女性マンガの感想・レビュー3218件<<5556575859>>サバサバ系の失恋話失恋日記 柏木ハルコ名無し漫画が上手いのでスラスラ読めちゃうんですが、読んだ次の日にズシーンと「あぁ、面白かったな〜」って効いてくるボディーブローのような作品です。 タイトル通り失恋した話が多いけどサバサバしてるから読後に嫌な感じは残りません。むしろ底抜けのエロ描写が清々しいくらいでした。 最後のブルマの話がアホで好きだな〜。ズバズバと斬り合うようなシスターフッド漫画「母親の娘たち」母親の娘たち 樹村みのりむらの専業主婦の上野舞子は、同居の実父母の分も含めた家事を一手に引き受け、忙殺される毎日です。 夫の高男との間にふたりの子どもにも恵まれ、幸せなはずなのに、どこかが、何かが、満たされない。 そんなある日、疎遠にしていた中学生時代の友人、水島麻子に連絡を取ったことから物語は動き始めます。 「好きな人、いるわよ。 男の人ではないけれど」 独身のイラストレーターである麻子の恋愛事情を問うと、返ってきたのはこんなカミングアウトでした。戸惑いながらもそれを受け入れる舞子と麻子は頻繁に会うようになります。 麻子の想いびとは舞子ではなく、ふたりの間に恋愛感情は生まれません。 けれど会うたびにふたりの会話は深いものになっていき、心をえぐるような言葉を投げかけ合う時さえあります。立場が違うからこその優越感、または相手への嫉妬心もあるようです。ここまでズケズケ言い合える友だちがいたら心強いような…いや、恐ろしいような。 そんな丁々発止とも言えるやり取りの中で、ふたりは自分の心の奥底に潜む知らない方が幸せだった真実に気づきます。舞子は、資産家の母に建ててもらった広い家に暮らす自分は、ひとりの自立した人間ではなく、「母親の娘」でしかないことに。そして麻子は、望むように愛してくれなかった母への想いから、女性を求めてしまうという自分の幼児性に。彼女もまた、母という存在に囚われたままの「母親の娘」だったのですね。 1984年連載の作品ですが、舞子と麻子の会話は「専業主婦VS独身キャリアウーマン」の典型のような、今でも十分に通じるものもあります。 昔から人の言うことに大した変化はないということなのか、樹村みのりさんがとても新しい目を持つひとなのか。 さて、舞子と麻子は「母親の娘」だけの自分から脱却できるのでしょうか。 この人間臭いふたりの結末を、是非見届けていただきたいと思います。 (正直、舞子の選ぶ道は共感できないのですが…)予想以上に良かった女性の死に方 あらいぴろよ 西尾元マンガトリツカレ男最初に女性が出て直後に死ぬ広告で「なにこれ」という感じで気になって読んだが予想以上に良かった。 タイトル通り毎回女性が亡くなるのだが、その死に至った経過/背景などが丁寧に描かれていて広告ではこのマンガの良さを表現しきれていない気もしている。 今気づいたがこれ「女性の死に方 ~解剖台から見えてくる「あなたの未来」~」というのコミカライズで、だからその女性の死に対して法医学者が説明する形式になっているのか。広告からは全くわからない情報だった 今も続いてる「やらかし」シリーズ毎日やらかしてます。アスペルガーで、漫画家で 沖田×華名無し大小様々なやらかしネタがあるものの、沖田×華先生のコミカルなタッチで笑える話になっていますが、5巻(「こんなに毎日やらかしています。」)で状況が変わります。自分の特性を理解してトラブルを回避できるようになったと思いきや、マンションの工事の騒音がきっかけで眠れなくなり、体調が悪化してしまったのです。これが最後の作品になってもおかしくないくらいの危機だったので、漫画が描けるほど元気になって本当によかった。 7巻(「ぐるぐる毎日やらかしてます。」)では長年同棲中の彼氏として登場していたのが櫻壱バーゲンさんで、実は最初から結婚もしていたとカミングアウトされましたが、そのことは担当編集さん達も10年以上知らなかったそうです。シリーズの後半からは漫画家マンガとしての側面も増えてると思います。 本当に魔法がかかった様。魔法のリノベ 星崎真紀Pom ドラマになるお話なんですね。 ここまでお客さんの変化や条件を汲み取って寄り添って考えてくれる人達は最高だと思う。 家って、一番長くいる所だし沢山要望が出ちゃうのは当たり前で、その要望に最大限答えようとしてくれる小梅達。 お客さんの心まで潤してしまうのは、タイトル通り魔法のリノベだと思う。 こんな人達に出会えたら素敵だなぁ。11ページでもうホラー光が死んだ夏 モクモクれんstarstarstarstarstarNanoBLでホラーものって今まであるにはあったんだろうけど、初めて読みました。 絵がめっちゃうまいのは当たり前なんだけど、ホラー表現もしっかりしていてすごい。 効果音の描き方とか(シャワシャワとか)見ててぞわぞわする。 よしきと光がこれからどうなってしまうのか、どんな終わりを迎えるのかすごく気になる。 ヤングエースUPで読んでるけど、10話‐4まじでやばい。自分にこんなん起こったら怖すぎて…。 この暑い季節にぴったりの作品。神様と馬と東京海が見える大井町 岩本ナオぺそ※ネタバレを含むクチコミです。 体がスカッとを求めたらクズメン百鬼夜行【合本版】 廻野愛この作者さんの絵を見るだけで体がスカッとを求めるようになってきました。条件反射。 絶妙にいそうなラインのクズ男、振り回されつつも最終的にはやっつけてスッキリ前を向く女。 同僚だったり恋人だったり旦那だったり、いろんなパターンの勧善懲悪を堪能できます。 一旦ものすごく嫌な気分になることがわかっているのに、どうしてこの手の娯楽がやめられないんでしょう。我ながら下世話で嫌になりますね。 こういう話題を自分の身近に求め出したら人間終わりですが、ファンタジーでスッキリしといて善良な人間として生きていきたいです。 エロ漫画よりも読んでるのバレたくない、隠しておきたい漫画かもしれない。 でも下世話なものって面白いんです!人生で最も憧れた父親キャラのひとり #父の日Papa told me 榛野なな恵兎来栄寿永遠の名作と言って差し支えないでしょう。 まだ昭和だった1987年に連載が始まり、35年経った現在も『Cocohana』で続いている榛野なな恵さんのライフワークと言っても良い作品です。 本作は、年齢よりも大人びた主人公の小学生の女の子知世(ちせと、顔もスタイルも良く芸術に造詣の深い人気作家である父親の信吉(しんきち)の二人を中心にした、温かなドラマです。 キムタクの娘さんたちが「もし付き合うなら少なくともパパより格好良くないと」と言っていて、身内のレベルが高すぎると大変だなぁと思いましたが、本作の主人公の知世ちゃんも正にそんな感じです。最愛のパパは外見的にも格好良い上に穏やかで知的で優しく、愛情深く、家事も万能。同級生の男の子なんか目にも入らず、ちょっとファザコン気味になってしまい、 「同じくらいの年の男のコと遊ぶってことは つまりおもりするってことなのよ」 などというセリフが飛び出してくるのも無理はありません。 私の憧れの父親キャラとして、二大巨頭は『カードキャプターさくら』の藤隆さんとこの『Papa told me』の信吉さんでした。子供の頃に読んだ頃は、「こんなパパが欲しいなぁ」でしたが、読み返す度に歳を重ねていつしか「もし父親になるとしたらこんな風になりたいなぁ」という憧れへと変わっていきました。 本作の魅力は、何と言っても根底に流れる暖かさです。読んでいて、こんなにも心が洗われるような気持ちになる作品は寡少です。 時には傷つき目を塞いでしまいたくなることもあるこの世界で、自分が傷つけられていたことにも気付かなかったことをそうと教えてくれながら、時には衣のように、時には杖のように、優しく寄り添って心を支えてくれます。 また、プリミティブでイノセントな知世からも、そうでない登場人物からもこの世の真理を端的に表すセリフが頻出します。 「たしかに我々には 大きく欠けた部分がありますが それ故に見えてくるものもあるんですよ」 「良い芽か悪い芽かなんて育って花が咲いてみなくちゃわかんないでしょ?それに私はどんなお花も好きだわ」 といったような、ハッとするセリフも沢山あり魅力的です。 そして、 「世界の中で せめてこの腕を広げた幅くらいの安全な場所は作ってやれると思っていたのに いつの間にかそれはどんどん狭くなってくる」 というシーンに表される「子供を守る親としてできることが徐々に狭まってくる寂しさ」のような、粒度の高い感情の描写も非常に秀逸です。 疲れている時や辛い時にこそ読むと力をもらえるので、この混迷の時代にこそ再評価されるべき作品で、全人類に読んで欲しい作品のひとつです。 現在10巻ほど無料で読めるキャンペーンが行われているそうですので、ぜひこの機会に読んでみてください。死に方についての漫画だけど生きることについても考えられる女性の死に方 あらいぴろよ 西尾元Pom 正直、目を逸らしたくなる所もあったくらいリアルに描かれてると思う。 死に向かって歩いてるんだなぁとヒシヒシと感じて、より毎日を楽しく大事に生きたいと思ったり。 この漫画を読むことで、今の自分の人生、身体、心と向き合うこともできる様な、そんな素晴らしい漫画だと思います。 おじさん恐怖症OLがコワモテおじさんに恋熟×彼 八神星子名無し父親の借金&蒸発が原因で会社をクビになり、ヤクザみたいな街金で働くことになってしまった主人公の美花。昔は厳格だった父親の影響で、怒鳴るおじさん恐怖症になってしまった美花は街金の代表・菊谷にビビる日々。しかし上司としてしっかり部下を守ってくれたりピンチを救ってくれたりと、菊谷はただの怖いおじさんじゃないことがわかってきます。そして1話の最後には「今日からウチに住め」という早速過ぎる展開。ワクワクしますね! それにしても美花の父親が最悪すぎるので早く見つけて懲らしめてほしい。「家を買う」ってリアルだ #1巻応援私でも家 買えますか? 七尾ゆずnyaeとてつもなく大きな買い物であることには違いないけど、自分の身の丈に合った条件が揃ったところが見つかれば、お金持ちじゃなくても家って買えるんだということがわかります。前にプリンセスメゾンを読んで似たようなことを思ったけど、この漫画はエッセイなだけあってリアルさが段違い。しかもまだ小さい娘がいる収入の安定しない漫画家シングルマザーのはなし。 でもこの作者の方のまわりには、物件探しが趣味だったり不動産知識がある作者にとても協力的な方々がいます。正直そういう人が身近にいるかいないかでちゃんとした買い物ができるかどうかも変わってくるとは思いました。 なのでそういう人が身近にいない人こそ、この漫画を読んで家を買う覚悟や準備をするのが良いのかも。大事なのはとにかく慎重に冷静になること。でも、ピンときた物件があったら即決する勢いも必要(悩んでるうちに誰かに先を越されたときの喪失感たら…)。 登場人物のキャラクターがどこまでリアルかはわかりませんが、この親子ふたりもとても魅力的で、今までのエッセイも読んでみたくなりました。好きすぎる作者なので応援#1巻応援ナマケものがナマケない 岡田卓也六文銭『ワニ男爵』『愛しのアニマリア』などゆるいながらも独特の笑いを提供してくれる作者の新作。 しかも、また動物モノ。 そして、 紳士なワニ 純粋乙女なオラウータン と続き、今回は 意識高いナマケモノ もうチョイスが素敵すぎる! タイトルの『ナマケものがナマケない』とありますが、 主人公のナマケものさんが生活の中で色々工夫をしたり、さりげなくマルチタスクで色んなことをやっていたり、そう怠けてないのです! 怠けている風にみせて、実は裏でめっちゃ作業している感じ。 ただ時々、動きが遅いので失敗したりもする。これがまた隙があっていい感じに好感触。 相棒?のキーウィくんと日常の日々を切り取った作品で、 相変わらずゆるくも独特なセンスで笑わせてくれる感じがたまらないです。 動物モノ、ゆるいギャグが好きな方にはおすすめしたいです。 育児は大変だオレなんかが親になって大丈夫か? カラスヤサトシかしこ育児系webサイトで連載されていた漫画。連載時に書き込まれた匿名コメントが単行本にもちょいちょい載ってるんだけど、自分も何気なく読んでスルーしちゃったことが叩かれてたりして育児は大変だと思いました。あとはカラスヤ先生がお子さんと買い物中に声をかけてきた怪しい若夫婦の話が印象に残りました。育児に疲れた人をああいう風に勧誘するのかな…怖ッ!バーで言ってみたくなる王様の耳 えすとえむむ※ネタバレを含むクチコミです。次にくるマンガ大賞2022ノミネート&百合の日記念百合にはさまる男は死ねばいい!? 蓬餅野愛次にくるマンガ大賞2022WEBマンガ部門ノミネートおめでとうございます! そして本日は百合の日ということで、百合はさの日と言っても過言ではないはず。 トライアル連載としてスタートし、読者の目をひくために過激なタイトル&セクシーな表紙にしていたとのことで、人気作品になったのがとってもうれしい!! 蓬餅先生は「百合に絡む男が好きという業を背負いし悲しき戦士」なだけあって、百合に絡む男子も魅力的に描かれています。 男子が絡む百合が苦手な方にもぜひ読んでほしい!! とにかく爽やかで繊細で青春が詰まった素敵な作品なのでとにかく読んでほしい!! 7月7日までLINEマンガで40話無料ですよ!ぜひ! 今見ても新鮮なレシピがたくさんキッチンの達人 清水康代野愛スキマで全話無料公開されてるのでちょこちょこ読んでます。テンポがよくて面白いです。 お料理が苦手な新米主婦の茜が、好き嫌い多めな旦那さんのためにドタバタしながら美味しい料理を作るお話。 ケンタッキーをお鍋にしたり、そうめんを焼きそばや冷やし中華にアレンジしたり、お料理苦手と言いつつ発想力豊かで面白いです。 味覚がちゃんとしてるし想像力あるし要領がいいし、ネットでレシピが手に入る現代だったら茜はすぐに料理上手になったはず。 一生懸命な茜がかわいいし、旦那さんもなんだかんだ優しいし、ご近所さんや友達もいい人。悪い人が出てこない漫画は素晴らしい! 平和で楽しくてレシピも参考になるいい作品です。人生、大丈夫じゃないを大丈夫にする作業 #1巻応援大丈夫倶楽部 井上まいnyae「大丈夫」って、他人に言われても時と場合によっては逆効果だったりして決して魔法の言葉ではないと思ってるんですが、この漫画では人に大丈夫と言い聞かせるのではなく「あらゆる方法で大丈夫になるようにする」というスタンスなので、前向きの押し付けをしてくることもなく万が一その辺の心配がある人は、安心してください。ある意味、「大丈夫」をここまで深掘りする漫画って今までなかったかもしれません。新鮮でした。 個人的には主人公に感情移入するというより、あくまでも大丈夫じゃない→大丈夫になってく様子を観察する感じです。物語全体を通して徐々に大丈夫になってくのではなく、とにかくずっとそれを繰り返してます。感情移入はしないと書きましたが、なんとなく今まで生きてきて、意外と自分もその繰り返ししてきたことに気づきました。 その他、少しSFファンタジーな要素もあるのがまた惹きつけられます。レベルファイブって子供向けゲームのイメージが強いですが、この漫画は普段青年マンガしか読まない人でも楽しめます。築97年のおんぼろビル・アトランティス会館アトランティス会館 朝倉世界一名無し築97年のおんぼろビル「アトランティス会館」が舞台…というより主人公? まもなく取り壊されることを察して、精霊として人間の姿になったアトランティス会館と、現オーナー・あいのさん(97)、そして新社会人であいのさんのひ孫・ふじこ。ビルはどんな最後を迎えるのか… それにしても、あいのさんは97歳に見えない。少女。 復讐をはたすため故郷に戻ってきた女の物語中学校狂師 ~カラス女は許さない~ 小田原愛六文銭広告でまわり、見事につられました。 瀬戸内海に浮かぶ島が舞台。 主人公の大鳥サキは、高校時代、男女のいざこざが原因で、クラスメイトのリーダー格であるマリコから陰湿なイジメを受ける。 マリコは島でも有力者であることから、母親ともども村八分をうけ、結果、島を出ることになる。 数十年後、自分にした仕打ちを忘れたかのように笑って暮らすクラスメイトたちが、偶然テレビに映る。 母も死に、夢だった教師も諦めた不幸な自分と比較して、島でのうのうと暮らす彼らに、ふつふつと復讐心が芽生え、姿も名前も変えて島に舞い戻る、という流れ。 島の閉鎖空間で、マリコを筆頭としたカースト制度のようなものがしかれ、異様な空間が広がってますが、島や小さい村というのはえてしてこんなものなのでしょうか。 要は、有力者が何でも牛耳る。 主人公サキは、マリコの前に、外堀を埋めるかのように彼女の取り巻きである元クラスメイトたちに少しづつ接近していく。 よくある復讐劇なのですが、島の異様な慣習というか島の有力者マリコの狂気じみた権力、はたまた受け継がねばならない使命感なのかが良いスパイスになって、物語を面白くさせてくれます。 マリコの子供と、何か秘密があるようで、ただの復讐では終わらない底深さがあります。 まだ2巻ですが、マリコの夫にも接近して、物語が動き出した感じがあります。 閉鎖空間での復讐劇が好きな人にはおすすめです。 仰げば尊死……はよ結婚しろ氷属性男子とクールな同僚女子 殿ヶ谷美由記mampukuいかにもガンガンPixivっぽいオフィスラブコメ。クールな冬月さんがときおり見せる可愛い一面に氷室くんが毎回尊死しています。 https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=70449022 というかこの漫画を読んでオフィスカジュアル女子に目覚めつつあります。スーツも好きだけど…… というかなかなか話が進展しないので冬月さんはいつでもビジカジだし氷室くんはいつでもスーツなのだった。早くデートのひとつでもして休日着姿を見せてくれ偽善者の夫妻が鬼畜不倫、僕は復讐することにした ガマ太郎名無し夫のバカさが許されないレベル。胸糞悪くなるので読まない事を個人的には、お勧めします 新たな大学恋愛漫画の傑作の予感…!やまとは恋のまほろば 浜谷みおstarstarstarstarstarたかきのう読んで「2019年一番よかった少女漫画」に躍り出た作品。これはヤバイ…!!!表紙を見ての通り、「前方後円墳みたいな体型の主人公が、部員が同期&先輩のイケメン2人しかいない古墳研究会で充実したキャンパスライフを送る」物語です。(※1巻時点) https://res.cloudinary.com/hstqcxa7w/image/fetch/c_fit,dpr_2.0,f_auto,fl_lossy,h_365,q_80,w_255/https://manba-storage-production.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/uploads/book/regular_thumbnail/280147/417efc3e-e01c-4d7f-bba3-acf825fe68b5.jpg これだけ聞くと、「ま〜〜〜たいつもの冴えない主人公が何故かハイスペックイケメンに好かれるやつかよ😡」と思いたくなるけどぜんぜん違います…!! いや、なぜかイケメンに好かれるとこはよくある少女漫画と同じなんですけど、それ以外の女同士の人間関係と主人公の心理描写がハチャメチャに現実的で生々しいんです…! 主人公・穂乃香はその見た目から男子には合コンであからさまにハズレ扱いされ、学校では至近距離でブスと言われる。中学からの友人・友葉は同じ大学に進学したけれど、新たな友人・丹菜との出会いで入学して1カ月で白目の面積を減らしたり(※カラコンのこと)、合コンに行きたがったりと変わってしまう。 丹菜という黒船によって、穂乃香は2人の『ごまめ』となってしまった。(※ごまめ…1人前ではないが仲間に混ぜてもらうこと) このような状況で苦悩する穂乃香は、妙にテンションが高かったり卑屈だったりする多くの少女漫画の主人公たちに比べ地に足ついた等身大の悩み方をしている。その心理描写がすごく現実味があって、自然と穂乃香の気持ちに寄り添いながら読んでいました。 入学してまだ1カ月頃のお話なので、今までずっと一緒だった友人と離れ、別々に人間関係を構築していくところが最高に新生活の幕開け感があってグッときます。懐かしい…。 そして、少女漫画でバチクソ大事なのがその作品を代表するイケメン(ヒーロー)ですよね。この漫画に登場するメインの男の子は、表紙を飾る同期の飯田君と3年の可児江先輩の2人。 https://i.imgur.com/lADf6l7.png (『やまとは恋のまほろば』浜谷みお 第1話) 「ごまめ」と化しているときに女友達の前で飯田君と話したり、女友達の前で可児江先輩が穂乃香をかばったり(※三和はそのことを知らない)。それが読者にとってカタルシスになっていてたまりません。正直めっちゃ気分い〜! …というか、主人公が2人に話しかけられる度にまるで自分が実生活でイケメンの友達に話しかけられたとき同じ高揚と緊張を感じます。この漫画リアルすぎる…! あと大事なことなんですけど、この作品は舞台が関西なので 2人とも関西弁です!! 最高か〜〜!! 先輩がクソみたいな合コンから助け出してくれたり、飯田君と2人で古墳を見に行ったり、古研で宅飲みしたり。悩みつつも三和が充実したキャンパスライフを送っているのを見ると、なぜだか不思議な満足感が得られます…なんなんだこの気持ちは…! 1巻の最後では、「古研に自分が居ていいのか」という葛藤にケリをつけた三和が、2人と距離を驚くほど縮めるので(マジで)、ぜひ読んで確かめてほしいです。 LINEマンガで連載中とのことで、これから連載を追っていこうと思います…! (下記画像は6話より。2つの「3人の世界」の対比がいい…)ねこかわいいねこのマッサージ屋さん 久川はる野愛こんなのさあ…かわいいしか言うことないじゃん!って理不尽に文句言いたくなるほどかわいい。 もふもふでむちむちのねこが全身マッサージしてくれるなんてかわいい以外に言うことない。 疲れた社畜たちの足や背中をふみふみしたり、お腹に乗っかってあたためたり、シャツの胸ポケットに入ったりしてくれるねこたち。かわいいかわいい。 ストーリーがキャラクターがどうのこうのではなく、ただねこがかわいい。かわいすぎて気づいたら頬がゆるんでしまう。ニヤニヤしちゃう。 ねこはかわいいですし、かわいいです。それ以外言うことないんです!<<5556575859>>
漫画が上手いのでスラスラ読めちゃうんですが、読んだ次の日にズシーンと「あぁ、面白かったな〜」って効いてくるボディーブローのような作品です。 タイトル通り失恋した話が多いけどサバサバしてるから読後に嫌な感じは残りません。むしろ底抜けのエロ描写が清々しいくらいでした。 最後のブルマの話がアホで好きだな〜。