青年マンガの感想・レビュー15380件<<117118119120121>>夢の住処 #1巻応援同人女アパート建ててみた 賀来兎来栄寿昔、マンガ好きの人を集めて共同スペースに大量のマンガ棚を置いたシェアハウスがあったら良いなと夢想していました。 個人の購買力では現在毎月1000冊以上発刊されるマンガを全部買うのは厳しいですが、皆で力を合わせれば少しずつ買ってたくさん読める。何なら、読んだ後にそこでお薦めし合ったり語り合ったりすることもできる。最高では? と。 とはいえ、実際に家を借りたり建てたりするにはそれなりのお金が必要ですし、各人それぞれに仕事であったり家庭であったりの事情もありますし、女性の場合は女性のみの方が好ましいなどなかなか全員の理想の場所にとは行かないので、やはり現実には難しいと夢は夢のままだったのですが……。 そんな想いを抱きつつ、ある日Twitterで見かけたこの作品を読んだときは 「理想のやつーーー!!!!!」 となりました。基本、同人活動って孤独になりがちなので作業通話などをするわけですが、日々近くで同じように作業している人が複数いる環境というのは良いですよね。辛い原稿のときも、リアルだからこその密度が濃くラグのないコミュニケーションがあればどれだけ支えになるか。 各種設備が新しく整っているのも素晴らしいのですが、最高なのはシアタールーム完備というところですね。上映会や推しの生誕祭、またゲーム大会などを大画面でやれるのは絶対楽しい。しかも、騒いでも他の住民に迷惑を掛けることがない。何より、そこで一緒になった人たちとはそこを離れてもきっと友人でいられそうな気がします。社会人になった後にそういう友人を作れる機会って限られていますからね。1LDKで家賃10万円と多少割高でも、それ以上のバリューが感じられる人も必ずいるであろう物件です。 銀行員の主人公が5000万円を借り入れるものの最初は住民が1人も入らず悪戦苦闘するのですが、萌え語りをしたオタク友達の皆がそれぞれ手を差し伸べてくれる温かさも良いです。さまざまな同人女たちが登場しますがとても解像度高く、同人の苦しみと喜びを分かち合える素敵な彼女たちが共に支え合って前向きに進んでいく姿、良いものです。 マンガとして見てもシンプルに絵がスタイリッシュかつ綺麗で読みやすいですし、テーマも面白く、キャラクターたちも魅力的。とても好きな作品です。 なお、あとがきマンガでは「同人女」という単語が一般的ではないので「オタク」にした方が良いのではと編集側から相談があったそうですが、ググると今は「同人女」という言葉の方が「オタク」よりも検索結果が多いのだとか。『同人女の感情』などの影響もあるでしょうが、なかなか凄いことだなと思いました。個人的には「同人女」の方が解りやすく主要な読者層に届きやすいだろうと思うので、良かったです。 ゲーマーやボドゲ好きアパートなんかもあったら良いなあ。絵は綺麗みずかの~water girls in sparkle~ 伸びた髪 生瓶鵜義名無し絵"は"綺麗。 ヒロインと主人公を絡ませる過程に無理がある。 そもそもシンクロは、きちんと基礎が出来てて初めて両者の競技が噛み合って成り立つのに、根暗メガネ(主人公)が自己満足的な正義感振り翳して介入してきただけなのに、「ペア組みます!」って覚悟決めただけでいきなり競技のスタートラインに立てるのは無理がありすぎる。 水泳競技を舐めないで欲しい。 後、スポ根と恋愛のどっちに振りたいかがいまいち分かりづらい。 本来主軸をどちらに置くかを明確にしてストーリーを組み立てるべきだと思うのに、どちらに主眼を置いて読んで欲しいのか、「おそらく恋愛かな?」程度にしか主人公とヒロイン双方の魅力(特に主人公)が伝わってこない。 恐らく根暗草食系男子を読者層のターゲットにした弊害なのであろう(読者層のマーケティングのズレによって、水泳競技に共感出来る層との認識のズレによる共感性の獲得失敗、ストーリーだけを楽しむ層に対するストーリーの甘さによる取り込みの失敗、と双方で失敗している事で、どの層をマーケティングの対象にしているか不明)。 そして、スポ根にしては、先述の通り主人公は天賦の才でもあったのかと善意解釈が必要で、全国クラスの優秀選手に立ち向かって行く無謀な勇気だけはお情けで評価してあげてもいいのかもしれない…。この漫画がヤバい2023!ドカ盛全力ラブコメ俺の初恋の人が兄とフラグを立てまくってつらい 端野洋子starstarstarstarstar天沢聖司※ネタバレを含むクチコミです。アプリで繋がった人々の交流を描くヒューマンオムニバスビターコネクト 今井大輔名無し男女の出会いに限らず売買や仕事・バイトの出会いもある進化系マッチングアプリ「ライフコネクト」で繋がった人々の交流を描いたヒューマンドラマです。 第一話は男子高校生が1時間一万円で高齢女性の話し相手になるバイトをする話でした。ラストがいい話で終わってましたけど個人的にはサスペンスとして終わらせてもよかったんじゃ…?と思いました。 でも読ませる漫画であることは間違いないので毎週の楽しみが増えて嬉しいです。 あなたに行きつけのBOOKOFFはありますか?新古書ファイター真吾 大石トロンボstarstarstarstarstar_borderかしこ私も定期的に巡回してるブックオフが何軒かあるので他人事とは思えませんでした。店員さんが黒いポロシャツ着てるだけで「ああ、ここはブックオフだな」と理解してる自分に気づいて驚きました。コロナ禍になってからは電子書籍で買うことも増えましたが、やっぱり街々のブックオフを巡って読みたい漫画を探すことはやめられませんね…。本当は作者さんにお金が入るから電子書籍で買った方がいいのは分かってるんだけど。個人的には棚に並んでる漫画から「この街の人はこんな漫画を読んできたんだな〜」というのを感じられるのが好きなのかもしれません。最近は買う時も売る時もブックオフを育てる気持ちになっています。『新古書ファイター真吾』を読んで同志に出会えたと胸が熱くなりました…!!知らない間に終わってたゆとりやくざ 早坂ケイゴ 早坂啓吾名無し自分でも気付くの遅、と思いましたがけっこう好きだったので悲しかった。しかも最終巻が出る気配がない…?4巻出てくれ〜!気持ちはわかる(笑)めんつゆひとり飯 瀬戸口みづきstarstarstarstar_borderstar_bordermotomi極度の面倒くさがりの露。料理の味付けは殆どめんつゆのみ!(笑)でも気持ちはわかる。だってほとんどの調味料が混ざっているから濃度調節でなんでも作れる。自分しか食べないから自分がいいなら問題ないって考え、学生の頃の自分に重なって面白かった。両手足で雑巾もって掃除・・露ちゃんさすがです 杏ちゃんに共感しかないぽちゃこい ムラタコウジstarstarstarstar_borderstar_bordermotomiダイエットする!って決意しても、美味しいものの誘惑には中々勝てない。数百グラム減っただけでも、痩せた!と身軽になった気分になるなる。ダイエットしたことのある人なら、うんうんわかる!共感しかない作品。杏ちゃんが可愛すぎて、ダイエットなんてしなくていいよ~って心の中で思ってしまう(笑)もう・・・ハナさん可愛すぎ。高嶺のハナさん ムラタコウジstarstarstarstar_borderstar_bordermotomiバリキャリのハナさんと名前通りによわよわな弱気君のラブコメ。見た目に反して恋愛には疎いハナさんが可愛すぎてキュンキュン。ライバルも登場し二人の行く末に目が離せない!ニヤニヤしながら読んでしまうので、周囲に要注意です。霧島もいいけど、桜木組長がとってもカッコイイ。組長娘と世話係 つきやstarstarstarstarstar_bordermotomi組長の娘の世話係になった霧島の奮闘っぷりが、面白かっこいい!最初はよそよそしかった八重ちゃんだけど霧島の事が大好きに。狂犬と言われた霧島さえも、八重ちゃんと一緒に過ごすことで変わって来た気が。極道話だけどほんわかしてて、たまにコメディ要素で笑いあり。テンポもいいのでとても面白い。お母さんの意識はもどるのかな・・続きが楽しみ 令和のGTO #1巻応援ストロングスドウくん 瀬澤ノブコ兎来栄寿ちょうど四半世紀前の1998年に反町隆史さんと松嶋菜々子さん主演のドラマ版が始まり、大人気を博した『GTO』。私は和久井繭くんが大好きでした。何なら『GTO パラダイス・ロスト』も連載中なのですが、「『GTO』ってまだやってるの!」と驚く人も多いかもしれませんね。 そんな『GTO』のDNAを感じさせる、同じくマガジン系レーベルから送り出された型破りな教師が主人公で一癖も二癖もある生徒や同僚たちと渡り合っていく学園群像劇です。 骨格は同じではありますが、いわゆるZ世代の生徒たちを描いていることで現代的な読み味となっています。配信者として人気になっている子がいたり、スマホを持っているのが当たり前であったりする時代。女子高生がSNSや動画を見てお金持ちのキャバ嬢に憧れていることが一部で話題となっていましたが、現代ならではの教師の大変さはあるでしょうし、その一部が描かれます。それ以外でも、そこかしこで令和的な価値観が現れてきます。 しかし、『3年B組金八先生』と『GTO』でもガワは大きく違っても根底にあるものは共通していたように、『ストロングスドウくん』も時代が違う作品であっても通底するものがあります。それは、どこまで行っても究極的には人間対人間の物語であるからでしょう。結局、子供が信頼できる大人というのは本気で自分たちのことを考えて向き合ってくれる大人です。 須藤先生はヒゲにサングラスの巨漢で見た目こそカタギに見えず、職員会議をサボって屋上で筋トレしているような自由人ですが、その部分ではどの教師よりもしっかりとしており魅力的です。1巻では描かれないのですが、連載中の部分で明かされつつある須藤先生がどうしてそういう風になっていったのか、というエピソードがとても好きです。 脇役である西先生の物語にも良い味があり、もちろんたくさんの生徒たちにもそれぞれの物語があって、学校という特異な空間の中での群像劇として秀逸です。 これから先、更に面白くなりそうでテーマも深まっていきそうですので楽しみです。 なお、作者の瀬澤さんのこちらの読切も非常にお薦めです。 第89回 青年部門 大賞「さらば太陽」瀬澤ノブコ(25歳・東京都)|小学館 新人コミック大賞 https://shincomi.shogakukan.co.jp/viewer/89/04/201.htmlお料理がモチーフなのかなこうふく画報 長田佳奈starstarstarstarstar_borderゆゆゆこうふくは、「口(くち)」に「福」とも書けますし。 どれも、おいしそうです。 大福は柔らかくて一つ食べたくなる。 そのサンドイッチは‥まず味見して! お赤飯はホカホカが伝わってくる。思わず小豆を煮たくなる。 キャラクターも良い雰囲気の登場人物ばかりなのですが、料理に注目してみても、ほんわかできます。 また、しれっと当時のレシピのようなフォントで書かれた、作中に登場する料理のレシピも登場します。 ストーリーは一話完結の短編。 繋がりがなさそうと思ったキャラクターが、別の短編に登場していたりと、世界は繋がっています。 そういえば、親戚のおじいちゃんが「大正生まれだと偉そうにされたけど、わしも大正生まれだ!」と話をしていたなあと、ふと思い出しました。 学校の授業ではサラッとしか習わないけど、大正時代というのは自慢したくなるような年代だったんでしょうか。 この短編集を読んでみると、その気持は分からなくはありません。花をモチーフにしたストーリーつれづれ花譚 【かきおろし漫画付】 長田佳奈starstarstarstarstar_borderゆゆゆちょっと昔の日常系ストーリーです。 令和となった今は、大正時代はちょっとじゃないかもしれません。 ほのかな恋の話があったり、クラスメイトの知らなかった姿があったり、仲良しおばあちゃんズがいたり。 訛のある男の人は、花屋の丁稚なんでしょうか。 たくさんの人たちが出てきて、花をモチーフにしたほんわかとしたストーリーが紡がれます。 読んでいくと、実はこの人とこの人に繋がりが‥とあるので、ほほうとなります。 現代ものを描いているかのような感じで、着物姿の人々や、古い物の名前や、生活スタイルなどが出てくるので、ちょっと昔のストーリーなのにスルスルと読めます。 道路が舗装されていない状態で描かれているのを見て、小さい頃はまだ未舗装の道路が残っていたのを思い出しました。 普通の地面は、舗装された道路でこけるより、酷い怪我になることが多かったです。石とか落ちてるので。 話がそれました。 各話のあとに登場する、花言葉紹介と後日談に、またほのぼのしてしまいます。 うまくいえないのですが、なんだか良い雰囲気の短編集です。 ほんとうに、この方向性でいいんだろうか、という不安。アンチマン 岡田索雲名無しいや、すぐれた漫画だと思う。とても。 いろんな人がいろんな感想を書いている。どれも納得できる(できないのもある) 連作『ようきなやつら』の延長線上に成り立ったこの境地を深めていくことをきっと多くの漫画読みが期待するだろう。自分だって読んでみたい。 その一方で、アンチマンを読んだ後に『鬼死ね』や『マザリアン』等の過去作を読んでいたら・・・ある種の寂しさと不安を覚えもした。 つまりは岡田先生のこれまでの漫画に常にあった得体の知れない『広さ』というのが、ふと弱くなっている気がしたんだな。 岡田先生の持っていた語り得ないものが既知の図式というか、言説に回収されて行く感じ。そこを、政治的正しさと切って捨てられないぐらいのうまさや解釈の幅がまだまだある分(たとえば主人公がぶつかり男的行為に及んでいたのは単なる妄想かもしれない等)、なにかモヤモヤが残ってしまう。 この、『面白さが既存の図式や言説に回収されていってしまう感覚』は、本作に留まらず、いろんな漫画に最近感じる。 時代の流れなのか、自分がアップデートできていないだけなのか。 どうなんでしょう?戦後日本を舞台にヤミ資金を守れ!ヤミナベ~占領下日本敗残兵物語~ 清澄炯一 軍事法規研究会先任研究員大木浩明六文銭書影がかっこよすぎて久しぶりにジャケ買いしましたが、後悔していないです。 第二次大戦後の日本が舞台。 主人公は旧陸軍で「狂犬」と呼ばれた男・高村伊知。 終戦後の東京に戻ると、実家も妻もなくなった状況の中で、新興ヤクザ組織「長門商会」のボス・岡本宇ノ介と出会い、彼の用心棒として雇われるところから始まる。 岡本は元々海軍の主計長(ありていにいうと経理や兵站係)で、その流れから長門商会は旧海軍が集う場所。 海軍と「長門」商会と言う名から推測されるように、戦艦「長門」とも深い関係があって、岡本が戦時中にある目的で手にした「ヤミ資金」が物語の軸となります。 敗戦国としてGHQの支配を受けていた日本で、志をもって暗躍していく様は、読んでいて熱くなります。 そして当然、彼らを邪魔する反社的な組織、それらを裏で糸引く政治家の存在などが障壁として登場してきます。 彼らを相手に、高村や岡本はどう立ち居振る舞うのか? そして「長門商会」は本懐を遂げられるのか? 大人向けの半フィクションな物語として今後に期待したい作品です。人類を〇〇で救う男銀の受胎 吉山航平starstarstarstarstar天沢聖司※ネタバレを含むクチコミです。 羨ましい才能だが、周りが放っておかないっていう不幸ダイヤモンドの功罪 平井大橋starstarstarstarstar干し芋1巻読了。 主人公の綾瀬川次郎は、抜群の運動神経を持っていて、何の運動をしても、すぐに自分のものにしてしまうという能力を持っている。 動画を見るだけで、体の使い方までマスターしてしまうという何とも羨ましい限り。 しかし、初めてやるスポーツでもすぐに能力を発揮してしまうため、元々たくさん練習して代表に選ばれていた子供たちが、『今まで、たくさん努力してきたのに、どうして、入ってきたばかりの人が代表になってしまうのか?納得がいかない!!』と監督やコーチや親たちに愚痴をこぼすことに。次郎は、自分のせいで皆が楽しめないのならそのスポーツは向いていない、もっと楽しくみんなで和気あいあいと楽しめるスポーツはないかと思っていたところ弱小少年野球チームに出会う。 そこが、自分の居場所だと思った次郎は心から野球を好きになるが・・・。 才能がありすぎて、皆と馴染めない。 やっと、馴染める場所を見つけたのにやっぱり・・・。 天才ゆえの葛藤、哀しみ、寂しさがたくさん詰まった作品。医療系作品はで珍しいかもフラジャイル 草水敏 恵三朗starstarstarstarstarmotomiよく目にする医療系漫画は外科・内科が多いので、珍しいなと興味がわきました。病気になった際に、検査してよかったと思うことも多々あるけど、感謝するのは表にいる医師に対してが殆ど。縁の下の力持ちってこういうことを言うんだなぁぁ。難しい専門用語だけでなく、素人でもわかりやすくなっていて面白い。まだ途中までしか見ていないけど、サクサク読み進められるので医療系が好きな方にはおすすめです。冷蔵庫探偵の感想 #推しを3行で推す冷蔵庫探偵 佐藤いづみ 遠藤彩見starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 多分もう4回くらい読んでるが毎回面白い。事件現場に冷蔵庫を見て関係者の心情などを推理して物語を良い方向に解決していく。 ・特に好きなところは? 探偵というが残酷な事件などはなく冷蔵庫の中身を説明して解決していくところ。食材の小ネタなどがあるところも好き ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 個人的にはもっと続いてもいいかなと思うくらい良い内容だとは思う。ただ主人公の別れの原因だけは不明なままなのが気になっているが原作で説明されているのだろうか 主人公になれない主人公 #1巻応援特別じゃない、君が特別。 あむ兎来栄寿先月完結巻の2巻が発売した『私が15歳ではなくなっても。』で、その異才を遺憾なく発揮していたあむさん、やはり好いです。 『うちのアイドルが可愛いすぎる! アンソロジーコミック』に収録されている、あむさんの「特別じゃない、君が特別。」。こちらを単話で買って読むこともできます。シーモア先行配信で1ヶ月前に発売していましたが、今日から他の電子書店でも展開されているようです。 まず、表紙絵の引きが強いですよね。今をときめく『【推しの子】』にも負けていないと感じます。そして、その画力がかわいい部分だけでなくエグい部分にも用いられているのが良いです。 アイドルアンソロ収録作品ということでアイドルを題材にしており、『私が15歳ではなくなっても。』ほどまではダークではないのですが、輝くスターたちの裏で燻って儚く消失していく地下アイドルの、現実にもあるであろう無数の物語のひとつが描かれます。それはまるで、小さな星の輝きを太陽がまるごと飲み込んで巨大な力で宇宙から消失させてしまうかのように。 自分のマイナスの立ち位置を正しく認識して、すべき努力を言語化して、少しずつでも前に進もうとするその先に待ち構えるもの。短編だからこそ描ける特別ではないから特別で、主人公ではない主人公。 「夢を追う時」から始まるモノローグは蓋し名言です。 あむさんの描くマンガをもっともっと読みたいと思わせてくれる、24Pです。殴り愛ダダダ あみだむく名無し※ネタバレを含むクチコミです。最終巻まで見守りたい二人の結婚生活。波うららかに、めおと日和 西香はちPom むず痒くなってしまうほど、顔しか見たことのない所から始まった二人の結婚生活。 昔、携帯すらない時代の結婚生活は、今以上に忍耐力がかなり鍛えられそう。 夫や自分に何かあってもすぐにどうこうできる訳でもないし。 夫が、海軍で海に出ているため、不安も募るだろうに、まして4ヶ月も帰ってこないなんて大変な結婚生活だと想像してしまうけど、なつ美は幸せそうな顔をしているなぁ。 戦前の二人の話だから、ここから、時が進み戦争の時代の話になっていってしまうのだろうか。 どうかこの二人、引き離さないで欲しい。 倫理観壊れたハーレムファンタジーSFアストロキング 召喚勇者だけど下級認定されたのでメイドハーレムを作ります! GEN ギザン 竜庭ケンジえっちな名無し※ネタバレを含むクチコミです。爆音の虜になる奴ら爆音列島 高橋ツトムさいろく地雷震、スカイハイ、ヒトヒトリフタリ、鉄腕ガール、blue heaven、SIDOOH… 90年代後期のアフタヌーンで自分にとって1番魅力的な絵を描くマンガ家だった高橋ツトムの、まるで自伝のようだと思える漫画(勝手なイメージです。でも族上がりのマンガ家は多くはないと思うので貴重ですよね) 振り返って読み直したところ、ヨンフォアの値段に愕然とする。新車がこんなもんだったんだ、あのバブルの時代に、と。旧車の中でもHONDAでは1番人気と言えるであろう主人公が乗るこの「ヨンフォア(cb400f)」は今やプレミア付きまくりで250万ぐらいしてしまうのです。 そのぐらい憧れの単車だったし、名機だということですね。 ちなみに特攻の拓のマー坊くんが乗ってるのと同じ、だと思う(たぶん) 連載自体が90年代だったはずなのでバイクの価値としては当時もすでにちょっぴり貴重になってたはずなんですが、やはりそれでこそ憧れるわけで、少年達がなんとかして手に入れようとする様には共感を憶えます。 爆音列島も例に漏れず、奔る事に命をかける少年達の物語。 ヤンキー漫画としては意外とメジャーじゃない?と思うんですが、個人的には好きな作品。ギャグ要素が全くないのがホンモノの当時の学生ヤンキー達にウケなかったのはあるかも(あとアフタヌーンだったから月刊だしちょっと高いし?とかあったのかな) ヤングキングで復刻連載したぐらい名作ではあるんですが、それは割と最近(2016年だった…)なので、今の時代から見ると「懐かしい」「あの頃は良かった」みたいな感想になりがちで少し勿体ないですね。 あ、男子は必読だと思います。<<117118119120121>>
昔、マンガ好きの人を集めて共同スペースに大量のマンガ棚を置いたシェアハウスがあったら良いなと夢想していました。 個人の購買力では現在毎月1000冊以上発刊されるマンガを全部買うのは厳しいですが、皆で力を合わせれば少しずつ買ってたくさん読める。何なら、読んだ後にそこでお薦めし合ったり語り合ったりすることもできる。最高では? と。 とはいえ、実際に家を借りたり建てたりするにはそれなりのお金が必要ですし、各人それぞれに仕事であったり家庭であったりの事情もありますし、女性の場合は女性のみの方が好ましいなどなかなか全員の理想の場所にとは行かないので、やはり現実には難しいと夢は夢のままだったのですが……。 そんな想いを抱きつつ、ある日Twitterで見かけたこの作品を読んだときは 「理想のやつーーー!!!!!」 となりました。基本、同人活動って孤独になりがちなので作業通話などをするわけですが、日々近くで同じように作業している人が複数いる環境というのは良いですよね。辛い原稿のときも、リアルだからこその密度が濃くラグのないコミュニケーションがあればどれだけ支えになるか。 各種設備が新しく整っているのも素晴らしいのですが、最高なのはシアタールーム完備というところですね。上映会や推しの生誕祭、またゲーム大会などを大画面でやれるのは絶対楽しい。しかも、騒いでも他の住民に迷惑を掛けることがない。何より、そこで一緒になった人たちとはそこを離れてもきっと友人でいられそうな気がします。社会人になった後にそういう友人を作れる機会って限られていますからね。1LDKで家賃10万円と多少割高でも、それ以上のバリューが感じられる人も必ずいるであろう物件です。 銀行員の主人公が5000万円を借り入れるものの最初は住民が1人も入らず悪戦苦闘するのですが、萌え語りをしたオタク友達の皆がそれぞれ手を差し伸べてくれる温かさも良いです。さまざまな同人女たちが登場しますがとても解像度高く、同人の苦しみと喜びを分かち合える素敵な彼女たちが共に支え合って前向きに進んでいく姿、良いものです。 マンガとして見てもシンプルに絵がスタイリッシュかつ綺麗で読みやすいですし、テーマも面白く、キャラクターたちも魅力的。とても好きな作品です。 なお、あとがきマンガでは「同人女」という単語が一般的ではないので「オタク」にした方が良いのではと編集側から相談があったそうですが、ググると今は「同人女」という言葉の方が「オタク」よりも検索結果が多いのだとか。『同人女の感情』などの影響もあるでしょうが、なかなか凄いことだなと思いました。個人的には「同人女」の方が解りやすく主要な読者層に届きやすいだろうと思うので、良かったです。 ゲーマーやボドゲ好きアパートなんかもあったら良いなあ。