青年マンガの感想・レビュー15397件<<351352353354355>>卓球部にSM百合はありま…す!部長に威厳はありません 高橋真弥あうしぃ@カワイイマンガ卓球部……ですらない場所で、ひとり壁打ちに勤しむ自称部長の絵夢(えむ)。そんな彼女を何故か気に入った恵澄(えすみ)は部員になるが、真面目にやらないばかりか、隙あらば部長をイジリ、イジメる日々。この部活、どうなる? ★★★ Sっ気たっぷりの恵澄に巨乳・ぽっちゃり・ドンくさいとイジられれまくる絵夢。嗜虐心を煽る絵夢だが特にMっ気は無いので、普通に傷つくが、共に部活をしてくれる仲間として、そしてほんの少し繰り出される恵澄のデレもあり、二人は怒りながらも一緒にいる、絶妙なバランスのSM百合となっている。 絵夢が部長として頑張ってしまうのは、恵澄が実は卓球の実力者だから。しかし恵澄のための絵夢の頑張りは全く恵澄には響かない。カワイソス。 お互い相手を想っているのに、お互いの気持ちが分からなくてすれ違うコメディは、本当にどこで交わるのだろう……と最後までヤキモキさせられる。 この二人より分かりやすい百合としては、恵澄を一方的にライバル視する子や、後から入部するダブルスの二人の、幼馴染&互いを補うパートナーシップが尊い。 ガチの卓球描写はあまり無いが、卓球を挟んだ関係性のコメディとして、そして何よりも嫌な感じの無いSMコメディとして、ムズムズする感じとブレない笑いがある作品。恩…じゃなくて"怨"返しクモノイト~蟲の怨返し~ 荒巻美由希名無し貧乏浪人生・恩田くんのもとに、可愛い女の子が突然訪れたかと思ったら…その正体は彼が過去に残酷な殺し方をした「虫」だった…!!というお話。 とりあえず1話目は体を真っ二つにされたオオムカデでしたが、あらすじからすると、これからいろんな虫に襲われることになるのか…過去にどれだけ虫に恨まれるようなことをしてきたんだ恩田くんよ!!じわじわと心に染みていく感覚#1巻応援転がる姉弟 森つぶみ六文銭タイトルと表紙から何気なく読んでしまったのですが、非常に良かったです。 なんとも優しい物語でした。 父親の再婚で、弟ができることになった女子高生が主人公。 思い描いた弟と違い、また弟の方も思い描いた姉と違って最初に微妙なスレ違いもあるけど基本的に家族として受け入れていく感じ。 表紙の弟、確かに玉ねぎ頭で宇宙人っぽいし。 特に、弟が新しい家になれず、また再婚したからか母親が他人に思えてしまい、夜にこっそり泣いてしまうシーンが個人的にツボでした。 普段は飄々として、何も気にしない風に見えていただけに、 このシーンは強烈でした。 やっぱり年相応に色々不安だったんだなと。 それに姉が優しく接する姿も、また良かったです。 義理だけど共同生活していくなかで少しづつに家族なっていく優しい世界は、ジワジワと染みていきます。 二人をずっと見守っていきたい感覚になりました。ちぃちゃんのお料理でちぃちゃんママと酒飲みたいちぃちゃんのおしながき 大井昌和野愛児童の労働時間と環境に関して思うところはいろいろありますが、ちぃちゃんのお料理食べたいしお店行きたいです。 お酒飲めないお子様なのに酒飲みの気持ちがわかるのママ似だからなのか、ママをよく見て理解しているからか…なんにせよよくできた子です。 子どもに仕事させて自分は酒飲んでばっかりなんて聞くとちぃちゃんママやべえヤツって思うけど、ママが可愛くて豪快で魅力的なんだよなあ。 しっかりした子ども&酒豪ママの組み合わせっていいよね。 めんどくさい客とか嫌なヤツがほぼいなくて平和にワイワイ酒飲んでるだけなのがこの漫画のよいとこですね。お店行きたい! 卓球場で巡り合う優しい縁しらたまめぐり 有馬ツカサあうしぃ@カワイイマンガ内向的な高一女子は、街の卓球場の前で同じクラスの陽キャ女子と出会う。彼女に誘われて卓球を始めるが、実は二人にはある因縁があった……。 ★★★ 少し祖母に卓球を教わったことのある主人公。その祖母と卓球場と、陽キャ女子の祖母の縁を辿りながら、主人公と陽キャ女子がダブルスを組んで試合に出るまでを描く。 卓球漫画としては「初心者あるある」が沢山描かれていて、ちょっと他の卓球漫画とは一線を画す。この作品を一言で表すと「本気で楽しむ」という台詞。真剣にやるけど、それでつまらなくなっちゃ意味ないよね、という力の抜け方がいい。 卓球の大会の描写も面白い。老若男女が混ざって争う大会は、卓球ではよくあり、確かに小学生に負けたり、お年寄りに負けたりすることはよくある。当たり前なので悔しくもないのだが……いや嘘だ。めっちゃ悔しい。 初心者なりの戦いも熱いし、二人の友情物語も熱い。陰キャの成長譚と縁の巡り合わせと独特な卓球文化を織り込んで、充実の一冊だった。パパ、ママ、ババ…そしてゴゴ。これはいいSF短編ゴゴのいる生活 小田扉名無し※ネタバレを含むクチコミです。ゆるキャン△のあfろ先生の地元愛マンガmono あfろさいろくゆるキャン△ファンは抑えておいたほうが良いです。 何故ならゆるキャン△の聖地巡礼をこのマンガでもやっているから…!マンガ内で同じ漫画家が聖地巡礼ってどういうこっちゃと思うかもですが読めばわかる。読もう。 ベースは同じく女子高生で山梨県で部活動なのですが、今回は写真&映像! こっちも流行るといいなぁー ヒューマンドラマとしかいえんよ...Dr.クマひげ 史村翔 ながやす巧starstarstarstarstarマンガトリツカレ男高校生くらいに時に読んでも十分面白かったが今読むと違った感じで面白い。昔は主人公の国分徹郎がすごい年上に感じたが今は同年代になっているとか色々あるけど一番は自分のやりたいことをやりたいようにやっているかという点で考えてしまった。史村翔は「サンクチュアリ」や「右向け左!」が有名だと思うがなんというかこういう浪花節っぽい原作の方が好きかな。 ドラマ版を見てその女、ジルバ 有間しのぶ名無し私は原作ファンでドラマも楽しみにしてましたが、一緒に観ていた母の方がハマってしまったようです。やはり年齢が高ければ高いほど共感指数も高い…? ドラマ版では(アララではなく)新の職場の人たちのキャラも濃くて原作よりも賑やかになってます。 ドラマを機に漫画も読む人が増えれば嬉しい。そば 人情話そば屋幻庵 かどたひろし 梶研吾名無しそばの蘊蓄より、そばに纏わった人情話が温かで面白い。何度も読める作品ですね⚾️ すげー良い読み切り #読切応援天使の研修期間 にことがめ名無しすごーーーい良かったーーーーーー。この「にことがめ」という方、名前覚えづらいけど次作も見逃さないために頑張って覚えておきたい。 その人間が生きた人生を理解し、魂の選別をするため、人間が持つ感情(喜怒哀楽)を生まれたての天使が学ぶという話で、序盤はなかなか順調にことが進んでいきますが、感情を知れば知るほど、当然ながら怒りや悲しみが増えていく。仕事のためとはいえ読んでいて胸が痛い。これが感情というものか…「ひっコミュ系」女子のかわいいコメディメイド・イン・ひっこみゅ~ず サンカクヘッドにわか「干物妹!うまるちゃん」のサンカクヘッドによる、ひっこみじあんな女の子たちのメイド喫茶コメディ。「ひっコミュ」という「コミュニティが苦手なひっこみじあん」を可愛らしく表現した造語、可愛いデフォルメとオノマトペ、様々なタイプ分類など、コミカルな表現はさすが。週刊誌で箸休め的に読むのにちょうどいい漫画になっていきそう。ゆるりんと見ていきたい。終末のハーレムファンタジアを読んで終末のハーレム ファンタジア セミカラー版 LINK SAVAN名無し※ネタバレを含むクチコミです。 徳洲会病院の歴史が分かる漫画徳田虎雄物語 トラオがゆく 貴志真典名無し面白かった。徳洲会病院といえば地方にある自分の地元にもある病院だけど、その成り立ちについては一切知らないので全部興味深く読めました。2004年以降に描かれているはずなのに謎に劇画調なところも面白かった 1972(昭和47)年に、大阪・松原市に年中無休、24時間オープンの救急医療を行う徳田病院がオープンしたところから始まり、創設者の徳田虎雄が「生命だけは平等だ」という理念のもと、既得権益を守ろうとする医師会とバチバチに戦いながら日本各地に徳洲会病院を増やしていくという熱い話。 いつ何時倒れようと夜間救急や休日診療を訪れたり、救急車搬送され治療してもらえるのが当たり前だと思っていた自分にとって、70年代の救急医療の酷さにはとても驚きました(この本以外のソースをあたってないのでどの程度正確に描写されているのかわかりませんが)。 徳田虎雄自身は鹿児島市から約468km離れた徳之島という島の出身で、隣の町まで呼びに行ったのに医者が来ず弟を喪ってしまったことが、徳田虎雄の強い信念の礎となっている。病院を建てるためにあらゆる手段を尽くすと自ら選挙にも出ていたと知り、その信念が本物だなと感じた。 新しい病院を設立するために毎回自分に生命保険をかけ受け取り人を銀行にし、その額が1億8千万→8億→27億3千万と跳ね上がっていくところが凄まじい。 内容以外の絵について言うと、並んでる人物の大きさがおかしかったり、コマ割りが謎だったり、ギャグとシリアスの見分けがつかなかったりいろいろあるのですが、全部ひっくるめて面白かったです。タイトルからは想像もできない真面目なハートウォーミングストーリー奴隷エルフと商人 がい子くじんななしKindleUnlimitedでよく見かけてたので作品自体は知っていたんだけど、「(どうせしょうもないエロギャグなんだろうな…)」と敬遠してたけど、実際は壮大な大河ヒューマンドラマでマジですごかった。本棚に並べるなら王様ランキングの隣に置きたい作品。 1エピソードが4コマ×4本で構成されてて、主人公はいかにもエルフにエロいこと強いてそうなアラビアンな格好のオッサン(商人)。 読みはじめると、オッサン商人が雑なコピペばっかでまず笑ってしまう。 しかも早々に#1でこのオッサンに関する衝撃の秘密が明かされて「この漫画とんでもねーぞ・・・!」と。 というか、初見で舐めてかかったら、後半意外にも時系列と登場人物たちの関係が大河ドラマばりに複雑になっていってかなり焦った。もっかい読み直してちゃんと把握したい。 ギャグ漫画なんだけど優しい世界っていいなと思わされた。美男美女の国の国民になれるような生き方をしたい…。 https://twitter.com/gaiko_kujin/status/1220355663584354304?s=20花澤香菜もダジャレがお好きシャレにナラナイさん 伊藤和良名無しダジャレ文化…浅いようで実は深かった!コメディタッチながら日本人がいかに日常的にダジャレに触れているか気付かされる。 ちなみに、おまけで収録されている記事「ダ洒落大陸」のインタビューがなかなか豪華だった。声優の花澤香菜さんもその一人。本編に負けず劣らず「ダジャレ愛」を熱く語っておられる。で、他のインタビュー陣は誰じゃ?ってそこは本を読んでみてくださいな。 誠実さに溢れた素敵な…かしこくて勇気ある子ども 山本美希大トロ誠実さに溢れた素敵な作品です! 簡単じゃない問題を簡潔に描いています。 アニメの出来がすごかったので読んでみた無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ フジカワユカ 理不尽な孫の手 シロタカ異世界スキーアニメ版はこの作品のために設立されたスタジオが制作してるとかで相当気合入ってるみたいですね。2018年設立なので3年がかりということか。世間で言われているようにクオリティ半端じゃなかったです。杉田智和の心の声ってなぜだか実家のような安心感がありますよね。 というわけでマンガ版も読み始めましたがこちらも面白い。「本気だす」というサブタイトルが真摯なものだったことを明らかにするように、ルディ少年がかつて出来なかったことやトラウマにひとつずつ向き合っていく姿に胸が熱くなります。なろう系作品、ともすれば主人公の心情描写がないがしろにされることもありますが、本作では彼が成長していくようすがしっかり演出されていて読み応えあります。やはりジャンルの先駆けだけあるということなのか…。 アニメも楽しみつつ、大切に読み進めようと思います。西炯子のスピリッツ新連載恋と国会 西炯子starstarstarstar_borderstar_borderかしこ三代も総理大臣を出した家柄の御曹司議員と元地下アイドルの新人議員が国会を舞台に繰り広げる(おそらく)ラブストーリー! 御曹司は世襲議員で親の背中を見て育ったから世の中にちょっとうんざりしてる系。元地下アイドルは何をするか分からない爆弾娘の予感!彼女がなぜ議員になろうとしたのか気になる… ふたりの出会いがはちゃめちゃで楽しい。道でぶつかって元地下アイドルが両手に持ってた山盛りのアイスを落としちゃったから、御曹司は金で解決しようと千円握らせるんだけど八十円足りなーい!と追いかけてくる爆弾娘。 これは続きが楽しみだなぁ!西炯子さんが政治を斬ってくれるのにも期待大。 うち(現実)にも外国人(異星人)来ないかなバクちゃん 増村十七さいろくほっこりする話しか想像出来ないぜ!っていうぐらいほんわかした絵柄にも関わらず、内容はほっこりだけでなくしっかりと筋があるストーリー。 物語の進み方も外国人(異星人・異人種)も皆「人間」なところもとてもグーでした。 ホロリと来る場面も確かにあるけど、それよりも背景を想像してギュッと胸が痛む。意外とそんなシーンもあって、良作でございました。人妻モノだと思って読んでたが…うるはしの美魔女さん さいだ一明名無し結婚してなかったのか… そうか…正反対なあの人が嫌い。でも…エビスさんとホテイさん きづきあきら サトウナンキあうしぃ@カワイイマンガ本社から異動してきたエビスさんは「仕事ができる」女。必ず定時で帰るエビスさんが気に食わない「カワイイ」女・ホテイさんだが、彼女が定時で変える理由を知ってしまう。それ以来、心がモヤモヤして……。 ♡♡♡♡♡ ……とこう言うと、その時にホテイさんが心変わりした様に聞こえるが、実は彼女の心にあるのは、常に変わらない想いだった。 それは自分と正反対の人への嫉妬。そしてそれ以上に、憧れ。 自分に巣食う感情を捉えきれないホテイさんの、迷い、混乱。そしてホテイさんは、エビスさんの事ばかり考える様になる。エビスさんとの距離は縮まったり遠ざかったりし、その度に懊悩するホテイさんが息苦しい。 グチャグチャした想いは、エビスさんの意外な弱り顔や酔った姿を見て、一つの想いに纏まっていく。 そこでただ恋心に浸るだけでなく、「彼女の為に」何が出来るかを考え始める所が、ホテイさんの恋の強さだ。自分の意思が薄弱だったホテイさんが、エビスさんの為に行動を起こす……こんなに尊い百合成長譚があるだろうか。 ドロドロ渦巻く闇の中から、熱く真剣な百合が花咲く瞬間を見たくて、何度でも手に取りたくなる作品だ。 「鉄の感受性だワこの人!」オッス!トン子ちゃん タナカカツキnyae私はこの漫画に「感受性」という言葉の意味を教えてもらいました。1巻にトン子ちゃんがチェリーという男に対して「鉄の感受性だワこの人!」とショックを受けるところがあります。チェリーという男をこの上なく的確に表した言葉「鉄の感受性」。 その言葉が出てきたシチュエーションって、よく考えれば特殊でもなんでもなくそこらじゅうにありふれてるんです。そしてどちらかといえば自分はチェリー側の人間。だからこそ「柔軟で豊かな感受性でいないといけない!」と当時の自分には非常に響いたわけです。 随所で作者の芸術家へのリスペクトがひしひしとつたわる内容で、トン子ちゃんが影響を受けたモノは自分の目でも観に行きたくなること必至です。「石の花」読みました石の花 坂口尚かしこ作者の坂口尚さんはすごく心の綺麗な人なんだろうなと思いました。ユーゴスラビアの歴史についての知識を得てから読んだ方がよかったかな…という反省点はありますが、戦争と平和という巨大なテーマを描きながらも作者が本当に読者に伝えたかったことはものすごくシンプルなことなんじゃないかと思います。もし自分が戦時下の極限状態に置かれたとしたらクリロやフィーのように生きるなんて無理だとしか思えないのですが、何物にも流されることなく自由でいる為には常に問われ続ける人生の選択に対して必ず一度立ち止まり自分自身で考えなければならないというメッセージだったら私でも実行できるかもしれないと思うのです。でもクリロとフィーもフンベルバルディンク先生との出会いがなかったら途中で挫けることもあったかもしれませんね。フンベルバルディンク先生って一体何なんだろう。度々読み返して考えてみたいと思います。<<351352353354355>>
卓球部……ですらない場所で、ひとり壁打ちに勤しむ自称部長の絵夢(えむ)。そんな彼女を何故か気に入った恵澄(えすみ)は部員になるが、真面目にやらないばかりか、隙あらば部長をイジリ、イジメる日々。この部活、どうなる? ★★★ Sっ気たっぷりの恵澄に巨乳・ぽっちゃり・ドンくさいとイジられれまくる絵夢。嗜虐心を煽る絵夢だが特にMっ気は無いので、普通に傷つくが、共に部活をしてくれる仲間として、そしてほんの少し繰り出される恵澄のデレもあり、二人は怒りながらも一緒にいる、絶妙なバランスのSM百合となっている。 絵夢が部長として頑張ってしまうのは、恵澄が実は卓球の実力者だから。しかし恵澄のための絵夢の頑張りは全く恵澄には響かない。カワイソス。 お互い相手を想っているのに、お互いの気持ちが分からなくてすれ違うコメディは、本当にどこで交わるのだろう……と最後までヤキモキさせられる。 この二人より分かりやすい百合としては、恵澄を一方的にライバル視する子や、後から入部するダブルスの二人の、幼馴染&互いを補うパートナーシップが尊い。 ガチの卓球描写はあまり無いが、卓球を挟んだ関係性のコメディとして、そして何よりも嫌な感じの無いSMコメディとして、ムズムズする感じとブレない笑いがある作品。