角川コミックス・エースの感想・レビュー344件<<89101112>>広告で見て読んでみた死がない伏見くん こんのあらた名無し※ネタバレを含むクチコミです。働きたくない思いを戦う力に変えて高機動無職ニーテンベルグ 青木ハヤトANAGUMA「働かずに食べるメシはうまいかっ!!N.E.E.T.ッ!!」「美味しいですよ!!」 ロボット作品の開闢以来、戦闘中のコックピットで発されたセリフの中でも相当上位の切れ味を誇るのではないでしょうか。せめて少し迷ってほしい。 開幕のこのセリフが象徴するように、本作は働くことと働かないことをめぐり、命懸けで戦うパイロットたちの姿が描かれます。 主人公の不動遊(無職)はひょんなことからデスマーチ軍に抗う存在、無職同盟(リガ・ジョブレス)に加入し、黒い人型兵器(ワークマン)・ニーテンベルグに搭乗。彼の「働きたくない」思いとともに、世界の命運をかけた社畜と無職の戦いが幕を開けるのでした。全部マジです。 ロボットもののテンプレートに乗せて一貫して働く者と働かざる者の対比が描かれるのが最高に笑えるポイントです。 レジスタンスに加入してもぐだぐだしている遊に比べて、ライバルのワーカ・ホリック大佐が社会人としてまともに見えるのも読んでいてじわじわくるところ。本当に倒すべき敵なのか彼らは…? イカれた設定が繰り広げられる中でメカの作画やバトル描写はすごくカッコイイのが更に面白い。ちゃんと機体のパワーアップとかもあってロボットものの楽しさも味わえますし、物語自体は王道の熱さを備えているのがすごいです。 ガンダムのパロネタ(※超秀逸)だけではない「自由を求めて戦う」という重厚なテーゼが奥底に織り込まれているのが本作の魅力なんでしょうね。実際には労働から逃げているわけですが。 働きたくね〜と思った時に読むと元気が出るのでおすすめです!士郎正宗のオモロイとこを形にした作品紅殻のパンドラ 六道神士 士郎正宗さいろくギャグとかコメディとかの要素がアップルシードや攻殻機動隊の原作に近いノリで(少し詰めは甘い気がするし強引すぎるとこもあるけど)存分に詰め込まれたSFバトルギャグ漫画、という感じ。 ギャグというか同人的なノリが多いので諸兄らには読みやすいのではないだろうか。 電子版には士郎正宗の設定資料がカラーで数ページずつ載っており、これだけでも買う価値アリと言える。好きなものを好きと言える世界 #1巻応援HGに恋するふたり 矢立肇 富野由悠季 矢立肇・富野由悠季 工藤マコトsogor2514歳の頃に初めて見た「機動戦士ガンダムSEED」に心を奪われた主人公の神崎さやか。しかし、周囲の友人がキャラクターの話で盛り上がるなか、彼女が惹かれたのはモビルスーツ。そんな気持ちを同級生にも話せないまま時間は過ぎ気付けば30歳。そんな彼女がある日、ガンプラ好きの女子高生、高宮宇宙(そら)と出会う。 まず心惹かれるのは、30歳のOLであるさやかと16歳の女子高生である宇宙が年齢を超えてて"好き"の気持ちで繋がっていること。「メタモルフォーゼの縁側」にも近い設定ではありますが、作中でも触れられてる通り、"16歳"というのはちょうど「ガンダムSEED」が放送されていた年に生まれた子ということ。つまり、相手が生まれる前から好きだったものを通して生まれる交流、これこそが本当の意味での"世代を超えた交流"なのではないでしょうか。 また、"世代を超えた"という意味でもう1点重要だと思っているのが、2人の"好きなもの=ガンダム"に対する接し方。好きな気持ちの強さは変わらないのですが、周囲にガンダム・モビルスーツが好きなことを話すことを躊躇っていたさやかに対し、宇宙のほうは初対面のさやか相手にさえ『お姉さんもガンプラ好きなんですかっ!?』と臆面もなく言い放ちます。好きなものが少数派だったときにそれを周囲に堂々といえないという気持ちは「トクサツガガガ」などでも描かれていますが、特に30代以上の人なら誰しもが経験しているものだと思います。それが、もちろん人に依るところもありますが、時代が令和に移ってマイノリティでも好きなものを好きと堂々と言えるようになった、そんな世代間の見えないギャップも描いているのではないかと思います。 作者の工藤マコトさんも「ガンダムSEED」から入ってガンダムが好きになった経緯があるとのことで、もしかしたら作者の実体験も多少なりとも入っているのかもしれません。そしてそんな作品をガンダムシリーズの専門誌であるガンダムエースで連載している、そんな奇跡的な繋がりにも感謝しつつ、ガンダム好きだけではなく、幅広く楽しんでもらえる作品だと思います。 1巻まで読了 人類、フェスを愛せよデイズ・オン・フェス 岡叶ANAGUMA音楽フェスに行くなんて考えたこともないほどインドアかつダウナーな人生を歩んできた私ですが、このマンガを読んで考えが180度変わりました。 行きてぇ、フェスに。 フェス、爆音の中酒を片手に夜通し熱狂する狂乱の宴だと思い込んでおり「近づくまい!」と頑なに距離を取っていたのですが、『デイズ・オン・フェス』のなかには優しく楽しく賑やかなフェスの世界が描かれています。 のんびりキャンプとかしてるんですよみんな。いいなぁ。 登場人物は主人公・奏と音葉のJK初心者コンビと、喫茶店を営む音葉兄(楽さん)とバイトの律留のベテランチーム。計4名のコントラストが小気味いいです。 奏がフェスに魅了されていく新鮮な過程と、律留たちがフェスの“よさ”をじんわり味わっているようす。互いが互いのパートを引き立たせていて、読んでる自分も「早くこうなってこうなりたい」という欲求が湧いてきます。 行かなきゃ味わえない空気感が内包されてるんですよ…。 奏が自身の推しバンド「デイズ・オン・ユース」を起点に、どんどん自分の興味に従って世界を広げていくのも心地良いです。何かにハマるのってそういうことだよな、という原初的な喜びが押し付けがましくなく描かれていて。 そして3巻にはその「デイズ」の結成エピソードが収録されているんですけどこれもまたいいんですよね…。音楽に救われた者がまた音楽で人を救っていくという円環が完成するんです。美しい。 とにかく読んだら絶対にフェスに行きたくなることでしょう!!行きたい!!フェス!!パーリィピーポーも納得のリアリティ! #完結応援デイズ・オン・フェス 岡叶あうしぃ@カワイイマンガANAGUMAさんが未経験の立場から本作の魅力を語られていて、ついつられて全部読んでしまったので、こちらからは経験者から見た本作の魅力を書いてみたいと思います。 ……フェスの入場口でリストバンド付けて、ステージに進んでいくと、向こうの方からズンズンって、低音が響いてくる訳ですよ。うわぁって小走りになって……1巻の初フェスのワクワクする描写、これ私知ってる。 かつてフジロックに6回行っている私が保証します。この作品、めっちゃリアルです! 例えばテント泊の朝が蒸し暑い!みたいな細かなあるあるが沢山あります。フェス前にフェス用プレイリスト作るよね。また渋谷のライブハウス側のコンビニの山盛りのゴミ箱とか、そんな細かな事が物凄く懐かしくて……よく知っている人ほど嬉しくなる描写がそこに。 新しい音楽との出会いと、何でも受け入れたくなる開放感。あんまりバンドを知らなくても、ダンスが下手でも、若くても歳取ってても、大体の人が何かしら楽しめる。空は広いし飯も旨いし、みんなフレンドリーだし、本当にミュージシャンにも会えるし……トイレとか虫とかは確かに問題だけれど、それさえ気にしなければ、極上の祝祭空間がそこに!……というのも全部描いてある。 大きいフェスに関してはメトロックやROCK IN JAPAN FESTIVALなど、日本人バンドメインのとっつきやすいフェスをモデルにされている一方、小さなフェスに拗らせ男子が好きそうなマニアックさがあったり。日本のフェス、数も種類も豊かになったのだなぁと、しみじみさせられます。 登場するバンドの、ジャンルや音色はほぼ描かれません。「音楽」ではなく、ジャンルや好みを超えた祝祭空間……あらゆるパーリィピーポー(party people)に開かれた「フェス」を描く事が主目的なのだと思います。 初心者・玄人それぞれの楽しみ方、ライブアクトで盛り上がった後ひとり余韻を楽しむ感じ、そして特にアウトドア趣味の方がフェスに行きたくなるような内容、ファッションや細かな持ち物まで、フェスのリアルと楽しさをこれでもかと描いた作品。 そしてフェスの無い日常を、フェスを目指して生きるパーリィピーポー達の物語を描き、厚みのある内容の全5巻!完結してしまった、中野への想いが溢れた現実のようなファンタジー中野ブギウギ 研そうげんさいろく不思議な生き物オメメ。 どう見ても地球外生命体…!こりゃ地球がヤバいぜ!中野発のインデペンデンス・デイか!という流れに行くかと思いきや馴染みすぎだろうがよ。。。 最高の中野愛が詰まった作品で、東京の高校生ってこうだったよな!っていうような弟や、アキバより中野の方が先なんだぜと言わさんばかりのアナーキーの下乳を眺めながら今日もみれいちゃんはなんとなくおとなになっていく。 すごく色々な感情も経験も感動も詰まったいい作品だった。 ゴーストオブツシマ(GoT)の舞台アンゴルモア 元寇合戦記 たかぎ七彦さいろく舞台は対馬。 蒙古に攻め入られた対馬の村々は侵略による略奪でモノだけでなく命すらも全て奪われていた。 実際の元寇(げんこう。蒙古と高麗による実際にあった日本侵攻のこと)を描いた漫画で、罪人として島流しされて流人となった主人公が義を貫いていく。 なんというか、こいつがゴーストオブツシマの主人公なのかと勘違いするぐらい日本の侍としての気持ちの良い活躍を見せる。ただ、もちろん一人がどんだけ強くてもどうにもならない時がある。そんなときの脇役たちは各々光って魅せてくれる。 漫画としてもバタバタ人が死ぬしよく考えるとかなりグロい。 ただ、ダークヒーローのようなスタートを切る訳あり主人公の迅三郎が対馬の人々を護る戦いを繰り広げていく様は読む手が止まらない。 博多編はまだ読んでない!これはいいアホエロ百合ギャグ漫画ドM女子とがっかり女王様 狐ヶ崎天沢聖司広告で見て笑ってしまい買ったやつ。残念美少女・久米川さんと、その久米川さんに女王様になってほしいドM・中村さんのお話。中村さんは虐められたい側のはずなのに、久米川さんがクソ馬鹿すぎて加虐心を刺激され逆に虐めてしまう…というコメディ。 2人の会話はかなりオタク同士のLINEっぽいというか…ネット掲示板っぽいノリに満ちてて「ひえぇ」「アッハイ」「(クソデカため息…)」とかよく出てくるんだけど、それが妙に馴染んでてスルスル読めてしまう。 中村さんが久米川さんに対して口が悪くて当たりが強いとこ、すごい好きです。 そういえば自分も学生時代、自分に対して塩な子(あからさまに癒し系な子には優しい)と一緒にいるの好きだったなあ…と思い出しました。 https://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_KS02201527010000_68/マンガ編集者(27)と担当作家の息子(11)の不思議な同居生活 #1巻応援うぶな27才とむくな11才 瀬口たかひろsogor25この作品の主人公は「鬼の浄行寺」と呼ばれる漫画編集者浄行寺憂樹(じょうぎょうじ ゆき)さん。 彼女が担当の漫画家である小桜エイト先生の家でネームのチェックをしていたところ、先生の小学生の息子、茅(かや)くんが部屋に入ってきます。小桜先生がネームにボツを出されて「このままでは息子の学費すら払えない」と愚痴をこぼしたにの対して、浄行寺さんは「だったら息子を働かせればいいじゃないですか」「そういえば家事がおろそかになりがちでホームヘルパーを探してるんです」と半ば冗談で返します。 しかし、それを聞いた茅くんが「ボクのことまで気にかけてくれるなんて、浄行寺さんは天使だ」となぜか感激してしまい、その流れで本当に茅くんが浄行寺さんの家のホームヘルパーとして働くことになってしまいます。 この作品はそんな浄行寺さんと茅くんの不思議な同居生活の物語です。 浄行寺さんは仕事に関しては担当の漫画家に対してはもちろん、自分に対しても厳しく、私生活でも毎日のルーティンをきちんとこなしていく、そんな生活をしています。 そんな浄行寺さんなんですが、実は彼女は人付き合いを苦手にしていて、茅くんに対してもつい漫画家相手の時と同じように厳しく当たってしまい、彼にうまく接することができているかどうか内心ずっとモヤモヤしています。 一方の茅くんは絵に描いたように純粋無垢な少年で、浄行寺さんの厳しい言葉に対しても「自分のことを思って言ってくれてるんだ」と逆に張り切り、そして不意に浄行寺さんがちょっとした 優しさを見せた瞬間にはすごく感動したような素振りを見せます。 浄行寺さんはコミュニケーションに自信がなくてつい人を遠ざけるような発言をしてしまう、逆に茅くんは相手の発言を常にポジティブに受け止めて人との距離をガンガン近づけていく。 そんな真逆の意味で人との距離感が極端な二人が一緒に住み始めると、思っていた以上に距離感の近い茅くんに浄行寺さんは内心激しく動揺してしまいます。 なんとか上辺を取り繕うする浄行寺さんと、そんなことはお構いなしにまっすぐに浄行寺さんに接し続ける茅くん。 そんな二人の様子がとにかく微笑ましい作品になっています。 1巻まで読了 リディ・マーセナス最後の脱走 #1巻応援機動戦士ガンダムUC episode EX2 獅子の帰還 安彦良和 福井晴敏 玉越博幸 矢立肇 富野由悠季 矢立肇・富野由悠季 カトキハジメあうしぃ@カワイイマンガまず、カバー絵のミネバ・ザビに驚く。この人形の様な整った顔は……凛としたミネバから、活発なオードリー・バーンを引いたような雰囲気。彼女に何が……。 それにしても美しい絵柄に見覚えがある。作者は玉越博幸先生……『BOYS BE…』の作者さんだ!懐かしい!シナリオは福井晴敏先生で、これは間違い無く良いはず。 ▲▼ ▲▼ ▲▼ 主人公はリディ・マーセナス。ラプラスの箱を巡る争乱の中で「黒いユニコーン=バンシィ」のサイコフレームと共鳴した男。 彼はかつて恋したミネバが、連邦とジオンの均衡の中で身動きが取れない事、そしてライバルであり盟友・バナージの行方が分からない事を知らされる。 リディは国境警備の部隊から脱走、ミネバがいるメガラニカを目指し、ジオン共和国の国境を侵犯する……。 ▲▼ ▲▼ ▲▼ 全1巻の最後で見られるミネバの姿は、もう活発なオードリーではないけれど、凛とした生気のある姿に安心する。このミネバの美しさと、かなり精緻に描かれたモビルスーツの美麗さ……玉越先生のガンダムが見れて良かった! そしてUCでは情けない所も多かったが、真っ当な感性の持ち主だったリディの「最後の旅」と新たな道。彼は連邦とジオンの架け橋になれるのか……その未来も今後、どこかで見てみたいと思わされた。 この作品はUCと映画『機動戦士ガンダムNT』の間を繋ぐ作品とのこと。映画観ようかな……。食と職の良いバランスの作品ご飯は私を裏切らない heisokuなかやま29歳の短期のバイトで生活する、名前の出てこない主人公が労働を通して「食」を考える作品 「食」と「職」がいい塩梅でブレンドされていて、一編一編味わって読むことが出来る、不思議な魅力があり、何度も読み返してしまった 絵的に華やかさはなく、どちらかと言うと湿っぽい弐瓶勉や野村亮馬のような黒を主体にしている作風なので、普段グルメマンガを読まない人にも読んでみてもらいたい 基本的に主人公の思考をマンガにしているため、人との対話はほとんどなく、食材に対するうんちくを垂れるわけでもなく、あくまで生きるために彼女が「食」とどう向き合っているか?の頭の中身を覗く感じを味わえる そして、想像以上に主人公が表情豊かで、魅力的 謎の思考ロジックもクスッとなる部分も多く応援したくなる 単行本には「描き下ろし」もついており、それが「バイト先の人との対話」になっており、本編とは違う彼女の一面を見ることが出来るので、WEB版を読んでいた人もぜひぜひ出征する級友達と戦えない二人五時間目の戦争 優あうしぃ@カワイイマンガ島の中学校の新学年、三年生の時間割に「戦争」が加わった。毎週金曜五時間目に、選抜されて本土に出征していく級友。しかしそこに、安居島都と双海朔の二人だけ、選ばれることはなかった。 正体不明の敵、子供も駆り出される程切迫した戦況……絶望的な状況下で、混乱しつつも日々を生き、恋をする中学生達。そして出征を拒まれる二人の謎とは……。 □□□□□ 小さな島の日常の穏やかな、優しい情景と裏腹な、不穏な情勢と多くの謎に、心が宙ぶらりんになりながら、読むのをやめられなくなる作品である。 好転しない現実、死と隣り合わせの毎日。その中で迷い苦しみ、ある者は怯え、または覚悟を決め、あるいは何かを見出そうと必死になり……在り方は様々だが、皆一様に、悲壮である。 一人ひとりの懸命な青春を、どんなに丁寧に描いても、その命はいずれ奪われていく。そして、辛い鬱展開が待っている。 その中で、一番辛いものを背負うのは、実は生き残っている安居島都である。その過酷さはある意味、筆舌に尽くし難い。それでも「食」をよく分かっていて生きる力の強い都は、前を向く。少しの幸せだった思い出を胸に……。 生きるのに必要なのは、悲壮さではない。淡々と飯を食い、命ある限り前向きな意志を持つことだ。そんなメッセージを最後に提示するために、4巻を丁寧に描き切った優先生に、今は深く首を垂れたい。 お嬢様学校で転入生が生徒会と戦う漫画オモテナシ生徒会 ドリヤス工場nyae行方不明の姉を探すため、とあるお嬢様学校に転入してきた少女が、姉に関する情報を聞き出すためにその学園で絶対的な権力を持つ「生徒会」へ乗り込むが…というはなしです。 情報を聞き出すためには生徒会メンバーと麻雀、花札、トランプなどで勝利しなければならないのですが、金に物をいわせていかさまされたり、あるいはこちらもしたり、負けると謎の地下壕に落とされたりと、ストーリー的には緊迫しているようにも思えますが、ドリヤス工場先生の絵柄ですし、ずっとじめっと湿った空気が漂っているような妙な気持ちで読みました。 個人的な好みでいうと、そういう漫画が大好きです。 あとがきに、色んなパロディが散りばめられていると書いてありましたが(そもそも絵柄自体が…というのは置いといて)、ざわ...ざわ...とこの画像のコマくらいしかわかりませんでした。 全然ぐだぐだしてねぇ…!帝都聖杯奇譚 Fate/type Redline TYPE-MOON 経験値 平野稜二 経験値/TYPE-MOON名無し当方帝都聖杯奇譚はFGOでしか知らない身だったので読んでびっくり。めっちゃシリアスな聖杯戦争のマンガでした。 コハエース版から登場人物も入れ替わってるみたいなので、原作やFGOに触れていない人でも面白いんじゃないでしょうか。 二次大戦のさなかに聖杯戦争が勃発するという設定は緊張感があっていいです。 そしてなんといっても平野稜二先生のレトロ描写はたまりませんね。アイス食べてる沖田さんかわいい。 聖杯戦争にありがちなことではありますが1巻ではまだ各陣営のチラ見せにとどまります。本格的に盛り上がるのはもうちょっと先な気がしますが、派手なバトルと沖田さんの活躍を楽しみに待ちたいと思います!展開にハラハラドキドキしてました。僕だけがいない街 三部けいPom もし発売当初に読んでたら、続きが気になってしょうがない、待ちきれない!と、思うくらいのめり込みました。 とある事件がきっかけで主人公の悟が現代を変えたいために、小学生時代に戻り、過去を変えていく話だけど(現代に戻ったりもしますが)とにかくハラハラドキドキさせられる。 真犯人が判明して終わりかと思ったが、そこで初めてタイトルの意味がわかりました。 どんどん話も深くなっていくし、何ページか戻らないと理解し難い部分もあったけど、ずっとドキドキさせられて面白かったです。 あっという間に終わってしまう。 同時進行の様な悟の母の愛情が垣間見える場面にはハラハラさせられる展開の中、唯一ほっこりした。 男子の夢が詰まってますそらのおとしもの 水無月すう名無し下ネタ全開のギャグ漫画。着替えの覗きはおろか、主人公が魔法のような力で女体化して一緒にお風呂に入ったり、他にも様々なシチュエーションがいっぱいです。それでいて物語の本題はシリアスでもあって、真面目シーンとギャグシーンの切り替わりのギャップが凄いです。けれどそこに違和感を感じさせないストーリーとキャラクター。面白く、可愛く、格好良く、泣ける作品です。巨大な悪を討て、ニンジャスレイヤーニンジャスレイヤー 田畑由秋 わらいなく 余湖裕輝 ブラッドレー・ボンド+フィリップ・N・モーゼズ ブラッドレー・ボンド フィリップ・N・モーゼズ 本兌有 杉ライカ 本兌有+杉ライカstarstarstarstarstar_borderさいろくドーモ!レビューです。 主人公ニンジャスレイヤーの仇であるラオモト・カンほど悪に徹しているやつもなかなかいない。 そのキャラクター設定は勿論、ネオサイバーニンジャパンクとでも言うのか、この世界設定こそがニンジャスレイヤーの大きな魅力の一つである。 戦う前にはニンジャなのに必ずアイサツする(アイサツしないのは本当に汚い、汚い)みたいな細かいルールを覚えるだけでも深くハマることが出来る。 1巻の初っ端から抜群の画力と怒涛の展開、そして個性豊かで魅力たっぷりなモブ達にも拍手を贈りたい。 ニンジャとそのジツはスゴイ(語彙力の崩壊)ので読んだほうがいい。これは好きな『なろう』コミカライズ…!!村づくりゲームのNPCが生身の人間としか思えない 森田和彦 昼熊 海鼠たかマンバの『みんなが気になっている新連載を教えて!』トピで知った作品。 https://manba.co.jp/topics/12035/comments/98959 とにかく絵が上手い!最近は「ラノベっぽい」デフォルメされたキャラデザで背景スカスカの作品が多いですが、この作品は珍しくキャラの等身が高く背景までしっかり描き込まれていて嬉しい驚きでした。解像度が高い…! ウェブ連載とは思えない、雑誌に載ってておかしくないレベルの画力だと思ったら、作画はヤンマガでネメシスコールを連載していた森田和彦先生で納得。 そしてストーリーはかなり王道。 大学卒業後10年ニートをしてる主人公の元に、ある日突然PCゲームが送られてくる。現代の技術では実現不可能なレベルでよくできたそのゲームの世界に、主人公は「神」として1日1回干渉するというあらすじ。 最初は、いかにも典型的なネット小説っぽい話だなぁ…と斜に構えていたのですが、予想外に主人公の心の動きが丁寧に描かれていて惹き込まれました。 家族とギクシャクしたまま同居し、自分を卑下しつつも小さなことから一歩踏み出していく姿は、リアル寄りの絵と相まって説得力があります。 なんと現在単行本1巻分+1話がウェブで無料で読めてしまうので、普段こういう系を読まない人もぜひ…! 【連載ページ】 https://web-ace.jp/youngaceup/contents/1000132/ 【原作】 https://ncode.syosetu.com/n1119fh/ #1巻応援 「山田とせんせい」山田とせんせい 五十嵐藍突風心に傷を持つ冴えない教師と、女子高生との心の交流を描く本作品。五十嵐先生はこういう キャラを使ったお話が多い印象。 登場人物も多くない中で、二人の関係性が どういう結末を迎えるのか・・と1巻でそういうのも、ナンバリングが「1巻」ではなく 「上巻」とでてるから(´;ω;`) まだ掲載雑誌で「短期集中連載」とも 「最終回まで後何話」とも言ってないのに このナンバリングは何とかならんか。 「2巻で完結」でいいじゃない! 個人的に五十嵐先生は「鬼灯さんちのアネキ」 から好きなので、早くも次作に期待! #1巻応援優しさと強さを感じさせる作品私の救世主さま 水無月すう名無し巻き込まれ型の異世界ファンタジー。滅びの危機に瀕した異世界を救う救世主として選ばれた主人公であるが、敵側の戦力は圧倒的で、序盤から自身の無力を嘆く展開が多い。様々な逆境に襲われながらも戦うべき敵に立ち向かう主人公たち。主人公は内向的で、いつも頼りになる幼馴染の陰に隠れて助けられているという設定だが、危機や悲劇に対して、自分が傷つくことも厭わず、周りの大切な人のために立ち上がる姿勢は一貫しており、その姿にヒロインや幼馴染など、周りの人間こそが救われている。芯のある強さを感じさせるキャラクターの魅力に溢れた作品。政治ファンタジーだった理想のヒモ生活 渡辺恒彦 日月ネコ 文倉十名無しタイトルを見た時はラブコメなのかと思いましたが、読んでみたら異世界政治モノでした。政治ものといってもライトなノリなので、気楽に読めるかと。特別な力も知識もない平凡なサラリーマン主人公でも異世界ならこれだけ活躍できると思うと勇気が湧いてくる… 二人の東京「食の」心象風景 #1巻応援黄昏の買い食い部 鈴木小波あうしぃ@カワイイマンガ私はこの作品を電子書籍※1で読んでいますが、驚くのが唐突に現れるカラーページ※2です。 東京の街を二人の女子高生が買い食いして回るお話ですが、食べた物や食べた場所、時間や気候といった思い出が1ページの風景イラストに印象的に表現されていて、それが美しい! 使われている技法が多彩で、内容に合わせた技法や色調が目が楽しい。これはカラーページだけ絵葉書にして欲しくなる! 12ヶ月の時候に沿って、女子高生凸凹コンビが季節の物、ご当地物などを食べ歩きますが、単純に「女子高生物」ではないのも大きな特徴。名前も知らなかった二人の間に『買い食い部』という絆が生まれる、過程と未来を交互に見られるようになっていて、読み進めるほど嬉しくなってきます。 女子高生と東京散歩と美味い物が切り離せないのは『ちづかマップ』や『ぐるぐるてくてく』が証明済み。これらの作品の「美味しい物回」を凝縮したようなお話に、美麗なカラーイラストも付いたおトクな作品。どうぞご賞味あれ! ※1 単行本は『東京黄昏買い食い部』というタイトルです。電子書籍サイトでは『黄昏の買い食い部』で統一のようですので購入に問題はないと思いますが、表紙のタイトルが違っているので紙版が欲しい方のために付記します(2024.4.9追記) ※2 巻中のカラーページは、電子書籍のみのようです。カラーページをご覧になりたい方は電子書籍をお求めください。中野に行ったら会える気がする不思議な三人組 #1巻応援中野ブギウギ 研そうげんnyaeみれい、豊田、オメメのトリオが予想以上にいい。この3人のわちゃわちゃをずっと見ていたいという気持ちになります。 美大を2浪中のみれいも、基本は能天気で浮かれた女の子だけど、上手くいかない現実への不安と葛藤がちゃんと1巻後半に描かれていて、変な言い方だけどそれでこの漫画への信頼度のようなものが一気に上がった。 気になった方はTwitterにあがっている1話を読んでほしいのですが、2話以降、回を重ねるごとにどんどん面白くなっていきます。 https://twitter.com/nakano_bgwg/status/1145624117296545793 早くも2巻が待ち遠しい。 あ〜あ、ゆう君みたいな弟がほしいなーーー!!!<<89101112>>
※ネタバレを含むクチコミです。