女性マンガの感想・レビュー3218件<<96979899100>>未だ自分探し中の男(32)がスターの原石に出会う!ゴールデンラズベリー 持田あき天沢聖司※ネタバレを含むクチコミです。あの子ぼくが冷蔵庫買おうって言ったらどんな顔するだろうPop Life 南Q太野愛適度に突き放して、適度にくっついて、お互いのことが好きであれば人間関係においてこれ以上の幸せはないよな、と思った。 さくらさんと明海さんのお互いを尊重しながらも甘えるところはしっかり甘えて、そこに引け目を感じたりしない関係性が本当に素敵。 心からありがとうと思うことと、こんなにやってもらって申し訳ないなと思うことは似ているようで全然違うのだ。 さくらさんに対して素直にお腹空いちゃったとかもう一個食べたいと言う明海さんを見て、何故か泣いてしまった。友達でも家族でも呼び方はなんでもいい、心の底からからの安心とか信頼とかがあるからこその言葉だと思った。 冷蔵庫を買いに行くお話でも同じ理由で泣いた。 家族でも友達でも恋人でも、なんの駆け引きや後ろめたさもなしに心ごと預けたり預かったりするのは難しい。もしそんな人が1人でもいるなら、今はいなくてもいつか出会えるなら、人生って案外悪くないかもしれない。 推薦文を岡村靖幸が書いていたので読んでみたけど、岡村ちゃんもこんな家族に憧れるんだなと思ったらなんだか心が暖かくなった。タイトルも内容もいいオーガニックまみれの母性 上野すばる 椎名あや 原ゆきの霧兵衛よかった点 ・オーガニックまみれの母性 オーガニックにハマった母親が家庭不和を起こして最終的にオーガニックな野菜をつくる団体に入り家に野菜を売りつける話 ・私ファーストな女~子供より私が優先ですがなにか?~ 最後のオチだけすごい好き ・育児の常識~ジェネレーションギャップ~ あんまり記憶ない 総評 ・全くすっきりしない結末ばかりだけど気軽に読めるし面白い。こういうシリーズ人気あるのがなんとなくわかった。動物の痛みを自分の体でも感じてしまう獣医イーハトーヴのふたりの先生 山口八三nyaeこの漫画では、動物園獣医の知られざる仕事ぶりや、動物の痛みを自分も体で感じてしまうという主人公星野と、人に対して冷たすぎるけど腕は良い獣医・津川との交流?を描いてます。 獣医に限らず、働いてるスタッフも日々の仕事で辛いこともあるでしょうに、わざわざ休みの日に全国の動物園巡りをするなんていうエピソードも描かれていて(これはあるあるなのか?)、少し狂気のようなものも感じつつ、逆にそのくらいじゃないと務まらないのかなと感心しました。 津川がどんな人間なのかこれからどんどん明かされてって、もうすこし周りに心を開いてほしいという期待があります。キレると青森弁が出るとか面白すぎる。本当になに言ってるかわからない。笑 「めごこ」って言った時の津川はどんな顔してたんだろうな。 2巻も楽しみ! いつでも読めるところに置いておきたいかもがんばらなくても死なない 竹内絢香名無しけっこう「分かっちゃいるけど出来てない」ことがたくさん書いてありました。 私はそこまで無理して頑張ってる日々は送ってないですが、人と自分を比べたり、少しの失敗で必要以上に自分を責めたり、他人の目線を気にしすぎたりは、やめたいなーと思ってました。なので挙げられてる項目が、どれが刺さってくるかは人によって違うと思います。 いちばん共感したというか「ほんとそれ」って思ったのは、片付けとかがどうしても出来ない時、考え方を変えてやってみるか、それでもダメなら「寝よう!」というやつ。笑 多少の家事を放って寝ても、死なないですもんね。 定期的にパラパラっと読み直したくなるなと思いました。 確かに。。#1巻応援がんばらなくても死なない 竹内絢香Pom 自分でも気づかないうちに頑張ってしまう時、頑張りすぎてしまう時ってあるけど、(少なくとも自分はある)この本はそんな時に読みたくなる。 共感する所も沢山あった。 確かに、がんばらなくても死なないよなぁ。 この本を読んでそう思った。 微笑ましくてニチャァとしてしまったノンケとガチの幼馴染 かおもじとうもころし最後にちょっと「あっ!?」という仕掛けがあってよかった。 黒髪くんのほうが最初からもう「好き好き」って感じなのが終始微笑ましい。絵柄もいい感じにラフでけっこう好きな感じです。これからもBL描いてほしいです! ぶたぶたさんに抱きしめられたいぶたぶたの休日 安武わたる 矢崎存美 メイブルウ野愛『ぶたぶた』を読み終えたばかりだけど、再びぶたぶたさんに会いたくなってこちらも読んでみた。 やっぱりぶたぶたさんは素敵なひとだ…!! かわいいぶたさんが当たり前のように喋りだす故、初めて会うひと達は驚きペースを乱される。そして、まんまるの目に見つめられてついつい心を開いてしまう。占い師も刑事も天職。 『ぶたぶた』とくらべるとこちらはちょっと重たいお話もあるので、ぶたぶたさんの可愛さに癒されながらも自分の人生を見つめ直してしまうような力もあった。 何者かになりたい気持ち、自分の人生の主人公は自分だという気持ち、いつの間にか忘れてしまった気持ちをぶたぶたさんが呼び起こしてくれるはず。タヌキとドーナッツの大冒険よっつのドーナッツ 二階堂幸ポンデリング派二階堂幸さんがたぬき描くと、もしかして犬と勘違いされてる…?と思ってしまうくらいには浸透してます↓ https://twitter.com/nikaidooooooooo/status/1259287045240844289 絵とストーリーだけでもじゅうぶん成立するクオリティなのに、たまにツッコミがキレキレだったりボケのレベルが高かったりするところが凄い。ワンちゃんと鳥が再登場したところでヒャ〜という感じです。ごま塩の話?ナマケモノがナマケない(読切) 岡田卓也名無し愛しのアニマリアと同じ世界で違う場所の話という感じですね! ナマケモノなのに一切怠けないナマケモノさんと、暇だからごま塩のごまと塩を仕分けしているキーウィくんがテレビ電話してます。たけのこのところまで完璧だったのに、最後ちょっと切なかったですね。ナマケモノの家なんだからもうすこし待ってくれてもいいのに。 ちなみにうちのごま塩は丸美屋です。 発達障害の妻と、脳梗塞の夫の実録漫画!漫画版 されど愛しきお妻様 鈴木大介 上田美和名無し裏社会や貧困等を対象に取材するルポライターとして活動していた著者の実体験をもとにした書籍のコミカライズ。それをBE・LOVEで連載するんだ、という意外性もありながら、発達障害の妻を支えていた夫が脳梗塞になってしまうというはたから見るとそうとう悲劇的な物語には非常に興味があります。 1話では2人の出会いから主人公が独立するまでが描かれてますが、冒頭では脳梗塞による障害に絶望する主人公に対し、妻が笑顔で「やっと私の気持ちがわかったか」という場面にこの夫婦の関係性が垣間見えました。全2巻に仕事と恋がギュッと詰まったベーカリーラブ!マイ ベイカー らくだ天沢聖司今夏の漫画原作メディア化作品をチェックしていたところ、表紙だけは知っていたこの『マイ ベイカー』の名があり、Kindle Unlimited作品だったので読んでみました。 ちっちゃいけど綺麗でパワフルな店長と、でかくて寡黙な6歳年下の新人バイト・北くん。 憧れる人は多いものの、実際は5時起き21時就寝、何十kgもある粉を運び、熱い天板でやけどし、食品を扱うため衛生管理も厳格で超過酷な仕事場である『パン屋』が舞台。 ガタイのいい北くんは、見た目に反してパンを可愛く仕上げる才能があり、しかも実は店長のことを昔から知っていて…というあらすじ。 https://twitter.com/comicgene_line/status/992238458725789697?s=20 そこで2人の距離が縮まっていくわけですが、この過程がすごくリアル! 絵柄は少女漫画っぽいですが、流石女性漫画だけあって恋の描写がくどくない。いい…! 学生が主人公の少女漫画は頻繁に『トゥンク』したり『カアァァ』ってなったりして、初恋に揺れる感情にページを割きがちですが、働く大人の女性(しかも店長)のお話なので、ラブは見せ場を絞って投入している程度に留めていて、そこが大人の恋愛という感じがしていい。 というか、どちらかというとトゥンクしてるのは北くんの方ですね…それもまたいい。 混入を防ぐため販売員でもシャープペンの使用はNGとか、蛍光灯替えると粉が降ってくるとか、焼きたてのパンを手で触るやばいババアがいるとか、パン作り以外の仕事の苦労も描かれていてとても勉強になりました。 ちっちゃい体でガンガン重たい荷物を運び、火傷にもへこたれずいつも笑顔で働いている店長。「ああ、仕事に情熱がある人ってこうだよなぁ」と、清々しい気持ちになれる素敵なお仕事ラブです! (画像は『マイ ベイカー』らくだ1巻より。このクリームがコマをまたぐ演出めっっちゃ好き)高尾さん(偽名)のタイムスリップ読み切り高尾さん 朝倉世界一名無し男に崖から突き落とされた…と思ったら2000年のとある公園にタイムスリップしちゃった高尾さん(偽名)。 そこで出会った山芋くんと行動をともにするけど、突然体が消えてしまう!というところまでが前編でした。 死を回避するためのタイムトラベルのような展開になるのか。突然現れて突然消えた謎の女のことを山芋くんは救えるのか…?後編どうなるのか全然予想つきません。笑 ロボットの2人にしか実現できない「愛のかたち」おしどりふうふ 空木帆子名無しお互いにお互いを心から必要としているロボット夫婦のマリオンとユマ。世間では2人の間にある愛は意図的に人間がプログラムしたものであると認識しているけど、2人をつくった博士は、2人にしかできない愛のかたちを作って欲しいと言う。そうでありたいと思っても、世間が認めない。マリオンとユマは地球上のどこにも自分たちの居場所がないと思い、ある決断をします。 悲しいラストにも見えますが、はじめにいっているように結果的には「2人にしかできない愛のかたち」を実現できたように思えます。美しい読切でした。 ぶたぶたさんのタクシー乗りたいぶたぶた 安武わたる 矢崎存美 メイブルウ野愛表紙のかわいいぶたさんは、山崎ぶたぶたさんという男性です。ショップ店員だったり、シェフだったり、タクシー運転手だったり、真っ当に働く善良な社会人なのです。 というとめちゃくちゃファンタジックで他にもうさぎさんとかねこさんとか出てきそうですが、ぶたぶたさん以外は普通の人間しかいない世界のお話です。 このぶたぶたさんがとても真面目で優しい方なんです。人を責めたりもしない、説教じみたことを言うわけでもない、ただそっと寄り添ってくれるような方。 まんまるの目にぶたさんのお鼻がついているだけなのに、優しく微笑んでいたり心配そうに見つめていたりするのが伝わってくるのです。 その姿が今まで出会った優しい人たちの顔と重なるような気がして、心がほんのりあたたかくなります。 仕事や人間関係に疲れたときに読んでみると気持ちが穏やかになること間違いなしです。 駅の売店で牛乳飲んでるぶたぶたさん、かわいすぎる…!終わり方がいい真夏のデルタ 綿貫芳子漫画を読む女S※ネタバレを含むクチコミです。 ひやしあめがむちゃくちゃうまそうナマの京都 グレゴリ青山マンガトリツカレ男関西では「ひやしあめ」というのは一般的だそうだが俺は関東に住んでいるので「ひやしあめ」と言うのはほとんど見たことがない。「ひやしあめ」はたまにみかける面白缶ジュースのひとつという印象も強いがこのマンガ内に登場するコラムにある「ひやしあめ」はむちゃくちゃうまそうだった。 ひやしあめの話はともかく、グレゴリ青山が若いころバイトした料亭のエピソードや先祖代々京都に住んでいるので先祖が「応仁の乱」あたりでおこしたしくじりを大正時代まで言われるとか中々クレイジーなエピソードが多く面白い。 コラム内に登場した近畿地方の謎CMに興味湧いたので調べた 岩田呉服店 https://www.youtube.com/watch?v=ktQzEZzTgo0 西村の衛生ボーロ https://youtu.be/TkO_dKybaFY 亀岡山田木材経営団地 https://www.youtube.com/watch?v=PB9mWPevo_4 絶対王者“食欲”vs理性ちゃん戦う理性ちゃん 田中ナオコ名無し海にいく予定があるのに、お菓子が食べたい…食欲と理性が脳内で壮絶バトルを繰り広げます! といっても「食欲が理性に負けることなんてあるはずがない」と私の中の食欲が申してますし、ネタバレすると最後は食欲が勝つんですが、その勝ち方が素晴らしいんです。 えっそうくる!?ときてさらにそうなる!!??と何度もこちらの予想を翻してくるので、食欲が勝つと分かっていてもめちゃくちゃ面白いです。面白くて四話読みました!迷走戦士・永田カビ 永田カビ名無し面白いですね、早く単行本にしてほしい! この人思ったことをそのまま言語化して漫画にしてしまう稀有な天才だと思っています。自分が考えていることをそのまま紙にかけちゃう。 すごい大胆なことをするのに人間が怖い!となっちゃう作者になんか好きだなと思ってしまいます。共感してしまいます。 誰でも人間は他人が怖いので! この一人で悩まれてたり試行錯誤したりされてるとこが、共感したり(または しなかったり)するのでこれはいいエッセイ本だと思います! ドロドロってこういう…ホリデイラブ ~夫婦間恋愛~ こやまゆかり 草壁エリザaicoドロドロってこういうことかーと、リアルだからか読みいってしまう漫画。 漫画独特のあまりにも不自然な設定とかでもないから、説得力と納得感とリアリティがある。ドラマも面白かったな。2020年の今どきトルコ事情新・トルコで私も考えた 2020 高橋由佳利ケバブ連載も26年目ですか!すごいですね。暇さえあれば読み返してる大好きなエッセイシリーズなので、読者としても新刊が出るたびにトルコも変わったな〜と思いながら読んでます。個人的な今回の「トル私」の見どころは、1巻で通っていたトルコ語学校の友人達と再会されたお話ですね。みなさん日本人女性なのですが死ぬ時はトルコ?それとも日本?なんてディープな会話があったり、なんと友人の友人ということで同じく漫画家の市川ラク先生もその席にいらっしゃったり!お二方とも大好きなので、こんなに気軽に対面が実現されたなんて…と驚きました。華やかな世界を舞台にしたスポ根ヘアデザイン道まゆ子の季節 柴田あや子名無し10代の頃に雑誌の連載で読んでいました。新人の美容師・まゆ子が才能を見い出され、苦難をいくつも乗り越えながら世界的なヘアドレッサーへの道を駆け上がっていくストーリーです。 当時はヘアメイク関連のアーチストが今のようにポピュラーな存在ではなかったので、自分とは縁のない華やかな世界の物語と思っていましたが、ストーリーはスポ根の王道のような感じで読みやすいです。絵柄やファッションに時代を感じるものの、展開が早くスリリングで、一気に読み返してしまいました! 赤ちゃんの天使さが伝…42歳で産みます~レス11年目の妊娠~ 宮島葉子aico赤ちゃんの天使さが伝わってくる。育児ってきっと大変な事だけど、家族みんなに与える心の幸せがすごいなと、改めて感じさせてくれた漫画でした。絶対に結末を知らずに読まないとダメ薄命少女 あらい・まりこnyae本作の主人公である佳苗が宣告された余命は1年。本来は父親ただひとりが知る事実のはずなんだけど、うっかりミスで速攻佳苗に知られてしまいます。 常に佳苗の「死」がつきまといながらも、余命をネタにしたくだらないブラックユーモアやダジャレで笑いながら読める異色の4コマ漫画です。 中盤までにかけては余命を意識しながらもいつもどおりの生活を送る努力をしている様子が描かれますが、もしかしたら手術をして生き延びる可能性があるかもという展開からの流れが怒涛も怒涛で頭が追っつきません。"駆け抜ける"とはまさにこういうときに使うんだと思いました。 絶対に結末を知らない状態で読まないとダメです。あと、ここで見ると表紙の佳苗が持つ遺影は真っ白だけど、紙版だとある仕掛けが施してあるので、気になる人は確認してみるといいです。<<96979899100>>
※ネタバレを含むクチコミです。