完結したマンガの感想・レビュー16053件<<484485486487488>>読むほどに沁みる下町群像劇月光橋はつこい銀座 イシデ電nyae人生で初めて読んだイシデ電作品であり、一番好きな作品です。 下町の、昭和の香り漂う商店街で乾物屋を営む竹田家を中心に、どこにでもいそうな人々の悲喜交々を描いた、読めば読むほど味が出て心に沁みる群像劇。 あとがきにも書いてありますが、志村貴子先生が作画のお手伝いをされてる箇所があるので必見です。 地味で平凡な人生に時には悲観的になることもあるけど、登場人物みんな自分の仕事に誇りを持っている。長男タケも、普段はアホだけど家に対する誇りを一人前に持ってて逞しい。閑散期に父親が出稼ぎに行くという話で、タケのこの言葉に男らしさが滲み出てますね…明日死ぬとしたらこのマンガを読み返す三国志 横山光輝名無し僕は三国志自体が大好きですが、その中でも横山光輝の三国志が1番。高校生のときに、全巻読みました。もし余命幾ばくもないと宣告されたら、このマンガを読み返すと決めています。壮大なドラマと登場人物の絆は必見。まだ読んだことがない人がいたとしたら本当にもったいない。今すぐにでも読むべきです。漫画史上最悪の女性キャラ激!!極虎一家 宮下あきらマウナケア私にとって、この作品を忘れられないものとしているのは、学帽政の男っぷりの良さでもなく、虎の破天荒な生きざまでもありません。漫画史上最悪の女性キャラクター、枢斬暗屯子の存在ゆえです。これ「すうざんあんとんこ」、と読みまして、連載当時に人気だったアメリカの歌手をもじった名前なのですが…。中身は女傑というか怪女というか、とんでもない猛女なんですね。ぱっと見、セーラー服を着ているのでかろうじて女性だとわかりますが(当時は今みたいに女装タレントはいなかったし)、レスラーのような風貌はともかく、ヒゲが生えているって…。そして用をたすのは男子便所、どうなってるのかわかりませんが立ちションしてます。しかも下着はふんどし。それでもってキレると「犯したるっ!」と叫び荒れ狂うってもう何がなんやら。女性蔑視も過剰暴力もお構いなし、という無茶苦茶っぷりが、いつまでも頭にこびりついたままなのです。強烈なキャラは他にもいますけど、彼女を超える衝撃はお目にかかったことありません。ホント、罪な女ですよ。風のシルフィールドの続編蒼き神話マルス 本島幸久マウナケア競馬が他のギャンブルと違うのは横の広がりと奥の深さがあるということ。競走馬が出走するまでには牧場があり育成場があり、厩舎、騎手、馬主と多くの人が関わる。そして、3頭の始祖からなる血統の歴史。この側面があるために、少年誌で漫画の題材となることが可能になるわけです。競馬を知らずともノンフィクション風の人間ドラマと捉えることができるわけですね。本作品は「風のシルフィード」の続編ですが、主役の位置づけが逆転していて、シルフィードの末裔は、主役・マルスのライバルに。シルフィードに乗っていた谷健はマルス陣営の調教師になっています。現実にありそう。卑劣な調教師や、ワケありの騎手、案外いるかも。双子の馬に、種牡馬入り後に復活、いやいやこれはない。などと知識が入るとぶつぶつ言ってしまいますが、こんなに様々な思惑が入り乱れるギャンブルもそうそうないでしょう。物言わぬ馬も意思があるかのように描かれて、感情移入もできる。現実にマルスがいたら単勝に突っ込みますよ…。 こうゆうことあるある!いつかティファニーで朝食を マキヒロチPom 4人のアラサー女子の生きざまが忠実に描かれていて、共感できる箇所多数あり、とても読みやすかった。 「アレックス」と「リーテ」という名前たましいのふたご 三原ミツカズせのおです( ˘ω˘ )本作は、10月末にあったマンバ読書会「ハロウィンに読みたいマンガ」の会に持って行きました🎃 10月31日、アメリカとドイツの、"世界のはしとはしで同時刻に"死んだ2人の子供、アレックスとリーテ。"片方はニュースになり片方は揉み消された"というプロローグから始まります。 本作は、大きく分けて2つの物語があります。 1つは、霊になったアレックスとリーテのことが見える、本編の主人公たちの話。 もう1つは、アレックスとリーテ自身の話です。 本作の面白さは、この2つの物語が絶妙に交差してオムニバス形式の話が進んでいくことです。 本編では、プロローグとは一転変わり、アレックスまたはリーテのことが見える人物の話が、オムニバス形式で進められます。 生きている頃の記憶が曖昧なアレックスとリーテの霊になった姿は、"魂の双子"、つまり"自分の「半身」がどこかにいる人"にのみ見えます。 本編に出てくる主人公たちは、物理的、または精神的な双子関係にあたる人物について、何かしら悩みだったり葛藤だったり、事情を抱えています。しかし、アレックスまたはリーテと出会うことにより、登場人物たちは気持ちの整理をつけていきます。そしてアレックスとリーテも、徐々に記憶を取り戻していきます。 記憶を取り戻していくうちに、アレックスとリーテは自分たちがなぜ成仏せずに彷徨っているのか、 「僕を見つけて」、 「私を探して」、 現世での目的を思い出していきます。 そして、アレックスのことが見える春陽と、リーテのことが見えるテオの、"魂の双子"同士が出会うとき、アレックスとリーテに何かが起こる…?!✨ 人物が抱えている闇を何一つ取りこぼさず描いている作風や、ファッショナブルな絵柄は、とても三原先生らしいです! 加えて、複雑なストーリーの混ざり合いを読み手に分かりやすく伝える巧妙な物語構成から、三原先生の代表作といっても過言ではありません。 特にラストはもう本当に見ものです…!!😭猫飼い号泣注意です。長い長いさんぽ 須藤真澄nyaeゆずーーーーーーーッ!!!泣 泣くとわかって読んだけど…あ〜泣いた。猫飼いじゃないのに。 猫は飼ったことないけど飼い犬を過去に2匹亡くした経験者として共感の嵐。亡くなる瞬間に立ち会えなかったというところまで同じ。 こんなにも後悔することが人生であるのか?というほど後悔したけど、いつ死ぬかとかわからなかったからしょうがない。それに、もうすぐお迎え来るかな、とある程度覚悟したところから意外と(?)頑張ってくれたりするから… 火葬場でちょっとヤバい人になっちゃってるくだりは笑った。自分は、骨になった自分の犬を見た時はかなり冷静だったというかなんか「もうそこに犬はいない」と思ったので、著者のように骨と灰全部持って帰って自分らで分別するという発想はなかった。笑 ペットを亡くした悲しみは、ペットでしか癒せないと思う。著者はゆずが亡くなった数ヶ月後に子猫を2匹迎えたのを少し申し訳なく思っていたけど、そういう人は絶対にペットのことを幸せにできるし、やっぱり無償の愛を捧げられる対象が身近に居る生活は最高に幸せだと思います。 大人になって再会した先生と教え子の日々を描いた名作センセイの鞄 谷口ジロー 川上弘美名無し居酒屋のカウンターでひとりで飲んでいたツキコさんは隣に座る老人とやけに酒の肴の趣味が合うことに気づく。その老人は高校時代の古文を教わったセンセイだった。徐々に二人は約束をするでもなくお互いが並んで酒を飲むのが当たり前になり、きのこ狩りや花見に出かけたりするようになって…という話。原作である川上弘美の小説よりもツキコさんとセンセイの関係がロマンチックに感じるのが面白い。 私は川上弘美のファンで特に『センセイの鞄』には思い入れがあったのですが、小説を読んでイメージしてた自分のセンセイとツキコさん像と漫画に描かれたものは違うのに、すんなり受け入れることが出来ました。むしろ谷口ジローの描く絵がセンセイそのものみたいな雰囲気をまとっていて何か言葉ではないもので伝わる教えがある気がします。コミカライズのひと言では言い切れない巨匠の素晴らしい作品です。三三七拍子3.3.7ビョーシ!! 久保ミツロウマウナケア少々暑苦しいかもしれないですが、少年漫画はこれくらい熱がないといけません。応援が生きがいのフク。応援団長としての最後の夏を終え、夏期講習のために上京したものの、新宿になぜか居つくことになり、ホストやキャバ嬢に囲まれて…。って設定はまるでネオン街漫画見たいですけど、フクはまっすぐであか抜けない純情高校生でまさに少年漫画の王道主人公。夜の新宿という地方出身の高校生の身からしたらまるで異世界を舞台に、そこに集まるさまざまな人に騙され助けられ驚き感動しながらも応援する。わずかの期間にいろんな事件が起きて、それがぎゅっと詰まってる話はやっぱり少年漫画のほうがしっくりきますね。また、この作品にはアブナイ人や気持ち悪い男、イイ女に外国人といろんな人が出てきます。それがフクと交わるとなじんでしまって、クラブ活動の付きあいのような感じになる。大人になると冷めた部分も出てくるこういう関係を、少年の眼を通してストレートに熱く見せてくれるのが心地良いです。オカルトミステリーの金字塔エコエコアザラク 古賀新一マウナケア私が少年のころ、まわりはオカルトに満ちていたように感じます。「オーメン」「ゾンビ」「エクソシスト」「サスペリア」「マニトウ」という映画を劇場で見た記憶がありますし、江戸川乱歩や横溝正史の小説が手に届くところにありました。また、テレビでは夏になると「あなたの知らない世界」を昼間から放送していましたし、漫画も日野日出志に楳図かずお、つのだじろう、古賀新一のホラー作品をよく読んだものです。こうして挙げてみると壮観ですね。ただ、本作はここにあげた中でも別格。恐怖というより得体のしれない未知の世界を教えてくれた存在でもあるのです。主人公は女子中学生。この黒井ミサという主人公が魔女という噂通りの魔性を備えた女。気に入らないものには容赦なく、死かそれと同等のことで罪を償うことになるという妖しげなダークヒロイン。加えて魔術や呪文、黒ミサなど世界の闇を教えてくれる訳ですから、思春期の精神には蠱惑的でした。今読んでもそのころの刺激的な出会いを思い出してしまう貴重な作品です。 どんでん返しにつぐどんでん返しモンキーピーク 志名坂高次 粂田晃宏名無し人間の怖さと闇がわかる漫画 まさかまさかでまさかの展開。 どんでん返しとはこのこと。野球マンガが好きすぎて…砂の栄冠 三田紀房影絵が趣味『砂の栄冠』をもう一周してしまったのですが、終始泣き腫らしもいいところ、とくに夏の甲子園からエンディングにかけては目が充血しすぎてコマを追うこともできやしません。 しかし、どちらかといえば三田紀房という漫画家は『ドラゴン桜』に代表されるように、どこかケチで現実主義的な物語を得意とするひとでしょう。夢と希望の対極にあるといいますか、ひたすら合理的で実践的な行為を選択するといいますか、こんなものに感動していいんですかと思わなくもない。 それで今回また最後まで読んで気づいたんですけども、作中人物が実践する合理性とは別に意外と演出がクサいんですね、大袈裟ともいえるかもしれません。試合でもいきなりワケのわからない毒蜘蛛がでてきたり、バイクにまたがった不良がでてきたり、神がでてきたり、ガーソが拘縛された地蔵としてでてきたり、登場人物たちは合理的で小賢しいんですけど、なんかとにかく演出に気合いが入っている。冷静に読んでみるとバカバカしいと思われても仕方ないと思えるぐらい気合いが入っているんですね。 そして極めつけには、エンディングで、亡くなったはずのトクさんがいつものベンチに座っている。そのトクさんに七嶋が言葉を発する。もうここで涙腺は崩壊、甲子園の魔者のごとく誰の手にも負えません。なにせあの合理的で実践的な七嶋がそこにはいるはずのないトクさんに声をかけるのですから。睡魔にプレゼン。勝てる気がしない戦い。起きてください、草壁さん 秋★枝あうしぃ@カワイイマンガ土曜日の朝寝を満喫する草壁さんを起こそうと、学臣は毎週、様々な趣向を凝らす。しかし草壁さんの睡魔には通用せず、逆に同じ布団に誘われて一緒に寝るはめになる。 学臣は毎週、ものすごく手の込んだ仕掛けを用意して、草壁さんの気を引き、覚醒させ、デートに連れ出そうとする。そのネタのバリエーションは幅広く、面白い。 時に知的興味に、また時に羞恥心に働きかけ、ロジカルかと思えば時に情緒に訴える彼のプレゼンは、草壁さんも、読者も飽きさせない。 なのに。 それでも草壁さんは、起きてはくれない。 草壁さんの最終兵器は、学臣を容易に屈服させる。 その最終兵器「一緒に寝る」は、学臣にとって敗北であるはずなのに、学臣に幸福感を与えてしまうという点において、誰も不幸にしない、究極兵器である。卑怯だ。だがそれがいい。 果たして彼は、一度でも草壁さんに勝てるのか、よしんば勝てずとも、2巻を通して、学臣のネタは枯渇しないのか……。女の子の寝室で尖ったネタと豆知識を繰り広げる、良質なバラエティ漫画を、お試しあれ。 【教えてください】 2巻真ん中あたりで終わった後、ちょこっとキャラが変わった、ダイジェスト版みたいなのが始まるんですが、これ何ですかね? だんだん違うネタになっていって、これはこれでいいのですが、説明がないんです……。 秋田弁女子の春夏秋冬めんけぇなぁ えみちゃん 沼ちよ子あうしぃ@カワイイマンガおばあちゃんと二人暮らしで秋田弁強めの中二女子・えみちゃん。田舎暮らしの毎日はとっても楽しい! 読んでいくと、秋田独自のイベントや風物や食、細かな風習の多さに驚かされる。意外と楽しさいっぱいの秋田を素直に享受し、楽しむえみちゃんは、最初から最後まで純粋で愛らしい。 さらに共に楽しむ方言少なめ幼馴染のかなこ、カルチャーショックを楽しむ東京出身のみよしさんの三人娘が揃うと、途端に賑やかになって楽しい。 食べること大好き、演歌大好き、ゆるキャラ大好きな、まだまだ垢抜けないえみちゃんには、「素直」という言葉がよく似合う。その感性を通して見る世界のきらめきは、例えば『明日ちゃんのセーラー服』と同じような眩しい感動を与えてくれる。 春の芽吹きにときめき、眩しい夏に弾け、秋の実りに喜び、長い冬にも楽しみを見つける、とことん前向きなえみちゃんと、無数に散りばめられた「秋田あるある」を楽しむ、どこまでも明るい秋田漫画。方言を使いたくなる! (ちょっと調べた限りでは、ここまでしっかり秋田を舞台にした漫画って、見当たらない。そういう意味でもレアな漫画かもしれない、多分)トーキョーゲームは麻雀ではなく生き様トーキョーゲーム 青山広美starstarstarstarstarマンガトリツカレ男1999年に直下型大地震により東京が壊滅した後に、不老不死を実現するドラッグ「ハレルヤ」を巡る麻雀漫画と言う内容なんだが、いろんな見所がありすぎる。 旧都庁こと「ゴルゴダタワー」に主人公 通称:青い星が登場したところから始まりゴルゴダタワーの各階にフロアマスターに麻雀で勝負していくが各フロアマスターはどれも個性が強いが特に好きなのは「サムライ」戦だな 全体的に面白いが特にここからの流れはマジでかっこよかった。 「もし136枚の牌を手牌も山もすべての場所を知りうるものがいたらその人間が最強だわ 絶対に負けっこないはず」 「そこが最低レベルだ」 ここからの論理的ではない説得力はすごい 猫と漫画の相性◎猫暮らしのゲーマーさん 灘谷航名無し猫漫画は数多くあれど飽きずに読んでしまいます。 猫可愛い〜〜〜!仕事バリバリできるどこにでもいるOLがうっかり猫を飼い始めそのトリコになってしまうあるあるパターンの漫画。 猫も可愛いしあるあるで共感できるし癒しと少しクスッとする話でおすすめ! 可愛らしい家に一冊置いておきたい…寿司ガール 安田弘之名無しタイトル通り寿司ガール! イクラとかバラバラになったら簡単に死んでしまうという変なとこリアルでシュールだけどこういう可愛い存在現れて欲しいと思ってしまう! 寿司の話でなく寿司ガールの皿を手に取ってしまった女子の話なんですが好きな感じでした。 その寿司だったらこういう背景で…っていうのが、魚由来のものが一つもないのですがどの寿司ガールも可愛い!! なんか働く女子のトイレに一冊あってたまに読んで癒されたいです。濃密な全2巻All You Need Is Kill 桜坂洋 竹内良輔 安倍吉俊 小畑健starstarstarstarstarひさぴよ原作はだいぶ前に読んでいたので、あえて漫画でも読む必要ないと思ってたが、小畑健作画ということで嫌でも期待が高まるというもの。 ループもの傑作ストーリーなだけに、さすがにこれ以上は面白くはならないだろう、という予想を軽々と超えてくれた。 漫画化したことで、原作の混乱しがちな設定が整理され、より理解しやすく、そしてもっと面白くなっている。 細部までこだわりの行き届いたメカデザインと素晴らしいキャラデザインの数々が、重厚な世界感を再現していて、原作ファンのみならず初見の人も大満足の出来だと思う。 引き延ばそうと思えばもっと長くできたところを、コンパクトに2巻にまとまっているのも良い。 ヒロインのリタ・ヴラタスキが、想像以上に激キャワな女の子になってしまっているのは、キャラ原案・安倍吉俊の力によるものだろう。 リタの軍人らしさが少し薄れてしまっているとことを惜しむべきか、喜ぶべきなのか悩ましいところだ。 きっと恋は美しい路地恋花 麻生みことナベテツグッドアフタヌーンの創刊号を買って読んで、この作品との出会った幸運に感謝しました。 一話完結のオムニバス形式で描かれる、京都に住む職人の恋と仕事の物語。 恋に焦がれる年齢でも、そんな年ではないと思う大人でも、もし良ければ読んで欲しい。あなたの隣に誰かがいても居なくても、きっとこの物語に登場する職人達に何かしらの共感を抱くのではないかと思っています。 帯に書かれていたコピーも含めていとおしさを感じる、そんな美しい物語です。 パソコンの勉強に役立つかもBLOODY MONDAY ファルコンのコンピュータ・ハッキング FALCONマウナケアコンピュータの扱いについては疎い方です。用語の使い方も、最近までハッカーとクラッカーをごちゃまぜにしていたりして恥ずかしい限り。で、これではいかん!と一念発起して勉強しようと思っていたら、意外に身近なところにこんな良い本がありました。漫画の『BLOODY MONDAY』のスピンオフとでもいうべきこの作品は、ファルコンこと高木藤丸が著者という設定。パソコンに興味をもった人が、ハッカーへの道を歩むことができるよう、基礎的なことから最新のパソコン・ネット事情などをわかりやすく解説してくれる読み物です。一歩目はパソコンの構造や歴史から。次に用語を学び、システム、ネットへと話題は高度化していくのですが、扱っていることが一般的になっていることばかりなので特に抵抗感はなく、するっと頭に入ってきます。本来は元ネタ同様、中高校生向けなのかもしれません。ですが、いまさら聞けないことの多い私のような中高年こそ読んだ方がいいのかも。前情報ない方が楽しめると思うサブリナ ニック・ドルナソ 藤井光hysysk※ネタバレを含むクチコミです。ハレンチ大戦争の破天荒さハレンチ学園 永井豪マウナケア性描写の漫画的表現についての話題になると、この作品の名がよく出てきますが、現代に生きる人が読んでこれを過激と捕らえますかね? 描かれている性的な描写はむしろ永井流のあっけらかんとしたイタズラ描写で、連載当時スカートめくりの流行を増長させたということはあったにせよ、いまさら目くじらたてるほどのものではないと思うのですが。ハレンチという言葉や映像化された作品のイメージで想像されているような…。ということで読んでみてくださいこの作品。読めばわかりますが、性的な描写よりも過激なのがバイオレンス描写。第1部の終盤、「ハレンチ大戦争」と銘打たれたシリーズで描かれる、ハレンチ学園を潰そうとする軍隊と生徒や先生との抗争はその最たるものです。ここまでの作品の明るさが吹っ飛んでしまうという凄まじさ。血しぶきがあがり、首は落ち、級友は爆死し、親も撃ち殺してしまうという暴力の嵐が吹き荒れます。この部分だけは今読み返しても戦慄しますし、深読みもしてしまう。こういったところを見てもっとみなさん語ってほしいのですけどね。 お話はシューピアリア ichtys大トロ王道のファンタジーです。 とにかく絵の描き込みがすごくてそれだけでも読む価値はあります。 ブリーチにおける言葉の巧みさBLEACH カラー版 久保帯人マウナケア虚と書いてホロウと読ませたり、破面と書いてアランカルと読ませたりといった、漢字のイメージを外国語と被せる表現や、和洋中取り混ぜた登場人物の名前など、そうそう真似なんてできません。そしていちばん凄いと思うのが、ものの見事にその体を表す斬魄刀のネーミング。刃が繋がった鞭状の刀である蛇尾丸(ざびまる)、刀身が無数に出現する千本桜、疋殺地蔵(あしそぎじぞう)に清虫(すずむし)、双魚理(そうぎょのことわり)、そして主人公・黒崎一護の斬月。見ただけで何となく能力がわかるし、音の響きが心地よい。ただただ感嘆するばかりです。それともうひとつ特筆しておきたいのが、詩的な表現のかっこよさ。海外小説のように話の冒頭にさりげなく配置される詩や、コマの間のモノローグ。少年漫画ではあまり見ないクールな表現だと思いませんか? そのセンスを少しでいいから分けてもらいたいです。<<484485486487488>>
人生で初めて読んだイシデ電作品であり、一番好きな作品です。 下町の、昭和の香り漂う商店街で乾物屋を営む竹田家を中心に、どこにでもいそうな人々の悲喜交々を描いた、読めば読むほど味が出て心に沁みる群像劇。 あとがきにも書いてありますが、志村貴子先生が作画のお手伝いをされてる箇所があるので必見です。 地味で平凡な人生に時には悲観的になることもあるけど、登場人物みんな自分の仕事に誇りを持っている。長男タケも、普段はアホだけど家に対する誇りを一人前に持ってて逞しい。閑散期に父親が出稼ぎに行くという話で、タケのこの言葉に男らしさが滲み出てますね…