青年マンガの感想・レビュー15392件<<284285286287288>>ジュブナイル人魚物語WATER PUNK 齋藤茂美名無し第1回荒木飛呂彦漫画賞、大賞なしの準大賞のうちの1つ。サイバーパンク、スチームパンクならぬ「WATER PUNK」というタイトルがピッタリな作品だった。 安田剛士っぽいジュブナイルにピッタリな細い線で描かれる繊細でさっぱりした絵が印象的だった。 ・人魚が凶暴 ・男の子の方が人魚 というギャップのある設定に「キス」という御伽噺のお約束がうまーくスマートにまとまっててよかった。 最後の水中から2人を見上げるショットがなんか好き。 【追記】 結果発表ページだと「準大賞」なのに本編の扉絵は「準入選」。おもくそ間違ってますね。本宮ひろ志が伊能忠敬を描く新連載がグラジャンでスタート!猛き黄金の国 伊能忠敬 本宮ひろ志名無し※ネタバレを含むクチコミです。32人の魔女たちが生き残りをかけて殺し合う!魔女大戦 32人の異才の魔女は殺し合う 河本ほむら 塩塚誠名無し※ネタバレを含むクチコミです。僕らはそれを越えてゆく ~天彦野球部グラフィティー~の感想 #推しを3行で推す僕らはそれを越えてゆく~天彦野球部グラフィティー~ 中原裕 市田実名無し・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ ラストイニングのファンレター(2020年5月)を書いた当時68歳の開業医です。今は70歳になってしまいました。私は野球に憧れながら進学のために野球を諦め、青春を医学部の勉強に取られ、医師になってからは飲めない酒の席の出席や講演会、医師会などの出席で夜を潰されました。 中原裕先生が描く高校野球マンガのラストイニングは心理戦でした。 今度も心理戦には期待しますが試合を描くと同時に、さらに筋トレ場面を間に多く登場させそのやり方を紹介し、練習場面を多くし練習の問題点を指摘下さい。 長編は長寿でないと描けないです。ラストイニングは10年掛かってますよね。マンガ家も長寿のために筋トレの勉強した方が良さそうです。 ラストイニングの教育的効果は大きいです。「どんなに頑張ってもどうにもならないことが世の中には沢山あるのだ」と教えています。しかも野球は「相手のために尽くす」のではなくて「相手の嫌がることをやって点数を稼ぐ」スポーツとラストイニングにありました。「筋トレは重要性だけど練習し過ぎは技術低下になるから考えて行動するように」と強調ください。「週に200球以上投げないように」も重要です。でも10分あれば50球投げ終わりますから時間が余ります。だからこそ練習は要領よくやらないといけないと強調ください。イチローがシーズン開幕前に毎年のように肉離れ起こしていました。オフに筋トレマシンでアウターマッスルを鍛えてシーズン初めに走り始めるからインナーマッスルとアウターマッスルの間にズレをきたし肉離れを起こすのではないでしょうか。 ・特に好きなところは? 球斗のセリフ「僕は野球が好きなんだ」 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 良い学校に入り良い会社に就職するという教育モデルはすでに崩壊しています。「好きなことを懸命にやることが本人も楽しくて結局うまくゆく」しかし「ただ努力すれば良いのではなく考えて行動すること。野球は考えてするもんだ。バカではできない」と教え「でも才能がないと、どんなに頑張ってもどうにもならないことが世の中には沢山あるのだよ」と教えてあげて下さい。 時折、努力すれば何でも夢は叶うなんて言う結論、神様は超えられない試練は与えないなんて言う結論を見ますが、間違っていると思いませんか? ドラマ化するので読んでみた。らせんの迷宮ー遺伝子捜査ー 夏緑 菊田洋之名無し遺伝子は指紋を超える究極の個人情報と作中で言われるように、血液や体のどこでも一部残っていれば個人を特定することができる。 「遺伝子は嘘をつかない」をキーワードに、感情豊かなおじさん刑事・安堂と、医科大学で准教授を務めるDNAの専門家・神保のコンビによって過去の未解決事件の真実を次々に明らかにしていく。 1話完結でドラマ向けなストーリーと思う。遺伝子を増殖させるPCR法という非常にタイムリーな用語も出てくる。 個人的な好みで言わせてもらうと、神保准教授のキャラクターは一応「天才だけど変人」という設定でしたが読んだ印象としてはわりと普通の人です。 もっとアクの強い、こんな奴いねーよ!くらいのが欲しかった。三国志を知ってから読むとさらに面白い覇―LORD― 武論尊 池上遼一六文銭※ネタバレを含むクチコミです。元塾講師が読んでも唸る実録受験マンガ二月の勝者 ー絶対合格の教室ー 高瀬志帆六文銭小生、学生時代に塾講師をしており、そこは本作と同様「中学受験」を中心にした塾でした。 そんな自分がこれを読んで思ったのは、 中学受験、マジでこんな感じです (太字で、最大フォント数にしたい) ということ。 もちろん、マンガなので多少の脚色はあるのですが、ますます加熱している中学受験業界なので、これくらい盛ってもほとんど一致していると言っていいのではないでしょうか? 「中学受験は親の狂気」 と本作で表現してますが、本当にそうなんです。 年端もいかない子供が、自ら勉強なんてやりますか? 絶対やらないですよ。 親が、それこそヒステリックに子供にやらせるんです。 親が全く関与しないパターンもありますが、 自分が見てきたなかで、その場合の生徒の特質は大きく2つ。 超天才か超バカ。(言葉汚くてすいません) 超天才は、勉強自体が好き過ぎて、ほっといてもずっとやるから、親も何も言わないんです。体調の心配くらいしかしない。 逆に、超バカは、塾を時間つぶしか遊び場にしているだけなので、親も勉強が目的ではないから放置なんです。 ただ、これは上位と下位の5%くらい。 残り90%の生徒(ってかほぼ全て)は親の干渉が、ものすっっっっっっっっっごいのです。 というか、親の受験といっていいくらい中学受験は親が主体なんです。 親が子供を徹底的に管理し導いていかないと、12歳くらいの子供は何も判断できないんですよ。 塾の費用も半端ないから(年間100万以上?)、親も気狂ったように子供と塾に圧をかけてくるのです。 それを称して、親の狂気 とはよく言ったものです。 今思うと、ホントにそうでした。 うなりました。 さらに、この作品がすごいのは、親と生徒のパターンが全網羅されていること。 自分も読んでて、つい昔の生徒思い出しましたもの。 このキャラは彼に似ているな、とか、フラッシュバックしましたよ。 ・教育に熱心な親/無関心な親 ・塾に従う親子/従わない親子 ・偏差値や学校のブランドしか興味ない親子 ・なにかのきっかけで成績が伸びる子・落ちる子 ・天才肌の子/努力家の子 ・兄弟で優秀な子と劣等生という差がある子 ・答えをみてズルする子 ・他人の脚を引っ張る子 ・周囲のせいにする子 などなど。 抱えている問題も性格も色々と異なる生徒に塾講師として相対する姿は、純粋に面白いです。 手を変え品を変え相手を説き伏せたり対策していく感じは「こういうやり方で対応するのね」と感服します。 また、主人公黒木は「塾は営利目的」「子供の将来を売る場所」と言いきっていますが、「教育」の名のもとに変に高尚化していないのも良いです。 なんとも、裏表ない感じが好感もてますし、悪態ついてますが、なんだかんだで生徒をよく見ているんですよね。ツンデレですよ。 それにしても、 島津くんは親父に負けず頑張ってほしい! がんばり屋の加藤匠くんと柴田まるみちゃんは、第1志望受かってほしい! カイくんは弟に負けずというか、弟と一緒に頑張ってほしい! と思わず、読んでいて自分も力が入ってしまいました。 生徒の頑張る姿は、いいものです。 受験とはドラマですね。 まだまだ受験は先ですが、これから本番まで生徒たちがどう成長しどんな結果になるのか楽しみです。 改造人間(スチーマー)SFアクション読切STEAMER 石澤寛伎名無しすごい壮大な世界観を読切として描いているので、要素を詰め込みずぎて少々ついていけない部分もありましたが、文句のつけようがない高い画力には圧倒されました。 血管と機械を結合して改造人間を造るという設定は面白い! 敵キャラかと思っていた3人組と主人公との関係性が色々明らかになるに連れ少しずつ変化していくのもよかった。たまにキャラの見分けがつかなくて混乱したところもありましたが。 もっとキャラの見た目をブラッシュアップすれば連載化できそうな気がする… 三千年目の神対応の感想 #推しを3行で推す三千年目の神対応 加藤文孝名無し斬新。あっこんな世界観があったかと感心させられる新しいお話です、緻密で繊細な絵があって完成するとても見ていて続きが気になる作品でした。水族館に行きたくなる水族カンパニー! イシイ渡名無しあらすじでコメディと称されて、それはその通りで楽しいですが、取材に基づく水族館の裏側が真面目に描かれています。 話が進むほど質がより上がって、ネタもまだありそうなので、もう少し続いて欲しかったとは思いつつも、逆に言えば5巻以内でダレることなくちゃんと完結しているお仕事系の良作だと思います。 東京喰種の石田スイ先…超人X 石田スイまくら東京喰種の石田スイ先生の新作、没入感がすごいっ! 何より周りのキャラクター達が面白い、これはフォローしておかねば。楽しみっ٩(*´˘`*)۶♪笑いのセンスが融合してるバクマン! おおひなたごう 爆笑問題かしここんな漫画があるなんて知らなかった。爆笑問題とおおひなたごうの組み合わせってすごく合ってる。20年も前のものなので太田と田中の見た目が若すぎることに違和感はあるけど、時代的なものじゃない笑いのセンスの部分では充分に楽しめた。お互いに今も漫才やってるし漫画も描いてるのすごいですね。「あしたの爆笑問題」での田中の片玉ネタが最高です!高度なギャグでありつつSFでもあるな〜と思いました。またこの組み合わせで漫画をやってほしい。90年代にハマっていたサブカルの思い…世界の夜は僕のもの 渋谷直角ymzkrm90年代にハマっていたサブカルの思い出や、当時の空気感が懐かしく、楽しめた。 他とは違う個性的な自分になりたくてハマっていたものは、情報誌によって踊らされ、量産された自分だったのだなという面白さもあり、それでもその時代の旬を楽しむのっていいなと思えた。 原作を読んで欲しい漫画 君たちはどう生きるか 羽賀翔一 吉野源三郎名無し原作と比較すると省略や改変があるのですが、原作そのままだと思って漫画を読んだだけの人からツッコまれてる一面にはリバイバル的に有名になった反面、複雑な気持ちになります。 おじさんの語りかけは原作から抜粋した文面コピペ状態ですし、画力は低めのため漫画版であえて読む意味があるのか正直疑問です。 もともと原作の分量が多くないのと漫画版作者が挿絵担当している版も出ているので、本作を読むならそちらを薦めます。美麗な絵、それ以外ないのが魅力ヒヤシンス -21世紀的台湾娘事情- 平凡 陳淑芬野愛台湾の女子高生・萱萱の日常を美しく描いた物語。 いや、物語というほどのものではないかも。数ある日常漫画の日常が霞むくらいに、なんてことない日常が描かれています。 淡い水彩画のようなタッチで美しく可愛らしく、お腹空いたな宿題多いなちょっと太ったなと萱萱のごく普通の日々が繰り広げられています。 正直なところ面白いとは言い切れないのだけれど、あらすじにもあるように画集に負けない美麗な絵だから読み進めてしまうんです。 萱萱は食欲旺盛で無邪気でのほほんとした女の子なのに、絵は湿度と憂いを湛えていて、そのアンバランスさもなんだか愛おしくなります。 美麗な絵にスキル全振りの作品だからこそ、妙な面白さがある不思議な漫画でした。第五の元素「萌え」ドスペラード 大和田秀樹マンガトリツカレ男だいぶ前に読んだ覚えもあるが今回久しぶりに読んでみた。魔法少女+ヤクザのテイストで魔法の元素「火」「水」「土」「風」に「萌え」が追加されている世界観。途中までは覚えていたが後半は全く覚えておらず全然違うマンガを読んでる気分になったよ 大きな謎を残しつつ終わった...ヒメタク 細野不二彦starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男関東近郊Z県にあるタクシー会社に主人公の矢野陽芽が新人として入るところから始まる。基本は人情路線で話は進んでいくのですが、なぜ矢野陽芽が荒んだタクシー会社に入社したのか、華麗なドライビングテクニックはどこで覚えたのかと色々な謎が各所にあるのですが、その謎はほとんど解明されないまま終わった。「電波の城」ぐらい壮大な話になりそうな気もしてたんだけどね...食欲の秋は、思い出食堂シリーズを読もう夫婦めし 木村直巳 香川まさひとstarstarstarstarstarひさぴよ食欲の秋になると少年画報社の「思い出食堂シリーズ」でも読もうかなあ、という気分になる。どの作品もお手軽で読みやすいのだ。しかし一方で少し物足りなさを感じる時もある。そんな人におすすめなのが「夫婦めし」。「監察医朝顔」の原作・作画コンビによる本格派な漫画である。 (本格派=ビッグコミックに載ってそうなという意味で) 訪れた土地で、夫婦漫才の仕事終わりに名物を楽しむ夫婦が微笑ましく、夫・幸夫は妻・幸子の豹変ぶりに振り回されながらも幸せそうなこと。 料理のお供にちょうど良い感じの人情ドラマが添えられていて構成も上手いし、木村直巳先生の作画は円熟味があり真心が伝わってくる絵である。 若い人から見たら、レトロな雰囲気の昭和漫画に見えるかもだけど、読めば美味しく幸せな気持ちになれる、旅情に溢れた作品だと思う。 続きの2巻を出してくれるのを待ってます。漫画史上に残る最終回!!セーラーエース しげの秀一名無し週刊ヤングマガジンで「高嶺の花」終了後に連載開始された“しげの秀一”先生の力作が「セーラーエース」です。 しげの先生といえば勿論「バリバリ伝説」「頭文字D」が代表作として知られていますが、中ヒットした「DO-P-KAN」以来の青春群像劇を手掛けたことで注目された作品です。 主人公“桜木繭”のソフトボールにかける情熱とモデルの姉へのコンプレックス、そしてJkならではの葛藤を中心に物語は描かれていきます。 しげの先生が『MFゴースト』の新連載に携わるため全6巻と比較的短く物語は終了していますが、ヤンマガ連載時に度肝を抜いた最終回で物語は幕を閉じました。 漫画史に残る終わり方として、最終回は特に必見です。 チア(リーディング)について概要を掴むには良い作品ゴーゴーダイナマイツ 小池定路名無し四コマ形式ですが、変なギャグに走ることなく、理論を交えて地に足付いたチアリーディングを描くスタンダードな作風には好感が持てました。 メンバーの掘り下げ以外に弱小野球部についても描こうとしたのが脱線に感じたり、練習が多く観衆前での実演が遅く少なかったのが連載だとなおさら苦しい作者も認める打ち切り要因だった気はしますが。 それでも最終三巻での演技シーンには溜めが効いた感動があって、一区切りは付けて終わっているので読後感はまずまず良かったです。人生のさいご なに食べる?星のさいごメシ おおひなたごうnyaeまた男女が揉めて始まった新連載。 今のところ「人生の最期になに食べる?」がテーマっぽい。そして「自分のさいごメシが他人のさいごメシにも成り得る!?」という予想外の展開。癒しです。心が穏やかになります。そして、涙腺が・・・。清々と 谷川史子starstarstarstarstar干し芋読了後の清涼感が気持ちいい♬ 清々しい~~~風が吹いてきます。 高校に入学してから卒業までの多感な時期が描かれています。 悪い人が一人も出てこないし、それぞれのキャラクターの背景もしっかりしていて、人物像が浮かび上がります。 主人公の田中清は、お嬢様学校に憧れてがんばって勉強してやっと入学した。クラスメイトは、ほぼ中等部からのお金持ちのお嬢様の生徒たち。最初は、背伸びしていた清も周りの優しい友人に囲まれて学園生活を楽しんでいる。必修科目のクラブ活動を選ぶ際に自分に合ったものが中々見つからない清。ふと飛び込んだバラ園で本八幡先生の意外な一面も発見できて、園芸部の一員となる。 本八幡先生は、坂口健太郎そのもので、癒される💓 作品の中に、自分を勇気づけてくれる言葉が散りばめられています。 大人になっても、読める学園ものです。 「い世界」とかいう秀逸なタイトル偏差値10の俺がい世界で知恵の勇者になれたワケ 紺乃ユウキ ロリバス名無し2話まで読んで自分の笑いのツボには全く合わないけど好きな人は好きそう。 https://comic-days.com/episode/3269632237289941720 優しくてあったかいお味かあさんのおむすびは、ぬくもりの味がした。 青菜ぱせり野愛お互いを思う気持ちが不器用にすれ違うけれど、美味しいご飯が優しく繋いでくれるあたたかい作品。 家族トラブルとかご近所トラブルとかいわゆるレディコミ的なお話をたくさん描いてる作者さんだけど、下世話なことがおきずにほっこりするお話もいいんですよね。○○の味特集みたいなコンビニコミックでよく見かけます。 お母さんのおむすび、家族旅行で食べた温泉卵、彼氏の実家のおもち、どれも懐かしくてあったかい気持ちになります。 明石焼きの義母さんが最初はめんどくさい人に思えるけど不器用でかわいくて好きです。 ストーリーの巧みさやお洒落さ綺麗な絵柄なんてものはないけれど、さらっと読めてほっこりできるこういう漫画もいいんですよね。<<284285286287288>>
第1回荒木飛呂彦漫画賞、大賞なしの準大賞のうちの1つ。サイバーパンク、スチームパンクならぬ「WATER PUNK」というタイトルがピッタリな作品だった。 安田剛士っぽいジュブナイルにピッタリな細い線で描かれる繊細でさっぱりした絵が印象的だった。 ・人魚が凶暴 ・男の子の方が人魚 というギャップのある設定に「キス」という御伽噺のお約束がうまーくスマートにまとまっててよかった。 最後の水中から2人を見上げるショットがなんか好き。 【追記】 結果発表ページだと「準大賞」なのに本編の扉絵は「準入選」。おもくそ間違ってますね。