その他の感想・レビュー3417件<<6970717273>>いつの時代も変わらないものONE-ROOM STORY サキヒトミ野愛80〜90′sのトレンディでスタイリッシュな空気感、たまらなく好きです。 ファッションとかインテリアとか、そもそもの絵柄もこの時代の風をそのまま届けてくれているように感じます。 数十年前の作品を読むと、恋愛観やジェンダー観の違いに居心地の悪さを感じることがあるけれど、この作品からはほとんど感じられなかったです。 派手で奔放な恋愛を楽しんでそうな若者たちのピュアで不器用な部分を大事に大事に描いているからこそなのかな、と思います。 近すぎて見えなくなったり、素直に伝えられなかったり、いつまでも忘れられなかったり…いつの時代も変わらないものがあるんだなあと感じさせてくれる作品です。不死者「羽人」をめぐる中華歴史ファンタジー!羽人 宮尾行巳名無し※ネタバレを含むクチコミです。クールでマッチョな只野仁特命係長只野仁 柳沢きみお名無し昼間は地味なサラリーマンでありながら、裏の顔は会社のトラブルを秘密裏に解決する特命を受けているという二重生活を送る男・只野仁。 この只野仁の最高にクールで実はマッチョな佇まいが漫画ならではのキャラクタという感じがして、惚れ惚れする。おもしろかった!ブラックジャックによろしく 佐藤秀峰LM昔、病院の待合室においてあるのを途中まで読んでおり、続きが気になってしまったため再び読み始めた。 若いエリート研修医が、自分が理想とする医者としての志を追うストーリーで、一番印象に残るのは、主人公が当直で重体患者を前に逃げ出してしまったシーンです。 「サービス」の意味をもう一度考える。サービス紳士 こしのりょう 野地秩嘉 永井博華nyaeいままで、サービスを受けることってなんとなく「自分の得になること」が定義だと思っていた気がするけど、それだけじゃないということが読んでわかりました。 自分の暮らしを振り返ると、何かを貰ったり得をしたわけじゃないのに、気持ちの良い接客をする店員さんがいるところはそのことを忘れないし、絶対もう一度行く。コンビニのように店舗ごとに扱ってる商品に大きな変わりがなければ素敵な店員さんがいるところを選ぶ。 同じお金を払うなら、よりサービスが良いところに払いたいし、むしろ多少高くてもサービスが良い方を選ぶ。そういうものですよね。 こういう話って接客の仕事をした経験がある人ほど思うところがあるんじゃないですかね。する方・される方どっちもわかるから。する方だった時の自分を思い返すと………ありゃダメですね。塞がった気持ちを解きほぐしてくれる本眠れぬ夜はケーキを焼いて 午後名無しツイッターで漫画を見た時からいいなと思ってました。 すごく癒されて安心する本ですね! 主人公が夜中にケーキを焼いたり料理を作ったりする話。 そのままですが作風からかほっこり安心した気持ちになります。 料理本もエッセイ本も兼ねているような感じ! 本棚に一冊入れておいて、ねれなくなった時にパラパラと読んでみるのに丁度いい一冊だと思います。LINEスタンプのやつだしろまるびより いしいともこ名無しどっかで見たことあるな…と思ったら人から送られてくるLINEスタンプのやつだ。 ただの白い丸なのにキャラクターとして成立してるのすごい。 カナヘイとかすみっこぐらしと見分けるのがちょっと困難だけど スケートって沼なんだなぁスケオタデイズ グレゴリ青山名無しニュースでも報道されるような有名選手もたくさん登場するので、あまりスケートを観ない自分でも読んで面白かったです。なんか失敗しちゃったらどうしようってドキドキしちゃうのが苦手だったんですけど、観に行ってみたい!と思うようになりました。沼にハマってる人の話って面白いですよね。スケート選手の似顔絵が絶妙に似てるのがむちゃくちゃいいです。 https://www.comic-essay.com/episode/34「君となら、悲しみは…海、のち晴れ 高見奈緒starstarstarstarstarひさぴよ「君となら、悲しみは2等分だ ほら、私たちは共有している!」(冒頭のモノローグより) 冒頭の鮮烈なメッセージに導かれるように、物語のラストまで一気に読みました。 これはとても良い漫画ですから読んで!としか言えないですが、誰しも同じように「良い」と感じるかどうかわからないです。ただ、漫画としては秀でてるのは確かで、その圧倒的な漫画の上手さを超えて、読んでいて情景や感情が迫ってくるような感じがしました。 全体的に暗い物語ではありますが、「海のち、はれ」のタイトルが示す通り、希望の込められた物語で、読後感は良いです。海辺の物語だからかな…?「山」ではこうはならない気もします。 作者の高見奈緒先生は、これが初単行本とのこと(すごい) 早くも映像化の依頼があってもおかしくないですよこれは。 意外性のカタマリみたいな家庭教師人見知り専門家庭教師 坂もっちゃん ぬこー様starstarstarstarstarひさぴよ超が付くほどの人見知り主人公・池野しらすと、家庭教師”坂もっちゃん”の二人が出会い、少しずつ勉強を通じてコンプレックスを克服し、成長していくお勉強コメディ。コワモテの坂もっちゃんだけ別世界のキャラみたいですが、全体的に絵は可愛いくて読みやすいマンガでした。 勉強も生活態度も不出来なしらすに対して、めちゃくちゃ怒ってると見せて優しくも厳しく指導する坂もっちゃんが面白おかしくもあり、同時に教育者として真っ当な意見を言ってたりして、読んでる方も指導されてるようでドキッとさせられます。 作者のぬこー様氏は代々木アニメーション学院の講師をされてる方だそうで、「人に教える」という事柄に関しては、非常に説得力があるように感じました。 ギャグの引き出しも多くて、主にモノローグで突っ込むのですが、地味に本部以蔵(守護れねェ)パロディとか入れてくるのでニヤリとさせられます。 ページ数の薄さ以上に濃い本でした。 おもしろいwマキシマムドー 武蔵野創名無し※ネタバレを含むクチコミです。小説家とそのファンの束縛百合…私の彼女 南Q太 デルフィーヌ・ド・ヴィガンANAGUMAときいて飛びついてしまったのですがことはそう単純ではありません。 ベストセラーを書き上げたあと、スランプに陥った主人公の小説家・ユウが出会ったのは自身のファンを名乗る不思議な女性・エル。お互いの悩みや身上を打ち明けるうちにふたりの距離はどんどん近づいていき、エルは書けなくなってしまったユウに対してゴーストライターを申し出ます。 生活と創作の両側面に入り込んでくるエルの存在。ユウは心身ともに大きく揺り動かされることに…と途中からヤバそうな空気がじわじわ漂い始めて読むのが止まらなくなりました。 ふたりが支え合っている姿に心を温められつつも、何が起こるのか常にゾクゾク…というふたつの意味で目が離せません。 ユウに度々送られてくるストーカーらしき手紙や、エルの性格の掴みどころのなさが洋画テイストといいましょうか、サスペンスの緊張感を演出していてよいです。この辺りの味わいはもしかしたら原作小説の『デルフィーヌの友情』からきているものなのかも? とはいえあとがきにもあるように原作とは物語の進め方がかなり違っているようです。『デルフィーヌ〜』そのものがまさに作家の自伝風に書かれた小説らしく、ユウのキャラクターとも重なってくるところがあり、こちらもどんな作品なのか読んでみたくなりました。不良少女サチの娑婆での青春燃えろ!太陽 志賀公江名無し1972年の作品。少年院帰りで保護観察中の少女、賭博師の娘で「死神のサチ」の二つ名を持つ16歳のサチが、新聞配達として住み込み普通の生活を送る中で葛藤し成長する話。 ヤクザの娘として幼い頃から白い目で見られて歪み不良になってしまったサチが、教師や世間に反抗しもがき苦しみながら、めぐみやイサム…小山田家の温かい愛情を受けて少しずつ成長していくところがいい。 サチの葛藤と反抗は心理学的な視点で見て、ものすごく真っ当な思春期の青少年の姿で自分は好きだけど、今の10代が読んだら「15の夜」と同じで微塵も理解できない意味不明な話なんじゃないかな。 終始サチが自分のことを「サチ」って呼んでるのが可愛いかった。 続きが気になる!!かなたこなた よねまる名無しKindle Unlimitedで1巻を読んだのですがすごくいい伝承オカルトものでした! 不思議なものが見える中学生と小学生の姉妹が主人公。お姉ちゃんのカナタは見えることを否定したくて妹のコナタとは距離を取りたいんだけど、まだ小さいコナタはそれがわからない…。 そんな時にコナタが山で打ち捨てられた小さな社を見つけて、その主(黒い魚の姿をしている)に五つの箱を見つけるように頼まれる。 学習用の大きなタブレットや低学年用のGPSなど、教育の現場にテクノロジーが活用されているところがオカルトという非科学的な存在を引き立てていてすごくいい…! そして絵がすごく素敵…! 引っ掻いたように線が細くて、白黒のコントラストとトーンの使い方がお洒落。一番最後に収録されているカラー絵もとても綺麗でした。 お姉ちゃんと妹の不和。 高等部で有名なイケメン(オカルト好き)。 黒い魚の正体。 ものすごく続きが気になる!!霊能力者&霊媒体質 JK2人のバディもの空の底 白砂の姫君 つじいもとこ名無し最初の2話は日常生活で出会う怪奇現象を他の友達とも一緒に解決するフツーのスクールホラーコメディって感じだったけど、いきなり3話目で異世界転移してあちらとこちらの王族を巻き込んだ壮大な冒険が始まって笑ってしまった。80年代ぽくて最高。 続編もあるらしいので楽しみ。鯉こく食べてみたい…!ゆるゆるでもおいしくごはん 式部玲ぺそ式部玲さんの作品を初めて読んだのですが、お料理の絵が本当に美味しそうで即ファンになってしまいました! 「ゆるゆる」とタイトルに入っている通り比較的シンプルな料理ばかり登場するのですが、ベビーリーフと甘夏のサラダとか、丸ごとトマトのリゾットとか全部ひと工夫されているからお洒落で手が込んでいるように見えるのがすごい! 自分好みのビスコッティを求めてレシピを試行錯誤されているところにビスコッティ愛を感じました。 この漫画で「鯉こく」という料理を知ったのですがぜひ一度食べてみたいです。 前漢王朝を舞台に実在の人物を新解釈で描くバディストーリー #1巻応援キンとケン しちみ楼sogor25舞台は紀元前、前漢王朝の中国。 皇帝である劉欣は権力の弱まった漢帝国を立て直すため腐心していましたが、 祖母の恭皇太后を筆頭に反発が強く、なかなか政治の腐敗を取り除くことができずにいました。 そんな彼はある日、宮中で働く董賢という男性と出会い、友人として心を通わせるようになります。 この作品は劉欣と後に彼に仕えることになる董賢、つまり"キン(劉欣)"と"ケン(董賢)"の2人を描く作品です 哀帝と呼ばれた劉欣と彼を支えた董賢という、実在した2人の史実に基づいた作品ですが、特徴的な可愛らしい絵柄と 横文字や現代の言葉遣いを多用した台詞回しにより、堅苦しさのない、非常に読みやすい作品になっています また、劉欣は政治の腐敗をなんとか変えようとしている正義感の強い人物として、董賢はそんな彼に忠誠を誓った仁義に厚い人物として描かれており、2人のバディものとしても読み応えのある作品になっています。 1巻まで読了救いにも呪いにもなる曖昧な定義、家族ぼくの家族 南Q太野愛子どもがいる男女が結婚し、一緒に暮らし家族になっていくお話。 家族ってものすごく曖昧で不安定なコミュニティだ。夫婦なんてそもそも他人同士で、離婚するという権利も与えられている。離婚したら子どもは父と母どちらかと離れることになるし、再婚したら父か母が増えたり兄弟姉妹ができたりするし。 離れてようが血縁があろうがなかろうが、全部含めて家族である。家族じゃないよと突き放す権利もたぶんある。 同じ境遇、同じ立場でも、同じだけ相手を思いやるのは難しいこと。相手の過去や親族との関わり方。血が繋がってないから、あるいは繋がってるから生まれる距離感。 家族にならなければ見えてこないもどかしさがリアルに描かれている。 最後は駆け足でハッピーエンドに向かっていった感があるけれど、許せないことも理解できないことも含めて、受け入れようと思えるものが家族なのかなあと感じた。 救いにも呪いにもなるようなテーマだからこそ、あたたかく終わってくれて嬉しかった。漫画家・高野雀さんも憧れる才野!関根美有傑作選 はびこる愛 関根美有かしこ普段どんなことを考えて生きてたらこんな漫画を描けるようになるんだろう。同人誌で発表された作品が主なので万人向けな話ではないし、自分の理解も全く追い付いてないと思うのですが、傑作なのは間違いないです。雪国生まれの青年が東京の蕎麦屋で働く女の子に恋をする「タグレッツ」、ボケちゃった元高校球児のおじいちゃんを見守る「アルプススタンド」は割と分かりやすい話でした。芸術家が宇宙に行く「ママール・フ・モモール、なりに」は難しかったです。しかし難解でもこれが一番の傑作です。それだけは分かる!各作品に解説も付いているので、何度も読み返して理解を深めようと思います。 うめざわしゅんのデビュー単行本ユートピアズ うめざわしゅん名無しデビュー単行本はこちらですが、これ以前の作品は「パンティストッキングのような空の下」に収録されています。まだまだ荒削りなところが「パンティストッキング〜」にはありましたが、「ユートピアズ」は安定感が増してますね。うめざわしゅん流SF(少し不思議)な短編集といったところでしょうか。この後には「一匹と九十九匹と」を描かれていて、どうしても傑作の間に挟まれて影が薄くなっていますが、うめざわしゅん好きだったら読んで損はないと思います。生きる元気が湧いてくる生きる 増強版 生々流転 根本敬hysysk思い詰めて悩んだり、逆境を跳ね返そうと力んでやっぱりうまくいかなくて落ち込んでしまうよりは、坦々とその状況を受け入れてただ「生きる」のがいいのかも知れない。大きなべっこうの置物がもらえる可能性もある。漫画バナー広告の横綱ワタシ以外みんなバカ【単行本版(オリジナル描き下ろし付)】 かたおかみさお egumi野愛漫画のバナー広告にまんまと釣られるのが好きです。 この作品もバナー広告常連なのでやっぱり釣られました。 仕事は完璧、ビジュアルも上々、自由に恋愛も楽しむ上目の女・泉。 というのは全部自称で、周囲からは協調性がなくて圧が強くてキツくてヤバい女と思われいます。 周囲の人はさておき本人が幸せならいいじゃないと思わなくもないですが、常に誰かと比べて勝ってなきゃ気が済まないのは満たされていないように見えてしまいます。 大人しそうな女性を見れば地味ブス、華やかな美女を見れば中身がない、自分に靡かない男は見る目がない…など。 よくもまあここまで悪意を持って生きられるよなあと感心してしまうレベルなので、なぜ泉がモンスターになってしまったのか背景が描かれるといいなあと思っています。 痛い目見てほしい気もするし、改心してほしい気もするけど、側から見てると面白いのでこのままの泉で突き進んでもらうのもいいかもしれません。 広告見て読みたくなった方はぜひ読んでほしいです、広告通りだから! 楽しそーー!!台湾もぐもぐ二人旅 にしうら染ぺそ海外に気軽に行けなくなり台湾への恋しさがいっそう増しています…🥺この本のおかげで旅行気分が味わえてすごく楽しかったです! 次は「台北之家」行こうと思います! https://lade.jp/diary/tabelog/cafe/31688/ 「女商人」が主人公の…赤髪の女商人 のゆstarstarstarstarstarひさぴよ「女商人」が主人公の、硬派な中世ファンタジー作品。よくありがちな異世界/中世ものかと思いきや、とても真面目な漫画でした。 主人公は色気よりも商売といった感じで、最初こそとっつきにくいですが、計算高く冷徹そうに見えて情の深いタイプ。周りを利用しながらも、自分の人生はきっちり自分で始末をつけるという強い意思を感じる主人公像です。 物語序盤で、同業者に騙され無一文になり、辿り着いた修道院の女性たちの所で、最初はお世話になります。そこで商いを興し、知恵を使ってお金を稼いで困難を乗り越えていく、という痛快なストーリーとなってます。 見た目はちょっと地味ですが、一度じっくりと読めば間違いなく面白いと言える良い漫画だと思います。 <<6970717273>>
80〜90′sのトレンディでスタイリッシュな空気感、たまらなく好きです。 ファッションとかインテリアとか、そもそもの絵柄もこの時代の風をそのまま届けてくれているように感じます。 数十年前の作品を読むと、恋愛観やジェンダー観の違いに居心地の悪さを感じることがあるけれど、この作品からはほとんど感じられなかったです。 派手で奔放な恋愛を楽しんでそうな若者たちのピュアで不器用な部分を大事に大事に描いているからこそなのかな、と思います。 近すぎて見えなくなったり、素直に伝えられなかったり、いつまでも忘れられなかったり…いつの時代も変わらないものがあるんだなあと感じさせてくれる作品です。