少女漫画から3月分。
2018年4月号 ベツコミ『キミの方から泣いてみて。』
→引っ越した幼馴染に「次に泣いたら結婚して」と言われてから、強くなろうとがんばった柔道少女が、再会後に想いを再確認する話。ヒロインに一本筋が通っているため、見ていて清々しい。ヒーローも人間味があってよい。
2018年4月号 ベツコミ『はずかしいこと、教えてください』
→赤面症でマスクをつけている隠れイケメン男子に、おせっかいな世話焼きヒロインが特訓という名のイチャラブをしかける話。からかい上手の高木さんの少女漫画版といった雰囲気で、二人のキャラがとてもかわいらしくて萌えた。
2018年4月号 Cocohana『くもりレンズを覗いたら』
→元グラドルがスキャンダルで田舎の民宿で働く、という設定がシビアでいい。そこを訪れたお客さんのヒーローも爽やかで心洗われる。しかしいきなり胸を触らせるという痴女っぷりはいかがなものか。
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少女漫画から8月分。
2018年9月号 プチコミック『ピロ―トーク』
→吉原由紀先生の短編。人形のように無表情なキャラが、次々と奇妙な行動をとるところにおかしみを感じる。そして抱き枕扱いの上司が結局ほだされてしまうあたり、王道ラノベ的でよい。
9月分。
2018年10月号 フラワーズ『鉄とマヨ』
→衿沢世衣子先生の短編。意味が分からない設定なのに、ぐいぐい読まされてしまう謎の霊圧を感じる作品。結局メリルちゃんの目的は分からずじまいだったが、ひと夏の冒険譚という感じで不思議な余韻が残った。
2018年10月号 フラワーズ『三分間の魔法』
→無職の青年が、三分間だけ透明になれるキャンディーを使って、昔憧れていたヒーローの真似事をする話。ラスト、助けた女の子の笑顔を見るだけで満足してしまう、主人公の不憫なキャラがいい感じ。何より犬が可愛くてほっこりする。
10月分。
2018年11月号 Cocohana『読めすぎる女の婚活事情』
→お見合いパーティーで出会った犬猿の仲な男女が、田舎の農業体験を通じて親しくなり、見事カップルに……と思いきや、まさかのどんでん返し。しかしツッコミどころは満載なものの、最後に救済措置的シーンもあり、楽しく読めた。あと婚活では自意識過剰になりすぎないように、という教訓が得られた。
2018年11月号 KISS『君の羽根はきらめく』
→デビュー作。宝塚を目指すヒロインと、野球少年のピュアな恋愛モノ。淡い恋心と思いやりと青春のきらめきが詰まった、地味にいい話だった。しかし宝塚といえば、かげきしょうじょ!という名作があるのでつい比べてしまいがちだけれど、単にアイドル(またはバレリーナなど)にしてしまうとストイックさが消えてしまうので、やはり宝塚という舞台設定がベストなのではないかと。
2018年11月号 KISS『青嵐』
→公募トップ賞。短い中に濃厚なドラマがぎゅっと詰まっていて、最後まで楽しく読めた。しかし、ポエミーな台詞回しがあちこちにあり、若干古臭い。そのせいでキャラの行動が演技がかっているように見える(西炯子先生のキャラを悪化させたような)。もう少しナチュラルな口語のモノローグを入れた方がいいけれど、それもこの作品の味なのかもしれない。