完結したマンガの感想・レビュー16082件<<322323324325326>>卓球場で巡り合う優しい縁しらたまめぐり 有馬ツカサあうしぃ@カワイイマンガ内向的な高一女子は、街の卓球場の前で同じクラスの陽キャ女子と出会う。彼女に誘われて卓球を始めるが、実は二人にはある因縁があった……。 ★★★ 少し祖母に卓球を教わったことのある主人公。その祖母と卓球場と、陽キャ女子の祖母の縁を辿りながら、主人公と陽キャ女子がダブルスを組んで試合に出るまでを描く。 卓球漫画としては「初心者あるある」が沢山描かれていて、ちょっと他の卓球漫画とは一線を画す。この作品を一言で表すと「本気で楽しむ」という台詞。真剣にやるけど、それでつまらなくなっちゃ意味ないよね、という力の抜け方がいい。 卓球の大会の描写も面白い。老若男女が混ざって争う大会は、卓球ではよくあり、確かに小学生に負けたり、お年寄りに負けたりすることはよくある。当たり前なので悔しくもないのだが……いや嘘だ。めっちゃ悔しい。 初心者なりの戦いも熱いし、二人の友情物語も熱い。陰キャの成長譚と縁の巡り合わせと独特な卓球文化を織り込んで、充実の一冊だった。最終回を読んでDAYS 安田剛士名無し※ネタバレを含むクチコミです。花さん可愛いマンガかと思ったら…真のヒロインはこの中にいる!シネマこんぷれっくす! ビリーstarstarstarstarstar_borderさいろく一般的な映画知識に満たないと思う私でも年の功でなんとか半分弱わかるぐらいしかわからないし、もしひっそりカメオ出演的に埋め込まれてるネタがあったとしたら全然気づいてもないが…映画が好きとか詳しいとかはあったほうが良いんだろうけどなくても全然読みやすくてバカで好きなので好き。 スコスコのスコだ!この野郎!(4巻参照) 展開とかノリが同人誌のそれっぽいところがあるけどしっかり商業誌のレベルなので大丈夫だ、問題ない。 ちなみにゲームネタは全然出てこないので安心してもらいたい。 黒澤さんと宮さんと花さんは主人公(熱川くん)の先輩たちにあたるのだがいずれも引けを取らないおかしなキャラだし、作画的にどのキャラも死ぬほどスレンダーなのだが大体出るとこ出てるご都合的な体型でとても可愛いし、授業中のシーンはほとんどないけど……授業中のシーンばかりの学生マンガなんか見たことないな? あと、こいつめ!みたいに学生生活が羨ましくも何故かあんまりならない。少女漫画だとなることあるのに…「シネマこんぷれっくす!」でそう思えないのはきっと現実離れしすぎてるからなんだろう。でもすごく相関図も良いし4巻では特に小津ちゃんが可愛い。 語彙力がない私ですがオススメしたいという熱意が届くと嬉しい。生き別れとなった双子を巡るサスペンス夢で見たあの子のために 三部けい名無し作者のファンなので読みました。 サスペンスとしての面白さはもちろんのこと、肉親や親友への厚い情が感じられるシーンがこの作品の魅力です。例えば、自分を遠くから想ってくれていることがわかる双子の兄からの手紙のところ。いちばん好きなシーンです。 ヒューマンドラマとしかいえんよ...Dr.クマひげ 史村翔 ながやす巧starstarstarstarstarマンガトリツカレ男高校生くらいに時に読んでも十分面白かったが今読むと違った感じで面白い。昔は主人公の国分徹郎がすごい年上に感じたが今は同年代になっているとか色々あるけど一番は自分のやりたいことをやりたいようにやっているかという点で考えてしまった。史村翔は「サンクチュアリ」や「右向け左!」が有名だと思うがなんというかこういう浪花節っぽい原作の方が好きかな。 ドラマ版を見てその女、ジルバ 有間しのぶ名無し私は原作ファンでドラマも楽しみにしてましたが、一緒に観ていた母の方がハマってしまったようです。やはり年齢が高ければ高いほど共感指数も高い…? ドラマ版では(アララではなく)新の職場の人たちのキャラも濃くて原作よりも賑やかになってます。 ドラマを機に漫画も読む人が増えれば嬉しい。5巻の感想メタモルフォーゼの縁側 鶴谷香央理名無しおばあさんと高校生の友情を描いた話。いろんなところでおすすめされていたのをきっかけに読み始めました。 相当な人気があったようだけど全5巻でスパッと終わらせた潔さがありました。さいごは爽やかな気持ちになります! 「ひっコミュ系」女子のかわいいコメディメイド・イン・ひっこみゅ~ず サンカクヘッドにわか「干物妹!うまるちゃん」のサンカクヘッドによる、ひっこみじあんな女の子たちのメイド喫茶コメディ。「ひっコミュ」という「コミュニティが苦手なひっこみじあん」を可愛らしく表現した造語、可愛いデフォルメとオノマトペ、様々なタイプ分類など、コミカルな表現はさすが。週刊誌で箸休め的に読むのにちょうどいい漫画になっていきそう。ゆるりんと見ていきたい。いつものだった感じで料理だった格闘料理人ムサシ 刃森尊名無し毎回ほとんど同じパターンで物語が進んでいき料理もそんなにうまそうな感じでもなく進んでいく。場所がいきなり変わったり傷がすぐに治っていたり色々気になる点とか料理本体よりも素材がいいからうまいんじゃないと思ったりしたけど刃森尊のマンガはこうでないと思ったりもする鈴木央はなぜチャンピオンにハマらなかったのかちぐはぐラバーズ 鈴木央チャンピオンスキー2012年の週刊少年チャンピオンで連載していたラブコメ剣道マンガ。四大少年誌を制覇したと言われる鈴木央だが、一番作風がハマると思われた少年誌・チャンピオンではハマらなかったのが未だに不思議である。「綺麗なお姉さん」×「ショタ」という、あからさまに出された感じが、紳士たちの好みに合わなかったのだろうか。もちろんラブコメとして面白いのだが、いかんせん画力が高すぎるため、いつガチの剣道マンガをやるのかと期待してた。全2巻ではあまりにも短すぎる。もう少し続けて欲しかった作品。 祝電子化!30代には懐かしすぎる作品OH!MYコンブ 秋元康 かみやたかひろ六文銭幼少期、コロコロよりボンボンだった自分としては、掲載されていた「OH!MYコンブ」は強烈すぎて今でも思い出せるくらいの作品だ。 電子化と聞いて矢も盾もたまらず読んでしまった。 もう懐かしいの一言。 駄菓子を用いた料理(?)の数々は子供でも作れることが魅力で、よく真似をしたものです。 また、材料がなくて別ので代用して、時に失敗したり、時に成功したり…何気に料理の楽しさというか、アイデア一つで様変わりする創意工夫の大事さを教えてくれた作品だと思う。 ただ、悲しいことに作中に出てくる駄菓子の数々が、現在生産中止になっているので、もう読んでも真似できません。 過ぎ去った時代を感じます。 また、子供の時は気にもとめなかったが、原作が「秋元康」というのも、今思うとすごいすね。手広くやっているなぁと。 電子書籍については、底本スキャンなのか、ところどころ吹き出しやコマがキレていたりしますので購入の際はご注意ください。 何にせよ、懐かしい人にとっては嬉しい電子化です。 最終回とか思い出せなかったので、あの日を思い出し喜びもひとしおでした。若き2人の天才による伝説的作品マルドゥック・スクランブル 冲方丁 大今良時mampukuいまや説明すら不要のビッグタッグによる伝説のコミカライズ。小説、コミックそれぞれが冲方丁、大今良時両氏の出世作となった。 2008年に発表された読み切り「聲の形」で当時高校生という若き才能に漫画界が騒然となったなか、その翌年満を持しての連載デビュー。複雑極まるSF表現やカジノでの心理戦をほとんど原作に忠実に描ききった筆力はまさに新人離れという他なかった。これは個人的な感想ではあるが漫画版のバロットは、大人びた印象の劇場アニメのそれと比べて少女らしい可愛さが強調されており、原作のイメージにはより近いかなと感じた。 この頃は、作画の大今良時本人が「不滅のあなたへ」という壮大なオリジナルSF作品を生み出すとは想像もしてなかったな…花澤香菜もダジャレがお好きシャレにナラナイさん 伊藤和良名無しダジャレ文化…浅いようで実は深かった!コメディタッチながら日本人がいかに日常的にダジャレに触れているか気付かされる。 ちなみに、おまけで収録されている記事「ダ洒落大陸」のインタビューがなかなか豪華だった。声優の花澤香菜さんもその一人。本編に負けず劣らず「ダジャレ愛」を熱く語っておられる。で、他のインタビュー陣は誰じゃ?ってそこは本を読んでみてくださいな。 誠実さに溢れた素敵な…かしこくて勇気ある子ども 山本美希大トロ誠実さに溢れた素敵な作品です! 簡単じゃない問題を簡潔に描いています。 うち(現実)にも外国人(異星人)来ないかなバクちゃん 増村十七さいろくほっこりする話しか想像出来ないぜ!っていうぐらいほんわかした絵柄にも関わらず、内容はほっこりだけでなくしっかりと筋があるストーリー。 物語の進み方も外国人(異星人・異人種)も皆「人間」なところもとてもグーでした。 ホロリと来る場面も確かにあるけど、それよりも背景を想像してギュッと胸が痛む。意外とそんなシーンもあって、良作でございました。小動物女子とコワモテ無愛想男子ハム子とガオくん 桃白茉乃名無し※ネタバレを含むクチコミです。 人妻モノだと思って読んでたが…うるはしの美魔女さん さいだ一明名無し結婚してなかったのか… そうか…全く記憶とちがってた...大棟梁 西条真二マンガトリツカレ男連載中も読んでてマザコンの大工が主人公で大工の仕事を学びながら大会に出ているところまでは覚えていた。改めて読み返すと色々展開がむちゃくちゃで大工の大会もあんな終わり方とは全く覚えておらず、その後の祖父の会社との対決になっていくあたりはあんまり理解できずに終わってしまった。「鉄の感受性だワこの人!」オッス!トン子ちゃん タナカカツキnyae私はこの漫画に「感受性」という言葉の意味を教えてもらいました。1巻にトン子ちゃんがチェリーという男に対して「鉄の感受性だワこの人!」とショックを受けるところがあります。チェリーという男をこの上なく的確に表した言葉「鉄の感受性」。 その言葉が出てきたシチュエーションって、よく考えれば特殊でもなんでもなくそこらじゅうにありふれてるんです。そしてどちらかといえば自分はチェリー側の人間。だからこそ「柔軟で豊かな感受性でいないといけない!」と当時の自分には非常に響いたわけです。 随所で作者の芸術家へのリスペクトがひしひしとつたわる内容で、トン子ちゃんが影響を受けたモノは自分の目でも観に行きたくなること必至です。 リアル!!それでも愛を誓いますか? 萩原ケイク名無しめちゃコミで人気らしいですね。セックスレスの夫婦が主役の漫画って最近よくありますが、この漫画の主人公が一番リアルかもしれない。今、実際に主人公と同じシュチュエーションの人が日本中に何人もいそう。作者さんのインタビューを読んだらWeb記事で話題になってることを常にチェックしてると語られていたので、届けたい層にちゃんと届ける努力をされて作ってるんだなと思いました。令和に昼ドラをするとしたらこういうのがいいな。 https://book.asahi.com/article/13199729「石の花」読みました石の花 坂口尚かしこ作者の坂口尚さんはすごく心の綺麗な人なんだろうなと思いました。ユーゴスラビアの歴史についての知識を得てから読んだ方がよかったかな…という反省点はありますが、戦争と平和という巨大なテーマを描きながらも作者が本当に読者に伝えたかったことはものすごくシンプルなことなんじゃないかと思います。もし自分が戦時下の極限状態に置かれたとしたらクリロやフィーのように生きるなんて無理だとしか思えないのですが、何物にも流されることなく自由でいる為には常に問われ続ける人生の選択に対して必ず一度立ち止まり自分自身で考えなければならないというメッセージだったら私でも実行できるかもしれないと思うのです。でもクリロとフィーもフンベルバルディンク先生との出会いがなかったら途中で挫けることもあったかもしれませんね。フンベルバルディンク先生って一体何なんだろう。度々読み返して考えてみたいと思います。音楽漫画好きは読めないと思うブラブラバンバン 柏木ハルコnyaeそうとうやばい漫画ですね。今はバリバリの社会派漫画を連載中の柏木ハルコ先生ですが元々のイメージはこうですよね。エロと変態性が強すぎて、これを音楽漫画と位置付けるのは正直難しい。なので青春部活モノや音楽をテーマとした漫画が好きでもこれはおすすめできない…! でもひとことでエロいといっても、これ以上いったらアウトってところのギリギリ手前でなんとか踏みとどまってる気がしたので最後まで読めました。乳揉み始めたあたりはギブアップしかけた。 みんななんで芹生さんを見限らないんだろうと思って読んでたけど、ブラスバンドの魅力を知ってしまったんでしょう。知ったが最後、なかなか抜け出せなくなるという気持ちは熱く伝わりました。 佐治安人の息子が主人公将太の寿司2 World Stage 寺沢大介starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男佐治の息子の佐治将太で主人公で関口将太の息子が将太朗という一見難しい感じになってる。「将太の寿司2 World Stage」とあるだけに寿司とSUSHIや食文化などの差を描きながら進んでいく。懐かしのメンバーが登場するのは嬉しいが一番好きな「笹寿司」が最後まで登場しなかった... 「HOTEL」から「築地魚河岸~」への乗り継ぎ駅ステイション はしもとみつお 大石賢一名無し「築地魚河岸三代目」 作・大石賢一他、画・はしもとみつお、 が好きだったので、同じ作画コンビの作品と知り読んでみた。 予想以上に築地魚河岸テイストで、 さらに、なんか石ノ森章太郎先生の「HOTEL」とも 雰囲気が似ているなと思って確認してみたら、あちらも 原作が大石賢一先生だった。 まさにHOTELと築地~の間の作品で、 この作品を習作として築地~が出来たのではないか、と思った。 大都会の巨大駅に勤務する駅員・中村は 駅を通過する様々な人々と関わり、 人を導き人に導かれ、様々なドラマを経験し成長していく。 この構図はそのまんまHOTELや築地~と同じ。 舞台がホテル・駅・魚河岸と違うだけ、という感じ。 そしていずれもがビジネスの現場を舞台にしながら ビジネスの利益や効率を重視する面から 少々、人情の側に偏っている面を感じるのも。 中村の行動は従業員マニュアルから逸脱することが多いし、 その理由が人情溢れる感覚からであることが この漫画をヒューマンドラマにしている。 しかし中村の行動には乗客に配慮しすぎな印象も受ける。 ぶっちゃけ「そんなことするより本来の仕事をしろよ」 と感じてしまうシーンも多々ある。 だからこの漫画はビジネス漫画としてはけしてリアルではない。 「こんな駅員さんがいてくれたらいいな」 と思わせるドリーミイな人情漫画だ。 それを好むかどう評価するかは読み手次第だと思うが、 この漫画を習作として、 人情に偏りすぎないというか、 丁度いいくらいに人情と仕事を結びつけたのが 「築地魚河岸三代目」なんじゃないかな、と感じた。 <<322323324325326>>
内向的な高一女子は、街の卓球場の前で同じクラスの陽キャ女子と出会う。彼女に誘われて卓球を始めるが、実は二人にはある因縁があった……。 ★★★ 少し祖母に卓球を教わったことのある主人公。その祖母と卓球場と、陽キャ女子の祖母の縁を辿りながら、主人公と陽キャ女子がダブルスを組んで試合に出るまでを描く。 卓球漫画としては「初心者あるある」が沢山描かれていて、ちょっと他の卓球漫画とは一線を画す。この作品を一言で表すと「本気で楽しむ」という台詞。真剣にやるけど、それでつまらなくなっちゃ意味ないよね、という力の抜け方がいい。 卓球の大会の描写も面白い。老若男女が混ざって争う大会は、卓球ではよくあり、確かに小学生に負けたり、お年寄りに負けたりすることはよくある。当たり前なので悔しくもないのだが……いや嘘だ。めっちゃ悔しい。 初心者なりの戦いも熱いし、二人の友情物語も熱い。陰キャの成長譚と縁の巡り合わせと独特な卓球文化を織り込んで、充実の一冊だった。