完結したマンガの感想・レビュー16088件<<257258259260261>>人情派ベテランスカウト・ガンさん!!隠し球ガンさん やまだ浩一 木村公一名無し野球は全く詳しくないのですがドラフトキングですっかりスカウトマンの熱意と野球選手の人生キャリアをめぐるドラマに魅せられてしまいました。そんな中たまたま他にもドラフト漫画が知り1巻を読んでみたのですがやはり面白い…!! 作中の舞台は1995年頃。 球速120km/hの選手から、金属と木製の違いに悩む大学生五輪選手、アメフトのQB、実績ゼロの内野手、自由契約のベテランまで。 選手の出身校の恩師から家族にまで話を聞き、自費で見に行った試合で選手とほんの僅かに世間話をする。とことん足で稼いでその選手の特性を見抜いたうえで、どのようなキャリアを選択するのが良いか「人生を背負い込む覚悟で」声をかける。 逆に言えば、選手の人生を一番に考えて声をかけないという選択もするということで、この辺に金儲けしか考えていない悪徳スカウトマンと一線を画する人情派な部分がガッチリ出てます。 怪我で自慢の第一歩を失った選手にただのおっちゃんとして自分の昔話をするシーンや、元高校球児の地元熊本まで行き「あの子はこの景色を見てきたんか…」と感じ入るシーンにガンさんの人柄が出てて好きです。 デフォルメがいかにも青年・少年漫画らしい(ちょっとハロルド作石先生っぽい)ところがまたいい。 主人公のガンさんが気のいいおじいちゃんなので、ふざけたり熱く語ったり怒鳴ったり…表情の変化がデフォルメとバッチリハマっていて見応えがありました。 やっぱ野球のスカウトマン熱いな〜!と思えるいい作品です。アンリミで読めるのでぜひ!歴史とエンタメのかみ合わせが秀逸天竺熱風録 田中芳樹 伊藤勢名無し相当にマイナーな題材なのに小難しさがなく説明もスッと入って来て読みやすかったです。個性あるキャラクター達による駆け引き、バトルついには合戦を織り交ぜながら6巻を一気に読了しました(余韻がまた素晴らしい)。伊藤勢作品の中でも最も薦めやすい作品であり、個人的には現時点での最高傑作だと思っています。異世界漫画だったBE-BOP-HIGHSCHOOL 木内 一裕名無し1巻読んだけど何もかも今と違くてほぼほぼ異世界漫画だった。 そもそもどこからどこまでが漫画的なフィクションで、どこが事実に基づく描写なのかすら判断がつかない。 スクールコメディ漫画なんだろうけどメインの2人が涙流しながら爆笑してるシーンは下品すぎたり酷いイジりだったりして基本的に全然面白くない…。 「当時はこれが最高に面白かったんだな〜」という意味では興味深くて面白いなとは思った。オシリーナもなかなかの変人だよね鉄人ガンマ 山本康人starstarstar_borderstar_borderstar_borderかしこ1巻の表紙を見た時に「あれ?これ子供の頃に読んだことある気がするなぁ…」と思いながら読んでみて、社内ハイキング中にオシリーナの尻を目撃するシーンで確信に変わりました「この尻覚えてる…!」と。せっかくだから改めて本腰を入れて読んでみるかと思ったら、主人公の丸麻照男と自分の誕生日と血液型が一緒なことが判明した。全く嬉しくないけど何となく他人事とは思えなくなるから不思議だ…。ただガンマに感情移入しちゃうとすごく読みにくくて困る(そして意外と長い!)。暇つぶし位がちょうどいい漫画なので気が向いた時にコツコツ読もうかな。 令和の今読み返したい、昭和の優しいおばあちゃん利平さんとこのおばあちゃん 法月理栄兎来栄寿「味のある老人を描く」というのは一際困難がある作業です。まだ若い作家であれば自分の実体験に即して描くことができないので、他者への鋭い観察眼または豊かな想像力が必要となってきます。そもそも、マンガの主な購買層である若い読者を想定して主人公も若くしておくことで共感しやすくするのがセオリーとなっているところもあります。 実際、1000万部以上の累計発行部数を誇るメガヒット作品群を見てみても、老人が主人公の作品というのはほとんどありません。島耕作や『蒼天航路』の曹操は物語が進むにつれて歳を重ねましたが、最初から老人を主人公に据えている作品というのはやはりメインストリームではありません。しかも、現在よりももっと男性作家が多かったかつての青年誌というフィールドで老婆が主人公となっている作品は非常に珍しいです。 しかし、私は老人が主人公の作品が大好きです。読書は想像力の翼を広げてくれる行為。自分の人生では味わえないこと・まだ経験していないことを擬似体験させてもらえるのが物語の醍醐味です。老人を主軸に描いた作品は、これから往く道について教えてくれる存在です。派手でキャッチーな面白さはなくとも、含蓄に富み心に響く作品が非常に多いのです。 『利平さんとこのおばあちゃん』でも、主人公のおしげさんが一話完結のお話たちの中で年の功によって多くの若人の良きメンターとなるシーンが幾度も描かれます。おしげさんや周囲の人たちの人情の暖かさが、法月理栄さんの朴訥とした絵柄との相乗効果で胸に優しく沁み渡ります。旦那さんを亡くしても、在りし日の思い出を心の中の宝物として日々を精一杯、笑顔で楽しく生きるおしげさんのようになれたら素敵だなと思います。 だら、だに、ずらなどの方言、茶畑でお茶を栽培をしている様子、また『ゆるキャン△』でも扱われたシッペイ太郎の民話や「清水港の名物は〜♪」と歌われるシーンなどから、静岡の片田舎が舞台であることが察せられます。法月理栄さんは静岡の島田市出身だそうなので、静岡県民の方が読めば私以上に共感できるポイントが多くあるでしょう。 ところで異端な余所者へは風当たりの強さがある一方で、誰かの子供に何かあったら「村の子供」として村人全員で一致団結して助け合う。そんな所には良くも悪くも田舎らしさ・日本人らしさが凝縮されているなとも感じました。それが当たり前であった昭和の時代をありありと感じられる物語を、令和になった今読むのも乙なものです。世界は空気(フェイズ)で溢れてるすうの空気攻略 福井セイサミアド離島から街の高校に進学した『すう』は修羅の地を生き抜くため 母が書いた「空気(フェイズ)攻略マニュアル」で迫り来る様々な空気と戦います。 都会には自己紹介・廊下すれ違い・友人宅訪問など、非常に危険な空気が満ち溢れています。 母親のヨタ話ですね。完全に悪ノリです。 しかし結果として空気攻略で親友と出会い、すうが都会の学校生活をエンジョイしているのも事実。 全ては母の計画通り・・・? 正直 絵やストーリーの進め方など、漫画としての総合力は作者さんの最新作『かけあうつきひ』の方が遥かに高レベルだと思います。 描き方次第でもっと面白い作品になったかも…と残念に思ってもいます。 しかし独特の言い回しや空気設定などは面白いです。現実生活の中で「今のって空気だったかも」と思う事がたまにあります。 日常の中に面白さを見つける、くだらなくて楽しい作品です。 画像は舞滞型 星2の空気「王紙伝承の構え(キンパーションスタンス)」の攻略法です。 後ろの席の人にプリントを配る際に発現します。どんなやつでも0.2秒であの世へ送ることのできる男地上最強の男 竜 風忍名無し※ネタバレを含むクチコミです。 早めの話し合いと殴り合いを夫を捨てたい。 いくたはな野愛夫にキレる私をとめられないを読んだので、答え合わせのような気持ちでこちらも読みました。まあやっぱり胸糞悪いですね! 子どもが産まれても仕事に飲み会に何も変わらない夫。約束は守らない、妻の予定は大事にしない、褒めない、感謝しない。ひどいもんですね。 全部察してくれとは思わないけど、さすがにちょっとは察しません?コミュニケーション不足とか男女差だけで片付けるには酷すぎるなあと。 でも察してくれないやつには言わないといけないんですよね。言わなくても少しは察してくれ、というところまで含めて伝えないといけない。 結局ギリギリまで耐えて爆発して再構築できたけど、わだかまりが完全に消えてないからモラハラしちゃったんでしょうね。 優しい気持ちで話せるレベルのうちに話し合いしましょうね。という教訓だけいただいておきます。お茶目な貴女は私だけのもの #1巻応援瑠東さんには敵いません! 相崎うたうあうしぃ@カワイイマンガ優等生の瑠東さんは、実はおふざけ大好き!後ろの席のオタク陰キャ・和村さんにちょっかいをかけるうち、不思議な仲になってゆく……「私だけ知ってる貴女の素顔」は屈託のない笑顔。とても明るいストーリーとなっています。 イタズラ大好きな瑠東さんも、それにツッコミつつ付き合う和村さんも、人としてとても善良で、けっこう気を使い合うし、気持ちよく笑えて和む場面が多い。そこに絡む和村さんの友達の小守さんも、両方を好きすぎるために愛は重くても良い絡み。 優等生な瑠東さんの隠れた一面を和村さんと共有しつつ、和村さんの内気さを瑠東さんがほぐし、二人の心の距離は縮まって……こういうのいくらでも読みたいです!逆に新しい異世界転生異世界行っても少年マンガの主人公は1ミリもブレない!!! 梅澤春人名無し女騎士とか敵のデザインとか随所で時代を感じるところはあるけど逆に新鮮でいい。話自体はシンプルで読みやすいし鉄丸も「少年漫画の主人公」を名乗ってるだけあっていいヤツ。ただ今後独自色がどう出てくるのか…。 ウチヤマユージの新連載「もろびとこぞりて」もろびとこぞりて ウチヤマユージ名無しウチヤマユージ作品は「よろこびのうた」「葬送行進曲」を読んで、絵柄はポップなのに、ストーリー的には人間のダークサイドをエグってくるのが面白いなと思っていたので、週刊漫画ゴラクでの連載は相性がいいぞ!と予告から確信していました。 第1話ではクリスマスイブの新宿駅で無差別殺人事件を起こして電車に飛び込み自殺した犯人が「大島」であること、物語はその2年後から始まり、主人公はクリスチャンの男子高校生で、彼が住んでいる町に引っ越してきた謎の家族?も「大島」を名乗っていることは分かりましたが、まだ男子高校生と殺人犯の接点は明らかにされていません…。 短期集中連載って一体全何話なんでしょうね?ここからどこまでストーリーが展開してくのか不明ですが、ウチヤマさんのTwitterによると原稿はすべて描き終えてるそうです。とりあえずゴラクらしい作品だと嬉しいな。毎週楽しみにしてます! https://twitter.com/kitsunetsuka/status/1413357166233145346恋の無い結婚に愛はある #1巻応援女ともだちと結婚してみた。 雨水汐あうしぃ@カワイイマンガ同性婚が法制化された日本を舞台に、二人の女性が試しに結婚してみる、という物語ですが、同性婚についてだけではなく、もっと広く結婚について考えさせる内容だと感じました。 女性同士、友達関係のまま恋愛をすっ飛ばして始める結婚。性格も生活スタイルも違う二人だが互いに生活能力はあり、男女の結婚のような性役割がないので、お互いにどうしたいかを話し合って進める結婚生活は理想的に見えます。 その中で、奔放な相手に恋しているが、その奔放さを愛する故にそのまま受け止めてそれ以上を求めない女性の愛の在り方に打たれる。私はこんな見返りを求めない、大きな愛を持てるだろうか……。 そしてその愛に少しずつ気付く、奔放な女性。彼女が相手を大切にしたい、という感情を獲得する過程……それは思い遣りという、小さな愛を積み重ねる過程。 恋から始める結婚だって、半ば賭け。恋が冷めた時、そこに愛が残るかはその時になってみないと分かりません。盲目な恋の先に残ったのはよくわからん人だった、という可能性は高い。 そんな曖昧な恋に頼るよりも、お互いに過ごしやすい、気楽にいられると感じる相手と暮らた方が、楽しい生活を送れる確率は高い。もし「積み重ねた時間の分だけ愛が生まれる」と言うなら、なおさら一緒にいて楽しい友達と結婚する方が、理屈は合ってる。たった1巻で強い絆を結びつつある二人を見ていると、そんな風に思ってしまうのです。全く前情報がなくて読んだ彫深眉子作品集 彫深眉子starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男「千変万化の花嫁」「愛しい半身」「女騎士パーラ」「死神の皮膚」とどれも面白かったが特によかったのがタイトルにもなっている「千変万化の花嫁」 久しぶりに作者の情報がなく試し読みで気になって読んで面白いのが見つかったような気がする。他の短編未収録などがあるようだったらぜひ読みたい 殺し屋のお姉さんと過ごす日常 #推しを3行で押すYONAKA イシコ名無し実は殺し屋のお姉さんヨナカさんがアパートの隣に引っ越してきて、周りのひとたちを巻き込んでドタバタ…というシチュエーションコメディ的な仕掛けが楽しい。 大きな物語があるタイプの作品ではないので、話のメリハリ的な意味で読みづらいところもありますが、絵柄も含めてキャラクターのかわいさを味わうタイプの漫画かと。 箱庭っぽい雰囲気が好きな人はハマると思います!続きが読みたくなります。屍人荘の殺人 ミヨカワ将 今村昌弘名無し映画は、見ていないのですが、かなり宣伝されていたので、気になって手に取りました。 導入部分から楽しめそうな予感。 それぞれのキャラクターもしっかりしていて一気に読み進められます。 しかし、この終わり方でおわりとは・・・。 上京した人には思うところあるだろう帰郷 冬虫カイコhysysk広告で見かけて気になった。42ページ110円(税込)で気軽に読めるのもいい。家父長的な価値観、閉塞した田舎って嫌だよねというのは上京してきた地方生まれ地方育ちとして共感できる。 しかし、その見方もかなりステレオタイプで、正直違和感の方が大きくなってきた。例えばこの主人公だって、葬式に参加しただけで、その準備や片付けには関わっていない。自分もある種の特権的立場にいて、他の誰かが代わりにやってくれているのだという認識は持っておいた方がいいと思う。 こんな高校生活の幕開け最高!期待の演劇部活マンガまくむすび 保谷伸名無しドえらい面白くない?? 自分の創った物語をマンガでは伝えきれなかった主人公のコンプレックス。 演劇を黒歴史と呼ぶ無神経な教師。 作品を勝手に上演される衝撃。 体育館を利用した照明・スクリーンの舞台らしい演出。 1話の中に見どころが多くて続きが楽しみ! (となりのヤングジャンプ 第1話) https://tonarinoyj.jp/episode/10834108156645992161メンツが豪華すぎるしエピソードはどれも珠玉!!怪奇まんが道 あだちつよし 宮﨑克starstarstarstarstarかしこ生い立ち〜ホラー漫画家になるまでの道のりをインタビューして漫画化したものです。本人が描いた自伝ではありませんが、宮崎克の取材力とあだちつよしの漫画力によって本人が描くよりも読み応えのある伝記物になっています! 以下、ひとこと感想メモです。 【1巻】 古賀新一…手塚治虫も登場するし本家マンガ道と同じくらいウルッとしました。 日野日出志…何を思いながら「蔵六の奇病」を描いたかの話が読めてよかった。 伊藤潤二…漫画家になる前は歯科技工士だったことも、デビュー作が「富江」だったことも知らなかった! 犬木加奈子…普通の主婦がホラー漫画の女王と呼ばれるまでになったのは文字通り人生をかけてたからだったんだなぁ…。 【2巻】 御茶漬海苔…編集長に言われた一言が衝撃的すぎる。今だったら大問題になってると思う。 諸星大二郎…本人のインタビューもあるけど諸星大二郎だけ編集者の証言で構成されてる部分が多いので、インタビューでも寡黙だったんだろうなって思った(笑) 外薗昌也…霊感があることも含めてホラー漫画家のイメージそのままの人だと思った。 近藤ようこ…高橋留美子と同級生なことは有名だけど、本人から語られる話を読んだことがなかったのでとても貴重だった。今も交流があるんだなぁ。猫のしもべにされたくて猫のしもべにされまして 春日有野愛魔神とは言え、もふもふの猫のしもべにされるなんて幸せでしかない…!! 猫好きだけど素直になれないサラリーマン・虎沢のもとに、魔神ゴルナゴと名乗る猫があらわれて勝手に契約結ばれちゃうといううらやましいお話。 ゴルナゴがかわいいのはもちろん、猫なんて…と言いながらキャットタワー作ったり一緒にお出かけしたり幸せそうな虎沢もかわいい。ツンデレ×ツンデレもいいものですね。 おうちにやって来てとか取り憑いてくれなんて贅沢なことは言わないので、犬に乗ってるゴルナゴに遭遇したい。もふもふしたい。 スタミナ切れなのかまくむすび 保谷伸名無しスタートは鮮烈だったんですがね。ウジウジした話が断続的に続いて、講評でプロからボロクソ貶された頃からはさらに悪化。絵までロリ化して雑にもなります。全国大会の詳細をページ割いて説明してたのに、地方大会にさえ行く前に打ち切られたのは致し方ないところでしょう。偉い!!この町ではひとり 山本さほstarstarstarstarstar干し芋関東と関西はやはり国が違うと思った方がいいくらい違うと思う。 私は、西の出身だが、東京に出てくる前に大阪に住もうと思っていたことがあったけど、大阪に住んでいる地元の知人に「大阪は、昼間でも洗濯機盗まれるよ。」って話を聞いてビビっ大阪に住むのを諦めたことがある。 文化の違いって恐ろしい…。 でも、一回受け入れてもらったらとても居心地のいい場所に変わるかもしれない。 しかし、山本先生の場合、既に病んでいるところまできてしまったので、そこから抜け出すしか方法はなかったはず。 よく頑張りました。 大変でしたね。 自分を褒めてあげてください。 そして、それをこの本にしてくれたことは、同じ悩みを感じている人たちにとって共感を与えられる素晴らしい事だと私は、思う。少女漫画はこうでなくては!東京アリス 稚野鳥子名無しなんとなしに読んでみましたが面白いのであっという間に読めます! 最近の少女漫画即付き合って両思いになってしまうので少しいじらしい話を読みたいなと思っていたところでした。 これこれ、少女漫画はやっぱりこう! お買い物大好き女の子が恋心を自覚する、男なんて牧場の馬と思っていた女が恋心を自覚する、相思相愛になったりならなかったり… このすれ違いと駆け引きこそが少女漫画の醍醐味ですね カップル1組だけでなく何人もの恋愛模様なので面白いです! なんだこれは怪力の母 平田弘史starstarstarstarstarかしこ※ネタバレを含むクチコミです。SNSに潜む危険。"自分は大丈夫"と思ってる人ほど…ルームメイト~SNSで出会った“眠り姫”~ 葵井りょうポコニャン※ネタバレを含むクチコミです。<<257258259260261>>
野球は全く詳しくないのですがドラフトキングですっかりスカウトマンの熱意と野球選手の人生キャリアをめぐるドラマに魅せられてしまいました。そんな中たまたま他にもドラフト漫画が知り1巻を読んでみたのですがやはり面白い…!! 作中の舞台は1995年頃。 球速120km/hの選手から、金属と木製の違いに悩む大学生五輪選手、アメフトのQB、実績ゼロの内野手、自由契約のベテランまで。 選手の出身校の恩師から家族にまで話を聞き、自費で見に行った試合で選手とほんの僅かに世間話をする。とことん足で稼いでその選手の特性を見抜いたうえで、どのようなキャリアを選択するのが良いか「人生を背負い込む覚悟で」声をかける。 逆に言えば、選手の人生を一番に考えて声をかけないという選択もするということで、この辺に金儲けしか考えていない悪徳スカウトマンと一線を画する人情派な部分がガッチリ出てます。 怪我で自慢の第一歩を失った選手にただのおっちゃんとして自分の昔話をするシーンや、元高校球児の地元熊本まで行き「あの子はこの景色を見てきたんか…」と感じ入るシーンにガンさんの人柄が出てて好きです。 デフォルメがいかにも青年・少年漫画らしい(ちょっとハロルド作石先生っぽい)ところがまたいい。 主人公のガンさんが気のいいおじいちゃんなので、ふざけたり熱く語ったり怒鳴ったり…表情の変化がデフォルメとバッチリハマっていて見応えがありました。 やっぱ野球のスカウトマン熱いな〜!と思えるいい作品です。アンリミで読めるのでぜひ!