あらすじかよ子と芳弘もいよいよ3年生です。まだ進路についての計画のないかよ子とは対照的に、芳弘は卒業後、就職する決心をすでに固めています。この町では、卒業すると他の県や都へ行く者が多いので、芳弘が都会へいってしまったら…と思うと、かよ子は少し不安です。人生の岐路を前に揺れ動く2人は、どのような思い出を作っていくのでしょう…。
学生のころに読んで、大好きだった作品。「瞬きもせず」は、同じ紡木先生の「ホットロード」の世界に比べて、より身近な学校生活が舞台で、より世界に入り込んで何度も読みました。 かよちゃんが純粋でかわいいし、紺野くんの性格がほんとかっこいい。そして、恋の話だけじゃなくて、家族の話し、周りとの関係など、切なくもどかしくなる場面も。 大人になった今読みかえしても、当時と同じように切なく、キュンとさせてくれる作品です。