バズった#PRマンガがめちゃくちゃおもしろいので1冊にまとめてみた!
バズった(大嘘)
バズった#PRマンガがめちゃくちゃおもしろいので1冊にまとめてみた! 星海社
名無し
掲載作品全てを確認した訳ではありませんが、このクチコミを投稿した時点で掲載作品のツイッター上でのいいね、RT数は3~4桁程度の作品ばかりです。掲載された作家陣では一応知名度がある方の若林稔弥やアーノルズはせがわでも1万程度しかありません。この程度でバズったなどというのは無理があります。そもそもバズったというならば、いつ頃の広告で、どういう層に人気が出て、どれだけ見られたかという解説もあって然るべきだと思いますがそういった記述もありません。前述のような実態の伴ってなさもあり詐欺のような印象すら受けます。 そもそも作家連中は総じて広告漫画界隈の実力も知名度も無い、その癖フォロワーだけは数の多い有象無象ばかり。漫画内容も作家によって差はありますがお世辞にも広告として機能してるのか伺わしいクオリティのものばかりで、商品やサービスの紹介にもなって内容な作品ばかりです。広告を出した企業へのマイナスイメージにすらなっている印象を受けます。 そもそも無料で公開されていた広告漫画を纏める意図を不明です。(例によって掲載作品全てを確認したわけではありませんが)現在でも普通に公開されている作品ばかりで、これで公開終了しているならまだ本としての価値もあるのかもしれませんがこの内容ではそういう部分の存在意義すら見いだせません。言うまでもなく広告デザイン集のような本でもないし、得られるものは皆無です。 このような輩がいるおかげで広告漫画というジャンルの心象の悪さにも繋がっているのではないかと感じる一冊です。
アンナ・コムネナ
自己"皇帝"感高い皇女の生き様 #1巻応援
アンナ・コムネナ 佐藤二葉
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
時は十字軍初遠征の頃、ビザンツ帝国の皇帝の娘として生まれ、夫を早くに亡くしたアンナ皇女は新たな婿を取る。 弟が生まれた事で皇位継承権を失っていたアンナ。弟と敵意剥き出しに口喧嘩するのが可笑しくもありつつ、頼りないと思っていた夫に自らを深く理解され、強く想い合う様子にときめきを貰える。 アンナはめげない。どこまでも自分らしさを失わないまま、素晴らしい皇帝になれると信じて疑わない。知恵と好奇心と気高さに満ち、そして理性的な思考は現代人から見ると真っ当に見えるが、時代的には異端。 宮廷の女性の生き方に反発を覚える様子が、何度も描かれる。女性だから能力を軽んじられる、生きたいように生きられない、美貌も結局男性の所有欲に絡め取られる、女性は女性なりの戦い方しか出来ない……これらにほんの12、3歳のアンナが否を突きつけ、男とか女とかではない、アンナらしく生きるのだ、と宣言するのが小気味良い。 歴史物に現代的言い回しを取り入れた、軽やかなやり取りを笑いつつ、自分らしい人生を歩み始める一人の女性の真っ直ぐな意志に胸打たれる、そんな作品だ。
草薙先生は試されている。
好きだった親友の娘がグイグイくる。
草薙先生は試されている。 安田剛助
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ
昔恋していた親友(女性)の、中一の娘を担任することになった草薙先生(女性)。気にしないようにしていたのに、親友の娘の久保田一姫は初っ端から「先生が好き!」と攻めてくる。拒み続けるも、なんかもう敵いそうにない……陥落寸前!どうしよう……? ♡♡♡♡♡ 先生と生徒の秘めた恋模様、という定番テーマのほかに、この二人の間にはもう一つのテーマがある。それは「かつての想い人の娘は恋愛対象にしていいのか」ということ。 草薙先生は一姫に親友の面影を見出し苦しむ。忘れられないかつての恋と、目の前の一姫への日毎に増す恋と……。一方、強気でありながら、草薙先生の中にいる自分の母親の存在感に苦しむ一姫も切ない。 それでも一姫は、様々に逡巡する草薙先生を強い想いで押して、目の前の一姫と、草薙先生の本心に向き合わせようとする。幼き者の純粋で向こう見ずな意思は、こんがらがった大人を解きほどくのか……。 二人の物語はしかし、二人だけの問題ではない。二人に恋する女性は他にもいたし、一姫の母親はどこまでも親友として、草薙先生を惑わせる。安易に恋愛を謳歌させない、喜びも苦しみも正面から描いた物語。読後の心には甘さと共に、若干の重さが残る。
学び生きるは夫婦のつとめ
ある高校生の男女が出会い、結ばれ、そして幸せに死ぬまでの物語
学び生きるは夫婦のつとめ 小雨大豆
sogor25
sogor25
昔気質の硬派な高校3年生・鬼城御伽。彼の幼馴染でロシア生まれの女の子・ポーニャ。実は2人は結婚していて、同級生の間でもそれは周知の事実。この作品は、高校生2人が結婚生活にカチコミを入れ、家族や仲間と共に生き、そして"幸せに死ぬ"までの物語。 というとちょっと物騒に聞こえるかもしれないけど、元々ツイ4で連載されていた4コマ作品なだけあって作品全体が持つオーラはとても明るい。ただその中で、御伽とポーニャ、そして彼らを支える仲間それぞれにフォーカスされる瞬間があって、各々が内に秘める思いや感情がモノローグのような形で語られ、それを読むと毎話ごとに強い確かなメッセージを持ってこの作品が描かれていることが感じられる。モノローグなだけにその思いが言葉となってキャラクターから他の誰かに伝えられることはないのだけど、1人ひとりが熱い思いを抱えながら生きているからこそこの楽しい物語が成立しているのだと思うと、読んでいるこちらも自然と胸が熱くなる。コメディの中に高い熱量とメッセージを忍ばせた、つい見逃されてしまいそうだけど素晴らしい作品。 全3巻読了