創作文芸サークル「キャロット通信」の崩壊
【第5回トーチ漫画賞〈大賞〉受賞作】エアコン組立工場で働く川上綾は、小説家志望。 繰り返される単調な日々の中、月に一度、文芸サークルの集いを楽しみにしている。 しかしある事態をきっかけに、信じていた日常は崩壊する。 「”創作”なんかから卒業するきっかけを 本当はいつも探していたんだ」 逃れられない創作の呪縛、 この苦しみが誰かの喜びに変わる時まで――。
グリンメロングリーン
「おれ、ドブ川で溺れた。誰も助けてくれないのに。」 田舎の不良中学生りゅうしんが近所の川で見たお供え物。 溺れて死んでしまった子でさえ気にかけてくれる人がいるのに自分は——。 ドブ川の中から孤独をさけぶ、渾身の読切57p
FUTON DEPTH
三千世界のカラスを殺し、推しと朝寝がしてみたい—。 学校に馴染めない主人公・すーちゃん。“同担は殺す”そう思っていたはずなのに、同じ推しを持つ同担の麻里花や熱川さんと仲良くなってしまう。「ヤクルシ3000」を飲んで眠ると夢の中で推しに会えるらしいと聞き、すーちゃんたちはある行動に出る。 ピュアで危ういおんなのこたちの青春。トーチ初登場の異才が贈る読切28P。
FAVORITES フェイバリッツ
お互いがお気に入り? 《推し》を見ていただけなのに・・・? テンポ良し◎ 機嫌良し◎ 河内くんと松本くん、 関西弁の男子高校生2人によるしゃべくりまくりのボーイズ・ライフ。 彗星のごとくあらわれた期待の新人・mememe、鮮烈デビューにして新連載!
多摩ニューおーるどCITY
時は22世紀直前。ユートピアで夢見る第二の青春── 迫田啓介(75)が引っ越してきたのは、 多摩地区にある高齢者ケア施設〝ハイエイジケアタウン〟── 政府の施策によって大学施設を再利用したこの施設は、 まさに高齢者のユートピアともいえる場所だった…… 遠くない未来、いつか訪れる老後を明るく描く(第二の)青春群像劇。 イラストレーター・漫画家として活躍中の日向山葵、トーチに初登場!
あみかはポテトになりたかった
小川しらす、鮮烈デビュー。心震える読切54P。 本田あみかは高校生。毎日マキシのポテトを食べている。 クラスメイトはたくさんお喋りしてるのに、あみかはあまり喋らない。 いつからうまく話すことができなくなったんだろう。 日々はポテトみたいにしょっぱくてあたたかいものかもしれない。 そしてたぶん、誰かと一緒に食べるからおいしいんだ。
船場センタービルの漫画
突然のうつ病発症から回復までの様子と、船場センタービルで過ごした数日間の出来事。 身体的な痛みから突如うつ病を発症。数ヶ月の療養生活を経て回復したところに届いた仕事の依頼は、大阪にある商業施設〈船場センタービル〉の漫画を描いてください。というものだったーー。 施設を実際に訪れて過ごした四日間、船場センタービルの中で、外で、著者が感じた様々なこと。 町田洋、初のエッセイ作品。
グッバイ、ペンローズ
「やろうよ、流しそうめん」 優秀な理系大学生・リリと夢見がちな文系落第生・ハルカ。 なかよしだけど正反対の二人は、リリの留学を機に離ればなれに。 夏の終わり、思い出づくり。ふたりの友情と流れるそうめんの行方は——。 宇宙は燃え、君は旅立つ。若き実力派による大ボリューム60P!
ムカデコウモリ怪人デスベノム
コウモリ怪人とムカデ怪人の間に生まれた 悪のスーパーサラブレッド、デスベノム! 幼き頃より英才教育を施されし、正真正銘の大怪人!! してその正体は……… 労働、介護、老い、追憶 「でも…私の人生はまだ何も…」 這い上がれ、これは人生との戦いだ