江戸の片隅、ワケあり者の吹き溜まり〈極楽長屋〉に住まう牢人・堤鯛之進は、包丁の磨屋を営む者なり。鍛錬された身体は長屋でも秘かな人気だ。ただ、そのむさ苦しい見かけとは裏腹に、料理の腕はピカイチ──。目立たぬように生活をしていた鯛之進は、ある日、母子を狙う辻斬り事件に巻き込まれる。母親の命を救うことはできなったが、危機一髪で助けた男の子を長屋へ連れ帰った。しかし、男の子は惨殺を目撃したショックから記憶喪失となっていたため、鯛之進は仕方なく子供を引き取り、「親子」のような生活を始めるのだった……
保育園で出会った幼馴染みの(菜恵)と(翔ちゃん)。ふたりは念願かなって結婚──でも、そんな夢のような時間は束の間だった。新婚旅行の帰りの飛行機で翔ちゃんが心不全で突然の他界。これから始まるはずだった新婚生活を菜恵はひとりで迎えねばならなかった。そんな悲しみのどん底にありながら、菜恵の愛情は変わらなかった。お供えと称して作る思い出満載の料理は、時に甘く、時にしょっぱく……涙なしには語れぬ極旨料理ばかり。未亡人・菜恵の切なくて、可愛すぎる、夫への愛情の行方は……。
これまでのグルメコミック誌に満足できなかったアナタに贈る、美味しすぎる一冊。たそがれ食堂 vol.7待望の電子化! 温泉、湯あがり、旅の宿―― ビールを飲むなら「瓶」がいい。その他、瓶ビールに相性抜群な逸品が勢ぞろいな極旨グルメコミック!! 【Line Up】「瓶ビールが似合う老舗の宵!!」 「たそがれ優作 ~休日の瓶ビール~」参 安倍夜郎 「はなれのおねえさん。」第7話 きくち正太 「あなたに捧げる私のごはん」第7話 松田洋子 「鳥居准教授の空腹~世界のスラムにうまいものあり~」episode seven 丸山ゴンザレス/渡辺大樹 「危険地帯で乾杯」 丸山ゴンザレス 「晩酌パラダイス neo」 ラズウェル細木 「漫画版 野武士のグルメ」九月の焼きそビール 久住昌之/土山しげる 「漫画版 野武士のグルメ」さすらいのイタリアンランチ 久住昌之/土山しげる 「9000円のハンバーグランチ」 佐藤修弘 「いいわけごはん」第1話 杏耶 「居場所としての飲食店」 木村俊介 「俺と社長とビールと鰻」 佐藤修弘 「父と娘とビールとヤッコ」 ともち
マンガ家・山本ありは、結婚3年目の新米夫婦。サラリーマンの夫との食事はすれ違い気味だけど、根っからの食いしん坊であるふたりは〈自宅ごはん〉が大好き。今宵も晩酌のアテを探して、冷蔵庫を物色中。すると、、、いつぞやに買った調味料が中途半端な量で賞味期限が間近です。ミニマリスト体質な夫が「コレ、どうするの」? と責めるように妻にたずねるのは日常茶飯事。すると、無駄が嫌いな妻(調理師免許を持ったマンガ家)は、見事に美味しいメニューに変身させちゃうのです──
中間管理職で気付けばアラフォーと呼ばれる年になっていた愛子。有給を使い家でのんびりテレビを見たいたら、画面に映ったのは故郷にある馴染みのパン屋だった。高校時代、毎日のように通いコロッケパンを食べていたのが懐かしい。あの頃と変わらずそこにあるパン屋を見て思わず電車に飛び乗った愛子がその先で出会った人物とは…? ピュアな大人の恋愛や、目頭が熱くなる家族の絆を描いた物語の中に登場する様々なメニュー達! 「生意気娘よりお父さんへ~おばあちゃん直伝の“玉子丼”~」「今日はカレーの日」「笑顔を呼ぶ、はんぺんフライ」など『たそがれ食堂』にて掲載された12作品を収録!!電子限定おまけ付き!!
どんなときでも、食べるものには理由(わけ)がある。『ド丼パ!』『あやぶた食堂』の杏耶presents──《ある男》と《ある女》のワケありクッキングレシピとある町に住み、とある私鉄沿線のスーパーを利用している“ひとり暮らし”の男と女。男は不規則な生活がデフォルトな在宅デザイナー、女は徹夜なんか当たり前な超多忙マンガ編集者。言葉を交わすことはないけれど、いつもどこかですれ違っている。それは、何故かというと……ふたりの食生活の基本スタイルが『自炊』だからなのです。「真夜中の煮玉子&ビール」「仕事後まわしの肉入りラタトゥユ」「ミートボールスパゲティな休日」「徹夜明けの公園カツサンド」「特売アジのたたきで腕磨き」「もらいものワインでハッシュドビーフ」「二日酔いにはカレードリア」ほか 電子限定おまけ付き!!
とある広告代理店、新橋アドエージェンシー。今日も忙しく働く社内は、営業、デザイナー、受付、総務などそれぞれの部署でトラブル続き。キーキーうるさいサル山のような会社だけど、美味しいものだけが彼らを救ってくれる。働いた後のメシは格別だ! 電子限定おまけ付き!!
マンガ家の八沢木耕太郎は生活費の足しになればと《はなれ》を賃貸することに―― さあ、そこに引っ越してきたのが秋田出身の看護師・三輪安奈さん。何かにつけて世話焼きな彼女は料理上手な「七輪女子」だったのです!!
保険会社に勤務する《不破さん》は、仕事も私生活もキッチリキッチリな28歳。家計管理に栄養管理、自己管理には余念なき理系女子。 最近、週末に立ち寄るお気に入りのビストロができた。料理の美味さも然ることながら、素敵なシェフも気になるところ……。そしてそして、食べるのも飲むのも大好きだから、自炊だって「お手のもの」!! きちんと出汁から組み立てます。でもでも、計算どおりに進んだはずの料理がおいしすぎた時、彼女の中の何かがエラーを起こしてしまう──。
今夜も割りカンで
小さな相談も引き受ける、町の弁護士・武尾恵蔵。実家が喫茶店を営むアラサー女子・小堀結希。恵蔵の姉・真保と親友だった結希は、真保の死をきっかけにしょぼくれている恵蔵を気にかけ、食事に誘い始める。だが、以前から《ふたり》の間にあった微妙な距離感が食事の邪魔をする…… そこで結希が提案したのが「割りカン」だった。そのルールが《ふたり》の関係を次第に変化させていく──。実在の飲食店を舞台にした物語では「町のレストランでグラタン&カキフライ」や「人気のイタリアンでアクアパッツァ」、「思い出の焼肉屋でロースに白飯」などが登場。巻末では、それらのお店も紹介する。
くわた屋食堂
桑田乃梨子が描くテーマ型日常系グルメ漫画。・ビール・お弁当・とろろ蕎麦・れんこんのはさみ揚げ・焼き鳥・瓶ビールと餃子・ねぎ味噌・おでん・焼き魚&煮魚・焼肉… さまざな料理と共に女同士の友情や、社内恋愛、きょうだいの思い出が詰まったショートストーリーズ12編。
歴史サスペンスハートフル疑似家族グルメマンガ。一冊の中に色々な要素が詰まっていますが、冒頭で梅干しと鰹節を煮て煎酒を作るシーンに象徴されるように江戸を舞台に非常にシズル感の高い食のシーンにフィーチャーした作品です。 実際に17,8世紀に記された『料理山海郷』等の本の記述にあるレシピを元に、服より食に財を注ぐ主人公が料理の腕を振るっていきます。鰯を煮詰めたり、柿の美味しい調理法を語ったりする時の生き生きとした雰囲気に、読んでいる方もワクワクしつつお腹が鳴ってきます。崗田屋愉一さんの高い画力と語り口のハイブリッドによりあまりにも美味しそうで、メシテロ的な意味で暴力的とすら思います。 そして何より 「ごちそうさまでした これで今日も生きられます」 と、主人公が味を隅々まで堪能した後に食べた命に手を合わせて感謝をする姿に心が洗われました。ああ、良いマンガだな、と。 中盤で事件が発生し子供を預かることになるのですが、躾の様子も微笑ましく、頷く所もあり、子を育てるという営為も加わってより「人が生きる」姿とその良さをありありと描いた作品であるなと感じられました。 『極楽長屋』と同じ舞台で同じキャラも登場しますが、こちらから単独で読み始めても一切問題ありません。癖はありながらも、皆気立ては良い長屋の人々も魅力的です。 全1巻なのが勿体なくもっと長く読んでいたくなる良いマンガです。