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鏡よ鏡…

鏡よ鏡…

若さと美しさにとらわれる女の性(さが)を描いた短編。「ぶ~け」昭和61年10月号に掲載された『星の運行』を単行本化

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桜酒一献

桜酒一献

日本酒をこよなく愛する父親と、カクテルバーでバイトする大学生の息子の物語。母親が十二指腸潰瘍で緊急入院した家族。父は息子と幼い娘のため、台所に立つが失敗ばかり。料理の腕は、息子のほうがバイト仕込みで一枚上だ。そんな父だが、ある日バーで働く息子に、奥深い日本酒の五味というものを説く。 【同時収録】またお逢いします/美味しいのがいい!/楽園怪談

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鈴が鳴る 教室の四季シリーズ

鈴が鳴る 教室の四季シリーズ

【島の学校に男前の女教師がやって来た!】月梨学園中等部の分校に、産休の先生の代理で赴任した女教師の入鹿(いるか)は、島民の大歓迎を受ける。自分は教師に向いていないという入鹿だが…。泣き笑いの四季を生きる感動の教師ドラマ。【同時収録】オン・ザ・パレード 教室の四季シリーズII/春の暦 教室の四季シリーズIII

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月下の一群

月下の一群

【人見知り女子、毬花(まりか)の多忙な日々が始まる!】大学生の柿本毬花は、同じ大学に合格した弟の慈雨(じう)が大学寮に入ることが不満。弟は毬花のお守り的存在だったから…。そんな憂鬱な新学期に「アラビア語の坂本先生は毬花ばかりを見て授業をする」と言われた毬花は…。雑誌「ぶ~け」時代の名作カレッジライフロマン・第1巻。

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Chu・Chu・Chu

Chu・Chu・Chu

4年3組担任の宮崎まひるは新米教師。同じ職場の藤波達也と密かにつきあっているが、なかなか初Hに踏み出せない。そんな中、4年生に「命の授業」という性教育をおこなうのだが、ませた生徒たちを前にオロオロ。初キスは、初Hは何歳?と質問ぜめにあう。

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フロ屋のおきて

フロ屋のおきて

【銭湯を何倍も楽しむ藤谷式フロ屋コミック、いっぺん読まれ~っ】朝日湯の娘・ふぢ子の仕事は番台。お客は入浴料の他に、いろんな物を番台に置いていく。困るのは知らないお客がくれる食べ物。不気味な男がくれたチョコのゆくえは? フロ屋の娘・ふぢ子の番台奮闘記、第1巻。【同時収録】ビンボなんか怖くない

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木綿の天使たち

木綿の天使たち

早くに母を亡くし、父の闘病生活を支えてきた、姉の闘子さん。そんな姉の幸せを願う、弟の緋絽…。ある時、闘子さんが高校時代の同窓会に出席。これがきっかけで、2人だけの家族の時間に変化が訪れる――!?

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少年は荒野をめざす

荒野から荒野へ

少年は荒野をめざす
pennzou
pennzou

本作は『月刊ぶ〜け』(集英社)1985年9月号から87年9月号に連載された。初回掲載号の巻末にある編集室からのコメントで本作は「初の長期連載をめざした本格学園ロマン」と説明されている。ここから学園モノであった前々連載作『月下の一群』の好評(パート2が出るぐらい人気作だったようだ)を受けて企画された連載だと想像できるが、実際『月下の一群』の話数を越える長期連載となった。 それまでの作品で培われた技量や心理描写が存分に発揮された、初期の吉野先生の総決算的作品である。 幼い頃の狩野都は入院生活をしていた兄の目であり足であった。狩野は自分と兄の区別をつけられなかった。兄が亡くなる5歳まで、狩野は少年だった。女子中学生である今も、少年でいたいと願っている。狩野は黄味島陸と出会う。陸は5歳の狩野が少年のまま成長したような姿をしており、狩野は陸に理想の自分を見出す。理想の自分がすでに存在するのなら、現実の自分は存在しなくていい。そう感じた狩野は逃げ出す。陸を殺さないために。 これが序盤のあらすじである。以降は狩野だけでなく陸の内心も明かされ(陸もまた、複雑な内面を持つ少年である)、より広い範囲にリーチするテーマを持つようになる。 自分は少女だったことはない。だから何を言っても的外れになる気がする。ただ現実の自分という存在への疑問というのはきっと誰にだってある一般的なもので、それはいつまでも続くと思っている。すごく雑にいうと、「これ自分じゃなくても代替可能だなー、ならそもそもいなくても大丈夫じゃね?」みたいな感じ。 スペシャルになることがない人、言ってしまえばほとんどの人は、その問いに対する答えを持っていないはずだ。それがどうしたと問いそのものを蹴っ飛ばす、現実に在る自分を認める、ないしは諦めるかしかない。(もっとも、この問いが見えないぐらい他の事柄に追い込まれてるという場合もあるのだけど、それは本作で描かれる領域の外にある別の途方もない問題) (以下は既読者に向けて書いているので、知りたくない人は次の段落まで飛ばしてください) この物語の結末でも、狩野は逃避の果てに現実の自分だけが自分であることを受け入れざるをえなくなる。その表情から晴れやかさは読み取ることは出来ない。得られたのは「書き続けよう」や「書き続けたい」という自発的な意志でなく、「書き続けなければならない」という運命。荒野を冒険して行き着くのも、荒野なのだ。これは狩野よりうんと歳をとった自分の方が重々承知するところだったりする。吉野先生も『瞳子』(小学館、2001年)のあとがきで「年齢を重ねると少しずつ人生の謎は解けていきますが、だからといって不安が無くなるわけではないし、情緒が安定するわけでもありません。」と書いていた。 ではこの物語は、狩野の足跡は、何も意味がないものなのか? 以下はマーガレットコミックス版「少年は荒野をめざす」1巻(集英社、1995年)のカバー折り返しにある吉野先生のコメントの引用である。 「川の向こうで、自分と同じように不器用に、しかし必死に戦っていて、たまに手を振ると手を振り返している。対岸の戦友、『狩野』はそんな少女でした」 狩野は荒野にいる読者のひとりひとりに手を振っている。それが誰かの胸に深く届いて、荒野を行く・耐える力になる。自分はきっとそうあってほしいと願っている。 なお先述した「現実の自分いなくてもいいんじゃないか」問題、これについて答えは出せないと書いたが、実はひとつの解答が終盤でサブキャラクターにより語られている。この答えのやさしさはとても吉野先生らしいと思うし、自分に出来る最大限ってそれだよなと思ったりする。 絵について書くと、吉野先生的ベーシックが一旦の完成をみたのが本作だろう。冷たさを覚えるような、おそろしいほど美しく繊細な絵である。 特筆したいのが本作終盤に顕著なソリッドな線で、緊張感のある物語と合わさり特有の魅力がある。この硬質さは吉野作品ではあまり見られない傾向で、本作の独自性をより高めている。 余談ですけど当時の『ぶ〜け』はぶ〜け作家陣として内田善美先生や水樹和佳先生、松苗あけみ先生がいる上に、総集編にくらもちふさこ先生や一条ゆかり先生が掲載されているみたいな、画力の天井がはちゃめちゃに高い雑誌でした。そういう状況が吉野先生の絵をより研ぎ澄ましていったのでは?と自分は考えています。 本作で描かれる現実の自分/理想の自分といった一対、あるいは閉じた関係・世界は『ジュリエットの卵』や『エキセントリクス』など以降の吉野作品で度々取り上げられたテーマである。特に『ジュリエットの卵』は吉野先生自身がインタビューで「「少年は荒野をめざす」の主人公がわりと女を否定するところから描きはじめたキャラクターだったので、今度は全面的に肯定するところから描いてみよう」(『ぱふ』1990年1月号、雑草社)と語っているように本作での試みの変奏として描かれはじめており、発展的にこのテーマに挑んでいると思う。 他のテーマで見逃せないのが、時が経ち少年から少女・女に収束していく違和感や、女であるゆえに起きる問題への戸惑いや怒りだ。本作では狩野が陸から女として扱われない、しかし他人からは女として扱われてしまう、そのうまくいかなさを際立たせる意味合いが強いからか、切実ではあったが大きくはフィーチャーされていなかったように思う。このテーマは以降の『ジュリエットの卵』や『いたいけな瞳』収録の「ローズ・フレークス」、そしてなんといっても『恋愛的瞬間』……これらの作品で真摯に向き合われることとなった。 つまり、本作は初期作品の総決算であると同時に、以降に描かれるテーマの萌芽を含んだ作品で、吉野先生のキャリアを見通せるマイルストーンである。 個人的には、青少年期を扱ったこの物語自体が完成と未完成が両立する青少年的性質を持つ、この一致が色褪せない理由なんだろうなと思っております。うまく言えませんが……

子供はなんでも知っている

親同士が再婚して兄妹になっちゃったカップル

子供はなんでも知っている
うますぎる棒

昨日読んだのですがマイファースト岩館真理子になった作品。おもしろかった!子供みたいだけど岩館真理子先生との出会いに興奮して眠れなくなるくらいだった。私ってまだこんな風にドキドキできるのね!と思った。おもしろい作品を読むと自分の年齢とか見た目とかコンプレックスみたいなものが吹き飛んで夢中になれるんだよな〜。恥ずかしいけどやっぱり自分も紗羅ちゃんになりながら読みましたね。ぶんぶん振り回されるとうたがかわいそう(笑)とも思うんだけど、とうたに「ぶった」とか「ひっど〜い」って言ってる紗羅ちゃんが可愛くって仕方ない。天真爛漫でありながら子供から大人になることの変化を誰よりも繊細に受け止めるとこもいいなって思います。わがままなとこもあるけど紗羅ちゃんを嫌いになる女の子は少ないと思う。女の子ってみんな紗羅ちゃん的要素を持ってると思うから。ラストの解釈が難しいですが大人になってもと二人は一緒にいるんだろうなと私は捉えました。大人になると世界が広がって考え方も変わるけど、この二人の関係のバランスの良さはずっと変わらない気がする。他の男の子に目移りしても「やっぱりとうたじゃなきゃダメなの!」なんて言ってる紗羅ちゃんが想像できます。

鏡よ鏡…

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若さと美しさにとらわれる女の性(さが)を描いた短編。「ぶ~け」昭和61年10月号に掲載された『星の運行』を単行本化

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月下の一群

月下の一群

【人見知り女子、毬花(まりか)の多忙な日々が始まる!】大学生の柿本毬花は、同じ大学に合格した弟の慈雨(じう)が大学寮に入ることが不満。弟は毬花のお守り的存在だったから…。そんな憂鬱な新学期に「アラビア語の坂本先生は毬花ばかりを見て授業をする」と言われた毬花は…。雑誌「ぶ~け」時代の名作カレッジライフロマン・第1巻。

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少年は荒野をめざす

少年は荒野をめざす

【あの少年は私 今もあの青い日向で世界の果てを見ている】浅葱中・名物トリオの一人、狩野都。小説を書き、いつも不思議な雰囲気を漂わせる狩野は周囲から浮いてはいるものの、管埜と小林と3人で学校生活を楽しんでいた。しかし時は受験シーズン。否応なしに現実を突きつけられる日々の中、狩野は黄味島陸と出会う。彼は狩野の心に棲み続ける少年にそっくりだった…。揺れ動く青春と影、第1巻。

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永遠の野原

永遠の野原

小説家の姉・一姫と家事を切り盛りする高校2年の弟・二太郎。昔飼っていたカキを亡くして以来2人で過ごしてきた古屋家に、子犬の“みかん”が加わった!! しかし人間不信の気があるみかんに二太郎の苦戦の日々が続き!? 2人と1匹の暮らしを描く人気シリーズ第1巻!!

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子供はなんでも知っている

子供はなんでも知っている

それぞれの親の再婚によって兄妹になった沙羅ととうた。しかし、兄妹なんていらないと沙羅は不機嫌。全く仲が良くならない二人を心配する両親だが、実は沙羅ととうたは親同士よりも前から付き合っていて、将来を約束した仲だった。そんな事情を知らない両親に、東京の友達に会いに行くと言って出掛けた沙羅だが、密かに会っていたのは年上の男で!?

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桜酒一献

桜酒一献

日本酒をこよなく愛する父親と、カクテルバーでバイトする大学生の息子の物語。母親が十二指腸潰瘍で緊急入院した家族。父は息子と幼い娘のため、台所に立つが失敗ばかり。料理の腕は、息子のほうがバイト仕込みで一枚上だ。そんな父だが、ある日バーで働く息子に、奥深い日本酒の五味というものを説く。 【同時収録】またお逢いします/美味しいのがいい!/楽園怪談

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木綿の天使たち

木綿の天使たち

早くに母を亡くし、父の闘病生活を支えてきた、姉の闘子さん。そんな姉の幸せを願う、弟の緋絽…。ある時、闘子さんが高校時代の同窓会に出席。これがきっかけで、2人だけの家族の時間に変化が訪れる――!?

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