青年マンガの感想・レビュー15391件<<254255256257258>>子育てしながらだからこそ描けたのかも家族の食卓 柴門ふみ名無し「パパと生きる」を読んだのでこちらも読んでみようと思いました。小学館漫画賞を受賞された作品だそうです。毎話何かしらの問題を抱えた家族が登場するオムニバス漫画になります。1巻の前半は8Pくらいの短編が多くて物足りなく思っていたのですが、後半から面白くなってきました(ちなみに一番好きなのは2巻かなぁ…)。どうやら足かけ9年連載されていたそうで、最終3巻の後書きには「娘が高校1年生になりました」とあり、まさに子育てをしながら描いたからこその実感がある作品になっていました。エンタメ性&現代性全開ファンタジービーストリングス 山本四角兎来栄寿ファンタジーと現代文明が融合した世界設定や、獣人やモンスター系も入り混じった多種のキャラクター設定が綿密に作り込まれており、それを非常に高い画力で全編カラフルに描いて現出させている読むテーマパークのような作品です。 幕間やカバー下にも詳細設定が掲載されていますが、こういったものを読み込んで世界に浸るのが好きな人にとっては堪らないでしょう。 魔法、ダンジョン、エルフにドライアド、忍者に吟遊詩人といったファンタジー要素がある一方で、スマホ、SNS、動画配信など現代性を感じさせるものが同居している世界観の中で、様々なキャラクターが群像劇的に描かれてそれぞれの物語が展開します。 筋肉で何でも解決しがちな市長や、BL妄想の激しい秘書サキュバスなど個性溢れるキャラたちも非常に魅力的。異種族間の恋愛要素もあり、好きな方には深く刺さるかもしれません。 また、画面の密度が濃い上に作劇のテンポも非常に良く、また構成も非常に良くて(影響を受けた作品にも解る解るとニヤリとします)、並の1冊のマンガを読んだだけでは得られない満足感が生まれます。 シンプルに絵もマンガも上手いので、今後のご活躍もとっても楽しみです。「おつれあい」というタイトルの絶妙さおつれあい 安堂ミキオ兎来栄寿『はたらくすすむ』安堂ミキオさんの新作です(『はたらくすすむ』を読んでいた方はニヤリとできる要素があります)。 本作では、保険レディの主人公もなかと、その旦那で少し癖のあるのぼたんの「おつれあい」を中心とした群像劇が描かれます。 『はたらくすすむ』で見せてくれた絶妙な人間ドラマは本作でも健在。味わいのあるキャラクターが続出します。 安堂さんの描くキャラクターはどうしてこんなに人間味に溢れていると感じるのか? それは、ひとえにお弁当屋さんのご主人のエピソードに代表されるような、人間の不器用さにある気がします。 他人に良く思われたいという見栄や欲望と、他人に優しくありたいという気持ちの間には隔たりがあるようで実は地続き。そのグラデーションの中で卒なく生きたり意思思疎通したりはできないけれど、根底には共に生きて行こうとする気持ちが通う人間同士の暖かさが感じられるのです。 単純に「夫婦」というにはどこか本質的に理解し合えない部分があるけれども、それでも互いに歩み寄り合える部分が確かにあり共存していくことが持続的に可能なこの関係は確かに「おつれあい」というのは絶妙な表現で、良いタイトルだと思います。 安堂さんの描くヒューマンドラマは無限に読みたいです。朝食ビールめっちゃやりたい夜明けのふたりごはん 湖西晶野愛ルームシェア中の女の子2人が一緒に朝食を食べるだけのお話。 明るい窓辺でゆったり朝食なんて優雅で健康的に思えますが、昼夜逆転の小説家・ほたる×夜勤専門の警備員・すばるの2人なのでビール飲んじゃうんですよね。最高。 これから会社や学校へ向かう人たちを眺めながら朝からビール飲んで眠くなったらそのまま寝ちゃったり。 昼夜逆転生活は大変そうだなと思っていたけれど、すばるとほたるを見ているとうらやましくなっちゃいます。 トーストでもパンケーキでもお茶漬けでも潔くビールを飲んでいるので、見てる側もビール飲みたくなります。 夜勤明けの解放感と朝からの背徳感、2人でいる安心感があれば合う合わないは関係なく美味しいし楽しいんだろうなあ。 償えぬ異次元の君に捧ぐ歌 #読切応援トラベラー 今井哲也あうしぃ@カワイイマンガ『ぼくらのよあけ』アニメ化で話題、『アリスと蔵六』連載中の今井哲也先生はアフタヌーン四季賞出身で、2005年にこの『トラベラー』で大賞を受賞されてから2008年にアニメ制作高校生マンガ『ハックス!』で連載デビューとなります。私は当時この『トラベラー』で注目し、『ハックス!』をリアルタイムで追っていた今井哲也ファンです。 四季賞審査委員のかわぐちかいじ先生が「憎らしいほど上手い!!」とプロ目線で絶賛されるのを、その通りやなぁ……と思いながら、素人の感想として「将来のために今を大事にしなきゃ」と、心の底から思ったものでした。 バンドも好調、彼女ともラブラブな高校生が、とある地震観測実験の不測の事態に巻き込まれる。気がつくと4ヶ月後。バンドは解散、彼女とは別れていた……という物語。どうやらタイムリープを起こしたようで、元の時間に戻る事を目指しつつ、そればかりではいられなくなる。 物語のキモは、この世界に自分は「一人しかいない」事。 タイムリープというとその世界に自分が「二人」いるパターンもありますが、ここではそうではない。必然的にこの時間軸で「自分が」やってきた事を、彼は全て被る事になる。 ちょっとした綻び、無気力、あるいは抗えない運命……きっかけは些細なものでも、状況は雪だるま式に大きくなり、そのうち自分では動かせなくなる、そんな恐ろしさがここにはあります。 別の「自分」が招いた事態に、誠実に対応する主人公が切ない。彼を見ながら、一時の負の感情に身を任せて全てをぶち壊しにする恐ろしさを、私は切実に感じたのでした。 最後のバンド演奏シーンと(元)彼女のビンタと共に、心に痛みの残る作品でした。曲からインスパイアされての漫画という…百年十色 鈴ノ木ユウ 向井宗敏む曲からインスパイアされての漫画ということでしょうか。 鈴ノ木ユウ先生得意な家族ものストーリーと絢香の曲、イメージがすごく合います! 父母両方いる家庭もあればいない家庭もあるし、皆それぞれ。 それぞれで誰が良いとも悪いともないんだよ、と人に優しくしたい気持ちになれました。サービス業の奥深さ。踏み込みすぎも。。北極百貨店のコンシェルジュさん 西村ツチカPom ほんわかした表紙に惹かれ、読みましたが百貨店でコンシェルジュとして働く秋乃さん。 だが、来るお客様は動物(絶滅危惧種とのことで、私は聞いたことない名前が多々) 奇想天外だなと思ったけど、読み進めると話がしっかり作り込まれてる感じが伝わるし、相手目線で常に動くサービス業についても知れて、さらりと良い言葉も出てきて良かった。面白い。 思わず、あ、いい言葉。とスクショしたとこもあるくらい、引き込まれた作品でした。 展開が、早い!!Dr.Eggs ドクターエッグス 三田紀房starstarstarstarstar干し芋一巻読了。 医者になることに消極的だった円が入学直後、いきなり熊の解体をすることになり、医者になるとはと考えはじめ、骨学から人の身体の構造を面白いと思い始めた。 これからの成長が楽しみ。 入学から始まり、一巻の終わりには、冬になっているので、とっても展開が早い‼ それにしても、民謡同好会に入部したのには、笑った。 花笠まつり、芋煮と山形を満喫しているなぁ。 コロナ禍、実習の多い医大生は、大変だなぁと感じた。【ネタバレあり】登場人物まとめ君が獣になる前に さの隆名無し※ネタバレを含むクチコミです。この世の仕組みに争う平安大河!童の神 深谷陽 今村翔吾たか※ネタバレを含むクチコミです。 tunralさん何でも描けるんだな勇者はHP1で生き残る パカチャン tunralnyae途中までは面白さがよくわかんなかったですけど最後まで読めば、あ〜!となる読切。tunralさんの可愛らしい日常ものしか読んだことがないから、バトルファンタジー系の作画もいけるんだとびっくりします。最終的にこの漫画が伝えたいことは、わかるようで、わからないようで、まあわかる。という感じ。ほのぼのしゃべる犬 アズ名無し※ネタバレを含むクチコミです。邪悪な武器商人が大暴れするアクションコメディ #マンバ読書会不死身のフジナミ 押川雲太朗toyoneko今度のマンバ読書会のテーマは「5巻くらいのマンガ」とのこと。 https://note.com/manba/n/n219412b5c087 そこで「不死身のフジナミ」(全6巻)を紹介します。 実は既にV林田さんがマンバ通信でガッツリ紹介してはいるのですが,もっと皆さんに読んでもらうべき作品なので改めて紹介。 本作は,「ロドリゲス藤波」という凄い名前の武器商人が大暴れするアクションコメディです。 2巻冒頭のあらすじを読むとどんな話かわかるので引用します。 「私,武器商人の藤波と申します。街が平和じゃ武器は売れませんので,情報屋の田村さんやお人好しの山下さんをけしかけて,この街をさらに物騒にしちゃいました。」 おおむねこんな話です。武器を売るために騒動を起こしまくる藤波が暴れまくります。 こいつ,邪悪で冷徹なサイコパスで良心の欠片もないのですが,なぜか魅力的で色気のある不思議なキャラクターで,次は一体何をするんだろう?と思わせてくれる,素晴らしい悪党です。 ライバルキャラの「タイガー」をはじめ,濃いキャラクターも大勢出てきますし,まぁ基本的に悪い奴しか出てこないので,その中でのドンパチはとても楽しいです。 そしてこの作品の良いところは,全6巻で綺麗に終わるところ。 そして,全巻アンリミで読めるというところ! 読んだことが無い方は是非この機会に読んでみてください ただぼんやりと過ごした日々を思い出すふぉとくら きゃたつ六文銭『惰性67パーセント』をずっと読んでいられるマンの自分としては、本作もドンズバでした。 あちらが、だらだら何やっているかわからない(失礼)大学生の集団なのに対して、こちらはきちんとサークル(写真部)をやっているので、軸足がある分違う風味を楽しめます。 写真部の活動を通して、基本お色気ありおバカありの流れ。 男女混合のサークルで、わちゃわちゃしていると陰キャとしては血涙して憤死しかねないのですが、『惰性67パーセント』同様、そんな激しい気持ちにならないのが不思議。 たぶんそこまでキャラクターがキラキラはしていないからなんだと思う。 みんな、隠し事があったりオタク趣味があったり、同族の臭いがするから、共感のほうが強い。 それでも、こういうキャンパスライフはいいなぁと思いました。 山も谷も何もなく、無目的で過ごした日々が今となっては尊いです。 最新話(181話以降)の考察ポイントサタノファニ 山田恵庸サタノファ女塾*176話~180話の考察は、 「最新話の考察ポイント」のクチコミをご覧下さい。 181話の考察ー 小夜子 VS 新藤 新藤の 毒の爪が刺さって、小夜子がやられた!? いえいえ、小夜子は友坂の部屋から 防弾服、防刃服 など探して着込んでいると思います。 小夜子は 天童組戦で腹に傷を負っているので、同じ 失敗を繰り返さないはずです。 やられたフリをして、小夜子の反撃です。 その反撃とは「黄金比」のような言葉のダメージです。 新藤のマーダーモデル=グレアム・ヤングは、ナチスの 信奉者でした。 ので、小夜子のマーダーモデル=ヨーゼフ・メンゲレに 対し、ナチスの高名な医師として敬意を抱いているはず なのです。 「ドクトル・メンゲレ」「解放して差し上げます」と いう新藤の言葉に、敬意の念が現れていると思います。 普通は、敵のマーダーモデルに対しては 呼び捨てなの です。 そこで ヤングは講釈が得意なので、尊敬するメンゲレ に対して 得意気に講釈を始めると思います。 しかし、講釈では 小夜子も負けていません。 「黄金比」など例えに出し、新藤に精神的ダメージを 与えます。 その時、新藤にスキが生じるのです。 最後の決め手となるのが、新藤自らの 毒血です。 その毒素は母乳より強力なので、毒に耐性のある新藤 といえども 危ないといえます。 スキを突いて 新藤に毒の血を刺す、という展開を予想 しますが どうでしょうか? サバイバル路線まっしぐら無法島 森恒二やむちゃ森恒二が好きなのでとりあえず読んだ。 …コミックスの帯には自殺島の前日譚となってるけど…どうなんだろう?よくわからないな。始まりからキャラクターまで、既視感ありすぎて今何を読んでるのかわからなくなってきた。特にこの主人公はいろんな漫画に登場してる気がしてるぞ… わたしは真悟について語ろうわたしは真悟 楳図かずお地獄の田中楳図かずおの作品ながらホラー少なめのSF要素が強い感じで面白い 後半ほとんど出てこないけど、親父がダメすぎていいな野球場を舞台にした群像劇ボールパークでつかまえて! 須賀達郎サミアドビールの売り子さんルリコを中心に野球場に関わる人々を優しい目線のコメディタッチで描いています。 表紙は完全に萌え漫画だし美少女の大ゴマも多いですがオッサンや子供にもスポットライトが当たります。 例えば31話で主人公は扉絵と小さな1コマのみ。 オッサン&着ぐるみの感動回です(特に好きな話です)。 作者さんの過去作も野球関連が多いですがどれも短命。「2年2組のスタジアムガール」は2巻が発売されず同人誌で自費出版。 流石に次は別ジャンルで・・・と思っていたら安定の野球場漫画で「正気か!?」と思いましたが単行本は初めて5巻突破!一安心です。 絵柄・作風的に本格野球漫画と相性が悪い気がするので群像劇は成功だと思います。 学校→野球場に舞台変更して恋愛以外のドラマも入れてルリコをメイン主人公にした『徒然チルドレン』という印象。登場人物が関わりあい、少しずつ物語が進展します。 過去作のキャラもちょっぴり出てきて特に帷子(かたびら)は敵チームなのに応援してしまいます。 5巻時点で未回収の伏線や再登場して欲しいキャラもいるので長く続いて欲しい、作者の野球愛・人間愛が伝わってくる漫画です。 「父親」がテーマパパと生きる 弘兼憲史名無し離婚して喘息のある息子を1人で育てる父親の話。子育ての息抜きに通うようになった小料理屋の女将が登場してから「これ黄昏流星群じゃん…」と思わずにはいられない展開にもなるが、マラソン大会でビリになった息子に対してかけた言葉など弘兼先生の思う「よき父親像」も垣間見えてよかった。後書きにはご自身の息子さんに対する思いも重ねられながら描かれたこと、柴門ふみ先生の「家族の食卓」についての話もありました。そちらの柴門先生の作品も読んでみようと思います。 これはいい年の差マンガだ #1巻応援シロとくじら tunralnyaeショタくんとおじさんでおなじみtunralさんの新作。これまたかわいいショタボーイ・くじらくんと、髪の毛が真っ白な青年・シロくんの日常を描いてます。シロくんは最初、外界との接触を拒む引きこもりかと思ったのですが、家族とのやりとりや突然現れた幼児への対応力などを見て、あ違うんんだとすぐに気づきます。今のところはただの無職らしい。 普通は家にいきなり元気100倍の幼児が来たらてんやわんやの生活が始まりそうなところですが、くじらくんとシロくんの相性が抜群なのか、ずっと続いてほしいと思える平和な光景が続きます。世話をするというか、年の差がある友達って感じです。ただくじらくんは前に通っていた幼稚園で起こった問題?によって転園を余儀なくされて急遽シロくんの家へ来たっぽい。 見え隠れする色んな要素に注目すれば、キャラクターそれぞれに平坦ではなかった過去があるんだろうと想像できますし、それによって物語が上っ面だけじゃないものなってると感じました。 こういうテンションのマンガって多分他にもあるけど、いくらでもあってくれと思えるくらい好きですね。いくらでもあってほしいし、永遠に続いてほしい。控えめに言って最高!歌舞伎町の嬢王アイナ、究極の接客スキルで異世界の王になる。 平鳥コウ 暁葉名無し女性主人公の異世界ものといえば悪役令嬢とか転生とかほのぼのしたものなどが多いけど、 「キャバ嬢が異世界」という点が面白い! 性格歪みまくった男たちを次々と落としてくアイナの姿はどこか女の余裕を感じでかっこよく、 キャバ嬢って接待上手いんだ!とキャバ嬢のイメージも変わったきっかけになった作品でした!一生、ナコルルに支配されるはずだった僕のアイヌ知識を更新してくれたゴールデンカムイ 野田サトル名無し僕と同世代でゲームに夢中だった人間は、少しだけアイヌ語を知っているものです。「アムベヤトロ」とか「アンヌムツベ」とか、意味は全くわからなくてもなんとなく言えてしまうのは、格闘ゲーム『サムライスピリッツ』の美少女・ナコルルのおかげなのです。このままでは一生、ナコルルに支配されるはずだった僕のアイヌ知識を更新してくれたのが『ゴールデンカムイ』です。 『ゴールデンカムイ』の舞台は日露戦争直後の北海道。主人公である杉元は、一攫千金を狙って砂金掘りをしています。戦争中、鬼神のような戦いぶりから「不死身の杉元」と呼ばれた杉元が、なぜそのようなことをしているかというと、戦死した親友の妻の病気を直すため、どうしても大金が必要になったのです。 そんな杉元に、酔っ払った男が北の大地のどこかに隠された「金塊」の話をします。そして、大金の隠し場所を示した暗号が、網走監獄から脱走した死刑囚の身体に刺青として掘られていることも…。酔が覚めた男は「しゃべりすぎた」と杉元を殺そうとします。そこで杉元はこの話が与太話ではなく真実であると確信し、謎を追うことになります。 杉元の相棒となるのがアイヌの少女アシリパ。彼女の父は「金塊」のために殺されていて、その仇を探しています。アシリパのアイヌ猟師としての知恵と知識と、杉元の不屈の精神で、彼らは北の大地を巡っていくのです それにしても『ゴールデンカムイ』の良い所は次から次に話が展開していくところですね。3巻の時点で杉元が戦った相手は熊→熊→囚人→屯田兵→集団屯田兵→熊→ベテラン猟師…大自然の脅威から新撰組まで次々と二人に襲いかかり、それを知恵と勇気で乗り越えていくのです。 『ゴールデンカムイ』にはサスペンスとド派手なアクション、異文化の知識と、面白い要素がたくさん詰まっています。中でも料理漫画としての要素を見逃してはいけません。戦い、追い、逃げる二人はとにかくよく食べます。鹿や熊はもちろん、兎やカワウソまで、捌き方から料理法まで詳しく書かれていて、なんだかとても美味しそうなのです。 脳みそから目玉までおいしく頂くアイヌの料理に戸惑う杉元や、味噌がうんこにしか見えないと拒否するアシリパさんの異文化交流ぶりも楽しく、料理が『ゴールデンカムイ』という作品の壮大さにもつながっているのです。 厳しい自然との戦いや、骨太のサスペンス、それていて生活感があるという『ゴールデンカムイ』不思議なエンターテイメント巨編なのです。 笑いすぎて泣いたアフロ田中の娘のえま のりつけ雅春名無し同じ思いをしたことのある親御さんはもしかしたら純粋な気持ちで笑えないかもしれませんが…自分は声出して大笑いさせていただきました。えまちゃんの成長、これからも見続けたいな〜。思い出の味、あります。#1巻応援シュウマイと熱燗 赤嶺シーサーPom 1話1話とても丁寧で、優しい気持ちになれます。 人情味溢れる、あぁ大切な誰かと食べるご飯って、とても貴重でかけがえのない時間なんだなって。 忘れかけてるものを、ハッと思い出させてくれるような漫画って良いなぁ。 ホロリするお話の数々で、人の温かさが感じられて癒されました。<<254255256257258>>
「パパと生きる」を読んだのでこちらも読んでみようと思いました。小学館漫画賞を受賞された作品だそうです。毎話何かしらの問題を抱えた家族が登場するオムニバス漫画になります。1巻の前半は8Pくらいの短編が多くて物足りなく思っていたのですが、後半から面白くなってきました(ちなみに一番好きなのは2巻かなぁ…)。どうやら足かけ9年連載されていたそうで、最終3巻の後書きには「娘が高校1年生になりました」とあり、まさに子育てをしながら描いたからこその実感がある作品になっていました。