ダイヤモンドの功罪 平井大橋
天才少年が出会ったのは野球
1巻読了。
主人公の綾瀬川次郎は、抜群の運動神経を持っていて、何の運動をしても、すぐに自分のものにしてしまうという能力を持っている。
動画を見るだけで、体の使い方までマスターしてしまうという何とも羨ましい限り。
しかし、初めてやるスポーツでもすぐに能力を発揮してしまうため、元々たくさん練習して代表に選ばれていた子供たちが、『今まで、たくさん努力してきたのに、どうして、入ってきたばかりの人が代表になってしまうのか?納得がいかない!!』と監督やコーチや親たちに愚痴をこぼすことに。次郎は、自分のせいで皆が楽しめないのならそのスポーツは向いていない、もっと楽しくみんなで和気あいあいと楽しめるスポーツはないかと思っていたところ弱小少年野球チームに出会う。
そこが、自分の居場所だと思った次郎は心から野球を好きになるが・・・。
才能がありすぎて、皆と馴染めない。
やっと、馴染める場所を見つけたのにやっぱり・・・。
天才ゆえの葛藤、哀しみ、寂しさがたくさん詰まった作品。