青年マンガの感想・レビュー15374件<<3536373839>>短編集としてレベル高いと思う魔法はつづく オガツカヅオstarstarstarstarstar_borderかしこオカルト要素はあるけど怖すぎない短編集。どの話も最初から最後まで飽きることなく引き付けられる内容・画力・構成力で面白かった。こういう短編が雑誌に掲載されてると満足度が上がりますよね。どれもいいけど個人的に一番印象に残ったのは死期が近いおばあちゃんが猫に憑依して人助けをする話かな。これだけ他の話と違って実際に起きそうな語り口だったので入り込みました。なみだ坂診療所 1020話全部読むなみだ坂診療所 完全版 向後つぐお 宇治谷順まみこ※ネタバレを含むクチコミです。加害者と被害者ノラの家 夕海名無し加害者と被害者は表裏一体であり、私たちもみなそのどちらにもなる可能性を秘めている……ていうのがテーマなんだろうけど、少し惜しいと感じた。 今のところ(12話まで)出てくる「加害者」側のキャラも、なんというか蓋を開けてみるとそこまで「加害者」ではないような〜…。 美大生の子の罪はアウティングされた相手と揉めてスコップで顔に傷をつけてしまったこと。 メガネの罪は人を轢いたこと。でも轢き殺したわけではなく、妊婦を轢いて流産させてしまい、妊婦はそれを苦に自殺、という、確かに罪は罪なのだが間接的で…。 それにメガネは元々家族からいじめられていて、挙句兄の虐待から姪っ子を守っていた、という可哀想なエピソードも描かれる。(途中までてっきりロリコンなのかと思った) 加害者はある意味被害者の側面もあり、加害者にも同情の余地があるんだよ!というテーマならこれでいいのかなあ〜…。 加害者虐待被害者をテーマにした作品は「羊の木」「モリのアサガオ」などがあるけど、これらの作品と比べると今作の登場人物たちが抱える「罪」は、なんというか「割と許してもらえそうな罪」であるように感じた。読者のストレスにならない程度の罪というか。 だからこそ熱血主人公のはからいであっさりわだかまりが解けていくんだけど、うーーん。 ハードでスリリングであればいい!というわけではないし、この作品の目指す方向とは違うのも分かるんだけど、それにしても全体的に少し予定調和に感じてしまったかも…。 しかし作者さんは浅野いにおのアシスタントらしく、背景や作画は一流。どこか鳥海茜っぽさも感じられる絵柄。今後、女性誌などでも活躍しそう。部長と部下がおりなす不条理なギャグサラリーマン山崎シゲルNEO 田中光六文銭一昔前だが、東京メトロのポスターかなんかでよく見たものが、マンガになっていたなんて知らなかった。 ただ、そのポスターでみていたものと内容にそこまで差がないので、ポスターがまんまマンガになった感じ。 もともとはSNSから出ていたとも知らなかったです、 内容は、理不尽だったり、意味不明なこじつけを言いだす部下に振り回される部長という展開。 クスリと笑うにはちょうど良い作品。 深く考えず、頭空っぽでも読めるのが特徴。 何より、部下のむちゃくちゃうざ絡みに、部長の懐の広さに感服します。 寝る前のリラックスしたいときに読むのをおすすめします。 夜更かし決定なアパート住まい。同人女アパート建ててみた 賀来starstarstarstarstarPom 面白い物語だし、不動産についての知識も増える。 A子さん、銀行員で不動産の知識も豊富。 どんな分野であれ知識は持ってて損ないんだなと思う。 そしてA子さん、アパート建てたは良いけれど、中々入居者が来ず、四苦八苦。 しかし諦めないでめげないA子さん、かっこいい。 結果、友人の助けもあって入居者が来て流れが出来てきて良かったなぁ。 友人同士、不得意な部分を補い合えるってのも良い。 夜な夜な皆で語り合ったり、アイディア出し合ったり、楽しそう。 入居者揃ってからの3巻ですかね、もうすでに問題発生 ?A子さんはどう乗り越えるのか、またまた勉強になりそうな次巻、待ち遠しいです。本筋と関係ない紅の流れ星さんメイン回のほうが面白い漫画だったジオブリーダーズ 伊藤明弘starstarstarstarstar_border瀧中盤までのドタバタアクションモノから一転、鬱漫画になることでファンがちょっと荒れた作品 個人的にはあの展開もアメリカン・ニューシネマ的でわりと好きだけどまあドタバタ劇のほうが楽しかったのも分かる 「紅の流れ星」こと梅崎真紀ちゃん回のガンアクションはマジでスゴイ ちなみに今は作者が身体を壊して第二部完で止まっている、MOONLIGHT MILEも同じ状態だったけど連載再開したしこちらもそうなることを祈る大人になってからのグリコってなんかいいチヨコレイト YØRI名無しチヨコだからチヨコレイトか〜と思ったけどチョコの部分も最後にしっかり効いてくるのいい。でも酔っ払って怪我する人なんか大丈夫かなという心配のほうが大きい年齢になってしまったな。 不思議なコンビが世界を往く #1巻応援DOGA 武田登竜門兎来栄寿『BADDUCKS』や、SNSでバズった読切「大好きな妻だった」などで知られる武田登竜門さんの最新作です。 魅力的なファンタジーは、その世界にリアリティを感じさせてくれます。虚構として大小の嘘はありながらも、その世界が本当に存在しているのではないかと思わせてくれる肉感。それを生じさせるのは嘘を下支えするディティールと、何よりヴィジュアルが生み出す説得力です。 『DOGA』は、そういう意味でとても魅力的なファンタジーです。庶民の衣食住や仕事や娯楽、この世界独自のシステムなどを通して、そこに住む人の息遣いが感じられます。武田登竜門さんの新鋭とは思えない高い画力が紡ぎ出す世界の情景に、異国の地を旅している気分を味わえます。見開きでバーンと豪奢に描かれる世界は、見ているだけで楽しめたりワクワクしたりします。 世界のほとんどが海であり陸地が1/10以下の星の上で、ソテルナの新領主となったヨーテルダと雑多な労働やゴミ漁りでその日暮らしをしている孤児のドガ。 身分のまったく違うふたりが出逢い、旅をしていく物語となっています。 メインキャラクターも今風のわかりやすいイケメン美女ではないところがまた硬派で、味を生んでいます。ドガの豪放磊落な性格と、未知と遭遇した時のリアクションが読んでいて楽しいです。この世界のことを知らない私たち読者と同じ目線を提供してくれるので、物語に入り込みやすくなっています。 最近では、主人公の名前だけがタイトルになっている作品も珍しくなっているので、そういうストレートな部分も良さが感じられます。 旅をするには不向きであり、かつタイムリミットが生まれてしまっているヨーテルダとの困難多き旅路は果たしてどうなっていくのか。 人魚は本当にいるのか。 ヨーテルダは命を繋ぐことができるのか。 ヨーテルダの兄、ビヨルクが握るソテルナの秘密とは何か。 何より、まだ見ぬ広い世界にどんな光景が待っているのか。 この先も楽しみです。決めゼリフが好き紛争でしたら八田まで 田素弘starstarstarstarstaralank序盤を読んだだけですが、「八田のチセイにおまかせを」がとっても気に入りました。 知性と地政をかけてるのでしょう。(主人公の八田百合は地政学リスクコンサルタント) 紛争の背景は、人間心理的な部分や経済的なこと、文化的な差異、さまざまあるんだなと、勉強になります。やや難しい設定もありますが、多少すっ飛ばしても、彼女の快活なキャラクターと心身両面の強さのおかげで痛快に読めます。国際情勢、経済、社会、あたりに関心ある方にはすごくおすすめです。頬を染め、濡らす少年たち #1巻応援友人の式日 るぅ1mm作品集 るぅ1mm兎来栄寿『怪獣くん』のるぅ1mmさんによる、4つの短編を収録した作品集です。 『怪獣くん』のような男の子と女の子のお話もあれば、「あさみちゃんのなくしもの」のような百合もあれば、本作に収録されているような男の子同士の関係を描いた作品もあり、いずれにおいてもその筆致を遺憾なく発揮しています。 1番最初に収録されている「ななしの恋人」だけは全編アクションwebにて読めるので、試し読みとしてまずそちらを読んでいただくのが何より早いでしょう。個人的にもこの本の中で特に好きな作品です。 https://comic-action.com/episode/316190246979767734 闇深い泥沼のような感情を描くことも多いるぅ1mmさんですが、本書に収録された物語は比較的光の部分が目立ちます。2作目の「幽霊屋敷ラブロマンス」などは特に顕著ですね。るぅ1mmさんのかわいい絵柄は、こういった方面の物語でもマッチするのだなぁと得心します。 かと思えば、3作目の「フランケンシュタインの友人」で見られるような倒錯的な感情こそ醍醐味であるなぁと思い直します。 そして、4作品目の表題作「友人の式日」で余韻を残して締め括られる。1冊の短編集として、収録順が完璧だと思います。 普段からBLを嗜む方にはもちろん、そうでない方にも必然性を持つふたりの関係性を描いた作品群として読んでみて欲しいです。真夏の残照のように、胸を焦がされることでしょう。 可能性三丁目裏のポストマン 水辺夏太郎名無し面白かった。 意味深に落としたスイッチとかツッコミどころは多々あるけど、作者の体験談を交えているのかな?女子高生のリアルな感じが伝わってきた(と言いつつ当方40代なもんでリアルっぽいなと感じただけですが)。 最後は絶望でありつつ、母親だけは味方でいてくれたという(捻じ曲がった愛ではあるが)何ともいえない感情にさせてくれた。 これからの作品が楽しみな作家さんです。水辺夏太郎。覚えておきます!今後にめっちゃ期待お見合いにすごいコミュ症が来た 矢野としたかstarstarstarstarstar_border宮っしぃうだつのあがらない主人公の男性は婚活しても失敗に 次ぐ失敗 色々と相談所で話した結果は上手くいかず、社内の部下の女性の紹介でその友達と会うことに 友達はコミュ障らしく、待ち合わせ場所にいったら虚無僧がいた、というお話 初手からかなり独特で迫力ある掴みで、ラブコメとして新しすぎるかなり斬新な作品 実際の虚無僧の中身は読んでお楽しみですが、掴みもバッチリ、物語まラブコメとして楽しいしと、今後にかなり期待できる良作でしたかわいいマムちゃんと、悪役かつヘタレお色気担当のフジヤマさん。魔法少女201 むちゃstarstarstarstarstar_borderゆゆゆフジヤマさん、ボンテージを着てるシーンが少ないような… 積極的に働くと、魔法少女のマムちゃんが出てきて爆散させられて敗退罰則金が生まれるし、積極的に働かなくても偉い人に怒られるし。 まさに前門の虎、後門の狼。 とはいえ、魔法少女へ変身したマムちゃんは強すぎる。 普段から魔法少女に変身していてパワー的には隙なし。 仲良くして弱点を探そうとしているのに、可愛らしさ以外は恐ろしく強いことしかわからない。 マムちゃんの強さを目の当たりにしてクラクラしそうになったところで告げられる、厳しすぎる魔法少女の鉄の掟 なんなんだ、この魔法少女業界は。 月給30万(罰則による減給あり)で働く、悪の組織・女幹部フジヤマさんの敵としては、生粋の魔法少女・マムちゃんは強すぎる。 フジヤマさんも後輩のようにうまく立ち回って、魔法少女とエンカウントを減らして、寿命を長くしてほしい。 ちなみに、マムちゃん(10才)が金欠のフジヤマさん(アラサー)へ、しばしお裾分けしてくれる貰い物。 出どころがわかってもわからなくても、マムちゃんのピュアさにフジヤマさんの心は漂白されてしまう気がするなと思った。 愛を語ろうプラネテス 幸村誠アルマジロ※ネタバレを含むクチコミです。マジで意味不明だけどやたらカッコいいから好きABARA 弐瓶勉starstarstarstarstar瀧これを描いた作者本人も若気のいたりでやってしまって自分でも理解出来ない的なこと言ってて笑った藝大受験までめちゃくちゃ面白い!ブルーピリオド 山口つばさ名無し藝大編からは好き嫌いが分かれると思います。 考えさせられる内容なのでスッキリはしないです。藝大受験まではめちゃくちゃ面白いです。 13巻まで読んで合わなかったので、離脱しました。 野球漫画?で一番好きです。ONE OUTS 甲斐谷忍名無し純粋な野球漫画ではないですが、野球漫画で一番好きです。めちゃくちゃ面白いです。もう書店で新品で手に入らないのが残念です。 ギャンブル✖️野球 最高です。気になる方は是非!読んで後悔はしないと思います。ただ絵は下手くそですけど慣れます!面白いか?外天楼 石黒正数名無しどこが面白いか分からなかった。マジでつまらなかった。ほのぼの系が好きな方にはいいかも雨と君と 二階堂幸名無し自分には合わなかった。全然面白く無かったです。 ふ〜んで!?って感じでした。 明るくてピュアなラブコメラブドールま子 sevenstarstarstarstarstar_border野愛明るくてちょっとエッチでピュアなラブコメって感じがいいですね。単純でわかりやすくてかわいい! 24歳童貞・太一のもとに突然アンドロイド型ラブドールのま子がやってきた! これで童貞喪失かと思ったものの、ま子と恋をして胸きゅんポイントを貯めないといろいろできないらしい。 という訳で、太一とま子のピュアでキュートな同棲生活がはじまる……というお話。 ホラーが好きで怪力でとにかく無邪気で子どもみたいなま子がとにかくかわいいです。 アンドロイドだからこそのトラブルや困難もおこるけど、なんだかんだ愛の力で乗り越えていく太一の成長物語でもあります。 大抵のことは愛があればなんとかなるよね!っていう明るさがいいですね。ラブコメってこれくらい単純でいい!面白い作品になりそうレベリング・マーダー シオヤマ琴名無し面白い作品になりそうな気配がする。 1巻のラストからどういう展開になるのか、大いに期待するところ。愛しか感じない「メイド」×「スケボー」マンガ #1巻応援メイドスケーター【電子特典付き】 すずしろstarstarstarstarstar_border兎来栄寿多様性の時代である令和。最近はメイドも多種多様です。 ひたすら食べるだけの子もいれば、アキバで抗争するメイドもおり、ゴミ捨て場で拾われるヒゲ面メイドもいます。 そんな中、こちらはスケボーで空中を舞うメイドのお話です。 世の中、掛け算が大事で。単体ではありきたりであっても、掛け合わせることによって独自の組み合わせとなりそこに魅力が生じてくるのは人間でも作品でも同様です。 「スケートボード」×「メイド」。 通常では交わることがほとんどないであろうふたつの要素をどちらもこよなく愛する筆者によって、唯一無二の作品が誕生しています。レースを振り乱しながら、激しく華麗なトリックを決める姿が新感覚です。 すずしろさんの画力がとにかく高く、女の子はそのままラブコメにしても問題がないくらいかわいいのですが、そのかわいさを保ったまま少年マンガのアクションのように格好良く迫力のあるスケボー捌きを見せてくれます。表紙絵だけでも伝わるであろう、躍動感と疾走感がたまりません。大胆に見開きや大ゴマを駆使して目だけで楽しませてくれます。 個性豊かで魅力的なメイドたちのみならず背景も美しいのですが、西洋風の街並みの中に現代的なスケボー専門店が存在しており、細部の部品まで精緻に描かれているのに愛を感じずにはいられません。 「好き」は最強ですが、この作品には確かな「好き」が溢れています。 描きおろしでも見られる、スケボーから離れた日常の部分だけでも彼女たちの息遣いが感じられて好(ハオ)です。 マンガでも十分面白い作品ですが、アクションが非常に動画映えするであろう作品なのでアニメ化されたら海外などでも大ブレイクしそうで今後の展開が楽しみです。 可愛いタイトルかと思いきや #1巻応援ねずみの初恋 大瀬戸陸starstarstarstarstarNanoタイトルとカバーだけじゃ絶対こんな話だと思わないんでは…!?というくらい衝撃作。でも実際ちゃんと可愛いです。碧くんとねずみちゃん、お互いへの愛がとっても深い。それでちょっぴりすけべ。良い。ふたりとも初めて同士なのが伝わってきて可愛くてにやけるし、応援したくなる。やってることはとんでもないけど…。 とにかく続きが気になる~~!ふたりで幸せになってほしい…切実に…。けど1巻ラストがまた衝撃でやばい……!!「卵と鶏」感想卵と鶏 辻やもりニーナタイトルに惹かれて手を伸ばした一冊。気づいたら一瞬で読み終えてた。体感10分(笑)。 続きがめっちゃ気になるわ。 複雑な過去を抱えながら金持ちDV男と同棲中の26歳OL・鳴海。そんな彼女の前に突如現れた、未来からやって来たという自称【鳴海の息子】29歳の慶。このふたりの出会いをきっかけに物語は大きく動き始める…。 一巻の終わりに明かされた事実から、私なりに先の展開を予想するも、きっとまだまだ二転三転して振り回されていくんだろうな。 ……でも、それがいい(笑)<<3536373839>>
オカルト要素はあるけど怖すぎない短編集。どの話も最初から最後まで飽きることなく引き付けられる内容・画力・構成力で面白かった。こういう短編が雑誌に掲載されてると満足度が上がりますよね。どれもいいけど個人的に一番印象に残ったのは死期が近いおばあちゃんが猫に憑依して人助けをする話かな。これだけ他の話と違って実際に起きそうな語り口だったので入り込みました。