あなたの鼓動を見させて。

こころにふれる物語 #マンバ読書会

あなたの鼓動を見させて。 MITA 棚橋なもしろ
みや
みや

『サイコミステリー』という名称で紹介されてる事が多いようです。 夢中になれるものが何もなく『恋愛とかわかんない』なんて言ってる美少女大学生こころちゃん。 大学の講義を切っ掛けにココロに強く興味を持ちます。 興味を持てる事が出来て上の空な所に、ド緊張で心臓バックバクな夏川くんからの不意打ちの告白! 胸に手を添えて赤面するこころちゃんの姿が艶やかです。 帰ってからは 『これが、「恋」なのかなァ…』 なんて呟いてみたり… 1度自覚してしまったら後は、恋する乙女パワーで徐々に積極的になっていくこころちゃんです。 イケメンな先輩に家に押しかけられたり、夜の学校に忍びこんだり いろんなハプニングもありましたが… 結果! 【 麻薬組織 vs こころ様 】 になっていきます。 スピード感ある展開で最後までダレる事なく読みおえる事が出来ました。 終わり方も変に皆がハッピーなエンドに落ち着く事なく良きです。 こころ様にとってはベストとまではいかなくてもベターなエンドだったのでは? (注1:感じ方には個人差があります) ちょっと人を選ぶ漫画かもしれませんが、5巻完結と手を出しやすい漫画なのでご興味があればっ。 ・個人的に好きなサブキャラ 【くち先輩】が一押しです。 100%善意の天然系。 残念ながら1巻以降はほぼ出番ないですが、3巻では過激な姿で再登場っ! 画像は 幼女時代のくち先輩添付。 おばあちゃんの教えのまま良い子に育ってます。 (注2:本作は微グロにつき苦手な方はご注意を)

弁護士・亜蘭陸法は漫画家になりたい

漫画村と戦った弁護士が描くリアル

弁護士・亜蘭陸法は漫画家になりたい 武村勇治 ゆうきまひろ
兎来栄寿
兎来栄寿

マンガに対して大きな愛を持ち、漫画村などの違法アップロードサイトに強い危機感を覚え、コンテンツ産業を守るために実際に漫画村やファスト映画と戦ってきた中島博之弁護士。何と、その中島弁護士が原作者となっている作品です。 しかも、この作品の序盤では違法マンガアップロードサイト「漫画谷」と法的に戦っていく様子が描かれます。 もちろんフィクションなので脚色してある部分はありますが、海外にサーバーを置く違法アップロードサイトに対してどのように法的な責任を追及していくのかの一部始終を漫画として読めるのは凄いことで、このエピソードだけでもコンテンツ産業に携わる方・興味がある方は必読です。 その他にも、巷で話題になっているSNSを使ってお金やプレゼントを配るという名目で金を稼ぐ悪徳集団との戦いなど近年の社会情勢を色濃く反映した内容になっており、リテラシーを上げるために小中学生に読ませても良い内容です。なぜ、海賊版サイトでマンガを読んではいけないかということも教えられそうです。 今後も様々なテーマを面白く、学べるように描いて行けそうで楽しみです。 なお、作品の印税収入は海賊版サイト撲滅のために使われるそうですので、ぜひ支援のためにも買って読んでみてください。

日本三國

崩壊した日本の再統一をして何を目指すのか?

日本三國 松木いっか
六文銭
六文銭

久しぶりに新作を読んで うおお! ってなりました。 というのも、自分は ・歴史、特に戦国時代が好き ・軍師的なポジションの人間(策略巡らす人間)が好き ・今の日本やばくね?という謎の不安 という3点が自分の中にあって、これが本作によって見事に表現されていたからです。 さて、その内容はといいますと、 第4次産業の敗北、教育の低下、それによって日本は衰退。 核戦争が起き、日本に難民があふれ、それによってコロナ以上の感染症が広がる。 貧富の格差も相まって、民衆の間で暴動がおき日本は滅亡。 結果、3つの国に分離してしまう。 この時点でめちゃくちゃおもしろくなる予感がありませんか? 少なくとも私は冒頭で、やられました。 主人公は、3つに分離した日本国の1つ「大和」出身で、 知識もあり弁も立つことから軍師として、日本の統一を目指すという話。 主人公がこれを目指した動機も・・・ホント胸アツなんでぜひ読んで欲しいですっ。 かわぐちかいじの「太陽の黙示録」を彷彿とさせますが、 こっちは諸外国による侵入とかあるのか、まだ不明ですね。 題材としては凄まじく広がりがあってイヤでも期待してしまうので、 逆に怖いです。 とにもかくにも続きが楽しみになったのはホント久しぶりで、はやく2話が読みたいです。 最後に、余談ですが 日本が崩壊して三国に分離 とか荒唐無稽のように聞こえるかもしれませんが、ホントにそうでしょうか? 本作の冒頭にあったように、データ✕AIの第4次産業の敗北、教育水準の低下、結果、日本が衰退していくというのは、あながち間違いではない(可能性としてありうる)のではないかと考えます。 もはや日本が誇れる産業はロクになく、高齢化対策ばかりで未来への投資(主に大学などの高等教育機関への投資)が少ないのが今の日本です。 私は、このマンガが日本を再統一し、そして世界と何でどう戦っていくのかまで明示して欲しい。 そしてこれを若い人が読んで危機意識を与えかつ未来への道標になるような作品になって欲しいです。 本作こそ今この国に必要なマンガだと、個人的に思います。

出会って5秒でバトル

タイトルのチープさを裏切る面白さ(祝アニメ化)

出会って5秒でバトル みやこかしわ はらわたさいぞう
さいろく
さいろく

タイトルから想像されるとおりデスゲーム系で、能力系バトルもので、お色気あり。 そこまでは非常にわかりやすく思ったとおりなのだが、じゃぁ「5秒」ってなんだ?というところや、1巻の表紙の主人公は「どういう能力」なのか、「どんなバトル」なのかっていうのが想像を上回る。 主人公はチート能力転生系をクロスさせたような元々の天才ぶりで、ゲームのルールをしっかり読み込むとなかなかに面白い。 もちろんストーリーや展開だけの面白さではなくキャラクターの魅力や画力の高さなども良い。エースで連載しててもおかしくない、というかエースっぽい。と思ってたら出身がエースだった…さすがのエース、色濃く残るなぁ。 なにしろ裏サンデーでもう16巻も続いているので人気は言わずもがなだが、デッドマン・ワンダーランドのような残酷な描写や、未来日記のような戦略思考シーン、折り紙付きの画力が振るわれるお色気シーンも少なかれ登場するので読んでみて損はない(上からっぽくてごめんなさい) そして祝アニメ化(1クール分終わっちゃったけど) その辺の詳細は公式Twitter見たらわかるけどフィギュアとかはまさに今週プライズで市場に出回り始めてるようで、ギリギリまだ旬じゃないかな? https://twitter.com/dea5_anime

紅緋のアルティ

フリスビー?違う、ディスクだ!アルティメットだ!! #1巻応援

紅緋のアルティ 菅野ナオト
兎来栄寿
兎来栄寿

アルティメットはフライングディスクを使った7人対7人のスポーツで、ルール的にはアメフトに近いと言われています。2028年のオリンピック種目化も目指されているようです。 マンガワンで「アルティメット」を描いた作品が始まった時は題材の珍しさに興味が募りました。そして、新人らしい荒削りな部分もありながらも、面白い作品に仕上がっていると感じました。 何より良いのが、ヒロインの峰村蘇芳(みねむらすおう)のキャラが立っているところです。元々は山の景色を撮るのが好きでそれをSNSに上げるカメラが趣味の少女ですが、同じ学校でアルティメットの有能選手である住吉に出会い彼の写真を撮るところから話が始まります。 そのままカメラマンとしてアルティメットに関わっていくのか、そのままでも面白そうだな、と思いきや自分も実際にアルティメットをプレイする側となっていきます。 山の写真を撮るのが好きで「石鎚山」や「宮之浦岳」、「旭岳」に登りたいというのは山好きにはグッとくるところ。何より冒頭から富士山に苦もなく単独登頂している様子が描かれます。外見こそ文化系ですが、これは凄まじい体力であることを暗に示しています。 極め付けに、筑波山から御成門まで80kmの道のりを登山道具を担ぎながら徒歩で歩いてきたというエピソードが序盤に描かれます。 『弱虫ペダル』の小野田坂道くんですら秋葉原までの往復90kmは自転車でした。それを、徒歩で徹夜でやった上でまだなお普通に活動できる主人公。完全にスタミナ無限大のフィジカルモンスターです。そこに、カメラマンならではの観察眼が加わることで、未知の競技であっても凄まじい素質を感じさせるプレイを見せていくのはワクワクします。 しかし、眼鏡を取ると普通に美少女。そのギャップもまた良いですね。 ミナスギUC(アルティメットクラブ)の上位プレイヤーたちなどサブキャラクターも魅力的で、今後彼女がどんな山の頂に登り詰めていくのか、楽しみです。

ミドリノバショ

意外と少年漫画的ビリヤード漫画

ミドリノバショ 岡Q
六文銭
六文銭

ビリヤード漫画なんで「Mr.FULLSWING 」の鈴木先生が読み切りで書いた「pool shooter」くらいしか読んだことなくて、 そういえば、なんでビリヤード漫画ってないんだろ?と、思わず考えてしまった。 個人的に ・細かいルールがよくわからない ・スポーツよりもやっていることが地味 そして、何より ・おっさんが球ついても面白くない これだ!!!!!!!! って本作読んで思いました。(身も蓋もない) とにかく、本作のミドリちゃんが魅力的。 天才なのに、真面目で素直で、孫娘みたいなポジションなのが、すごくいい。 それでてい、ビリヤードのこととなると、かなりアツく負けず嫌いな感じが、よりよい。 自分も、本作に出てくる、応援している地元のおっさんの一人になった気で見守っております。 ただの可愛い天才女子中学生がビリヤードやっているだけでなく、 成長という変化を描いているのが、少年漫画そのものです。 また、主人公だけでなくにも、全体的にキャラが魅力的なんですよね。 特2巻で明らかになる菅さんと沖田プロの師弟関係とか、読んでいて胸アツでした。 初める動機も続ける情熱も、丁寧に描いていて、作品へのハマリ具合を加速させます。 また、書誌内容に >ビリヤード専門誌で約7年連載していた著者がおくる と記載ありますように、ビリヤードに関してはふんだんに豆知識もあるので、そもそもビリヤードに興味がある人も納得できる内容だと思います。 3巻では、現役プロの女王的な存在と戦うことになりますが、 ここから百合展開になるのかも気になるところです。

ダンベル何キロ持てる?

人生の問題は大体筋肉で片づく

ダンベル何キロ持てる? サンドロビッチ・ヤバ子 MAAM
六文銭
六文銭

筋肉があれば、なんでもできる そう思っていた時期がありました。 否、現在進行形で思っています。 筋肉があれば代謝があがるので太らないし(※諸説あります) 体調だってよくなる。 寝起きも良い。 ストレスもなくなる。 体がしまるからモテるし、重たいものだって持てる。 ※モテるのは、個人差あります 本作は、痩せたい思いでスポーツジムに通う女子高生の話。 イイことである。 思春期の女子は、何かとすぐ食べる量を減らすことで事なきを得ようとしますが、論外である。 そもそも、やせたければ運動すればいいだけの話なのだ。 運動、そう筋トレで良いのである。 なので、本作の主人公は、誠に良い心がけである。 全体的に日常系の部活モノっぽい雰囲気があるが、 部活ではなくジムなので、やっていることはガチなのが良い。 (最新刊では部活をつくっていますが) 筋トレ方法や健康維持のちょっとした豆知識がつくのも魅力。 コロナによって、ステイホーム、ステイハングリーだから、 ノー運動にも関わらずノーリミットで食べまくっている人の処方箋になる作品だと思う。 筋トレだ、筋トレしよう。そういう気になる。 ただ、12巻まで続いていて、結構な運動量をしているのに、キャラたちが全然マッチョにならないのが不思議である。 とまぁ、偉そうに色々言いましたが、私は、ガリガリでもメタボでもない、一番面白みのない中肉中背です。 まずは、これ読みなおして自分が運動しようと思います。