少女マンガの感想・レビュー3719件<<8384858687>>文鳥を飼っているので…すぴすぴ事情 ~白文鳥偏愛日記~ 立花晶大トロ文鳥を飼っているので読んでみました。 鳥さんあるあるがたくさんで癒されます!私のまわりのスキとキライLove,Hate,Love. ヤマシタトモコnyae年の差はあれど、けっこう真っ直ぐな恋愛マンガだと思います。 お隣さんとって設定は個人的に好きなやつですね。現実でそんなことは絶対にないので… 10年以上前の作品ですけど古さも感じないし、日々感じるけど言うまでもない(言えない)違和感とかを言葉にしてくれる感じはずっとあるんだなと感心しました。ただ処女じゃなくなることを「貫通」っていうのどうなんだ笑 好きなものは好き、嫌いなものは嫌い、と自分の中でハッキリ答えを出して主張することは大事かもだけど「好きと嫌い」だけで世の中は成立してないと思います。 昔、貴和子が友達ふたりとお茶してて、ひとりが席立ったときにその子の悪口を言い出す場面を取り上げて「女って怖えー」みたいなことを言ってる人いたなと思い出した。あの場合に関してはどっちもどっちって気もしたけど男女関係なくどこにでもある光景ですよね。「人間回収車」5巻の感想【クラスの女子との交流を制限する桜】人間回収車 泉道亜紀名無し※ネタバレを含むクチコミです。「現状維持」女子が転がりだすとき転がる女と恋の沼 芥文絵名無し居心地の良い職場に勤め続けて9年、大好きなアイドルを追っかけて、おなじみの友達と好きな時に会って飲んで、両親に甘えて実家に寄生する生活を維持し続けたいという願望も、31歳の誕生日の夜に、実家の火事により崩れ去ってしまいました。 でもその後すぐに、友達のつてで条件のよい物件を紹介してもらえて難なく自立できたし、となりにイケメンは住んでるし、現状維持から転がりだして戸惑いはあるかもだけど、客観的に見ればそんな理想的な転がり方羨ましい限りです。 あの仲良しの友達いなかったらちょっと地獄かも。あの2人の存在は大きいと思う。 現状維持をモットーとしている人間が、目まぐるしく変わる環境に対応できるのか、この先楽しみに読みます。 「きんぎょ注意報!」を読んでわかったこと。きんぎょ注意報! 猫部ねこまるまるアニメの印象が強いので、きんぎょ注意報!といえば「わぴこ」と「ぎょぴちゃん」がメインキャラクターだった記憶でしたが、漫画はどんなんだろうと思って読んでみると、案外ふたりともそこまで前に出てくる感じではないんですね。わぴこが主人公であることには違いないですけど、少女漫画のヒロインとしての役割を果たしているかというと、全く果たしていません(それがダメという事はない)。田舎者の自然児、動物と遊ぶことしか頭にないおバカだけど、千歳を思う気持ちは人一倍強く、ここぞというときに驚異的な記憶力を発揮する。そんないい設定がありながら、全体的に千歳が目立つ話が多い。ヒロインと呼ぶには千歳の方が相応しい気もしてくる。 ぎょぴちゃんも、その辺にただ浮遊していることが多いです。むしろ牛とかの方が目立ってますね。これは意外でした。 なかよしを代表する作品だと思ってましたが、当時の評判としてはどうだったんでしょう?葵と秀ちゃんは不良と優等生という対照的で魅力的なかっこいい男子。読者には人気も高かったんじゃないでしょうか。そういうキャラクターもちゃんと居るけど、恋愛模様はほぼほぼないに等しい。終わり方も、最終話らしい最終話でもなかったし、きんぎょ注意報としてはそれで良しなのか、それとももう少し続く予定だったけど終わってしまったのか。気になってしまいました。ヤンチャな男の子に恋しちゃった女の子の成長譚ストロベリー・ジーン たかはまこ名無し貞本義行先生の奥様も漫画家さんだというのは知っていたのですが、作品を読むのは初めてでした。表題作の「ストロベリー・ジーン」と「やろまいか!」の2編が収録されていますが両方とも全2話の短い話で、どちらも普通の女の子がちょっとアブない男の子と出会って、今まで自分がいたのとは違う世界を見つけていく成長物語でした。ストーリー的には割とシンプルでよくある話ではありますが、それまで仲が良かった友達と潔くお別れする読後感のよさと、絵がすごく好きでした。貞本先生の絵が好きな人はたかはまこ先生のも好きだと思います。謎の過去を持つもの同士の不思議な殺し愛殺し愛 Feさいろくこの2人が殺し合うわけではない、殺し屋同士の愛で殺し愛。 きっと著者もタイトル安易につけちゃったことを後悔しているに違いない、割と深い話が出来上がっておりなんともう10巻が出たのである。おめでとうございますFe先生! 主人公はどっちだろ、途中からはリャンハかな・・・ ともあれ途中から最後が気になって仕方がない物語。 2人の背景はどんどん風呂敷が広がっていく、と思いきやちゃんと収集する気もあるというのがわかるのでとても気になる。 憧れ?恋?ピアノとお姉さんと私の関係プライベートレッスン ナヲコあうしぃ@カワイイマンガ友達に恋をすると、相手を恋人にしたいと思うのと同時に、友達を失うのが怖くなる。そして悩む。私は恋人が欲しいのか、それとも友達が欲しいのか……。実際に欲しいのは、いつも変わらない「あの人の隣」ただそれだけなのではないか? ♫♫♫♫♫ 従姉妹のとり姉が弾く楽しそうなピアノに惹かれたたまご(本名たまこ)は、とり姉にピアノを教わっている。長年の二人の関係に疑問を持たなかったたまごだが、ふとしたきっかけでピアノと、とり姉の交友関係に向き合うことになる。 私はとり姉が好き!と一方的に想うたまごは「じゃあ、とり姉は誰が好き?」という疑問を初めて持つ。周囲の関係性を理解しても、見えてこないとり姉の心。そして自分のとり姉への「好き」は、恋なのか?心が揺らぐたまごの迷走は歯痒く、痛々しい。 誰かへの心に、恋とか嫉妬とか憧れとか、名前を付けて何らかの関係性に落ち着く事が、本当に欲しい物だろうか?たまごが出す「本当に欲しい答え」と、その真っ直ぐさに心動かされるとり姉の終着点は、物凄く腑に落ちる。そうか、こんな簡単な事だったんだ、と。 最後に二人が、頭をくっつけ寝こける姿に、ホッとする。私もこの安心感が欲しいと、心から思わされる。 (身を寄せて寝こける安心感は、たまごのピアノ仲間の籠原さんのエピソードにも変奏的に登場する。そちらも優しいお話だ) ♫♫♫♫♫ 『voiceful』『なずなのねいろ』『プライベートレッスン』と、音楽で誰かと繋がる連載を描いたナヲコ先生だが、これ以降姿を消す。HPもTwitterも更新が無い先生の事を案じてしまうが、奇跡の様に残されたこの3作品を、大切に読んでいきたいと思う。重厚な設定の本格バディファンタジー #1巻応援エンド・オブ・バロル 空倉シキジANAGUMA「未知の相手と戦うために激強パートナーの手を借りる」シチュエーションや「世界に存在する神秘とそれを管理する組織」モノがお好きな方は手に取っちゃってOKだと思います。 幼少期から化け物に襲われる体質の主人公・菊池ハルはひょんなことから聖獣・トリスタン(めちゃくちゃ強いイケメンの鳥)と契約を結び、自身に秘められた力と運命に向き合うことになるのだった!という鉄板のプロローグ。信頼しかないですね。 登場人物は相棒のトリスタン卿を始めみな一癖も二癖もある強キャラオーラを纏った連中ばかり。しかもみんな情報を意味深に小出しにしてきて説明しきらないといういやらしさが素敵…。ファンタジーとしての純粋な出力の高さのほかに、ハルくんをめぐって権謀術数が繰り広げられるのが本作のストロングポイントでしょう。 そんな状況に放り込まれているのに常に前向きなハルくんも非常に魅力的です。キモが据わりまくっている主人公大好き! 1巻のラストでは彼に対してある過酷なルールが示されるのですが、そこからも「濃い物語をやるんだ」という覚悟を感じて震えました。 まだまだ謎だらけで広がりを感じる世界観のなかで、腹の底の見えないキャラクターたちが美麗に躍動するのがマジで楽しみです。じっくりたっぷり繊細に描かれた恋のようなものプライベートレッスン ナヲコ野愛言葉では言いあらわせないような揺れ動く心のうちを、たっぷりと描くのは凄く難しいことなのではないだろうか。 物語が大きく展開するようなわかりやすいものじゃない、愛よりもちょっと手前の、恋というには大きすぎる、でももっとふわふわした曖昧な感情を、ナヲコ先生はじっくりたっぷり繊細に描ききる。 いとこのとり姉のピアノに憧れて、個人レッスンをしてもらうたまこ。 ピアノが好きなのかとり姉が好きなのか、とり姉のピアノが好きなのか思い悩んだり とり姉の憧れの先輩や、とり姉にピアノを教わっていた同級生にもやもやした感情を抱いたり 「それは恋だよ」なんて下世話な読者は言ってしまいたくなるけれど、たまごをあたためるかのようにじっくりたっぷり時間をかけて物語は進んでいく。 物語のはじまりと終わりで、たまこととり姉の関係性は変わった…のかな? はたから見るとなにも変わらないかもしれない、でもその内側はじっくりたっぷり時間をかけて大きく成長しているのがわかる。 『なずなのねいろ』でなずなの子どものような容姿に意味をこめたのと同じように、『プライベートレッスン』ではたまこのピアノの技術が重要な意味を持つ。 台詞が多い物語ではないからこそ、成長したたまこが発する言葉が胸に響く。 ナヲコ先生はどうやら今は活動されていないようなので、もっと作品が読みたかったなと思いつつも出会えたことに感謝したいと思います。 個性的な3つの物語きぎたつみ短編集 =42 きぎたつみ名無し※ネタバレを含むクチコミです。乙女ゲー転生×悪役令嬢×男装とかいう全部載せ悪役令嬢、セシリア・シルビィは死にたくないので男装することにした。 秋山シノ 秋桜ヒロロ DANGMILL 角川ビーンズ文庫編集部天沢聖司絵が上手い!スラリとした特徴的なデフォルメと、少女漫画らしいコロコロかわるキャラの表情が素敵です。 無料公開されている8話まで読みましたが、ノリノリで男装するセシリアが面白く、好意に異常に鈍感な「主人公ムーブが」また王道でいいですね。 結構説明も多いけど、だいたいお馴染みのやつなので飛ばして読んでも特に困らないので、頭を使わずに読めてすごく助かります。楽しい! 1つ気になったのがカツラ。寮生活するなら男装する時間の方が長いわけだしどう考えても地毛を切って、要なときだけ長髪のカツラを被るべきですよね。なんで短髪のヅラなんかしてるんだ…。 …まあどうせ身バレのための伏線なわけで、それに突っ込みを入れても無駄なのはわかっていますが気になってしまいました。ちょっと韓流っぽい!ゆびさきと恋々 森下suustarstarstarstarstar干し芋漫画家さんの細かい心遣いが感じられる。 『文字が薄くて読みづらいな』とか『横向きになっている文字はなんだろう?』って思って読み勧めていましたが、これは、雪の心の声だったり、話している相手の言葉が読み取れなかったりする時に使っているって知って、本当に感動しました。 手話についても専門な方の意見を聞きつつで、最終的に仕上げていく過程も素晴らしい。 雪は、繊細で人見知りだったけど、逸臣との付き合いの中で新しく知っていく感情や、経験が今後どのように発展していくのか?一緒にドキドキしながら楽しみたい♬ ポップに見えて実はジェンダーに深く切り込む作品 #1巻応援晃くんかもしれないし晃ちゃんかもしれない 八寿子sogor25ひょんなことから出会った同級生・晃と仲良くなるものの、晃の性別が男性なのか女性なのかわからず、それに翻弄される一真の様子を描いた作品 一読するとラブコメっぽい作品なんですが、解像度を少し上げて読むと、その第一印象とは違った側面が見えてきます。 仲良くなるにつれて一真が晃に直接性別を聞きづらくなってくる、という展開までは想像に難くないのですが、一真が晃の性別を探る中で露わになってくるのが、一真の内面に存在した“ジェンダーロール”の意識。 つまり、男性ならこういう行動をするはず、女性ならこういう行動をするはずという潜在的な意識を元に一真が晃の性別を見極めようとしている様が描かれます。 その結果、“ジェンダーロール”に囚われない振る舞いをしている晃、そして友人たちもそれを自然に受け入れている様子と、実は“男らしさ”という固定観念に縛られて生きていた一真の様子が対比となって浮かび上がってきます。 軽妙なタッチで描かれていますが、その見た目に反してジェンダーについて深いところに切り込んでいる作品です。 もちろん一真と晃の関係性の変化を追っていくだけで楽しく読める作品ですが、晃の性別がどちらかという2択だけではない、様々な可能性が散りばめられているので、そういう要素を汲み取っていくとより楽しめる作品だと思います。 1巻まで読了美しい花で差別の醜さを描く #完結応援ひらりふたり、花の国 うたたね游天沢聖司※ネタバレを含むクチコミです。小玉ユキ×さいとうちほ×谷和野とかいう豪華アンソロジー秘密ロマンチカ 小玉ユキ さいとうちほ 谷和野 中川馨 大上貴子 深雲あかり 白壁たくみ名無しやっぱベテランの先生が描く話って面白いなと思わされた1冊でした。1作目のさいとうちほ先生による男装の麗人のお話がマジさいとうちほという感じで最高。 また小玉ユキ先生の作品としてちいさこの庭の番外編が載っており本編を読んでみたくなりました。 そして谷和野先生の作品は少女のデビュタントを描いた夢のように不思議なファンタジーで、谷ワールド全開でメッチャよかったです。 読み終わってから単行本未収録ばかりを集めたアンソロジーだと知り驚きました。得したなあ〜。 百合は不可解、こんなにも。女の子の設計図 紺野キタあうしぃ@カワイイマンガ紺野キタ先生の百合短編集。四つの物語は新書館の『ひらり、』『ウィングス』と一迅社の『百合姫』より。描かれる感情はいずれも、よく分からない所からやって来る不可解なものだ。 ①『女の子の設計図』…久しぶりに共に暮らす、年子で同学年の姉妹は容姿も性格も全然似ていないが、惹かれていく。恋が生まれ、育まれる様は美しい。なのに恋が生まれる理由は、まるっと欠落していて、それでいて自然。それが二人の、生まれ持ったprogramとでも言う様に。 ②『少年』…上級生から告げられるのは「私の中の少年が、貴女に恋した」という言葉。 当人にもよく分からない恋心と向き合い始める下級生もまた、上級生によく分からない感情を抱く。名も知らぬ感情への怖れと切なさに共感。 ③『wicca』…虐めていた女子と虐められていた女子が、一つ空間に繰り返し閉じ込められる。物語も放棄され、原因の分からない「憎しみ」は何処までも増幅されてから、鎮められる。憎しみの無人島百合は静かな恐怖。 ④『おんなのからだ』…義姉は兄貴と離婚する。恋を確かめ体を重ねる元・義姉妹。あんな兄貴を好きだった義姉、あんな兄貴と同じ好みの妹。どこに惹かれるとかではなく、ただ順番に巡り合った「何となく百合」はそれでも、やっと繋がった幸福がただ尊い。これぞ両片思いを描いた名作キス、絶交、キス 藤原よしこまるまる※ネタバレを含むクチコミです。う〜ん…テネシー・ワルツ 吉田まゆみ名無し思っていた内容とちょっと違ったな〜感は否めないかも…。でも中学生時代の同級生の結婚式で当時の担任の先生と再会して、付き合うことになっちゃう展開にはビックリしました!20歳の主人公と30歳の中学教師…。歳の差10歳ならあり得なくはないだろうけど、元担任だよ?恋が生まれるか〜?と思いつつ、そのシーンはちょっとドキドキしながら読みました。 サバイブする少女たちの物語ワスレナグサ ~ミズキとけいこの物語~ 園山千尋野愛こんなに痛くてヒリヒリする思春期を過ごした記憶はないけれど、多かれ少なかれ全ての少年少女たちが世界をサバイブしているんだと思う。痛みを忘れてしまったわたしもあなたも、痛くて仕方ない日々を過ごしてきたんだと思う。 なんてわかったことを言えるレベルではないくらい、ミズキとけいこがおくる日常はあまりにも過酷だ。 家庭にも学校にも居場所がない、心休まる瞬間なんてない、そんな日常。 自分を傷つけたり、よくない方向へ走り出したり。危なっかしいけれど必死で闘う彼女たちの辿り着く果てに救いがあることを願う。 家庭とか学校なんて社会のすべてじゃないよって心から思うけれど、それに気づくためには逃げ出す方法や闘う方法にきちんと辿り着かないといけないんだよなあ、とやるせなくなります。 どうか、すべての闘うひとたちが幸せに辿り着きますように。イングランドの農村の小さな恋と友情物語セント=ブラウンの童話 美村あきの天沢聖司先日、庄司陽子先生の『にいさまどなた?』を読んですっかり1970年代の西洋が舞台の少女漫画にハマってしまい、マンバの詳細検索で「1970年代 少女漫画」を眺めていたら見つけたのがこのセント=ブラウンの童話。 カンカン帽 ワンピース エプロンドレス 「明○のナージャ」じゃん…と、絵の癖はちょっと強いけど表紙がとても可愛くてひと目で気に入ってしまいました…! とか言って、自分はガッツリおジャ魔女世代なのでナージャが始まった当時は目もくれなかったんですけど。「赤毛のアン」といい、今見るとすごく可愛いですよねこのファッションって。 この物語の主人公の少女・マディケーンはセント=ブラウンという小さな村に住む女の子。13歳にもなってスカートを捲って川遊びをするようなお転婆で、弟のネッドと幼馴染で1つ年上の男の子・ジムと一緒にいつも遊び回り、ちょっぴり意地悪なロディとは勉強で競っている。 そこへ美人で優しいヴェア先生と、ロンドンから静養しにきた少女・セーラが加わり、マディの生活は少しずつ変わっていく。 セント=ブラウンの子供たちが3年間で少しずつ成長し、人間関係が変わっていく姿がすごく良かった。 恋のこの字もわからないお子様だったマディがジムへの想いを自覚して、それでも教師になるという自分の夢を叶えるためにロンドンへと旅立っていく…というエンディングが素敵だった。 やっぱ「19世紀イギリスの田舎に暮らす少女」っていう設定あまりによすぎるな〜。いくらでも読みたい。柔らかく刺をくるむ白の短編集Cotton 紺野キタあうしぃ@カワイイマンガ紺野キタ先生のこちらの短編集は、一冊通して驚きの白さ。画面もそうなのだが、描かれる心も、刺々しい感情を受け止めたり、誰かを思う心を届けたり、苦しみから解き放たれたりといった、優しさと繊細さの白。 柔らかさ・吸収力・伸縮性で、溢れる心を受け止める。そんな感性に包まれた一冊だ。 ●『cotton』…気難しい義妹の女子高生に懐かれ、彼女と向き合う事になる女性。もどかしい子供の心、反抗心と傲慢さ、それと向き合う困難と真摯さ。共に笑い、喧嘩して時に泣き、寄り添う二人の信頼関係が胸に染みる。 ●『生物I』…弱くて群れの中で迫害される少年は、優しい。彼の側に立った少女は彼の心と触れる。 ●『朝の子ども』…結婚と仕事の狭間で悩む女性は、大人を一日休み。 ●『手紙』…引っ越した友達に手紙を出したいのに、どこに行ってもポストが無い! ●『残夏』…本家のバーサンからメールを貰うじーさん。バーサンの死と共に、真実を知る。 ●『telephone』…電話越しに悲しみを共有する子を、側から見る現実感。 ●『under the rose』…母の死と共に異母姉と暮らす。複雑な感情と共に、誰にも内緒の関係を築く。 ●『放課後』…友達を迎えに来る、彼女の声を追ってしまう。 サメマチオ結構好きサメマチオ随筆集 そういえば&といえば サメマチオかしこ「はつみ道楽」「三分間のアニミズム」を読んでサメマチオ作品が好きになり、全作を読もうとコツコツ集めています。今作の「サメマチオ随筆集 そういえば&といえば」は珍しく全編エッセイでした。今まで名前的に男性だと思っていましたが女性の方なんですね。あえてエッセイと言わず随筆集というところがサメマチオらしいです。特にお弁当にまつわる話が好き!ふと思い返して何度も読みたくなりそう。やっぱり漫画家さんって面白い人とかエピソードに出会うことが多いんだな。オタクと幼なじみ2次元オタクのリア恋 黒月悠名無し※ネタバレを含むクチコミです。<<8384858687>>
文鳥を飼っているので読んでみました。 鳥さんあるあるがたくさんで癒されます!