DOGA
身体を失った青年「ヨーテ」と雇われた怪力の少女「ドガ」。貴族と庶民、ちぐはぐの二人は奇蹟の「海」を目指す――。『BADDUCKS』『大好きな妻だった』の武田登竜門、商業初連載となる長編ファンタジー、開幕!
目指すは王殺しーー。流浪の剣士が王殺しに挑むーー表題作「無名の剣」、弓の達人、槍の達人、格闘の達人、天性の悪党…その強さたるや尋常ならざる者たちの〈生き様〉を描く、中国古典6編をコミカライズした極上の中華ファンタジー!!『竜王の娘』『狐の掟』に続くシリーズ第3弾。▼収録作品「無名の剣」「ある男の善行」「僧侠」「弓勝負」「怖がりの老師」「母大虫」※本書は新作エピソード4編の他にリイド社刊『蓬莱トリビュート 中国怪奇幻想選』から2編を追加して構成しています。
黒魔無双
勇者によって裏切り者の汚名を着せられ、殺された一人の黒魔導士……その怨念が今、復讐を誓い蘇る!! 地獄の底で手に入れた新たな身体と無双の魔力で、立ちはだかる全てを薙ぎ払え!!
みなそこにて
「諦めてしまえば楽になれる」と分かっていても、孤独はつらい――。母親に捨てられた少女が引っ越してきた町には、人魚が棲むという言い伝えがあった。捨てられたと認めたくない少女は、頑なに周囲にも溶け込まずにいたが、そこで不思議な少女“千年さん”と出会う。彼女は善きものなのか、それとも・・・?ぞっとするほど美しい【人魚】と【少女】の異類譚。
BADDUCKS
親の借金のカタとして「ヤクザ組織」に臓器を売られ、実験用の改造手術を施された男・モーガン=グレイ。突如、全てを失った彼の前に現れたのは、少数種族の生き残りの女・リサ。協力して「組織」からの逃走を試みるも、金目当てに盗んだカバンの中には「赤ん坊」が入っていて!? 12年間に及ぶ、逃避行が始まる。
猫欠
箱の中に閉じこもった「あなた」と「せかい」と「わたし」の物語。『東京鎌鼬』『忍耐サトリくん』『川血』に続く、岡田索雲妖怪読切シリーズ第四弾!
大好きな妻だった
高橋 昴と千香。仲睦まじい夫婦の間に起こった出来事。業界注目の新鋭漫画家・武田登竜門の商業デビュー読切。
じょしまん。
女子高生2人、エロ漫画にかける性春! 少女漫画が大好きな純情ギャル・田中。実はエロ漫画家として活躍中の地味子・寺尾。性格も見た目も正反対の2人は、奥が深くて可能性に溢れた「エロ漫画」の世界に足を踏み入れる――! 「大上さん、だだ漏れです。」の著者が描く、心も身体も熱くなる性春漫画家マンガ!!︎
監禁区域レベルX
目覚めると、封鎖されたマンションに取り残されていた女子高生・涼花。 外にいる母からのメッセージによれば、このマンションには謎の生物「X(サイ)」 がいるという…。 e-Storyアプリ「peep」の大人気作品を新鋭作家がコミカライズ。戦慄のパニック・ ダークファンタジー、開幕。
JSが人妻を攻めまくる! シゲキしかないおねロリ×SMコメディ!! おませな女子小学生・ゆず季と、近所に住む人妻・奏。奏の背中に止まった蚊をゆず季が叩いた瞬間、2人の身体に初めての快楽が生まれ――…!? 真夏の田舎で、誰にも言えない2人だけの“ヒメゴト”が始まる。
ふつうのきもち
「少年の心象風景を描こうと思ったんですが、こんなにむずかしいとは思いませんでした。今までで一番苦しんだ作品かもしれません」とは著者の談。webアクション連載中にコロナ禍となり、主人公ヒロくんもその渦中に。たいせつな「ふつうのこと」がとても心に沁みる巨匠いがらしみきおの意欲作です。
今回の小林は、教師を恐喝しているサイテーな少年。だが「恋」を知り、だんだんだんだん変わっていく――
『BADDUCKS』や、SNSでバズった読切「大好きな妻だった」などで知られる武田登竜門さんの最新作です。 魅力的なファンタジーは、その世界にリアリティを感じさせてくれます。虚構として大小の嘘はありながらも、その世界が本当に存在しているのではないかと思わせてくれる肉感。それを生じさせるのは嘘を下支えするディティールと、何よりヴィジュアルが生み出す説得力です。 『DOGA』は、そういう意味でとても魅力的なファンタジーです。庶民の衣食住や仕事や娯楽、この世界独自のシステムなどを通して、そこに住む人の息遣いが感じられます。武田登竜門さんの新鋭とは思えない高い画力が紡ぎ出す世界の情景に、異国の地を旅している気分を味わえます。見開きでバーンと豪奢に描かれる世界は、見ているだけで楽しめたりワクワクしたりします。 世界のほとんどが海であり陸地が1/10以下の星の上で、ソテルナの新領主となったヨーテルダと雑多な労働やゴミ漁りでその日暮らしをしている孤児のドガ。 身分のまったく違うふたりが出逢い、旅をしていく物語となっています。 メインキャラクターも今風のわかりやすいイケメン美女ではないところがまた硬派で、味を生んでいます。ドガの豪放磊落な性格と、未知と遭遇した時のリアクションが読んでいて楽しいです。この世界のことを知らない私たち読者と同じ目線を提供してくれるので、物語に入り込みやすくなっています。 最近では、主人公の名前だけがタイトルになっている作品も珍しくなっているので、そういうストレートな部分も良さが感じられます。 旅をするには不向きであり、かつタイムリミットが生まれてしまっているヨーテルダとの困難多き旅路は果たしてどうなっていくのか。 人魚は本当にいるのか。 ヨーテルダは命を繋ぐことができるのか。 ヨーテルダの兄、ビヨルクが握るソテルナの秘密とは何か。 何より、まだ見ぬ広い世界にどんな光景が待っているのか。 この先も楽しみです。