その他の感想・レビュー3417件<<8485868788>>SFってことにすれば何やっても許されるいきなりSF 桐島いつみ野愛天才の所業。読んでると目が点になる。近藤くんのおめめ以上に点になっちゃう。 一応タイトルにあるようにSFちっくな不思議なお話ばかりなんですが、SF的な不思議よりも不条理でナンセンスで「何の話してんの…?」的な不思議のほうが強いです。 目が点しかない近藤くんの目にまつわる秘密を知っててんやわんやする話とか、給食早食いしたりテニス部の元エースを救う話とか、なんか真面目に説明したらわけわかんなくてニヤニヤしちゃう話ばかりです。 ストーリー性とかオチとか教訓はまったくなく、ひたすらバカバカしくて面白いです。 時代を感じる少女漫画の絵柄がバカバカしさを更に引き立てて最高です。 作者の都合だの漫画の展開だのを匂わせるメタ的ボケが多いのも味わい深いです。 やっぱり桐島いつみ先生は天才。さすがおもしろの悪魔に魂を売っただけある。 今は何をしておられるのでしょう…ちゃんとお風呂入ってるかな…「ヤクザ」の闘牌麻闘伝 ぬえ 志名坂高次にわか高津の若い頃の物語。番外編としては大満足。熱血漢の情の厚い男でもあるようで、冷血さをかねそなえてる。人柱編で言われるように「ヤクザ」してる感じがよかった。おもしろスキルに全振りした人おしりのふた 桐島いつみ野愛死ぬほど下品でバカバカしくて面白いです。 全話通して一切ブレずに下品で清々しいです。 痔になったとか尻や股や体毛やオナラの話を終始してます。自分の旦那がトイレのタオルで尻を拭く話とかしてます。 作り話とか読者の話ならまだしも、ずっと自分の恥ずかしいお話をしているのでもはや感動すら覚えます。 この人はおもしろの悪魔に魂を売ってしまったんだなあと思いました。 紹介される旦那さんのエピソードがマジキチの激ヤバだったので、今でも結婚生活が続いているか気になって調べてみようと思ったんですが…桐島いつみ先生の現在の動向がわからず…。 HPも動いていないしツイッターも2011年くらいで止まってる…! こんなに面白い方なので新しい漫画を読みたいのですがどうしておられるのでしょう。 とりあえず過去作をどんどん読んでいきたいと思います。歴史の表舞台には登場しない人物列伝史記列伝 横山光輝starstarstarstarstarマンガトリツカレ男横山光輝の同じ史記とは違い、刺客/侠客/官吏などに焦点を当てた短編集 あらすじの名前が間違っているけど、第一話の豫譲と第二話は聶政の刺客話が俺好みだった。聶政に関してはまあなんとなく理解はできるけど、豫譲に関しては色々考えてしまう部分が多い。豫譲の意志も目的も理解できるかが間違った方向への努力ではないかなと思ってたら韓非子も同じような意見だったようなので安心した。後半の官吏のパターンがおなじような感じだったのでいまいち区別が付いていない。 刺客列伝として出さなかったのは曹沬/専諸/荊軻は「史記」の方で取り上げているからこっちには登場しなかったのかな あと単行本版だと1冊だった覚えがあるけど電子書籍だと上下巻になってるんだな これぞ宮崎夏次系入門書かもしれないと、ある日のすごくふしぎ 宮崎夏次系starstarstarstarstarnyaeもしかすると、最新コミックスでありながら宮崎夏次系入門として最適なのでは?と思いました。とくに「シュール」とか「不思議系」という印象を強く持っている人には本書から読んでみてほしい。ずっと笑っていられるから。最初から最後までずっと、声出して笑えます。 最後から2番目の「と、ある日の“パ“」は正直アウトかもしれない前代未聞の回となってます。何かあっても擁護できないほど攻めてます。 それは冗談として、もれなく全話最高と言えるショートSF短編集です。 あとおまけで作者のエッセイ(のような)短編も収録されています。珍しいですよね。借金取りの人がまともに見えるレベル連ちゃんパパ ありま猛名無しパチンコによる借金をたんまり残して女房が家出をしてしまうが、残された子供と旦那が女房を探し回るというストーリー。結局、女房探しの旅の途中で自らもギャンブルにハマってしまうのですが、女房だけでなく、結局似たもの夫婦だったのかなぁというオチで笑いました。安永知澄先生の漫画を初めて読みましたあけぼのソックス 安永知澄名無し短編集だから読みやすいだろうと思ってこちらを選んだのですが、最初に収録されてる長〜〜〜〜い脇毛が一本だけ生えてくる男の子の話でもう面食らいました。なんだこれは…!後半からは雑誌「本人」に掲載された自伝的な作品が収録されています。自分の身の回りで起きた出来事を描いているのでジャンル分けするとしたらエッセイ漫画になると思うのですが、なぜかストーリー漫画を読んでいるような気持ちになる話ばかりでした。とても面白いのですが初めましての作品としては適さないかもしれません。他の作品を読んでからの方がより楽しめそうだなと思いました。 地獄の沙汰も銭次第…銭ゲバ ジョージ秋山名無し銭があればなんでもできる!っていうのを別に否定しないどころか肯定しているような気がしている 母親も救えたし、いい暮らしもできるし、知事にもなれるし、問題はねじふせれるけど、真実の愛だけが手に入らなくて…みたいなものは、この歳になって少しわかるような相変わらずわからないような。時代を感じるサラリーマン4コマギャグなのにあなたは会社へ行くの ザビエル山田名無し※ネタバレを含むクチコミです。120年の時を経てやっと認知された手記のコミカライズ #1巻応援ある奴隷少女に起こった出来事 あらい・まりこ ハリエット・A・ジェイコブズnyae※ネタバレを含むクチコミです。 読むと浅草に行きたくなる名店15店!浅草うねうね食べある記 上野うねぺそAmazonのおすすめに出てきたので気になって読んでみたら、最近の作品かと思いきや2015年の作品でした。 もう1発目の「パンのペリカン」からして美味しそうすぎる…!! ホテルや喫茶店への卸しがメイン(あとで紹介されるフルーツパーラーで、フルーツサンドのパンにも使われている)で、「惣菜パンがまったくないパン屋さん」というだけでその味に期待してしまう…! その他ドイツ料理のお店や、伝統的な江戸和菓子のお店、お得な靴屋さん、オシャレな革雑貨屋さんなど、見ているだけで今すぐ浅草に行きたくなるお店がいっぱい! 冒頭で2015年のデータですと書かれていたため、「こんなに行きたくても、もしかして今はもう閉店しているかも…」と心配しならが読んでいたのですが、読後にお店を検索してみたらなんと全店舗まだ営業されている…! 「飲食店の7割が3年で廃業する」という言葉もある中で、15店舗全てが5年経つ現在も営業しているなんて本当にすごい。いつまでも愛される本当の名店だけを紹介してくれる、非常に有用な1冊でした。一期一会を撮った夏金沢シャッターガール 桐木憲一名無し金沢で生まれ育った女子高生・花菜は高校では写真部所属。 写真が好きだが将来は写真の道へ、と決心しているわけではない。 母親が反対しているから、というより、結論を先送りにして、 母親と本気で向かい合わない中途半端な状態だった。 夏休み、花菜はドイツから来た写真家・ユーリと知り合い、 撮影の手伝いをすることになる。 ユーリは父がドイツ人、母が日本人。 ユーリが物心つく前に離婚した母は 故郷の日本の古都、ここ金沢にいるらしい。 ユーリの来日・金沢訪問は母親を探すのも目的だった。 だがユーリは必死にガムシャラに母を探すつもりはないらしい。 「写真も出会いも偶然の産物」と。 そんなユーリに花菜は、金沢出身の文豪・室生犀星の詩、 「誰かをさがすために」を読み伝える。 この漫画は北陸新幹線の金沢開通を記念し連動した、 タイアップ的な漫画らしい。 だからだろうけれど、金沢観光案内的に、 写真撮影スポットを巡り紹介する面が盛り込まれた ストーリーになっている印象を受けた。 観光案内漫画としても良く出来た漫画だと思う。 しかしカメラや写真撮影に知識がない自分には、 この漫画を写真や撮影が好きだ、という人からみたら どう評価するかは判らなかった。浅いのか深いのか。 良く言えばライト感覚での金沢紹介漫画、 悪く言えばインスタ映え撮影スポット紹介漫画、 そんな漫画かな、と思いながら読んでいった。 だが外国人とのハーフでありながら金沢の文化や街並みを愛でて、 それでいて母親に焦がれ、慕いながらも自然体でいるユーリ、 普通の女子高生だが、それだけに、そしてそれ以上に 思春期的な悩みを持っていた花菜とのストーリーが だんだんと面白く、考えさせられる話になっていった。 ユーリ自身は自然体で写真を撮っているが、 それは漠然と撮っているというのとは違うらしい。 一方、この漫画にはユーリや花菜以外の写真家も登場する。 最初からモデルを使いアングルを決めて撮影する写真家とか。 それはそれで価値を認めている感じがした。 けして、自然体が良い、演出は駄目、というものでもないよ、と。 どうやら写真撮影にも色々な価値感やスタイルがあるのだな、 人それぞれの人生や情愛や価値観もいろいろあるように、 読み終えて、そういうことが判ったようなつもりになった。 固定観念がぶっ壊れるかもしれない恋愛漫画夏の魔物 ノムラララ名無し※ネタバレを含むクチコミです。 日常に不思議が起こる短編集優しく雨ぞ降りしきる 北原文野名無し※ネタバレを含むクチコミです。山姥とコンピュータ対決闇の鶯 諸星大二郎hysysk幻想的な短編集。表題にもなっている『闇の鶯』は作者が「パソコンに疎かったからあまりうまくいかなかった」的な反省を述べているけど、面白かった。まず妖怪みたいな存在が現代的な技術を身に付けているのが珍しい。民話などで妖怪とされているのは実は人間で、生活習慣やコミュニティが異なる他者をそう呼んでいただけではないか?という説を思い出す。 神話や宗教、呪術に支配されていた時代があったように、現代は科学技術に支配されている。仕組みを理解していないものにとって、技術も一種の呪術のようなものだし、人間が使っているようで、実は技術に使われているケースも往々にしてある。 一度全てをフラットに並べてみて、何が自分にとってこの世界に生きている実感をもたらしてくれるのかは考えてみても良いだろう。科学的な事実であれ、論理的な正しさであれ、それらと幸福は直結しないのだから。 『涸れ川』も面白かった。説教めいた要素もなく、ただただ迷い込んだ異世界のルールを読み解く感じが良い。キャンピングカーで愛犬とおいしいコーヒーと渡り鳥とカタツムリ 高津マコト兎来栄寿ワニブックスによる新レーベル「Chrunch Comics」レーベルの初単行本です。 青い空と海、白い砂浜をバックに笑顔を浮かべる男女と犬。白+青を基調にし、帯までオシャレにデザインされて夏の爽やかさを演出する外装に心が踊ります。 ただ、軽やかな表紙に反して物語の始まりは少しだけ重いです。表紙に書かれた青年・雲平はややブラックな会社で働いていることに疑問を覚え、退社したいと思いながらも親には止められているという状況。そんな時に、彼を自殺志願者かと思った絵本作家のつぐみと出逢います。 つぐみはアルビレオ号と名付けたキャンピングカーに乗り、愛犬のうめまよと共に全国を旅する絵本作家の女性。その自由奔放な生き方に雲平は刺激を受け、彼も行脚に繰り出すこととなります。 自分だけの秘密基地で移動しながら愛犬と戯れる豊かな時間。行きたいと思ったところに行けて、各地の温泉に入ったり美味しいものを食べたりする日々。これに憧れを持たない人がいるでしょうか! 読んでいたら、ミルで豆から挽いたコーヒーの香りを楽しみながら、ポップアップルーフで満天の星空を眺める豊かな時間を過ごしたくなります。 まったく手が届かないことではないものの、今の生活があるためにその選択肢を取れないという人も多いでしょう。しかし、一歩踏み出せばこういう世界で生きることもできるのだと教えてくれます。 旅先で出逢うさまざまな人との交流模様も面白く、各地の美味しそうな名物なども登場し、旅の醍醐味を疑似体験できます。実際の旅と同じように良いことも悪いことも起きますが、それがいい。読んでいて心が晴れやかになっていく物語です。 まさかの宝暦治水漫画だった霧の柩 中島徳博マンガトリツカレ男薩摩藩士が行った宝暦の治水工事を扱った漫画は平田弘史の「薩摩義士伝」とみなもと太郎の「宝暦治水伝」ぐらいしか知らなかったがまさかの中島徳博版があったの今日知った。基本の流れは他のマンガと同じだったが他のに比べて少年誌向けなのか色々わかりやすくに書いてあったりしてよかった。 宝暦治水漫画の「霧の柩」以外のも面白い愛にあふれた商店街のものがたり商店街ものがたり サンバ前川野愛人間模様がしっかりあって、とんでもなく悪いやつは出てこなくて、もどかしくなったりちょっとだけすれ違ったりしながらもすんなり読めてちゃんとエロい。つまりはとてもよいBLでした。 数年ぶりに帰った地元で、相変わらず可愛いけど大人になった幼なじみと再会するのがまず良い。 大人になったなあ…と思ったら大人になりすぎちゃってドエロいビッチになっちゃってるのも良い。 ドエロいビッチなのに相変わらず可愛くて、俺がいないとダメだって思わされちゃって、でも商店街のために誰よりも奮闘してる立派な人間になっていて…寂しいような切ないような気持ちになってしまうんですね。 テンポ良く進む割に主人公・翔大と幼なじみ・麻琴の心模様はしっかり描かれているので、しっかりがっつり感情移入できます。 純情ビッチ麻琴が可愛くて可愛くて仕方ないし、可愛いだけじゃなく芯の強さや愛の深さも伝わります。麻琴とそういう関係になってる商店街の男たちも案外いいやつらなんです。 いいですね。いい商店街ですね。これからもみんな幸せでいてくださいね…!という気持ちになりました。 BのLの作品のことを「山なしオチなし意味なし」なんて言葉であらわすこともあるけれど、人を愛したら山も谷もあるしハッピーエンド以外のオチなんていらないし人が愛し合うことに意味があるとかないとかどうだっていいじゃないか。 2人が幸せならなんだっていい。この商店街には愛がある。ただのエロマンガ…なのか?田舎 山本直樹名無し”『レッド』完結から2年、山本直樹の辿り着いた、結論にして新境地。”という帯のふれこみに期待して、ストーリー漫画+エロくらいの気持ちで買ったのだが、最初から最後までガチガチのエロマンガだった。山本直樹の本を買ったつもりが、蓋を開けてみたら森山塔のマンガだったのだ。新境地=ロリってことなのだろうか?まあ、川端康成だってロリ小説書いてたのだから同じようなものかもしれない。 よほどレッドの執筆でストレスが貯まってたのか、エロが描きたくて仕方ないんだっていう気持ちが抑えきれず、吹き出しているかの如し。60代にしてこれほどのリビドーがまだまだある山本直樹、恐るべしといった感じだ。 繰り返しになるが、このマンガの大部分はエロだ。しかし単なる性表現に留まらないノスタルジックで儚げな描写も多い。だけど真面目に官能的な表現を分析をするのも何だか気恥ずかしい。山本直樹氏も、『ただのエロマンガです』とコメントを残してるし、それ以上の何かを見出そうとするのも野暮かもしれない。 https://cdnx.natalie.mu/media/news/comic/2018/0515/inaka_0002_fixw_640_hq.jpg かっこいいババア粋にいこうぜ! 伊藤ゆみ名無し気の弱い嫁の姑が最後の辰巳芸者で江戸っ子魂溢れるババアの話。「本物の『粋』ってのは損得抜きで意地を通すこと」という言葉は、ちょっと無償の愛に通じるものを感じてグッと来た。 孫がめっちゃいい子なのでクソガキとモンペに負けないでほしい。はす向かいのアパートに住んでる気がする1人と2匹ベンジャミン 幌倉さと野愛ペンギンぽいベンジャミン、人間の女の子ふきちゃん、猫のこなつの日常を切り取った漫画です。 台詞はなく絵だけで展開していく物語…いや、日常すぎて展開なんてほぼないかもしれません。 本や新聞をめくるのが好きなベンジャミンが、こなつや扇風機に邪魔されたり お昼寝するふきちゃんの上でお昼寝するこなつを見て、ベンジャミンもふきちゃんの上でお昼寝したり ふきちゃんにいってらっしゃいしたり、おかえりなさいしたり なんでもない日常が描かれています。 あまりにも普通に過ごすふきちゃんとこなつのせいで、ベンジャミンもあまりにも普通の存在に感じられて、その違和感のなさが愛おしくて可愛いんです。 ベンジャミンが漫画になったんだよって言ったらベンジャミンはどんな反応をするんでしょう。ちょっと照れながらページをめくるのかな。こなつは何にも考えずに乗っかって邪魔するのかな。 きっとこの世界のどこかで、当たり前のようにベンジャミンとふきちゃんとこなつが暮らしている気がしてなりません。それくらい可愛くて穏やかで普通の日常がここにあります。野菜の流通で繋ぐもの、繋げる意味八百森のエリー 仔鹿リナ名無しグルメ漫画でもありビジネス漫画でもあり 人間ドラマでもあるという感じがする良い漫画。 いきなり第一話から第三話くらいにかけて 青果市場・仲卸という野菜流通の現場が とてもリアルに判り易く描かれている。 漫画らしく都合よすぎではあるがテンポが良いし、 深刻な場面も適度に愛嬌のある展開で面白く読める。 その中に野菜への愛着と人間関係の愛情みたいなものも ちゃんと、たっぷりと入っているが、 けしてくどくなく、ベタベタしたところがない。 まさに新鮮野菜の風味が生きている煮物、 という感じの美味しい面白さ(笑) グルメ漫画は、美味いが絶対、になりやすい。 ビジネス漫画は、リアルに描きすぎると怜悧な感じになりやすい。 人情漫画は強く描きすぎると、重くてクドクなりがち。 その点「八百森のエリー」は、どれかの要素が突出しすぎたり することがなくて話が上手く整っている感じがする。 バランスがとれているというか。くどくなくて後味がいい。 読後感は健康的に良いと言ってもいいだろう。 野菜をメインに扱った漫画だけに。 リアリティがない?部分をあえてあげるとすれば、 やたらと長身イケメン、ややジャニーズ系、少々BLっぽい、 そんなキャラが市場男子として多数登場することか(笑) この題名、読後に心にしみてくる青い空を,白い雲がかけてった あすなひろし名無し主人公の日常生活を中心にした一話完結的話の連載形式で、 古い漫画だけれど当時としては斬新なギャグも出てきたり、 ちょっともの悲しい話も交えたりしながらの、 読後には心が温まる、そんな漫画でした。 いまでも何かをキッカケに思い出すことがあります。 抜き打ちテストを連発する先生とか、 飼い猫についての話とか。 最初はギャグが面白くて読み始めたけれど、 ギャグ話で日常生活感が壊れることもなく、 話のシリアスな部分を壊すこともなく、 各話ごとに面白くて考えさせられる話で、 何度も読み返しました。 自分のトラウマをどうやって乗り越えるのか西洋骨董洋菓子店 よしながふみ名無し※ネタバレを含むクチコミです。<<8485868788>>
天才の所業。読んでると目が点になる。近藤くんのおめめ以上に点になっちゃう。 一応タイトルにあるようにSFちっくな不思議なお話ばかりなんですが、SF的な不思議よりも不条理でナンセンスで「何の話してんの…?」的な不思議のほうが強いです。 目が点しかない近藤くんの目にまつわる秘密を知っててんやわんやする話とか、給食早食いしたりテニス部の元エースを救う話とか、なんか真面目に説明したらわけわかんなくてニヤニヤしちゃう話ばかりです。 ストーリー性とかオチとか教訓はまったくなく、ひたすらバカバカしくて面白いです。 時代を感じる少女漫画の絵柄がバカバカしさを更に引き立てて最高です。 作者の都合だの漫画の展開だのを匂わせるメタ的ボケが多いのも味わい深いです。 やっぱり桐島いつみ先生は天才。さすがおもしろの悪魔に魂を売っただけある。 今は何をしておられるのでしょう…ちゃんとお風呂入ってるかな…