※ネタバレを含むクチコミです。
ネット広告で「おやなるもの 断崖」が再ヒットする前の曽根富美子先生が、50代で仕事もお金もなくなりスーパーでレジ係のパートを始めていた…という、ほとんど実話漫画です。とはいえ曽根先生の性格が明るいので悲壮感は全くなく、気軽に楽しく読めて面白かったです! 漫画家として自由業の経験しかない人がいきなり50代で接客業をする度胸がすごいですよね。最初は失敗ばかりで曽根先生のドジっぷりにハラハラするんですが、途中から同じ新人仲間の女性と仲良くなって…しかも女子中学生のように2人でキャッキャッしててとっても楽しそうなんです!曽根先生の印象に残ったお客さんの話も面白かったな〜。
動物たちが人に見られる表へ行くところを舞台に上がるかのように、そしてその裏側を楽屋のようにして、「動物園の裏側」で過ごすトナカイのトナたろうといろんな動物たちを描く、すこし切なくたまにほっこりする絵本のようなやさしい雰囲気のお話。 動物ものだからといって動物の習性などが事細かく紹介されるような漫画ではなく、どちらかというと、お笑い芸人の楽屋の悲喜こもごもをかわいらしく動物で描いてみたという印象です。 ご自身がお笑い芸人であるカラテカ・矢部太郎さんだからこその会話や起こることのリアリティと、自分はスベってて後輩はウケているような切なさだったり、嫌われている方が何も思われないよりマシ、という芸人の中である絶対値の大きさが大事というような概念だったりが出てきて面白いです。 モーニングで連載中なのですが、毎週ページ数少な目で、少しずつ読めていいですね。
もともとピアノの音色が好きだったので、ピアノの漫画ということで1巻を読んでみました。少年とピアノを通してストーリーが進んでゆきます。 森の壊れたピアノを引いていたのは、カイという天使のような不思議な少年だったことがわかったシーンが印象に残ります。
『猫背を伸ばして』『ピコピコ少年』などで著者の作品にちょいちょい出てくる作者のお母様のお話。 パンチパーマ姿で口うるさく、破天荒ながらも、 時折真理をついてくる金言の数々に胸うたれ、 「押切蓮介の母」ファンも多かったと思います。 実は、 私もその一人です。 本作の内容は、母の若かりし頃のお話。 意外にも母は、父親は警察署長、母親は老舗旅館の女将の娘という、 みるからに良いところの家育ち。 躾に厳しく、それが息子である著者にも口うるさくなっている部分だったのかと納得しました。 母親の母、著者にとっては祖母にあたる方から、連綿と続く人生哲学ともいえる価値観は純粋に良いなぁと思いました。 そうやって、行動指針、習慣は受け継がれていくんだなとシミジミ思いました。 ネタバレになるので詳細は控えさせていただきますが、 家庭環境など、なかなかの波乱万丈な人生で、結果として何事にも動じない、ほろ苦い「人生の味」を滲み出すようになったのかと納得できます。 最後の母の手紙(おそらく直筆)は、 その人生の過程を想像し涙を誘います。 なにはともわれ、母(母の母も)は偉大だと痛感しました。
にわかファンなんだけどキャラ崩壊が激しすぎて、読むのキツくなってきた。 他のファン的にはどう?
江戸が東京に成り代わったばかりの明治時代。新設された警視庁と幕府の元奉行所の役人たち、ふたつの警察勢力が入れ替わる時期だったというか同居していたっていうのは面白いですね。西郷さんみたいな当時の有名人がたくさん出てくるのも楽しい。 主人公の千羽をはじめお役御免となった同心たちと警視庁刑事たちの推理合戦みたいになっていくのかな。明治時代になりきっていない空気感というか、そういうのがミステリーとどう組み合わされるのか楽しみです。
※ネタバレを含むクチコミです。