モーニングの感想・レビュー812件<<1213141516>>いい短編が多い~ガキの頃から~ 一色まこと短編集 一色まことstarstarstarstarstarひさぴよ昭和50年代世代から見ても、全てがノスタルジックで、一回り上の世代の、思い出の記憶を見ているような気持ちになる。作品内にがこの時代だったからこその描写があるので、今の若い人が読んだらかなりギャップを感じる場面があるかもしれない。そういう時代だったんだなーくらいの感じで読むのが良いと思う。 どの作品の登場人物にも共通するのは、恥ずかしいほど本音を赤裸々に語って不器用にぶつかってく姿。一色まことの描く人物たちは、男女どちらの視点にも長けていて、特に男目線で読んでいると、作者は男性作家なんじゃないかとすら思ってしまう生々しさを感じる。 改めて読み直してみると、3話目の「野郎なんかにゃわかるまい!」をはじめ、女性のルッキズムに関わる話も多く、マンバ通信のトミヤマユキコさんの連載コラム「少女マンガのブサイク女子考」のテーマとも少し被る部分がある。青年漫画とはいえ、同じテーマとして興味があれば読んでみるのも有りだと思う。 https://manba.co.jp/manba_magazine_authors/18 短編の中で、特に好きで何度か読み直してるのは、「いつも一緒」という幼馴染の太った男女が一緒にダイエットするお話。これも見た目の悩みから端を発するストーリーなのだけど、2人が頑張る過程と、オチ終わりは何度読んでも良い読後感があるので、この短編だけでも強くお勧めしたい。もちろん表題作も。 過去の初期短編集「どいつもこいつも」も読みたいのだけど、絶版で未だに読めてないのでいつか読みたい。(電子化のリクエストをしておこう)コロナ禍とサウナマンガ サ道~マンガで読むサウナ道~ タナカカツキ名無しコロナ禍になって感染者出始めの時に温泉行ったきりサウナには行けてません… 入り口にサウナ禁止と書いてあった様な 黙浴 今週のサ道もコロナ禍寄りな内容でした。こんな世の中だから人の言動にピリピリしがち! もっとおおらかに生きようぜ〜なサ道スタイルが好きです またサウナ行きます!美しすぎる日本代表の、重責と苦闘。シャトル・プリンセス 咲香里あうしぃ@カワイイマンガ【世界と戦うアスリート漫画③〜スポーツコラム風に】 2020年3月17日現在、バドミントン女子ダブルスの世界ランキング十傑には、日本ペアが三組入っている。永く日本のトップであった福島×廣田組を、永原×松本組が猛追。そして2016リオ五輪金の髙橋×松友組は、2020東京五輪代表の二枠から遠ざかりつつある。 (2021.7.29追記あり) 新勢力の後塵を拝している髙橋×松友組も、かつては2012ロンドン五輪銀の藤井×垣岩組を乗り越えてきた。 世界レベルの国内選手と争い、乗り越える事で進化してきた、日本バドの女子ダブルス。その源流には、小椋×潮田組という伝説がいた。ルックスと実力を兼ね備えた二人には、余りにも過剰な期待と注目が集まったものだった。 ★★★★★ 『シャトル・プリンセス』の主人公は、日本トップクラスの女子バドミントン選手達。 インターハイを制して高校を卒業した有沢は、勝ち続ける事の重圧からバドミントン自体を辞めたいと考えるが、気迫で圧倒してくる西条に惹かれ、西条とのダブルスを申し入れる。 二人はすぐに頭角を現し、日本の頂点を獲ると世界への挑戦を始める。 界隈からの期待とやっかみ、ビジュアル面での過剰な人気、それに反して結果を残せないことへの批判、そして世界の壁。……2013年発表のこの作品は、恐らく2008年迄に小椋×潮田組が通ってきたと思われる苦闘の歴史をなぞる。 その上で、勝気で正直な西条がストレートに状況への違和感を表明するのを、若いのに落ち着いた有沢が冷静に受け止める、というやり取りで、過剰な重圧を二人で乗り越える過程が描かれ、この二人なら……という期待感が高まる。 長年『スマッシュ!』で高校生のバドミントン競技を描いてこられた咲香里先生が、この世界を見てこられた知見が詰まっているのだろう。観戦者の私が感じていた「オグシオ・フィーバー」への違和感も、当事者達の「それでも競技が注目されたい」という願いも、選手達の複雑な思いも……様々な思惑の絡んだ「女子ダブルス」が描かれていて、これは相当な問題作となるかも、と期待しながら次巻を待っていた。 ……残念ながら1巻で(中途半端な状態で)打ち切りのようだが、今後も各競技で現れるだろう「美しすぎる○○選手」を考え、日本代表の重責に思いを馳せるために、続刊は無いことを念頭に置いて、読んでみてもいいかもしれない。猫奥2巻に収録こまとちび 山村東starstarstarstarstarひさぴよ「猫奥」連載前の読切で、猫奥2巻に収録されている。 読切版は大奥が舞台ではなく、江戸庶民の中に暮らす2匹の猫を主軸とした物語となっている。(漫画内でネコ同士の会話もある) ゴージャスさはない代わりに市井の姿が丁寧に描かれていて、これを見るともっと大奥以外の江戸漫画も読みたくなってしまう。 色気ハンパないあいだにはたち さおとめやぎ名無しこの作品めっちゃ好きです。 色気ハンパないが何処か考えさせられる作品。 なんだろう、作者のキャラへの愛が色気に繋がってるんだと感じます。 ムラムラしたい時に読んでます。 これは大賞だ #読切応援余白の世界 山原中名無し※ネタバレを含むクチコミです。うまずい!いよっおみっちゃん 山田芳裕starstarstarstarstarひさぴよ粋な女剣士おみっちゃんの時代活劇。 山田芳裕先生の作品には、必ずと言っていいほど、大柄でパワフルな女性が登場しますが、女主人公はこの作品だけではないでしょうか。 話自体は用心棒のようなストーリー構造で、対立するそれぞれの陣営にいろんなタイプの侠客が登場し、愛しいと思いながら殺し合う。その男がイイ男かどうかはおみっちゃんの考える「うまずい」という価値観を通して描かれます。この考えは山田先生の作品に共通する考え方ですね。 「あずみ」や「斬り介とジョニー四百九十九人斬り」のような一対多の戦いが好きな方は、序盤の見せ場である左文字一家との対決シーンは必見です。 サイクリングだけではない大人の趣味の魅力サイクリーマン 原田尚 原田尚Pom 面白かった! ただ正直に趣味があるっていいなあ。生き生きしている!でした。 しかも、竹繁がサイクリング中に意気投合した人は同じ会社の上司、矢美津で、、 休日には二人で出かけてサイクリング!汗かいて美味しいもの食べてスッキリ。 人の輪も広がっていくし、何よりも会社ではお硬い上司、矢美津がオフモードになって緩〜いお父さんになることがフフって笑えて、娘、家族大好きで、可愛くて癒されました。 作品自体はなかなか面白い紛争でしたら八田まで 田素弘名無し作品(紛争でしたら八田まで)自体はなかなか面白い。中高年には望月三起也を思い出させるような作品なのかなと思う。 今後おいかけてみたい漫画家です。子供の心。。色々考えさせられる。リエゾン ーこどものこころ診療所ー ヨンチャン 竹村優作Pom 自身も発達障害と診断された児童精神科医と子供達(家族)のお話。 発達障害=凸凹か。 心が締め付けられる所も多々あって。 普通って何なんだろうなぁ。。 色々考えさせられる。 6巻以降も読み続けたい。 凄まじい作品。必読ハコヅメ~交番女子の逆襲~ 別章 アンボックス 泰三子狐優曇華本編であるハコヅメで超活躍してるカナが主人公ですけど、まずハコヅメを全部読んでから読むと良いと思います。 内容は本当にすごいので、本編ファンは必読。本編ファンじゃなくてもまずこれから読むと本編全部読む羽目になる。感動しました。殺人犯の息子が事件の真相を辿るクライムサスペンス テセウスの船 東元俊也 東元俊哉マンバ※ネタバレを含むクチコミです。今夜から月9スタートなので読んでみたイチケイのカラス 浅見理都名無し竹野内豊と黒木華の主演?見るっしょ!ということで予習してみました。簡単にいうと裁判官のお話です。弁護士が主役の漫画はたくさんありますが、そういえば裁判官っていつも脇役でしたね…。でも最終的に事件を裁くのはもちろん裁判官。そりゃあ面白くない訳がないです。法律の知識がなくても分かりやすいし、人を裁くって大変なことですが、重くも暗くもなく、ちょうどいい感じで読めるのがすごくよかった。感想をひと言でいうと「裁判官も弁護士も検察も被告人も、みんな人間なんだなぁ!」かな。裁判員制度の話はとっても勉強になりました。全4巻で完結なのはもったいないくらい面白いですね。でもドラマ化はしやすそう。今夜の放送が楽しみです! モーニング本誌に引っ越し新連載!あせとせっけん 山田金鉄名無し※ネタバレを含むクチコミです。上京した時を思い出す上京生活録イチジョウ 福本伸行 萩原天晴 三好智樹 瀬戸義明ドマリ福本伸行が好きなので毎週読んでいます。カイジに出てくる一条聖也が上京してフリーターをやっているという話です。 12話でイチジョウのTwitterにDMが来て、そのひとに「会わずにはいられなかった・・!!」のシーンが最高でした。11巻を読んだ人あせとせっけん 山田金鉄名無し※ネタバレを含むクチコミです。 エルトゥールル号の読切テシェキュルエデリム~ありがとう 石川雅之starstarstarstarstarひさぴよ週刊モーニング2014年21・22合併号に掲載された32ページの読みきり。単行本未収録で電子のみ。 1890年にトルコの軍艦が和歌山県沖で沈没。事故の救助を行った日本は長らくその事を忘れていましたが、トルコの人々はその恩義をずっと忘れておらず、1985年のイラン・イラク戦争で、邦人救出に尽力してくれました。その一連の歴史を取り上げた漫画です。 作画の石川雅之先生、和風も西洋もどちらも上手いのでこの物語を描く上で適任ではないでしょうか。ドキュメンタリータッチで、かなり真面目な内容ですが過剰に美化などしてないのは良いですね。 トルコとの友情がこれからも続けばいいのですけど、少しでも裏切ったら逆に怖い国だな…と思いました。やっぱり辛い内容だった...カネが泣いている 国友やすゆきマンガトリツカレ男15年くらい前モーニング連載中に読んでいたが読み返した今回の方が圧倒的にきつかった。内容は消費者金融マンガで「ナニワ金融道」と同じようなジャンルにはなるが「ナニワ金融道」のユーモアを無くしたストーリーがずっと続く。所々良い話もあるのだが登場人物の言動や上司から追い込みの連鎖などの会社のきつさもさることながら主人公の頑張りを見ているとどんどん辛くなってくる... 内容はほとんど覚えていなかったが最後のコマだけは完璧に覚えていたのでよっぽど印象深いシーンなんだな 山田風太郎『戦中派不戦日記』が漫画に風太郎不戦日記 山田風太郎 勝田文名無し大作家・山田風太郎が、医大生だった23歳のときに書いた日記『戦中派不戦日記』がコミカライズ…! マリーマリーマリーや、イギリスの人気小説原作の「プリーズ、ジーヴス」で知られる勝田文の新連載『風太郎不戦日記』がモーニング36・37合併号よりスタート(月イチ掲載) https://morning.kodansha.co.jp/news/5160.html すでに扉絵の時点で魅力にあふれていて、ワクワクしながら読みました。 ガラスに貼られたテープ、尋ね人のチラシ、若者のいない銭湯、濁った湯船…。戦中の市民の暮らしぶりが一人称視点で描かれるため、非常に生々しく感じました。 作画に関して、勝田先生の白黒はっきりした塗り、独特の味わいの線、背景と小物の書き込みがとにかく素敵。 物語の内容自体は重たいのですが、「絵と内容のバランス」が取れていて読みやすかったです。 【第1話】「昭和20年の湯加減」 https://morning.kodansha.co.jp/c/futaroufusennikki.html 島耕作シリーズの中で一番好き島耕作の優雅な1日 弘兼憲史霧兵衛良かった点 ・バブル時代の雰囲気と超うまそうな店の紹介と映画の紹介がメインの漫画 ・一昔前の名店/名画を知ることができる 総評 ・作者の弘兼憲史が書く飯漫画がどれもうまそう。この辺の知識が黄昏流星群の料理回に反映されているのかなうちにも来てくれないかな、夜廻り猫夜廻り猫 深谷かほる名無し1巻読了。タイトルは知ってたけど読んだことなかったので読んでみました。考えてみたら深谷かほる先生の作品を読むのも初めてかも?「カンナさーん!」と「ハガネの女」はドラマを観てたけど、同じ作者さんが「夜廻り猫」を描いてるなんて知らなかった…。すごく面白かったです!「泣く子はいねが〜」と言いながら猫の遠藤平蔵が夜廻りをして、一人でひっそりと心の中で泣いている人に寄り添ってくれる、そんな人情(猫情?)話です。どの話を読んでも心に響きました。これから心がささくれだった時には読もうと思います。面白い!イチケイのカラス 浅見理都クロキ最初は表紙に惹かれたが、ドラマ化すると知って期待して読んだ。 裁判官が主人公の、裁判をテーマとした漫画。社会科見学に来た中学生が裁判官に年収を聞くシーンが面白いと思ったが、確かにそれは知りたいことだなと思った。 「法」と「人」、考えさせられるお仕事マンガイチケイのカラス 浅見理都mampukuモーニングらしいお仕事マンガ。ただ裁判官という題材はけっこう珍しいんじゃないでしょうか。 法律や裁判所というのは医療モノと同じで誰にでも関わりのある事柄なので興味が尽きません。法律や量刑の決め方、逮捕~拘留~起訴/不起訴に至る手続きの過程など、意外と知る機会が無く、知らないと損しそうな内容が盛りだくさんです。同誌の警察マンガ「ハコヅメ ~交番女子の逆襲~」とも併せて読みたい『イチケイのカラス』浅見理都の過去作第三日曜日にて 浅見理都名無しそういえば浅見理都の他の作品ってあるのかな…と調べてみたらebookjapanで無料公開されてたのがこれ。第33回MANGA OPEN東村アキコ賞受賞作だそうです。 http://morningmanga.com/mangaopen/33/ やっぱ昔からキャラと会話が絶妙…! 「エキゾチックコーナー」とか「もっとお食べください」とか。 淡々とした会話の中に面白みがあるところはイチケイのカラスと同じですごく良かった。 浅見先生、次回作の予定あるのでしょうか…。いつまでも楽しみに待ってます。 【掲載ページ】 https://ebookjapan.yahoo.co.jp/bviewer/free/B00060096937<<1213141516>>
昭和50年代世代から見ても、全てがノスタルジックで、一回り上の世代の、思い出の記憶を見ているような気持ちになる。作品内にがこの時代だったからこその描写があるので、今の若い人が読んだらかなりギャップを感じる場面があるかもしれない。そういう時代だったんだなーくらいの感じで読むのが良いと思う。 どの作品の登場人物にも共通するのは、恥ずかしいほど本音を赤裸々に語って不器用にぶつかってく姿。一色まことの描く人物たちは、男女どちらの視点にも長けていて、特に男目線で読んでいると、作者は男性作家なんじゃないかとすら思ってしまう生々しさを感じる。 改めて読み直してみると、3話目の「野郎なんかにゃわかるまい!」をはじめ、女性のルッキズムに関わる話も多く、マンバ通信のトミヤマユキコさんの連載コラム「少女マンガのブサイク女子考」のテーマとも少し被る部分がある。青年漫画とはいえ、同じテーマとして興味があれば読んでみるのも有りだと思う。 https://manba.co.jp/manba_magazine_authors/18 短編の中で、特に好きで何度か読み直してるのは、「いつも一緒」という幼馴染の太った男女が一緒にダイエットするお話。これも見た目の悩みから端を発するストーリーなのだけど、2人が頑張る過程と、オチ終わりは何度読んでも良い読後感があるので、この短編だけでも強くお勧めしたい。もちろん表題作も。 過去の初期短編集「どいつもこいつも」も読みたいのだけど、絶版で未だに読めてないのでいつか読みたい。(電子化のリクエストをしておこう)