完結したマンガの感想・レビュー16053件<<483484485486487>>こういう話だったのか…心中するまで、待っててね。 市梨きみ名無し漫画のジャンルで言うとBLになるんだろうけれど、ラブストーリーでありながらサスペンス要素がかなり強いのでゾッとするシーンも多い。読み終わると表紙のふたりの表情を見る目が変わります。 万人にお薦めはできないけど、たくさんの人の感想が聞きたい。 それにしてもすごいタイトルつけたな。内容に合ってるけどストレートすぎてズドンとくる。戦闘機乗りの誉れと、戦争の意味紫電改のタカ ちばてつやマウナケア戦争の悲惨さを問う物語ならば、これからも語り継がれるべき”負”の記憶として発表されることでしょう。しかし一方で戦争は、国を守る軍人を英雄視する面もあったことは確かで、なんとなくそういった描き方は今の世の中ではタブーに近い。ですがこの作品では、その戦争の二つの面が同居しています。前半は戦闘機乗りとして成長し、勇ましく敵機を撃墜していく主人公の物語。しかし後半になると主人公は戦争の意味を考え、苦悩するようになる。結果的にこれは戦争を扱うには有効だったのかもしれません。少年向けの作品として描かれていても、戦争とは結局何だったのか、という問いを入れられると感じ方がそこで違ってきてしまう。作者も体験として戦争に接し、思うところがあったからこんな展開になったのでしょう。描き手として、そして読み手として戦争を知る人がいなくなりつつある現在、こんな戦争の空気感を内包する内容というのは貴重な存在。今こそ読んでおくべきでは、と思います。ツンデレヒロインの新しいかたち今日のユイコさん 秀河憲伸六文銭融通のきかない生真面目さで、素直じゃなくてメンドくさくて、目つきも悪い。 一見可愛くないのだが、なぜか可愛いくみえてしまう、ユイコさん。 照れたり、言い訳しながらも、一途に、そして積極的にアプローチする様は、思春期のもどかしさを彷彿とさせて、くすぐったくて良いです。 個人的に、2巻最後の夏祭りの話がツボでした。 盆踊りしている背後からくりだされる、ユイコさんの素直なセリフとシーンにキュン死です。 二人の関係をスゴク応援したくなった名シーンです。 5巻で完結と手ごろな感じもあり、5巻以内で面白い漫画は?と問われたら、間違いなく本作品をお勧めしてます。少女の変化していく内面をコミカルに描いた傑作バナナブレッドのプディング 大島弓子TKD@マンガの虫※ネタバレを含むクチコミです。 "陰"と"陽"な2人の出会いから始まるガールズグラフィティハロー、メランコリック! 大沢やよいsogor25学校ではあまりクラスに馴染んでいない1年生の湊と、明るく陽気で自ら部活を立ち上げようと動いている2年生の響生。一見正反対のように見える2人が"音楽"という共通点により心を通わせてゆく物語。 見るからに陽キャラな響生との出会いによって湊が変わっていく物語…のようにみえるけれど、実は湊が"変わっていく"のではなく、湊自身も知らなかった自分の能力や思いなどが響生とのやり取りで"引き出されていく"物語なのではないかなと思う。だからこれは「ドラマチックな出会い」の物語ではなく「誰にでも起こりうる出会い」の物語、そんな気がする。 1話まで読了。「色のない世界」と1人の少女を巡る極上のSFアクションカラーレス KENTsogor25活性化した太陽のフレアによって発せられた強大な電磁波により、電子機器に頼っていた文明は崩壊、生命の遺伝子も変質をもたらし、そして「色素」までも奪われた世界。"祖先病"と呼ばれる異形の姿となった人類が暮らす極東の町・リクドウを舞台に、世界が変質する以前の人類の姿を保った少女と「色の力」を巡るハードボイルド・SFアクション。 会話劇は「ノー・ガンズ・ライフ」のような硬派な雰囲気を漂わせつつ、そのインパクトに負けないくらい重厚に作り込まれた世界観とSF的設定。そしてマンガという元来白と黒で構築される媒体で「色」が失われた世界を最大限のリアリティをもって描きながら、要所で用いられる二色刷りにより「色の力」を作中で説明される以上に効果的に読者に印象づける。設定・ストーリー・キャラクター・表現と、どれをとっても一級品のとんでもない作品が現れた。 1巻まで読了。武器のない世界なら、少しは好きになれるかもしれないヨルムンガンド 高橋慶太郎猫あるく人種とか戦争とか重めのテーマなんですけど、そこをじっくり掘り下げてるわけではなくて、派手なアクションとかノリとかセンスを楽しめる漫画なので、テンポよく読める。 かといって1つ1つのストーリーは軽くなく濃密な物語がラストまでしっかり読ませてくれる。そして出てくるキャラクターは敵も味方も一筋縄じゃいかない連中が揃っていて魅力的だった。 色々な特殊技能を持ったスペシャリストが個々の能力をフルに活かして戦うのが好きなので、そういう感じの物語、攻殻機動隊なんかが好きな人にはかなりおすすめです。 戦闘シーンの時に線が濃くなるのってめちゃくちゃ良くないですか? 先輩の袴の下がとにかく気になる先輩、パンツはいてますか? 西島黎名無し天才剣道女子・三鷹雪乃ちゃんは、同じ剣道部の藤倉先輩が「パンツを履く派か、履かない派なのか」がとにかく気になる!!! 自分は剣道に詳しくないので知らなかったのですが、男性は道着を身につける際、下着を履くと非常に蒸れるため、履かないことも普通にあるんだそうです。そ、そうなんだ… 1話では、試合中に藤倉先輩がパンポジを直しているように見えたことから集中力を切らしてしまい無敵の三鷹さんは一本取られてしまう。相当なショックを受けたかと思いきや、そっちのショックではなく藤倉先輩にはパンツを履いていてほしくなかった自分がいたことに気づいたのだった。卓球がやたら強い社長卓球社長 島本和彦名無し卓球がやたらと強い水嶋社長は、たぶん仕事と同じくらい(もしくはそれ以上)卓球に人生を捧げている。 単純にスポーツとしての勝利のためというよりは、卓球を通して人生の厳しさやビジネスマンシップを説いている…という感じ…だと思います。 「卓球判断」という聞いたことのない言葉が出てきてなんかよかった。 銀行から担保なしで3億借りるために卓球勝負するあたりは白熱しましたがよく考えると「そんなはずあるか」ですね。 それにしても、社長という仕事もなかなかつらいものですね。実写映画化決定!のぼる小寺さん 珈琲nyaeアフタヌーンの公式で特報として発表されてましたね! 記念としてマガポケで再連載するとのことですので、とにかく嬉しいニュース! http://afternoon.moae.jp/news/5100 女子力高杉!清少納言さん清少納言と申します PEACH-PIT海老平安時代の歌人として知らない人はいない、清少納言が主役の新連載。 どんな高尚な物語かと思いきや… うわっ、この清少納言さん…女子力高すぎ…? 厳密にはこのときはまだ“なぎ子”という名前らしいのですが、第一印象完全に「ギャルだよね…?」 しかししかし、それだけじゃ終わらないこの清少納言(なぎ子)。 第一話の最後、もっと衝撃の展開が待っている。 この新連載、一体どうなっちゃうの〜!?☆連載当時評判はよくなかったけど俺は好きだったよ重臣 猪狩虎次郎 つの丸starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男連載中に読んでいたが今回久しぶりに読んだ。 覚えていたのは最初の1話だけでそれ以降は全く記憶になく新鮮な気持ちで読めた。良い感じでまとまって最終回を迎えるのでよかった。 やっぱり俺は「つの丸」のマンガが好きなんだなというのを再確認した。シンガポール建国の父の伝記リー・クアンユー物語:国家を創った男 藤原芳秀 鍋田吉郎マンガトリツカレ男シンガポール建国の父といわれる初代首相『リー・クアンユー』の伝記を通してシンガポールの歴史も知ることができる。 前田光世の「コンデ・コマ」を鍋田吉郎・藤原芳秀のコンビなのでずっと読みたかったが、なかなかタイミングが合わず読めなかったが今回読んだ。 シンガポールの成り立ちなどがわかって面白かったが、全2巻ぐらいの長さでもう少し細かく色々書いてほしかった。 予想外の面白さ!期待の新連載最後の西遊記 野々上大二郎名無し絶望から立ち上がる前向きさが「王道少年漫画」って感じで良かった 乱馬っぽい見た目 西遊記というタイトル 映画からとったサブタイ いろいろ気になる要素があってどう展開するのか楽しみ私アラサーだけど20歳の年上女性と同居したいマコさんは死んでも自立しない 千田大輔mampukuマガジンの新連載(現在2回目)。美人で年上の同居人うらやましすぎ問題。可愛い弟みたいなノリで普段弄ってくるんだけど一転攻勢のお姫様抱っこにドギマギしちゃう綺麗なお姉さんと同居したい。マコさんみたいに世話が焼ける系でもいいし知恩さんみたいにしっかり者でもいい。 https://manba.co.jp/topics/12918 この作者初めて読んだのが「異常者の愛」だったんでちょっと構えてしまったが普通にかわいいいちゃラブコメだった。今週の早乙女選手早乙女選手、ひたかくす 水口尚樹名無し※ネタバレを含むクチコミです。 気持ちがスッキリします。笑深夜のダメ恋図鑑 尾崎衣良Pom とにかくダメな男しか出てこない。 ダメ男に関わる3人の女性。限界に達した時、男性に引いた瞬間の彼女達の言動にスカッとするし所々面白い。 男性が読んだらどう感じるのかな。意味深なタイトル私の甲子園 鎌田洋次 かわさき健マウナケアストーリーの骨子はまさにど真ん中のストレート。なんちゃって野球部が、ふとしたきっかけで目覚め、甲子園を目指すというもの。これだと、なんだ普通の野球漫画かと思われていまいますが、この作品はなかなかあなどれない。いくつも変化球を投げてきているのですよ。まずは主役がかつての野球部マネージャーで、10年ぶりに故郷に戻ってきた女性教師ということ。設定に変化をつける、さしずめスライダーといったところ。そして意味深なタイトル。わざわざ「みんなの」という文字に×をつけ「私の」にしてあり、これは最後のオチにも関係しているので、決め球のフォークといえばいいでしょうか。さらにもうひとつ、魔球クラスの球がありまして、これがなんと幽霊。???ですが、この幽霊、特に物語の導入部で、過去と現在の橋渡し役となる重要な存在なのです。物語が進むにつれだんだん出番も減りますが、それは生きている人間の存在感がでてきているから。そして「みんなの」につながっていくという流れ。ちょっと違うと思っていたらなんとなく打ち取られた、そんな感じです。どこの国でも通用するギャグ漫画かもかってにシロクマ 相原コージマウナケアアルピノのエゾヒグマの子供・シロを主人公にした漫画です。セリフをしゃべっているのはほとんどお母さん熊と弟の大ちゃん。物言わぬ動物の生態をギャグにした漫画なので、セリフをざっくりなくしても、勢いや雰囲気だけで笑えると思うんですが。また、本筋のストーリーのほかにも昆虫やら魚を使ったサイレント・ギャグをかましてますから、この部分だけ抽出しても面白い。どこの国でも、生まれてから一度も動物を見たことないなんて人はいないだろうし、擬人化された動物のドタバタ劇は下ネタも含めて万人受けすると思うんだけどなあ。あ、でもウリ坊の「うりうり?」というしぐさのかわいらしさだけは、擬音が無いとわからないかもしれませんけどね。 待たされすぎた女神のハチャメチャ創世記ポンコツ女神の異世界創世録 林達永 金光鉉sogor25滅亡した星に新たな文明を芽吹かせるため、長い眠りから目を覚ました女神アルテシア。ここから彼女の惑星創世記が始まる…はずだったが、目覚めたそこは一面の氷河期、まだ生物が誕生するような環境ではなかった。仕方がないのでそこから待つこと40万年、ようやく生命が誕生し、目覚めてから初めて人間(ネアンデルタール人)と出会う彼女であったが、40万年という年月を待たされたことより彼女はほとんど破れかぶれな性格になっていた… という壮大なようで全然壮大じゃないところから始まる、原始人たちと女神アルテシアの創世記系コメディ。40万年待つ間にいろんな(主にやさぐれ方面の)人間的感情を覚えてしまったアルテシアが、その感情のままに原始人たちの社会にガンガン介入していく様が爽快。また、知能の低い原始人に対してアルテシアが基本的に優位な位置に立ってるんだけど、ナレーションの吹き出しがメタ視点でアルテシアにキレのあるツッコミを入れてくれるので、読者側のガードも下がって難しいことは考えずに気楽に笑えばいい作品として読める。 1巻まで読了CDアルバムと連動して独特の読後感Roman 桂遊生丸 SoundHorizonなかやま音楽ユニット Sound Horizon の同名アルバムのコミカライズ作品 この作品のことは出版されて結構時間が経ってから知ったのですが、漫画というフォーマットに全二巻で綺麗にまとめられていて、単純に音楽として聴いていた「Roman」に新たなイメージが付きより楽曲が好きになったのは良い思い出です。 「あー!ココとココが繋がってたのかーっ!!」と驚いたのがファーストインプレッションです。 「CD→漫画→CD」とヘビロテでした。 「漫画→音楽/ドラマCD」や「アニメ→漫画」はよくあるパターンですが、「音楽→漫画」というのは新しいと思っています。 アルバム版の「Roman」を聴いたことがある方は是非読んでみてください。私も夢中夢中さ、きみに。 和山やまやむちゃ表紙からはわからない良さがある~! 男子校モノってけっこうあるけど、これはそういう括りじゃないの。もっと爽やかで…かわいい…?ゆるい…?優しい…? 個人的には美術部の小松君が好きだな。あと二階堂は言われるまでもなく1コマ目で伊藤潤二。 これを純愛と呼ばずしてなんと呼ぶ心中するまで、待っててね。 市梨きみsogor25子供のころの"ある記憶"を失くしてしまっている主人公の福太。人当たりのよい好青年のように見えてどこか他人に対する関心が薄いようにも見える彼の前に、その"ある記憶"に関わる、小さい頃大好きだった葵兄ちゃんが現れる。しかし福太はある違和感に気づく。福太が小学生のころ、葵は中学生。それなら今は年齢的にはアラサーのはずなのに、本人曰く「なぜか突然若返って」当時とほぼ同じ姿だったのだ。 という、若干のファンタジーっぽい導入から始まる作品。しかし、作品を読み進めていくと、ファンタジー要素は作品のただの一部分であり、それどころかそれ以外の全ての要素が物語の枝葉末節に過ぎず、福太と葵、2人の"純愛"だけが物語の中心なのだということを見せつけられる。葵が"若返った"理由にも福太がの幼少期の"ある記憶"が欠落しているのにももちろん理由があり、私なんかはその仕掛けの巧みさにも魅せられてしまうのだけど、最後まで読むとそれすらも2人の物語の前には路傍の石ほどの価値もないのだと印象付けられる。上下巻、全10話で過去と現在を繋ぎながら一気に駆け抜けていく、2人の狂的なまでの純愛の物語。 上下巻読了社会人ラブコメ×馬主 という斬新な組み合わせ今度の恋は勝ちましょう 七島佳那sogor25恋愛に長らく縁がなかった女性が新しい趣味と同時に出会った男性と距離を近づけていく、という分かりやすいストーリーの作品。しかし2人の出会う場所がまさかの競馬場!しかもただ競馬に興じるのではなくて相手の男性は馬主!という少女マンガらしからぬサプライズから始まる作品。 馬主といっても"一口馬主"という数万円単位から始められる制度を取り扱ってるので内容はけっこう庶民的。そして一口馬主ならではのイベントを消化しつつラブコメ成分もしっかりと確保されてるので、新しい概念に触れつつもちゃんと少女マンガを読んでる感覚を得られるという、とても読後感のよい作品。 1巻まで読了<<483484485486487>>
漫画のジャンルで言うとBLになるんだろうけれど、ラブストーリーでありながらサスペンス要素がかなり強いのでゾッとするシーンも多い。読み終わると表紙のふたりの表情を見る目が変わります。 万人にお薦めはできないけど、たくさんの人の感想が聞きたい。 それにしてもすごいタイトルつけたな。内容に合ってるけどストレートすぎてズドンとくる。