SPコミックスの感想・レビュー86件未完黒田・三十六計 平田弘史名無し多分、黒田官兵衛の生涯をたどりつ、中国の兵法三十六計を、物語にする予定だったんでしょうが、雑誌の廃刊で中断してそのままに。 兵法がえげつないってのもありますが、主役の黒田官兵衛がすごく嫌なやつである。目的のためには人命なんか無視してるのに、命が大事だと涙したり、二重基準が平気な人。 物語的には、信長が死んで、秀吉が天下を取るってところに、差し掛かったばかり。史実では官兵衛は生き残って、福岡に領地を得ることになります。 もしかしたら、官兵衛の人間的成長が、秀吉ー家康時代のどこかで起きるはずだったのかもしれませんが、全ては途中で終わってしまう。青きイバラのトンネルの感想 #推しを3行で推す青きイバラのトンネル さいとう・たかをstarstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ ひさしぶりに読んだけど「青きイバラのトンネル」がかなりヘビーだった。主人公を取り巻く人間模様や仕事への価値観などが入っておりどの視点で読むかで気持ちが変わりそうだったな。主人公の人間味がいいね ・特に好きなところは? 「怨霊が行く」だな。内容は時代劇で依頼を受けて解決するのだが主人公のおでこに「怨」と刺青があるせいではだしのゲンの「オ ナイスデザイン」を思い出した ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! ちょいと寝る前には重い内容だが何回も書くがやはり劇画座招待席シリーズは面白い 風よ雲よ剣よの感想 #推しを3行で推す風よ雲よ剣よ さいとう・たかをstarstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 久しぶりに読んでいまさら気づいたけどこれ「武芸紀行」のリメイクなんだな。 主人公が風吹波之進がいろんな出会いを繰り返し成長し同時に剣の道とは悩み続けていく劇画だった。「無用ノ介」とどっちがすきかと言われたら「無用ノ介」だけどかなり好きな内容ではあった。あと「武芸紀行」に比べて性描写がかなり多かったな ・特に好きなところは? 赤彦の兄貴。風吹波之進とは対立しつつも最終的には風吹波之進を助けるあたりがいいね。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 風吹波之進の関係者が軒並み不幸になっているような気もするが終わり方が俺の好きな「行く末は誰もしらない」の終わり方だったので良かった 禁猟区の感想 #推しを3行で推す禁猟区 さいとう・たかをstarstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 久しぶりに読んだがやはりさいとう・たかを劇画座招待席シリーズは面白いのうが多い。この禁猟区は風巻剛が事件を元に色々な問題に手を出したり巻き込まる。所々なぜこういう生活をしているかの話が出てくるが妙に浪花節感があっていいな ・特に好きなところは? 最終話のエピソード。謎の男Mの過去や海外に行って新しい生活をできるのにあえて残る主人公の生き方だな ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 文字は多いし内容も少し複雑だしバイオレンスな描写も多いので万人に受けるとは思わないがやはりさいとう・たかをは偉大だったなと思わせる劇画だとは思う エロいけど良い話月夜のお曜 中島守男starstarstarstarstarウマタロちょっぴりエッチだけど、よく出来たストーリーで最終的に良い落語の噺を聞いたかのような気分になれる一冊。男だらけの長屋に引っ越してきた艶女「お曜」に男達が夢中になるお話で、つい女体ばかりに目が行きがちだが、それだけでなく江戸の長屋暮らしというものが、細かいところまで生活感豊かに描かれていることに驚く。そこに作者特有のいつものハレンチ視点が加わり、和のエロスが極まっている。柳生連也武芸帖の感想 #推しを3行で推す柳生連也武芸帖 とみ新蔵starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事! 何回読んでも良いな。まあ人が斬り殺し殺されまくるな。あと人の道と剣の道のバランスがいい気がする ・特に好きなところは? 箱根の山もいいが砂浜での坊主の集団との対決だな ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! とみ新蔵の剣術漫画だとこれが一番読みやすい気もするが柳生兵庫助を読んでいないと分かりにくそうな面もあるな 柳生兵庫助の感想 #推しを3行で推す柳生兵庫助 とみ新蔵 津本陽starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 久しぶりに読み返したがやはり柳生連也武芸帖とごっちゃになってた。とみ新蔵の描く剣術劇画は大体全部面白いな ・特に好きなところは? 1対多の戦いになるとリズムゲームのように人が斬り殺されていくところ ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 柳生新陰流に興味があるや剣術に興味があるとみ新蔵が好きならおすすめです。 人が斬られた際の書き込みが少しグロいかもしれないのでその辺は気をつけて欲しい 肝練りはいつ見ても凄いね薩南示現流 とみ新蔵 津本陽starstarstarstarstarマンガトリツカレ男火縄銃版ロシアンルーレットなんだけど、これ考えたのすごすぎるね。あれサバイバル?やっぱブレイクダウン!ブレイクダウン さいとう・たかをstarstarstarstarstar_border酒チャビンサバイバルとブレイクダウンの話がごっちゃになったため再読しました。こちらはちょっと新しい(1995〜1997年)のと、少し上の読者層を想定されてるとのことです。なので、少しムードは暗い感じがします。暗ければ暗い方がいいという方は、こちらが好みだと思います。ただ上の読者層向けとはいっても、さいとう先生特有のエロ描写は今作は控えめだと思います。 わたしは個人的には記憶で区別がつかなくなってるほど両方とも同じくらい好きです。 執筆当時の時代を反映してか、地球がピンチになる理由が、サバイバルは地震(+核爆弾?)なのに対して、ブレイクダウンは彗星の衝突(米軍がミサイルを当てたのが原因で軌道が変わった)となっています(1995年は阪神大震災の年なのですが、シンプルに地震にするとちょっとアレだったのかもしれません)。 というかサバイバルって明確な原因の描写がなかった気がしますね。地震とか核爆弾とかの説は出てましたが・・ あとサバイバルでは自然の中で生き抜く描写が多かったですが、ブレイクダウンでは崩壊した街が舞台のシーンが多く、この辺りも世紀末感が出てていて個人的には好きです。さいとうたかを先生のサバイバルのカバーサバイバル~少年Sの記録~ さいとう・たかを 宮川輝starstar_borderstar_borderstar_borderstar_border酒チャビン基本カバーだと思うのですが、4巻くらいから完全オリジナルの物語になります。それまではかなりオリジナルに忠実な展開です。 オリジナルに忠実な部分は、全く同じ話なので、モロに経験の差が出てしまっているように思いました。同じ話でここまで出来上がりに違いが出るんだと、マンガ制作の奥深さを感じました。 後半のオリジナルの話は、新鮮味はありましたが、スリルとかドキドキ感はなかったです。地球滅亡が近い設定だと思うので、もっとキャラに悲壮感があっていいと思うのですが、皆メンタルが強く、多分この人たちは大丈夫だろうな、という感じを受けてしまいました。 第1シリーズ完、ということだったので、ひょっとすると第2シリーズが続くのかもしれません(話的には全然終わってないですし)。 横山先生とさいとうプロという二大巨匠が同一原作で競作!武田信玄 さいとう・たかを 新田次郎starstarstarstar_borderstar_border酒チャビン大河ドラマにもなった新田次郎さんの小説のコミカライズ版です。小説も読了済み、大河ドラマも鑑賞済みです。 さらにこれはかなりレアな珍事だと思うのですが、同じ原作小説を元にして、横山光輝先生もコミカライズ版を描かれてます!!! https://manba.co.jp/boards/72183 横山先生とさいとうプロという二大巨匠が同一原作で競作という珍しい事態となっています。 比較しながら読んでみると、両先生とも原作を取捨しながら、厚く書くところとさっぱりスルーするところのメリハリをされているのですが、その取捨選択が違くて興味深いです。 このさいとうプロ版は、どちらかというと戦のシーンや性的なシーンが豊富で、刺激的な大人のマンガという感じがします。 よく横山先生の作品が登場人物の区別がつかないなどと揶揄されますが、こちらのさいとうプロ版でも頻出する武田重臣すら区別がつきにくいので、登場人物が多い歴史物は難しいんだなと感じました。 個人的には横山版の方が楽しめましたが、これは多分人によると思います。新・影狩りの感想 #推しを3行で推す新・影狩り さいとう・たかを 岡村賢二マンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 影狩りの新シリーズなのか、それともリメイクなのかよくわからんな。昔の影狩りでみかけた「忍鴉」があったし村人全員を殺して入れ替わるが子供がいないことに気づいた話もあったが全く知らない話もあった。 ・特に好きなところは? あいかわらず日光が日光らしいところ。さいとう・たかを版に比べて多少まともな感じはした ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 影狩りを読んでいなくても楽しめます。影狩りでも書きましたが時代劇の「三匹が斬る!」シリーズが好きな方にはおすすめです。 二代目雲盗り暫平の感想 #推しを3行で推す二代目雲盗り暫平 さいとう・たかを 土光てつみstarstarstarstar_borderstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 絵が「どチンピラ」の人なのか。二代目雲盗り暫平のお蘭と各話に登場する女性キャラクターの区別がつきにくいな。形が決まってきて最後に暫平とお蘭の喧嘩パターンの方が好きだな。雲盗り暫平の最終回で息子がいる展開だったと思うが娘になっていたのは気になるね ・特に好きなところは? 汚名を盗るの回。初代雲盗り暫平にありそうな渋い回だった ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 雲盗り暫平を読んでいなくても特に問題もなく読んで楽しめると思います ひとりだけどひとりじゃない朝ごはんあさひごはん 小池田マヤ野愛高校生のあさひくんが1人で朝ごはんを作るお話。 夕飯の残り物や冷蔵庫にあるものでささっと1人ご飯だけど、料理人だったじーちゃんの幽霊と一緒だからさみしくないのです。 トーストや丼など簡単なものが多いけど、ちょっとひとひねりしたレシピが多くて面白い。 セロリと高野豆腐としいたけの水餃子が美味しそうなので寒くなったら作ってみたい! 中世的な顔立ちで背が低いあさひくんと、長身でちょっとワイルドな女の子小山さんの恋がはじまりそうではじまらない関係性もかわいい。 お弁当におにぎりじゃなくて海苔巻き持ってくのもいいなあ。2作とも面白い奴らの戦場 さいとう・たかをstarstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男かなり昔に単行本で読んだ覚えがあるが久しぶりに読みたくなったので電子書籍で読んでみた。収録作は2作で「キャノンボール 奴らの戦場」と「死臭颪」。 「キャノンボール 奴らの戦場」はキャノンボールと言われる主人公が仲間と共に誘拐された重要人物を救いにいくに現地に行くのだが仲間の集まり方や現地に行く方法といい色々凝ってて面白い。 「死臭颪」はとある浪人が町を救うという話だが各自の思惑が絡み合い予想もしない展開になってよかった。 劇画座招待席シリーズは昔紙で持っていたがまた電子書籍で集めようかな うらみはらさでおくべきか !!戦国謀略図 さいとう・たかをstarstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男久しぶりに読んだせいか全く内容を忘れていた 黒田官兵衛が荒木村重に幽閉された際に、黒田官兵衛の実子を殺せという指示が出ていたが豊臣秀吉と竹中半兵衛が匿って助けたからその後も黒田官兵衛は豊臣秀吉を支えたという話を知っていると内容が理解しやすい気がする。ちなみにこの話は史実かどうかは不明。 戦国謀略図では黒田官兵衛の実子が殺されていてその復讐のために豊臣秀吉に嘘の策などをいうが秀吉の運が良すぎて全て裏目に出て失敗という話だった。 ちょうどセンゴクシリーズを読んだ後だったのでより面白かったな 「駿河城御前試合」に興味を持ったので読んでみた腕KAINA~駿河城御前試合~ 森秀樹 南條範夫starstarstarstarstar_borderかしこ「シグルイ」のクチコミを投稿したらオススメの漫画として表示されたので読んでみた。「駿河城御前試合」って本当はこんなに長い話なんだ…!というのと、どんどん内容がカオスになっていくので衝撃を受けました。斬られることに興奮する性癖を持ってるヤツの話が一番インパクトがあったかも。墓石を斬らせるのは一休さんのトンチかよ!みたいな別の面白さがあったけど…。作者さんの後書きも含めて読んでよかったと思った作品でした。なんだこれは怪力の母 平田弘史starstarstarstarstarかしこ※ネタバレを含むクチコミです。久しぶりに読み返した日本沈没 小松左京 さいとう・プロstarstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男だいぶ昔に文庫で読んだおぼえもあったが久しぶりに読み返した。小松左京のベストセラーをコミカライズしたということだが原作は読んでいないのでどこまで忠実にコミカライズをしているのか不明です。基本こういう感じの天災でパニックが起こる劇画が好きでよく読んでいるがやっぱりこれはすごい。劇画を見る感じだと甲良幹二郎とか描いているのかな あと自分が記憶しているラストと全く違ったんだが一体何と勘違いしているのだろうか.... 名作サバイバルの現代版サバイバル~少年Sの記録~ さいとう・たかを 宮川輝マンガトリツカレ男さいとう・たかをが描いた名作サバイバルの現代版 最初の方の話は昔のサバイバルに似ていたが3巻以降は徐々にオリジナルの展開になっていた。ネズミとの対決やフクロウとの話はそういやあったなとか思いながら読んだ。後半の展開は好き嫌いはあると思いますが俺は好きかな。 ただ今回は蛾の交尾シーンがなかったので残念だった逝ってしまわれた風雲児たち みなもと太郎さいろく心不全とのこと。御年74歳、仕方ないのだけど寂しい。 代表作はやはりこの「風雲児たち」だけど、ホモホモ7やハムレット、スターウォーズドン・キホーテ?も好きでした。 以下抜粋 https://www.asahi.com/articles/ASP8M6VXRP8MUCVL016.html 79年に連載を始めた「風雲児たち」は、関ケ原の戦いから幕末の動乱へ至る壮大な歴史を、ギャグ漫画のタッチで生き生きと描き、歴史漫画に新しい地平を開いた。2004年に手塚治虫文化賞特別賞、20年に日本漫画家協会賞大賞を受賞。三谷幸喜さんの脚本で18年にテレビドラマ、19年に新作歌舞伎になった。続編「幕末編」を「コミック乱」(リイド社)に連載中だったが、未完に終わった。15年ぶりぐらいに全部読んだ風雲児たち みなもと太郎マンガトリツカレ男相変わらず面白い。江戸幕府の創立前から幕末前までを江戸幕府からの視点でなく、各時代に生きた「風雲児」を通して歴史を知ることができる。何回読んでも解体新書のところはいい ちょうど「大奥」読んだし、グランドジャンプで「伊能忠敬」を読んでいるのでより楽しめたと思う 今更気づいたけど20巻の表紙の今まで見たことがないメガネをかけた人が出ているがこれみなもと太郎なんだな 武士道といふは、死ぬことと見つけたり葉隠物語 藤原芳秀 安部龍太郎マンガトリツカレ男発売当時に読んでいたけど久しぶりに読んだ。あらすじにあるとおり武士道の代名詞たる『葉隠』を佐賀鍋島藩の成り立ちと数多の“曲者”たちの物語として描いた傑作歴史小説を『拳児』を描いた藤原芳秀がコミカライズしたもの。こういう人間はどう生きるかを描いたエピソードのマンガはいつ読んでも面白いな。 九州が舞台は武士マンガは「葉隠物語」といい「薩摩義士伝」といいすごい名作が多い 駿河城御前試合は面白いなあ腕KAINA~駿河城御前試合~ 森秀樹 南條範夫名無し駿河城御前試合は面白いなあ シグルイでは藤木と伊良子の試合だけで終わっちゃったけど、ガマの試合とかもあってよかった ページ数をすごい割いてるわけじゃないけど、ガマの心境はこの顔でシグルイ以上に染み入るものがあった<<1234>>
多分、黒田官兵衛の生涯をたどりつ、中国の兵法三十六計を、物語にする予定だったんでしょうが、雑誌の廃刊で中断してそのままに。 兵法がえげつないってのもありますが、主役の黒田官兵衛がすごく嫌なやつである。目的のためには人命なんか無視してるのに、命が大事だと涙したり、二重基準が平気な人。 物語的には、信長が死んで、秀吉が天下を取るってところに、差し掛かったばかり。史実では官兵衛は生き残って、福岡に領地を得ることになります。 もしかしたら、官兵衛の人間的成長が、秀吉ー家康時代のどこかで起きるはずだったのかもしれませんが、全ては途中で終わってしまう。