでさわり心地も違う)、ただお金がかかっているなという高級な感じはなく、リトルプレスのような自由さがあります。 ▼こんな感じ