スタジオ・エンジニアの南沢くんは、頑張り屋で実は頼れる男……。ある日、新人ユニットのレコーディングを担当することに。そう……それが、運命の大爆笑(!?)人生の始まりだった――!? 音楽業界を裏と表の両面から描く、笑いがてんこ盛りに詰まった、衝撃的ハイテンション・バックステージ・ギャグ!
恐怖ファンタジー
ホラー界の残酷王・御茶漬海苔が描く単行本未発表の血まみれ恐怖ファンタジー! 自由に空を飛べる鳥に憧れる少女が、ある日何故か卵を産む…『卵』。人類危機の世界的な大洪水の中に現われた一隻の巨大な舟!? 『ノアの方舟』の2編収録!
恐怖クラブ
深い緑に囲まれた全寮制の私立女子校、聖マグノリア学院。ここでは月に一度、第三水曜日に『恐怖クラブ』が開かれる。入部資格は「死ぬほど恐ろしい体験をした人」――…。過去の悪夢に苦しむ三人の少女が、救いを求めてクラブの扉を叩いた…。彼女たちが体験した死ぬほど恐ろしい事とは? 第1巻には、恐怖クラブ編第一話「変身」第二話「優しい恋人」を収録。3・4巻では聖マグノリア学院シリーズ『秘密クラブ』編をお楽しみ下さい。
病的ノイローゼ
大好きな北山先生は女子高生の私よりも生物室の人体模型に夢中だ。私は名前すら覚えてもらってはいなかった…。先生は何故、あの人体模型を大切にしているのだろう…? そんなある日、先生の秘密を知るチャンスが訪れた! その為なら私は、自分自身の眼球や歯をえぐり取る事すらいとわない…!! 恋する女子高生の一途な心情を猟奇的に描いた傑作サイコホラー作品集!
春をください
洋子は大金持ちのお嬢様だったが体が弱く、療養のため田舎の村に転居してきた。そこでいたずら坊主・良平と出会う。良平は能天気で暴れん坊の、花屋の息子。父が育てている温室栽培の沢山の花を見て、良平は洋子のことを想う。そんなある日、洋子の家の食事会に招待される良平とその友だち達。豪華なテレビを見てはしゃぐ良平たちを見て、病気で家から出られない洋子は彼にほのかなあこがれを抱くのだった。花屋の温室に出向き、沢山の花を買う洋子に、良平は喜ぶが……。表題作「春をください」を含む四編の読み切り作品を集めた短編集。
痛いんです
この本では人から聞いた、あるいは作者自身が体験した痛い出来事を紹介しています。切り傷、打撲、ヤケド、すり傷、骨折、刺し傷、etc.など痛みにもさまざまな種類があります。この本で紹介される『痛みのレベル時計』を身につける事によって、今感じている『痛みのレベル』が測定できます。あなたはどの『痛みのレベル』で耐えられますか? それでは『痛みの遊園地』へとご招待いたします。ごゆるりとお楽しみを……
怪奇人形館
人形にだって心があって生きている。ホラーからハートフルまで、人形をめぐる様々な物語「お人形遊び」「マネキン」「青い目のマリー」「腹話術師の恋」。仲良し4人組が自分の友情の確認のために悪魔へ約束の誓いをしてしまう「儀式」。学校で影が薄い山田みすずは恋の悩みで占いの館に寄る。そこで自分を変える手段を見つけたみすずが最後に選んだ道は…「恋の願いかなえます」。犬木可奈子の至極のオムニバスホラー群。
ネビロスの双児
中学生の・静は、大学生の彼・弘と付き合っている少し背伸びしたい女の子。両親、双子の妹・乱子とも折り合いが悪い静は家に帰りたくなかったが、時間も遅くなったので彼の車で送ってもらうことに。夜の道、路上に男が横たわっていて危なく轢きそうになる! ふたりは恐る恐る男に近づくと…男は突然短銃を取り出し弘を撃った! そして拉致された静は、男の家の地下室に運ばれる。そこはまるで研究所のように機会が所狭しと並べられていた。静は男の手によって、謎の「超生命体」へと生まれ変わる手術をされてしまう…?! ホラーの達人が描く、傑作恐怖SF譚!
陰陽師
新世紀によみがえる陰陽道の恐怖。夕暮れ時の電脳都市TOKYO…、陰と陽の裂け目に異界への扉が開いた。伝説の天才陰陽師・安部晴明の再来か。正体不明の妖女陰陽師。使者の魂魄を操り、式神を使役し、自然現象すら思いのままにする霊的パワーが制御不能のまま暴走する時、史上最悪の災厄が………。収録作「プロローグ受胎告知」ほか、「第一話奪われた性夢」「第二話呪禁」「第三話除魔」「第四話もうひとつの陰=エクソシスト」「第五話もうひとつの陽=式撃」「第六話もうひとつの陽=恐喝のボランティア」「第七話怒る女陰」「エピローグ陰陽師の生理痛」を含む全8話を収録。
早坂ゆず、女子大生。この夏から父の友人である霧島さん宅の居候になります。気が重い…。あれは3年前、初めてお宅にお邪魔した時、次男の昌幸さんに一目惚れした私は勢い余ってバレンタインデーに彼の大学に突撃! 大胆にも校門で待ち伏せしてチョコを渡し告白! …結果「失せろ」という言葉を浴びせかけられ玉砕…。そんな過去があるのに…同居だなんて…。ところが再会した昌幸さんは驚くほど優しくて、このままじゃまた好きになりそう! その上、突然キスしてきたり…一体どういうつもり!? あまりの事にされるがままになってしまった私は、その時の昌幸さんがとても冷たい目をしていた事に、全く気が付いていませんでした――…。
華散るが如く
江戸・吉原。「おっ、見ねぇ、花魁道中だ」道行く人々が足を止める。“蛇”が言う。「お鶴、いいかよく見ておけ。これが吉原百万両の大傾城、蒼桐花魁だ」それが私と、生涯を賭して戦う事になる蒼桐花魁との初めての出会いだった。私は没落した武士の娘だった。父は農業を始めたが上手く行かず、もう質種も尽きて明日の食い扶持にも困っていた。まだ幼い弟妹の為に私にできる事は、自らの意志で人買いに買われる事だった。人買い“蛇”に、私は生娘のまま、男を悦ばす手管を教え込まれていく。「見ただろうあの蒼桐の見事な花魁道中。お前は今日からあれを目指せ。吉原一と謳われる蒼桐を超えてみせろ、お鶴」私が、あの人を超える花魁に…!?
西暦2000年、東京。中学2年の藤尾小巻は、意識の中で度々地球崩壊の映像を見るようになった。そんな折り、小巻の前に青嶋春日と名乗る謎の男が現れ、「お前の仲間だ」と告げる。時を同じくして、海外に行っていた父が二年ぶりに帰国。その晩小巻は父が惨殺される夢を見る。目が覚めると父が血まみれで倒れており、その場にいた見知らぬ男達から「鍵の在り処を知らないか?」と尋ねられる。全てが謎に包まれ、自分に何が起きているのか解らぬまま、小巻は父を失い、正体不明の“敵”と対峙してく――。ノストラダムスが告げた終末の予言の向こう側にあるものは――…!? 大世紀末伝第1巻登場!! ※読み切り「恋することのもどかしさ」併録。
耐えがたい恐怖を経験した者だけ入れる場所。恐怖クラブ。あなたが抱える心の闇はどんなものか。 人は生きていれば良い行いも悪い行いもする。それが強烈であれば死して尚、魂は彷徨い続けるかもしれない。 そんなつもりじゃなかった、あの一言がこんな結果になるなんて思わなかった。普段何気なくしている事が想像もできない未来につながっているかもしれない。そんな恐怖とやり切れなさを感じさせてくれる作品。思春期の危うい心情がよく描かれている。