女性マンガの感想・レビュー3218件<<7475767778>>家族、のような 友達、のようなの、ような。 麻生海六文銭主人公のもとに、不慮の事故で両親がなくなった恋人の親戚の子供を預かるという話。 一瞬、 恋人の?夫婦じゃなくて?なんの関係で預かるの?ん?え? ってなるが、まぁ色々複雑な関係で、 それでも一つ屋根の下で暮らすという、一風変わった家族漫画。 個人的に今一番楽しみにしている作品です。 突然両親がいなくなって、不安な子供達の気持ちを察し、 受け入れてしまう主人公・希夏帆(きなほ)の懐の広さにまず脱帽します。 両親をなくした気持ちは理解しますが、 普通、自分の負担とか、自分を優先に考えてしまいますよね。 とはいえ、単純に預かるだけでなく、子どもたちにも色々手伝わせたり自分のことは自分でやらせるなど平等に接しているのがフェアで、片方に依存しない関係はよっぽど建設的だなと思います。 大人的というべきか、WinWinの関係というべきか、 両親ともいえない、この関係をなんと呼ぶべきか悩みます。 また、希夏帆のもとに、やってきた二人の子供は、中学2年生の冬真と5歳の春陽の兄弟。 兄が生真面目かつ周囲に気を使いがちで、弟は無垢で元気いっぱい。 ともに、とまどいながらも、徐々にこの環境に順応していきます。 二人ともツライ過去がありながらも、文句一ついわない健気でまっすぐな姿が、逆に涙を誘います。 特に、母親を思い出しながらも、グッとこらえる姿は、たまりません。 家族、というには離れていて 年の離れた友達、というほど薄い関係でもない。 この不思議な関係ですが、二人の成長とともに深まっていく絆に、 なんとも言えない多幸感に包まれます。 こんな時代に、こんな新しい家族の形があってもよいのではと思いました。 女しかいない世界で不自由と戦うマンダリン・ジプシーキャットの籠城 鳥飼茜名無し男が希少になってしまった世界。女は男がいなくても子供をもうけることが出来るようなり、それが常識とされているが、とある一族と一部の人間だけは自然に妊娠して出産すること可能なままであった。月に一度のしるしがある佐奈田は町から逃げ出し、男娼の麗峰と出会い、はずれ者同士ともに暮らしていたが、一族によって麗峰が拉致されてしまう…。 読み終わってすぐは壮大な世界のわりにシンプルなテーマだなという感想だったけど、読み返すとしみじみ深いなと思うようになってきた。女達が自由を得るための戦いってところで「マッドマックス怒りのデスロード」を思い出しました。芸能界でスターを育てるお仕事!BELIEVE[ビリーヴ] 槇村さとる名無し女性マネージャーが主役の芸能界の話。キャバクラで働いていた女の子「ルカ」にスターになる才能を見出したが、恵まれない生い立ちのルカは芸能界の闇に自らハマっていってしまう…。ラストで最大のスキャンダルが漏れそうになるんですが、信頼していたルカに裏切られたことにショックを受けながらも、大切なタレントを守り通そうとする主人公がカッコよかったです。ルカの華やかさと危うさが両方ある感じもスターらしくて、読んでいてドキドキハラハラして楽しかったです。やけにあとを引く恨み晴らす系マンガ復讐チャンネル ウラミン ~公開処刑ナマ配信中~ 飯星シンヤさいろく2巻まで今のところスッキリ解決!というのはなく、妙な「それでいいのか…!?」を常に残したまま話が進んでいく。。 主人公のウラミンも普通にピーされてるし、不思議な力で悪を裁くとかでもなんでもなく、ごく日常のネットの裏にあるアングラサイトっぽい話なんだけどYoutubeっぽいものだし、正直疑問はいっぱいだがそれ以上に話の展開が気になってしかたない。 最後まで読んでも後味が悪そうだなぁと心配でもありますね… こんどの主人公は子猫のおいもくんねこのがっこう 青化nyae※ネタバレを含むクチコミです。繊細にゆらめく感情を見事に漫画で表現している夜と海 郷本nyae※ネタバレを含むクチコミです。あと10歳若ければ(1週間ぶり2度目)…ニュージーランドではしゃぐ。 はしゃhysysk『フィリピンではしゃぐ』の続編で、ワーキングホリデーを利用してニュージーランドで暮らす話。写植によって読みやすさが格段に上がっている。 語学学校には1ヶ月通っただけで、あとは日本の仕事をしながら生活するというリモートワークの手本みたいなスタイルで、とても羨ましい。自然も豊かでご飯もおいしそう。観光的な情報だけじゃなくて、現地の人がどんなものを食べ、どんな風に生活しているか、というところが分かるのも良い。 ワーキングホリデーが使えるのは30歳までなので、これももっと若い時に知っておきたかったな。 職業婦人は女探偵! 喫茶店の美男子と謎を解くきみは謎解きのマシェリ 糸なつみ名無し※ネタバレを含むクチコミです。セックスレスの正しい解決法?こちらから入れましょうか?…アレを 松田環名無しいろいろと濁したタイトルだけど、それ以外に言いようが無い内容だった。 夫婦のセックスレス問題に対して、真正面から、しかもコミカルに切り込んでいるのは痛快。 行為のシーンで、ヒーローにけだるい倒錯感が漂うあたり、BLっぽいというか、フィクションならではの面白みを感じる。 しかし、いざリアルでこの方法を採用するとなると、かなりの努力(愛)が必要かもしれない。迫りくる"学園BLのテンプレ展開"から逃げ切れ! #1巻応援テンプレ学園の転校生 いなかしルやsogor25初等部から高等部まで一貫の男子校である私立天賦令(てんぷれ)学園。 そこに転校してきた平本マモルは転校初日にかつての同級生・山牡丹雪白と再会します。 久しぶりの再開を喜ぶマモルでしたが、そんな彼に雪白は忠告をします。 「このままじゃキミ エロ同人案件まっしぐらだよ」と 実はこの天賦令学園は同性と恋するのが当たり前の学校で、ド平凡なマモルは雪白曰く「正統派主人公受け」としてピッタリだとのこと。 この作品はそんな環境でマモルが雪白に助けられながら、「エロ同人案件」をなんとか回避していくという作品です。 BLがテーマとなっている作品ではあるのですが、どちらかというと主人公のマモルにBLでよくある"テンプレ展開"が何度も訪れてそれをなんとかくぐり抜けていくというコメディ要素の強い作品です。 設定的には『絶対BLになる世界 VS 絶対BLになりたくない男』にも近いのですが、この作品はあくまでBLマンガの中の世界ではなく現実の世界であり、しかも初手から「エロ同人案件」なんて言葉がでてくるくらいなので巻き起こる"テンプレ展開"はけっこうハード。そのため、コメディベースながらもハラハラする場面がたくさんあります。 さらに、冒頭からマモルを助けてくれていた雪白なんですが、どうやらマモルに秘密にしていることがある様子で、それを含めて今後の展開が楽しみな作品です。 1巻まで読了 3巻までの感想里親になると決めました。(分冊版) 高林えぬ名無し※ネタバレを含むクチコミです。好きな人→インドの王子様!?ウランバナ 勝田文名無しお寺の隣にある花屋の娘が主人公なんだけど片思いの相手がなんとインドの王子様!ロイヤルマニアのブログ越しに近況テェックするくらいの高嶺の花だけど、実は主人公と王子様は一度だけ面識があって…。 表題作の「ウランバナ」はそんな話です。片思いの相手がインドの王子様っていう突飛さが似合っちゃうのが勝田文作品らしいなって思いました。個人的には次に収録されてる「近くの他人」が好き。ヤングユーに載ってた漫画ってどれも自分好みだな。一人の女の子の心の葛藤。Hatch 村上かつらPom のえみの心で感じている葛藤、共感するところ多々ありました。 母親の存在ってそれほど大きいものなのかもしれません。 厳しい母であれはあるほど。籠の中にいること気づかないまま大人になってて。。 母と離れたことで見える感謝の気持ちも含め、人生って、家族ってなぁーと考えちゃいました。 気付いて一歩踏み出したのえみはすごいし、頑張ってほしいなと思う。 美は人を傷つけるためにあるのではない不機嫌なヴィーナス どーるる野愛他者との関わり合いによって、自分の輪郭を取り戻し世界を広げていくようなストーリーは素晴らしい。その理由が恋であろうとなかろうと、頑なだった心が柔らかく花開いていく姿は美しい。 美人であるせいで好奇の目に晒されて生きてきた主人公・あおいが、風変わりだけどまっすぐで優しい司波先輩と出会い心を通わせていくお話。 美しいものは美しいのだしとやかく言いたくなる気持ちはわかるけど、そこと人間性を結びつけるのは絶対にやってはいけないこと。 司波先輩の「美っていう言葉は人をあざけるために使っていい言葉じゃないだろ」という言葉は金言ですね。 司波先輩との出会いによって、強く優しくより美しく成長していくあおいの姿に勇気づけられる作品です。スクナヒコナとは何なんだろう。。スクナヒコナ 南Q太Pom いやぁ、読んでる最中は心穏やかではなかったですね。 完結しててよかった。。 物を作る世界ってとても素敵だなと思う所と、人間の弱さ、脆さ、強さですかね。 それが紺ちゃんと言う名前の一人の女の子を通してこの漫画で描かれていて、最終巻までほぼ一気読みしました。 ちなみに読了後も、色んな意味でしばらくドキドキしてました。ananでも書評を発見!白木蓮はきれいに散らない オカヤイヅミ名無しananでも紹介されていましたよ!三浦天紗子さんがコミック書評コーナーで。 さすが、安野モヨコ♬鼻下長紳士回顧録 安野モヨコstarstarstarstarstar干し芋安野モヨコの描く絵だと変態も芸術に感じてしまう。 ユリスという犬になっているおじさんも、箱に中から皆の私生活を伺うプレーをしているエミールも登場人物全員その人の背景が見えるのでとてもリアルにみえる。 コレットが小説家に目覚めることができたのは、辛かったけどレオンとの恋愛があったから。 本当に、死んでしまったのだろうか? レオンならどこか誰も知らないところで生活している気がする。 コレット、これから幸せになってね。100均アイテムでチート主婦が異世界トリップしたら100均グッズで女神になった件 琴葉もとこ名無し新刊ページで見つけてクスッときたのでとりあえず1話目だけ買って読んでみた。 主人公が「無神経な夫とまだまだ幼くそんな夫に同調する娘に複雑な思いを抱えた主婦」というレディコミっぽい設定×異世界転移って、これ実は新しいかも。 100均アイテムのおかげで無双し女神扱いされるという、異世界で現代技術・知識を駆使し楽にチートするというお決まりの設定もしっかりクリアしてるのがいい。 ちゃんとレディコミ読者に届いてほしい。反応が気になる。可愛い絵柄でほのぼのする坂の途中の小鳩荘 曽根愛名無し可愛い絵柄でほのぼの。 ちょっとエッセイのような感じで好きですね。 可愛いだけじゃなく、悩みを抱えた人がちょっと前向きになれるような自己肯定感を高めてくれる話があって良いなと思いました。 本当にボロいアパートなんだろうけど中は綺麗にされてて大家さんが優しい魅力的なアパートなんだろうなと思います! これから家を建てる人の参考になるかもやっちまったよ一戸建て!! 伊藤理佐名無し「家ってどういう段取りで建てるの?」が知りたくて読みました。家を建てる予定はないです(笑)。当時29歳バツイチだった伊藤理佐先生が友達にそそのかされてその気になって「一人用一軒家」を建てるエッセイなんですが、漫画のネタになるとはいえ若いのによく決断したなと思いました。この決意はなかなか真似できませんが、家づくりのイロハを知りたかった自分にはちょうどよく学べました。建て売りじゃなくてゼロから自分で設計するって選択肢が無限すぎて悩みそうですが、最後には伊藤先生も「もう一回建てたい!」と言っていたくらい一戸建てにハマってたのが印象的でした。やっぱりマイホームって夢あるんですね。 あれからご結婚をされて、今はもうこの家には住んでいないそうですが(「おんなの窓」に売却した家をこっそり見に行く話があった気がする…)、一人で家を建てて暮らしてた経験があるお母さんってカッコいいなと思いました。大人向けの谷川史子作品って感じでハマる!はじめてのひと 谷川史子starstarstarstar_borderstar_borderかしこ現在ココハナで連載中の作品です。大人向けの谷川史子って感じでハマりました。面白いです。色んな初めての経験が出てくるんですが、どれも前置きとして「大人になって初めて」が付くようなところが味わい深いです。例えば「本当に好きな人が出来たから苦しい」とか「友達が他の人と仲良くしてるのに嫉妬してしまう」とか。子供の頃よりも大人になってからの初めての方がハードルが高くなってて難しいですよね。「好きになった人が既婚者だった」女の子も登場するんですがドロドロし過ぎてないのが谷川先生らしいかも。シリーズ物で1話完結だったり数話続いたりバラバラなんですが、それぞれの登場人物が繋がっているのも面白いと感じたポイントです。自分もこういう大人な話を背伸びしないで読めるようになったんだな〜。ルネサンス時代のイタリアの高級娼婦コルティジャーナ・オネスタ 庄司陽子名無し最近西洋絵画にハマってユーチューブで動画を見たり本を買ったりしています。そのなかで、裸婦画というのはその時代その次代の高級娼婦がモデルをしていたと知りどんな職業だったんだろうかと気になり「娼婦 テーマ 漫画」が調べたところ、まとめ記事で紹介されていたのがこの「コルティジャーナ・オネスタ」でした。 https://note.com/nao_msng/n/n2d79d8603f98 20年も教皇の元でコルティジャーナ(=娼婦。元は宮廷人という意味)を務めていたのに、子ができたことで部下の男に払い下げられたフローラとその娘・ルクレツィアの物語。 なんとあのラファエロも登場します。 愛する義理の兄と、2人の間にできた娘と切り離され、一流のコルティジャーナとして生きていくことになったルクレツィア。 キージ司祭という「スケベ親父界のぐう聖」とでもいうべき、良識的な親父に娼婦としての手練手管を仕込まれ、乞食にまでその体で愛を与え人々から「聖母」と呼ばれるまでになる。 成功を収めたように見えたルクレツィアですが、死の間際になってそんな聖母の本音が吹き出すところが良かったです。 人を好きになるって言うこと。ラブ・マスターX 安野モヨコstarstarstarstarstar干し芋人は、追いかけられると逃げるもの。 恋愛も同じ。 両方が、同じ熱量で愛し合うって奇跡なの? その人の事が好きになりすぎると精神的に不安定になって病気になるって、分かる気もする。 安定するってその人のことを信用すること。 でも、安定していたらドキドキ感は得られない。 みんなが幸せになるには結局我慢なのか・・・。アラフォーシンママに突如訪れる恋の予感いま「余生」って言いました? アキヤマ香名無し※ネタバレを含むクチコミです。<<7475767778>>
主人公のもとに、不慮の事故で両親がなくなった恋人の親戚の子供を預かるという話。 一瞬、 恋人の?夫婦じゃなくて?なんの関係で預かるの?ん?え? ってなるが、まぁ色々複雑な関係で、 それでも一つ屋根の下で暮らすという、一風変わった家族漫画。 個人的に今一番楽しみにしている作品です。 突然両親がいなくなって、不安な子供達の気持ちを察し、 受け入れてしまう主人公・希夏帆(きなほ)の懐の広さにまず脱帽します。 両親をなくした気持ちは理解しますが、 普通、自分の負担とか、自分を優先に考えてしまいますよね。 とはいえ、単純に預かるだけでなく、子どもたちにも色々手伝わせたり自分のことは自分でやらせるなど平等に接しているのがフェアで、片方に依存しない関係はよっぽど建設的だなと思います。 大人的というべきか、WinWinの関係というべきか、 両親ともいえない、この関係をなんと呼ぶべきか悩みます。 また、希夏帆のもとに、やってきた二人の子供は、中学2年生の冬真と5歳の春陽の兄弟。 兄が生真面目かつ周囲に気を使いがちで、弟は無垢で元気いっぱい。 ともに、とまどいながらも、徐々にこの環境に順応していきます。 二人ともツライ過去がありながらも、文句一ついわない健気でまっすぐな姿が、逆に涙を誘います。 特に、母親を思い出しながらも、グッとこらえる姿は、たまりません。 家族、というには離れていて 年の離れた友達、というほど薄い関係でもない。 この不思議な関係ですが、二人の成長とともに深まっていく絆に、 なんとも言えない多幸感に包まれます。 こんな時代に、こんな新しい家族の形があってもよいのではと思いました。